VANDREAD連載「Eternal Advance」




Chapter 6 -Promise-






Action13 −命−




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反撃の狼煙が上げられようとしている頃、医療室でも一か八かの手段を試みるべく行動を開始していた。

パルス発生装置からの強制アクセスによる破片の活動停止と即時除去手術。

手術を執行する医者には高度な腕、看護婦の敬虔なる行為、科学技術を駆使する助手の高き知識。

そして何より患者の肉体的・精神的な生命力。

どの要素が欠けても成功はしない異例の処置を、ドゥエロ達は行おうとしていた。

今まで詰め掛けていた負傷したパイロット達は全員戦場へと舞い戻り、手術中となっている医療室は静かかと思いきやそうでもない。

メイアが寝かされている診療台の隣には医療室に標準的に備わる通信設備が鎮座していて、外部の様子が克明に映し出されているからだ。

外部へのラインに繋がっているモニターからは船の外の状況がリアルタイムで映し出されており、戦陣の要であるカイの蛮型が映っていた。

患者に専念しなければいけない手術中に通信モニターを開くのは常識外れなのだが、ドゥエロの一存で傍に置いている。

本来なら男であるドゥエロにいい感情を抱いていないパイウェイがここぞとばかりに反対するのだが、彼女もまた何も言わなかった。

今回初めて医療行為に携わるパルフェもモニターに映っている蛮型を見て、ただ微笑むばかりであった。

誰もが皆分かっていて、賭けてみたい気持ちなのだ。

心からメイアを案じて戦いへと乗り出したカイに―

カイの気持ちを耳にして、初めて反応を見せてくれたメイアに―

メイアの命はもはや風前の灯。

不安な要素や問題点が数多くある無謀なこの処置に、無事にメイアが帰ってきてくれる可能性を三人はカイに求めていた。

全準備が終わり、ツナギ姿のパルフェは息を呑んで傍にいる二人を見つめる。

ドゥエロにパイウェイ、二人は何とはなしに互いを見つめ両者共に一つ頷いた。

そんな二人の反応を受けたパイウェイは口元に小さく笑みを浮かべ、迷う事無くパルス発生装置のスイッチに手を伸ばす。

もう言葉は要らなかった。

自分達の出来る全てを成し遂げて、メイアをこの場所に呼び戻す。

古くからの仲間たちがいるこの船に、心通わせる事を今だ出来ていない三人の男達がいるこの場所に。

多くの願いと祈りを込めて、種族的な垣根を越えた思いを胸に、ドゥエロとパイウェイが見つめる中でパルフェは装置を起動させた。

スイッチが切り替わった途端装置に火花が散り、頭部へと繋がったコードを伝って鮮烈なパルスが発動する。


「うぁっ!?」


 それまで静かに眠っていたメイアが突如仰け反って、瞳を硬く閉ざしたまま苦痛に満ちた叫びを上げる。

頭部にダイレクトに浸透するパルスによって、脳に突き刺さった破片が過剰反応を見せているのだ。

破片そのものに生命的な意思はないが、機能を果たそうとするプログラミング的な本能は備わっている。

そこへ外部からの強制的な停止処置を行使されて、破片はまるでもがく様に脳内を暴れているのだ。

脳を直接かき回されるような感覚。

弱り切った心身を抱えているメイアどころか、通常の状態の成人女性でも泣き叫んでもおかしくはない苦しみである。


「ああぇあああっ!うああくぁあああああっ!!」


 診療台の上で暴れるメイアをドゥエロは必死で抑える。

痛々しい惨状でも、医者は決して患者から眼を背ける事は許されない。

それは看護婦とて同じである。

パイウェイは仲間のもがき続ける姿に、あがき続ける声に、目を逸らすのを必死になって抑えるのが限界だった。

本当なら今すぐこの場から逃げ出したい心境でもある。

誰だって自分の大切な人が苦しむ姿を望まない。

ドゥエロやパルフェが処置を最後の最後まで躊躇っていた理由も現状を見れば一目瞭然だった。

危篤状態のメイアでは直ぐにでもショック死を起こしそうな壮絶な医療行為だと知り、パイウェイは止めさせようとして自分を留めた。

この目の前の苦しみを乗り越えない限り、メイアに明日は訪れないのだ。

パイウェイは震えが走る体を抱きしめて、苦痛に喘いでいるメイアの傍にあるモニターに向かって呟いた。


「お願い・・・・メイアを助けて・・・支えてあげて・・・・・
お願い・・・・メイアを・・・・・・・・・」


 メジェール人では多かれ少なかれ男には拒否反応があるが、パイウェイはまだ幼い事もあってか、より顕著な拒絶間を持っていた。

カイと言葉を交えたのも数回であり、友好的に接した事は一度としてない。

今のような悲劇的状況でなければ、生涯関わりたいとも思わなかったかもしれない。

しかし今だけは、自分には何も出来ないこの状況だけは、藁をもすがる気持ちでパイウェイはカイに願っていた。

装置を発生させ続けるパルフェもまた、心境は同じである。

理由はどうあれ、メイアを今苦しめているのは紛れもなく自分なのだ。

助かる可能性はこの手段しかないとはいえ、苦痛を無意識に訴えているメイアを見ていると胸が張り裂けそうになる。

本人が死を望んでいるのだ。

それを苦痛を与えてまで生き返らせようとする自分の行為は、メイアには余計な事であるかもしれない。

もうスイッチを押して、パルスを停止させたくもなる。

生き返る可能性は低いのなら、メイアをこのまま安らかに眠らせてあげたほうが幸せなのではないかと思えてくる。





『てめえ、自分が幸せだって言えるか?
胸張って堂々と、自分はここで死んで満足だって言えるのか!
断言してやる。絶対お前は幸せなんかじゃない』





 パルフェは額に汗を浮かべながら、必死で自分の悲観的な考えを振り払った。





『だって、お前はいつも笑ってない。いつだってむっつりして黙り込んでやがる。
傍目から見てもな、お前が妙に肩張って生きているのが分かるんだよ!
そんなザマで死んだらな、ファーマやオーマだって悲しむぞ。
お前はそれでいいのかよ!!』





