とらいあんぐるハート3 To a you side 第九楽章 英雄ポロネーズ 第六十八話
白旗と聖王教会騎士団の決闘は、団長の降伏で幕を閉じた。それぞれの仲間達はまだライフも戦力も残っているが、御前試合において消耗戦は不毛でしかない。カリーナ・カレイドウルフの終戦宣言は、的確だった。
クラッシュエミュレートによる仮想戦闘であったとはいえ、裂傷から骨折に至るまで負傷は酷いものだった。特に決着は自分の命を囮に相手の大剣を斬る暴挙に出たので、仮想とはいえ頭蓋が割られてしまっていた。
御前試合終了後即座にクラッシュエミュレートは解除されたが、鈍痛と目眩に襲われる。仮想戦闘に慣れていても、鋭敏化した感覚は仮想の余韻を残している。すぐに回復魔法と治療が施された。
改めて我が陣営を見やるとユーリ達には一切のダメージがなく、団長や部隊長クラスと戦った俺と妹さんだけが傷付いた結果となった。白旗の実力は十二分に発揮されたと言える。
「お疲れ様でした、剣士さん」
「妹さんこそご苦労だったな。ギア4というのか、あの技。凄まじい威力だな」
「先の剣士さんの戦闘をこの眼で拝見させて頂いて、スタイルが確立致しました。"竜爪拳"と呼ばれている技です」
自分の技なのに何故か呼ばれていると言う、妹さん。あるいは、スタイルの源流である龍姫プレセア・レヴェントンに敬意を称しているのかもしれない。何にしてもこれで、妹さんのストライクアーツは確立した。
団長との決闘で俺なりに手応えは感じているが、自分のスタイルが確立したとは言い難い。散々馬鹿にしていた通り魔爺さんの剣道を胸に、リニスより学んだ剣術の基礎を生かしただけだ。御神流にも程遠い。
正統なる騎士剣術と相まみえて改めて痛感したのは、妹さんのようなスタイルの確立は不可能という現実だ。俺の剣は子供のチャンバラごっこの延長であり、楽しいから剣を振っているだけだ。道となるものではない。
剣の道ではなく、人の道を剣と共に歩んでいく。強くなるべく努力はしていくが、生き残る事が精一杯だろう。敗北が死とならないように、尽力するしか無い。
「御前試合、しかとこの目で見届けさせて貰いましたの。白き旗を掲げる貴方達を援助するこのカリーナの前で、無様に決闘に敗北した失態。どう責任を取るつもりか、聞かせて頂きますの」
『近頃失点のなかった貴方様を追求できず、退屈されておいでのようです。お疲れのところ大変申し訳ありませんが、御相手の程よろしくお願い致しますわ』
疲れ切って這い蹲っている俺を前に、腕を組んで踏ん反り返っているカリーナお嬢様。不敵な笑みで見下ろす天下の大商会のトップの背後で、にこやかな微笑み一つで清楚に意図を伝える美人メイドさん。
何一つ口に出さず、手振りも一切交えず、カンペもなくカリーナの本心を告げるセレナさんは流石と言える。生憎と褒め称える気力もないけれど、内心呆れと共に感心しておいた。ただ、メイドの役割じゃないのか、それ。
くそっ、スポンサーになってから協力的だったので油断していた。カリーナ・カレイドウルフは元より、こういう気まぐれな我儘お嬢様だった。隙を見せたら、牙を剥き出して噛み付いてくる。
面倒なので護衛の妹さんに――いない!? よく見るとちゃっかり救護テントで手当を受けている。ものすごく常識的な行動だけど、タイミングが悪すぎて泣けてくる。意図的ではないので、余計に。
ならば我が下僕であるイレイン――げっ、ローゼに切り替わって信徒達に良き決闘であったと語りかけている。確かに救世主役に徹しろといったのは俺だけど、空気を読まないのは相変わらずだった。
ええい、俺には優秀な右腕のシュテルが――うごっ、決闘終了で大手マスメディア達の取材を受けている。疲れ果てた俺の代役を務めてくれている良き仕事ぶりだけど、この時ばかりは相手する奴が違う。
クアットロ達? 最初から頼るつもりなんぞ無い。見ろ、カリーナとセレナの主従コンビが来た瞬間、ヴィータ達と華麗なる戦術的撤退を見せている。歴戦の戦士様は、闘争の機会を決して間違えない。戦死してしまえ。
忌々しい限りだが敗北したのは事実であり、組織のトップである以上責任は取らなければならない。聖王教会騎士団に勝利したのはあくまで結果であって、一対一の決闘に敗れたのは事実なのだ。
御前試合に本当に勝ちたいのであれば、あくまで集団戦に徹するべきであった。口が滑ったとはいえ、団長との決闘を望んでいた本音もある。カリーナであれば、俺の本音を見破っているだろう。
となれば素直に責任を認める――筈がなかろう!
