とらいあんぐるハート3 To a you side 第六楽章 星たちの血の悦び 第七十七話
                               
                                
	
  
 
 ――ひとまず、場所を移した。病院の前で騒ぎ立てて警察を呼ばれるのはまずいし、俺自身頭の中を整理したかった。 
 
海鳴大学病院の前で起きた、殺人未遂事件。大都会ならまだしも、海鳴のような平和な田舎町では大事件である。 
 
狙われたのはあろう事か、俺自身。そしてナイフで刺されたのは――主君に忠実な、メイドの女の子。 
 
身を挺して俺を守ろうとした主を庇って、その身に刃を突きたてられた。少女は倒れ、そして死ななかった。 
 
 
それこそ医者も警察も呼べない、最たる要因。ファリン・K・エーアリヒカイトは、ヒトではなかった。 
 
 
「……何も見なかった事にして黙って去るのも、親心じゃないか?」 
 
「思春期の息子だもの。そういう理解もしてあげたいけど、息子を庇って刺されたのなら無視しておけないわ。 
きちんとお礼を言いたいし――ナイフで一突きされても無傷な理由を、知りたいわ」 
 
 
 梅雨の時期で曇りがちな空の下、雨が降りそうな天候で病院の屋上へ好きこのんで来る人間はいない。 
 
個室であっても人の目がある病院内、自分の病室で密談しても誰か来る可能性は否定出来ない。 
 
間の悪さにいちいち怯えたくはないので、事件の目撃者を連れて屋上で話し合っていた。さて、どうしたものか。 
 
 
「あの子はメイド兼ボディガードでな、胸の中に仕込んでいたんだよ。 
でなければ、身を張ってナイフの前に飛び出したりはしないだろう。金の為に、自分の命までかけられねえよ」 
 
「そうね、お金の為に命まではかけられない。余程の事情がない限りは。 
 
少なくとも――あのドレスの女の子はお金ではなく、君自身を想って自分を盾にしようとした」 
 
「……っ」 
 
 
 月村すずか、彼女とはお金で結ばれている。一万円札一枚で繋がる関係、お札を通じて俺と妹さんは手を取り合っている。 
 
夜の一族の頂点に立つ資質を持つ、純血種の少女。気高き血の王女が、我が身を顧みず俺の為に死のうとした。 
 
守るという意思に、何の邪念もない。純然たる精神を持って、俺を守り抜こうとした。 
 
 
「そしてその女の子を庇って刺された、メイドの娘。人間ではないと、言っていたわね」 
 
「大の大人が、女学生の戯言に耳を貸すなよ。アニメや漫画の見過ぎだ、あいつは。 
馬鹿げた妄想に興味を示すような大人を母親なんて絶対に認めたくはないぞ、俺は」 
 
「そう言われると、耳が痛いわね。確かに君の言う通り、常識では考えられない発言だわ。 
ナイフに刺されて無傷だったのも、君の言う事が確かならば説明がつかない事もない」 
 
「そうだろう、そうだろう。あんたが少しはまともそうな人間で安心したよ」 
 
 
「じゃあ今からあの女の子を、病院の先生に診てもらいましょう」 
 
 
「は……? な、何でだよ!? 怪我していないんだぞ!」 
 
「胸に仕込んでいたとはいえ、カッターナイフで刺されたのよ。遠目から見たけど、根元まで刺さっていたわよね。 
男の子ならともかく、女の子の胸に刃物が刺さったのよ。常識的に考えて、見てもらうべきだと思うけど?」 
 
 
 何か問題あるかしら、とクイントがニッコリ笑う。くっそ、絶対分かっていて言っているなこいつ! 
 
『自動人形』――ファリン・K・エーアリヒカイトの正体。高度の技術で創り出された、現代の改造人間。 
 
構造はよく分からないが、医者にレントゲンでも撮られたら歯車とか見えそうな気がしまくる。どう説明すればいいのか、分からん。 
 
 
「分かった。医者に見せるように言っておくから、あんたはもう帰っていいよ」 
 
「あの子が心配だから、まだ残っているわ。大人も一緒にいたほうがいいでしょう」 
 
「身内に叔母がいるから、そいつを呼ぶよ。こう言っては何だけど、赤の他人がいても仕方がねえ」 
 
「もう、頑固な子ね……分かったわ、あの男の子を管里――コホン、警察だったかしら? そこへ連れて行くわ。 
事情を色々聞かれると思うけど、私は何も知らないから起こった事を正直に話すしかないわね……」 
 