 メイアが死ねば、本人だけの人生が終わるだけでは済まされない。

先にあるかもしれないメイア本人の幸せが永久に遠ざかってしまう。

メイアの幸せを願う周りの皆が悲しみ、不幸になってしまう。

死ぬ事が幸せなど間違えている。

絶対に、間違えている――


「お願いメイア、戻ってきて!皆、待っているんだよ!!」


 パルフェはいつにない余裕のない表情を浮かべて、必死で呼びかける。


「あいつだって苦しい中を懸命に頑張ってるんだよ!
メイアを助けたいから!
メイアを大切だって思ってるから!!」


 三人が見守る中で、メイアはただ苦しみの坩堝において足掻き続けていた。

そこへ、船の外を映し出すモニターが眩い閃光を放つ――















 全てのドレッドの配置が整い、全艦中央にいるカイはただじっとコックピット内で腕を組んで待っていた。

敵艦隊は一定の距離を取ってカイ達の動きを見守ったまま、厳重な警戒態勢をしいている。

動きを見せない敵にチームワークが回復した今攻め込む事は出来るかも知れないが、ドレッドチームは動きを見せない。

船内のクルー達も全員固唾を飲んで、戦況を見つめていた。

言葉も出ない緊張感に敵味方両方が飲まれ、重い空気が互いの間に漂っている。

まるで先程の激しい攻防戦が嘘であるかのように宇宙空間は静まり返り、絶対的な真空を維持していた。

本来なら果敢に攻める戦い方を行うカイは視界を全方位に拡大したまま、敵の動きを見つめるだけである。

が、突如シートに背を置いていたカイががばっと起き上がって操縦桿を握った。

距離を置いたままの敵がついに動きを見せ、秩序を伴った一糸の乱れもない編成を取り始めたのだ。

数百機のキューブ型、二機のピロシキ型、二十機余りの鳥型。

敵側が選択したフォーメーションは今までにない新しい戦列に並び替えている。

常に数の多いキューブ型を先行させての波状攻撃を行っていた敵艦隊だったが、今回先陣に出てきたのは鳥型の群れだった。

十字に沿って美しいとも言える隊列を作って一回転させたかと思うと、鳥型全機が遠距離からのビーム攻撃を発射する。

一条一条でも強力な貫通力と攻撃力を秘めたビームは赤き奇跡を描いて、閃光の束となってマグノ海賊団主力に突き刺さる。

カイは通信回線を全方位にして叫んだ。


「全ドレッド並びに母船、シールド展開!絶対に反撃するな!!」


 カイの命令に誰一人反発する事はなく、全機シールドを張ってじっと待機状態のままでいた。

鳥型の唯一にしてかなりの殺傷力を秘めた兵器も、一撃でシールドを破れる程の威力はない。

ドレッドや母船が張るシールドに当たっては、宇宙空間に霧散して消えていく。

だが、全くのノーダメージという訳にはいかない。

シールドは確かに敵側のビーム攻撃を弾き飛ばせる防御力を誇るが、衝突する度に負荷がかかってくる。

負荷が掛かれば掛かるほど負担となって影響し、やがてはシールドが弱ってくるのだ。