「どうやらカリーナお嬢様は、私の実力をお疑いのご様子。であれば今、お嬢様にだけ私の実力をお披露目するといたしましょう」
「ほう、このカリーナの為だけに特別に演武を行うというのですか。いいでしょう、存分に披露してみせるですの」
「セレナさん」
「承知しております」
――何一つ段取りなんぞしていないのに、俺の無茶振りに至極当然に準備に入るセレナさん。正直何をするのか俺も分からないけれど、セレナさんはすぐさま行動に出る。謎の信頼感がここにあった。
メイドのエプロンドレスを華麗に回して戻って来た彼女の手には、瓦。しかも鬼瓦と呼ばれる、粘土瓦の鬼面であった。ミッドチルダの何処から持ってきたのか、激しく問い詰めたい衝動に駆られる。
準備が整いましたと美しき微笑みを向けられた瞬間、悟った――無茶を振られたのは、俺の方であると。
「カリーナお嬢様。只今より旦那様がお嬢様の為に実力をお披露目下さいます」
「何ですの、この貧乏くさい骨董品は?」
「本瓦の丸と平を合わせた芸術品でございます。お嬢様に示す武功にふさわしい一品ですわ」
「多少興味が出てきましたの。ですけれど、一枚であれば誰でも剣で断ち切れるように見えますの」
「ご安心下さい。私の旦那様であれば、手刀による華麗な剣技をお披露下さいますわ」
手刀で!? 一応言っておくけど、鬼瓦は普通の瓦よりも余裕で固いからな! 瓦割りは分かりやすい実力の披露だけど、簡単に見えて意外と難しいんだぞ!? 素人が挑んではいけないのだ。
しかも俺、プレセア戦で思う存分傷だらけになって、今もまだ回復していないんだけど!? 決闘なんて馬鹿なことをしたせいで、疲労まで蓄積されて身体がまともに動かない。
俺の魂の抗議を聞いたわけでもないのだろうが、カリーナは半信半疑の目で傷だらけの俺を見やる。
「クラッシュエミュレートでの負傷を差し引いても、結構な怪我をしているように見えますが、この田舎者にやらせて本当に平気なんですの……?」
「お任せ下さい、カリーナお嬢様。このセレナ、プロポーズを受けた時、君を守る力だと一万枚を叩き割るのを拝見致しましたわ」
「その無駄な武勇伝で十分ですの!?」
一応俺に絡んで満足したのか、首を傾げつつもカリーナはセレナを連れて主賓席へ挨拶に向かった。帰り際セレナさんは唇に人差し指を当てて目配せ、どうやら煙に巻いてくれたらしい。見事なメイドぶりだった。
残されたのは小さな鬼瓦一枚、手持ち無沙汰にひとまず懐にしまった。とにかく疲れた、何とかなったのは幸運よりも対戦相手に恵まれたからだ。騎士でなければ、純粋に敗北だったと言える。
世界中から注目された御前試合だけあって観客は勿論だが、メディア関係も揃って騒ぎ立てている。ユーリ達の実力も際立っていたし、旗揚げした聖王騎士団も注目されていた。チンクが堂々とカメラの前で語っている。
俺のところには――げっ。
「――せいおーさまはいま、たいせつなたたかいをおえられたばかり。あのおかたにかわって、ふぃあんせであるわたくしがおうじさせていただきますわ!」
「えーと、はかせのめもめもっと。えーと――
ふっふっふ。みっどちるだのしょくん、きにいってくれたかい? ささやかながら、これはうちからのぷれぜんとだ。
ちあんいじだの、ろすとろぎあきせいだのといっためーもくのもとにあっぱくされるわるものたち。きょうのいちげきは、そのうらみのいちげきとおもってくれたまえ。