「俺を困らせて楽しいのか、てめえは!?」 
 
「人を困らせて喜ぶ趣味はないんだけど……不思議ね」 
 
 
 ぐぬぬぬぬ、赤の他人なのに妙に俺に似ている女である。反対の立場だったら、間違いなく俺がこう言っている。 
 
ジュエルシード事件に関わっていたなのはが事情を話すのを躊躇っていたら、こうやって困らせて何がなんでも聞き出そうとしただろう。 
 
病院の先生に見せるのも、警察に事情を話すのもまずい。かと言って、赤の他人に話せる内容ではない。 
  
何か最近付き纏われているけど、この女は俺にとってご近所のおばさん程度の認識でしかない。 
  
なのはの知り合いで、最近海鳴町に引っ越してきた人。正義感が強く、俺の手の怪我の事に責任を感じて引き取ろうとしている。 
 
聞いてはいないが、外見からすると年齢差はそれほどない。地味な主婦の格好をしているが、お姉さんのような雰囲気のある美人だ。 
 
言葉の一つ一つが力強く、柔らかい表情に強い意志が宿っている。自分の足で人生を歩いている、大人の女性だった。 
 
 
――うやむやには、出来ないか。 
 
 
「興味本位で聞くつもりなら、やめてくれ。気軽に他人に話せる事じゃないんだ」 
 
「逆に聞くわ。君はあの子に聞くつもりなの?」 
 
「!? どうしてそんな……」 
 
「私はね、君の声を聞いて駆けつけたの。君が必死であの子に呼びかけていた声が、真剣で切実だと分かったから。 
詳しい事情はあの男の子に聞いたけど、事情は一目見て大よその検討がついたわ。 
 
貴方があの子の事を、今の時点では何も知らない事も」 
 
「……あんたは一体、何者なんだ。ただの一般人にそこまでの冷静さと、判断力は身に付かない」 
 
「君だってその若さで、数えきれないほどの傷を負っている。そして傷を負った分、人の痛みを感じて優しくなった。 
今はまだ自分の変化を持て余しているようだけど、人を知れば君はもっと素敵になれる。 
 
意地になってまで私を遠ざけようとするのは、事実を誰かに知られる事であの子が傷つくかもしれないからでしょう? 
 
と言っても、自分の発言と行動に心が追いついていないようだけど。その辺はまだまだ子供ね。 
君、あの子を必死で庇っている事に気付いている?」 
 
「俺はただ単にこれ以上事態をややこしくしないでほしいだけだ。一人、静かに寝ていたいんだよ」 
 
「その病室も占有されているものね。あの髪の長い子と男の子、一緒にさせていいの? 
私がガツンと言っておいたから、危害は加えないでしょうけど」 
 
「――あの怪我、派手に腫れていたけどダメージは少ないよな? 傷よりむしろ、痛みだけが残る」 
 
「あら、分かるの……?」 
 
「未成年が一人旅しているんだ、喧嘩沙汰になる事なんてしょっちゅうある」 
 
 
 偉そうに言っているが、結局俺の人間性だろう。他人との接触を本当に断ってしまえば、喧嘩なんて起こりようがない。 
 
仙人のような暮らしに憧れを抱いた事はない。山で孤独に暮らすのはいいとは思うが、美味い飯は食えそうにないからだ。 
 
となれば、多少なりとも他人の住む社会に出向くしかない。ガキが権利を主張するには、暴力しかなかった。 
 
月村忍も本質は俺に似ている。俺とあいつを決定的に分けたのは環境による違い、すなわち金だ。 
 
そして皮肉な事に、金があったからあいつは他人を避けるようになった。金に群がる大人に嫌気がさし、自分の中に閉じ篭ってしまった。 
 
 
――忍はあの男と話をさせてほしいと、言った。 
 
 
「自己責任、結局はそれだ。自分で何とかするしかない。あいつはあいつなりに、この一件を自分で片をつけるつもりでいる。 
俺はあいつの護衛でも、友達でもない。さっきのように出会い頭ならともかく、自分から深入りする気はねえよ。 
 
……たとえ人間じゃなくても、自分の身内を傷つけられて怯えているだけの女じゃない」 
 
「信頼――いえ、理解しているのね。あの子を」 
 
「生憎だが、あいつの事なんて全く覚えてねえよ。そんな奴じゃないかな、と思っただけ」 
 
 
 俺の病室を提供して、二人で話をさせてやっている。部屋の外にはファリンがいるので多分、大丈夫だろう。 
 
万が一何かあっても、俺はもう知らない。当事者同士で解決しなければならない事だ。 
 
また俺に手を出すつもりなら、その時は俺の喧嘩となる。その想いごと斬り飛ばしてやるまでだ、手は使えないが。 
 
 
「人間って本当、面倒臭いよな……いちいちややこしい事が起きて、ウンザリしてくる」 
 
「表面上ではなく、個人に真剣に向き合っているからよ。自分とは違う存在こそが、貴方の言う他人でしょう? 
 
優しいだけの関係が許されるのは、親と子だけよ」 
 
「……その割に随分と厳しい事を言っているぞ、あんた」 
 
「厳しいついでに、もう一つ聞かせて。 
ファリンと言ったかしら? あの子に深入りするつもりなの、君は」 
 
「冗談じゃねえ。これ以上面倒事に巻き込まれるのは御免だ」 
 
「あの子の事情に触れれば、否が応にも巻き込まれるわ。秘密を共有するとは、そういう事でしょう」 
 
 
 ――そう、だから俺は月村忍との契約を断った。他人の秘密を知る事で、俺という存在が特別だと思われたくはなかったからだ。 
 
他人に認められるのであれば、やはり俺自身の力量で判断してもらいたい。そうでなければ、ただの馴れ合いだ。 
 
脛に傷を持つ者達の舐め合いなんて、気持ち悪いだけだ。自慢し合うなら、自分の不幸ではなく幸福だろう。 
 
 
「共有なんてしないよ」 
 
「どういう意味?」 
 
「お互い言いたい事言い合って、スッキリするだけさ。腹の中の探り合いなんざ、性に合わない。 
ファリンだってそう思っている筈だよ。今まで隠していたのは、あいつが正義の味方だから」 
 
「最後がよく分からないのだけど……そういうものなのかしらね」 
 
「大人になったらよく分からなくなるのかもしれないな、そういう感覚は」 
 
 
 別に馬鹿にしている訳ではない。子供にしか持てない感覚というものがあるのだと、この歳になって分かった。 
 
強者と弱者も同じだ。強者特有の悩みもあろうが、弱者にしか分からないコンプレックスもある。 
 
どれほど理解し合おうとしても、決して埋められない溝――超えられないだろうけど、声を張り上げる事は出来る。 
 
 
相手に届くまで、必死で叫ぶのだ。弱者に出来ることなんて、それしかない。 
 
 
「……あの子と、話し合うのね。分かり合えるまで」 
 
「どういう奴なのか、知るだけだよ。その先はその時考える」 
 
「ふふふ、分り易くていいわね君は。今日はこうして、君と二人で話せてよかったわ」 
 
 
 俺の言葉を満足そうに聞いて、クイントは見舞いの花を手に屋上から去ろうとする。 
 
何の未練も感じさせない歩みに、俺自身が驚いて呼び止めてしまう。 
 
 
「お、おい!」 
 
「二人で話し合うべき事なのでしょう。部外者が立ち入るべきではないわ。 
今日、私は君のお見舞いに来ただけ。養子に迎え入れる子がどんな人間か知れて、本当によかったわ。 
 
――それ以外の事は、どうでもよくなっちゃった」 
 
「……いいのか、それで?」 
 
「私もね、腹の探り合いなんて苦手なの。言いたい事は何でも言っちゃうし、口で言っても分からない人間には手も出ちゃう。 
貴方に信頼されるまで、私はこれからも努力するわ。貴方の口から本当の事を聞かせてもらうまで。 
 
困った事があればいつでも呼びなさい。どんな事があっても、私は君の味方よ」 
 
 
 あれほど熱心に探ろうとしていたのに、俺の言葉を聞いて大人しく引き下がってくれた。子供の妄想だと、笑ったりはしなかった。 
 
クイント・ナカジマ、彼女は何者なのだろう……? 少し考えれば、答えは出る気がする。でも、俺はそうしなかった。 
 
彼女が話してくれるのを、俺も待ってみようと思う。その時が訪れれば、俺達の関係もまた変化しているだろう。 
  
「――さて、ファリンと話す前に。きちんと話しておくか」 
 
 
 高町なのは、フェイト・テスタロッサ、八神はやて。先月、俺は優しい少女達を傷付けてしまった。 
 
彼女達は今も笑いかけてくれているけど、俺はその事実を忘れた事はない。だからせめて、同じ過ちは繰り返さないようにする。 
 
 
傷付いているガキを、いつまでも放置したりはしない。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 クイントと話し込んでいる間に、一日は終わりつつあった。病院内へ戻ると、見舞いの人間も患者も減っている。 
 