しかしうちもまたひとを、いのちをあいするものだ。むだなちはながさぬよーにどりょくしたよ。
かのーなかぎりむけつに、じんどーてきに――いむべきてきをいっぽーてきにせーあつすることのできるえれみあのちから、それはじゅーぶんにしょーめーできたとおもう。
きょうはここまでにしておくとしよう。このすばらしきちからがひつよーならば、いつでもわれわれふっけばいんにいらいをくれたまえ。かくべつのじょーけんで――」
……ほっとこう。決して、関わってはならない。これ以上、疲れたくはない。
プレセア戦による肉体の損傷、クラッシュエミュレートによる精神の消耗。そろそろ優しいフィリスでも堪忍袋の緒が切れそうなので、休ませて欲しい。海鳴市へ帰ったら、鬼より怖い医者に説教されそうだった。
御前試合の結果は白旗の勝利、決闘の結果は聖王教会騎士団の団長が勇姿を飾った。勝敗は別にしても聖地の治安を案ずる声は今、信徒達や観客の喝采に消し飛んでしまっている。汚名は返上され、名誉は挽回した。
ならば、後一押しだ。
「団長殿」
「これは良い所へお越し下さいました、"聖王"陛下。来賓の方々及び各国の有力者の皆様が、我々をお待ちしております。参りましょう」
「その件ですが、私は見ての通りの有様です。大変申し訳ありませんが、団長殿にお任せしてもよろしいでしょうか」
「な、何を仰いますか!? これは大変な名誉なのですよ、今ここで陛下が勝利を宣言されれば、白旗は不動の地位を獲得出来ます」
「聖地を長年守られたのは、あなた方聖王教会騎士団です。治安維持に貢献した名誉は、貴方達にこそ相応しい」
「……陛下、貴方という方は……」
「ふふ、勘違いなさらないで下さいね。聖女様の身はあくまで、我々が全力でお守りする所存なのですから」
「――その物言いでは、何か事情があると宣言しているのと同じですよ。全く、困ったお方だ」
やはり見破られてしまったか。ローゼとアギトにまで辿り着くことはないだろうが、政治的な観点ではこの人には到底太刀打ち出来ない。呆れた顔はしているが、教会に貢献する騎士は苦笑いを浮かべていた。
名誉は譲って、実績を取る。騎士や剣士に似つかわしくない取り決めは書面に残さず、口約束で済ませてお互いに背を向ける。表で人々を剣で守り、裏で権力を相手に戦う。あの人はああして、出世したのだろう。
同じ剣を持っていても、信念や理念がまるで異なる人間。その存在を他人と呼ぶのだろうに、なぜかあまり嫌いにはなれなかった。人種の違う人間であっても、言葉は通じる。
最後に一つ、尋ねてみた。
「本当に、聖王家の後継なのですか?」
「貴方と同じですよ、"聖王"陛下」
剣を交えた二人は――真実を隠して、笑い合った。なるほど、俺の言えた義理ではない。剣士も騎士も、この聖地で罰当たりにも王を名乗っている。それを、誰に咎められようか。
去り行く騎士と入れ替わるように、白き旗を掲げる聖騎士が訪れる。多分ではあるが、今の話を聞かれていたのではないだろうか。お疲れ様でした、と目元を伏せるその美貌に、何の陰りもないが。
手にしていた剣は竹刀であり、振りかざしていた実力は敗印で刻まれた。問い質すのは恐らく、これが最後になるだろう。
「その目で真実を目の当たりにして、貴女の憂いは晴れましたか」
「身も心も全て貴方に捧げると決めたこの決意に、偽りなどございません。これから先も、貴方と共に参ります」