病院の夜なんて急患が入らなければ、景気が悪い。患者はあてがわれた部屋で寝るだけ、医者やナースの連中も静かなものだった。 
 
退屈で仕方が無いと思っていた病院生活だったが、蓋を開けてみれば面倒事が尽きず時間が過ぎるのも早い。 
 
 
その中で未だに昔に縛られている女の子が、休憩室で座り込んでいた。 
 
 
「景気悪そうな顔しているな、お前」 
 
「……良介……話はもう終わったの?」 
 
「いいや、これから。その前にお前に話があってきた、アリサ」 
 
 
 病院内の休憩室は平日でも昼間客は多いが、夕食時間の今は他に誰もいない。 
 
病室に俺がいなければナースがうるさいのだが、部屋を提供してやった忍達に何とかしてもらおう。そのくらいの義務はあるはずだ。 
 
俺は傷付いた体を引きずって、アリサの隣りに座る。休憩室のソファーはボロっちく、座ると固い心地がした。 
 
 
「さっきは……ごめんなさい、良介。あたしが邪魔したせいで、あんたが間に合わなかった」 
 
「これから気をつければいいけど、注意すれば治るものなのか」 
 
「……っ……」 
 
 
 アリサは大袈裟なほど、ビクついた。自分で自覚出来るほどに、アリサの心の傷は深い。 
 
死んでも死に切れなかった、無念。生前の不幸が皮肉にも、俺に会うまでアリサを現世に留めた。 
 
そして今度は、その不幸がアリサを苦しめている。いい加減、解き放たれてもいいだろうに。 
 
 
「……自分でもビックリしちゃった、あんなにも男の人が怖いと思うなんて……」 
 
「カッターナイフ持って襲いかかれたら、大の大人でもビビるぞ」 
 
「違う、あたしは刃物が怖かったんじゃない。刃物を持った、男の人が怖かったの。 
 
すぐに思い出してしまう……服を切り裂かれて、あたしの身体を、男が……ううっ……」 
 
「――アリサ」 
 
 
 嘔吐しそうになるのを、アリサは嗚咽と一緒に必死で堪えている。ちょっとした事で、思い出してしまうのだろう。 
 
何度も何度も男に汚されて、最後には殺されてしまった。ボロ雑巾のように捨てられて、アリサの人生は終わった。 
 
生まれ変わっても、心の傷は消えない。その傷の痛みが、幽霊だったアリサを支えていたのだから。 
 
 
「……あたし、好きな人に初めてをあげたかった……ごめんね、良介……こんなあたしで…… 
 
せめて、せめて女の子としてじゃなく……メイドとして支えようって思ってたのに……ごめんね……」 
 
 
 IQ200という全人類でも稀な頭脳を持って生まれた少女が、くだらない男に汚されて台無しにされた。 
 
周囲がどれほど褒め讃えても、俺がどんなに受け入れても、アリサ本人が唾棄すれば何の意味もない。 
 
どれほど綺麗事を並べても、事実は決して消えない。性的暴力を受けて女としての価値を失ったのだと、本人が思っているのだから。 
 
――やれやれ。天才だけど馬鹿だな、こいつは。 
 
 
「えっ、今のお前は処女だろう。何を言ってるんだ」 
 
「? あ、あんたこそ何を言っているのよ! は、話したでしょう!? 
 
……あ、あたしの、昔の事……どんな目に遭ったか……」 
 
「それは生前の話だろう、お前は既に生まれ変わっているんだ。 
今の暮らしに慣れて自覚がないようだから言っておくけど、お前は元幽霊なんだぞ。 
 
プレシアの話だと、法術で魂が結晶化されて今のお前が出来上がっている。 
 
それとも幽霊になってから、誰かに身体を許したのか?」 
 
「そ、そんな訳ないでしょう!? だって、だって、あンたが来るまであたしずっと独りぼっちで……他の男なんか、絶対嫌で…… 
 
……じゃ、じゃあ、あたし……あたしは……」 
 
「そうだよ、今のお前は汚された身体を捨て去って、何処にも傷のない綺麗な魂なんだ。 
お前は憎たらしい口を叩くけど、俺の為に頑張ってくれている。恥に思うことなんて何も無い。 
同情でも何でもない、俺はご主人様として胸をはって言ってやろう。 
 
 
アリサは何処にも汚れなんて無い、可愛い女の子だって」 
 
 
「良介ぇぇぇ〜〜〜〜!!」 
 
 
 アリサは俺にしがみついて、号泣した。今までの苦しみや悲しみを吐き出すように、涙が枯れるまで泣き続けた。 
 
こう言ってやっても、アリサはまた悪夢を見るだろう。夜になれば、また怯えてしまうかもしれない。 
 
けれど、卑屈になる事なんてない。死すら乗り越えたアリサの魂は、俺が誇りに思うほど眩くて――綺麗なのだから。 
 
 
「それにしても、俺に初めてをあげたいなんて……健気な事を言うじゃないか、アリサ」 
 
「う、うるさい、うるさーい!!」 
 
 
 俺の腕の中でアリサは身悶えする。この元気があれば、明日には立派に立ち直るだろう。 
  
それにしても、他人の面倒ばっかり見てやって――俺の怪我はどうすれば治るんだろうな、本当に。 
 
 
いてーな、腕…… 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
<続く> 
 
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