――今この時"陛下"と呼ばず、彼女は俺という人間に剣を捧げた。今後陛下と口にすることはあっても、それは聖王としてではない。ありのままの俺を主君として、そう呼ぶのであろう。涼やかな彼女の瞳には、俺が映っている。
こうして正式に、白旗に聖騎士アナスタシヤが馳せ参じた。裁定者として白旗を公平に見届け、聖騎士として主の為に剣を振るう。聖王教会最強の騎士が、我が陣営に加わってくれた。
聖王教会騎士団とは和解が成立して、取引が完了した。治安維持活動は二分することになるが、大いなる名誉を勝ち得た騎士団は聖女の護衛から身を引くだろう。団長からも推薦を受けられるのは間違いない。
ひとまずこれで、ほぼ終結すると見ていい。猟兵団や傭兵団は要人誘拐の失敗で、カレイドウルフ大商会を敵に回した。聖地を牛耳る商会を敵に回せば、宗教権力者も尻込みする。最早、過度な干渉は行えない。
懸念材料は霊障や魔物召喚を起こす魔女の存在だ。あの女は俺と同一、俺は守るべき対象があるから平安を望んでいるが、守るべきものがなければ戦乱を望んでいただろう。
自分の持つ力を他人を守るために使うのか、他人を傷付けるために使うのか。真逆に見えるが、同一だ。コインの裏表、光と闇と同じく、ピッタリと重なっている。このまま落ち着くとは思えない。
「リョウスケ様、素晴らしい御前試合でした」
「これは聖女様。みっともないところをお見せしてしまいました」
まさか決闘場にまで降りてくるとは思わず、面食らってしまう――と傍に控えていた聖騎士を一瞥、苦笑している。なるほど、彼女に案内を頼んで此処へ来たのか。
大切な御身、自覚しているがゆえに無警戒ではない。聖騎士の先導で参られた彼女の背後より、世話係のセッテと護衛役のシスターシャッハが参上する。最敬礼するセッテの頬に乾いた涙の跡、感涙していたようだ。
顧みれば、今日は聖王騎士団の旗揚げでもあったのだ。かつて団長として名乗りを上げてから要員を増やし、騎士団を設立した。彼女の苦労は今日、報われたと言っていい。俺としてもありがたい話だった。
見事な活躍を見せたチンク達に奮起したのか、参戦する訳でもないのにブーレランブレードを背中に担いでいる。凶悪に光る刃は、彼女の闘志を示しているようだった。
セッテ達を連れた聖女様は労いのお言葉をかけた後、手のひらに一本の鍵を乗せ、こちらに差し出した。
「聖地を襲った罪人プレセア・レヴェントンの身柄は、"聖王"陛下にお預け致します」
「確かに私の意向ではありましたが、本当によろしいのですか?」
「龍族を率いる姫君である彼女の罪科は、聖王教会としてもお恥ずかしい話ですが図りかねておりました。陛下は今聖地の治安を守るべく、管理局及び聖王教会と連携して事に当たって下さっております。
前例なき事件に対し、前例のない一大治安組織を設立された陛下であれば、真摯に取り組まれる事でございましょう。教会騎士団も今後協力すると、団長殿より確約頂いております」
「……団長殿が」
決闘の結果で判断したのか、決闘が決まった段階で可能性を講じていたのか。公開処刑による治安の保証か、白旗による治安の安定を求めるのか、あらゆる可能性を追い求めての行動。どこまで本気だったのか。
ユーリ達の実力を肌で感じていたのだ、最高を望みながらも最悪を考慮していた事には違いない。如才無き工作に、舌を巻いた。どちらか一方しか追えない凡人には持てない貪欲さだった。
十字の刑に処された咎人の錠を外す鍵、差し渡された鍵を受け取るべく手を伸ばす。白旗の勝利で終わった以上、公開処刑は取り止めだ。このまま解放とはいかないにしても、張り付けはやめさせられる。
抵抗の意志がないプレセアはこのまま身柄を預かるとして、安置されたままの魔龍バハムートもどうにかしなければならない。究極召喚を行えるかどうか、まずはプレセアに聞いてみるか。
聖女様より渡された一本の鍵が――そのまま、地面に落ちた。
「――えっ」
「伏せて!」
いち早く動けたのは、あろうことか俺だった。凡人であれど、俺は日本人。日本人だからこそ、この感覚は幼少時より肌に刻まれている。子供から大人まで感知出来る、底知れぬ落下の感覚。
大地の浮遊であり、大いなる衝撃――
地震である。
「シスター、聖女様を!」
「お任せ下さい!」
「――陛下は私が守る」
「アナスタシヤ、観客を!」
ベルカ自治領――いやミッドチルダでは地震はあまり起こらない現象なのか、決闘場が混乱をきたしている。鍵を落とした聖女様はシスターが庇い、聖騎士は命を受けて観客の元へ向かった。
酷い揺れでがあるが、地震国家である日本では馴染みのある感覚である。ただ恐慌しないというのは自然災害においては必要であり、問題でもある。冷静な対応が求められるが、地震は震度次第では大災害となる。
治安を保証するべく実力をお披露目する御前試合の後で、地震とは笑い話にもならない。安心した途端にこれだ、案外聖地は本当に呪われているのかもしれない。
一瞬ゆりかごの起動を疑ったが、竹刀を見る限り聖王オリヴィエの発現は見られない。地震も相当な揺れではあるのだが、地盤を揺るがす程ではない。人々の混乱はまずいが、決闘場が倒壊することは無さそうだ。
問題は震度ではなく、揺れの時間だ。全く収まる気配がない。揺れの長い地震は震度が低くても、危険な災害だ。何より問題なのは、剣や魔法ではどうにもならないことだ。一体、どうなっている。
一分、二分が経過しても揺れが止まらない。何なんだ、この横揺れは。このまま延々と続くのはまずい。どうにかして止めたいが、自然現象ではどうにもならない。
俺の疑問や焦燥を――俺が念の為取っていた布石が、応えてくれた。緊急通信、空間モニターを開くとウーノが映しだされる。
『陛下、緊急事態です!』
「この状況だ、分かっている。一体、原因は何だ!」
『あの魔女が、魔龍バハムートの支配に乗り出しました。スカリエッティ博士を筆頭に待機していた皆様が現地へ向かったところ――あろうことか、"地雷王"の大群を召喚しました』
――あ。
"魔龍バハムートは今の聖地を脅かす最大の脅威である魔女の対抗策として、ルーテシア・アルピーノと契約を結んで究極召喚獣となってもらおう"
『俺と同一』であれば当然、俺と同じことを考える――しまった、逆にやられた!?
『地雷王ってのはなんだ!?』
『無人世界の山岳地帯に生息する、巨大な甲虫です。「局地的な地震」を発生させる能力を保有しており、ユーノ殿が倒されてしまいました』
「この地震の原因はそれか、あの役立たず!?」
『問題は、それだけではありません――猟兵団と傭兵団が、"治安維持"を名目に動き出しました。このままでは魔龍バハムートが原因で戦争となります』
「文字通り火事場泥棒じゃねえか、くそったれ!」
決闘が終わり――戦争が、始まる。
<続く>
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