シールドが弱れば当然船体そのものに負担がかかり、じわりじわりと各箇所が破損していく。

加えて、敵は何も休み休み攻撃を仕掛けては来ない。

完全に攻撃体制が整った鳥型はそれこそ休む事すら知らないように、連続してビームを放つ。

特に散々集中攻撃を受けて苦しめられた事により、母船の発するシールドのエネルギーは極度に衰えている。

消失しては衝突するビームの雨にシールドは苦しむように反響し、ブリッジ内に眩い反射の光を被る。

マグノやブザムはおろか、率先して外の状況を観測するベルヴェデールやアマローネの目を焼いた。

船体は軋み、シールドより発する振動が全体的に船を揺さぶる。

融合戦艦ニル・ヴァーナに直接リンクしているバートは、全身をまるで直接痛めつけられたかのように負傷していっていた。


『おい、カイ!このままじゃやられるぞ!!』


 ナビゲーション席から船の目として捉える事の出来る超望遠観測により、鳥型が攻撃しながらこちらへ向かっている事が判明出来ていた。

その背後にキューブ型やピロシキ型もまた、遠距離攻撃を仕掛けている事も分かる。

このまま完全防御の布陣を保っても、敵を間近に寄せれば戦力的に二分の一以下のこちらが負けてしまう。

著しく追い詰められていっている現況と船の負傷をそのまま浴びせられている苦痛に負けてバートが吼えるが、対するカイは平静だった。


「落ち着け、バート。このまま討って出てもやられるのはこっちだ」


 敵艦隊の総数に対して、マグノ海賊団は全員総動員しても約三分の一。

全体的に不利な上に、敵はヴァンドレッド・メイアに匹敵する速度を有している鳥型を二十機以上も投入しているのだ。

正面から正々堂々と戦っても勝ち目はない。


『だけどお前、このままじっとしてもやられるだけだろう!』

「だから落ち着けよ。男の癖にみっともない」

『男がどうとか関係ないだ・・・・・・お、おい!!
カイ、お前その怪我・・・』


 三等民である筈のカイが仕切っている事と作戦発動の初期から追い詰められている事に不満を申し立てようとして、バートは絶句する。

額と肩の負傷はバートも先程独白を見ていたので知っているが、今のカイはバート並に全身が痛々しい裂傷で覆われている。

両頬には切り裂かれたような傷が走り、身体のあちこちも服が破れて血が滲んでいた。

よく見ると、カイの顔色もあまり良くない。

度重なる連戦にかなりの疲労が蓄積している上に、肩と額の怪我により失血も激しいのだ。

バートが声も出ないまま黙り込んでしまっていたが、カイは何ともないように快活に笑った。


「やべえのはお互い様って事だよ」


 カイは今先頭に出て、母船シールド前でじっと佇んでいる。

つまり敵歓待が集中して攻撃している箇所のど真ん中にいる事になり、攻撃の雨嵐をまともに受けている事になる。

シールド発生装置もない蛮型ではせいぜい盾形のフォルダーで身を守るくらいしか術はない。

カイは作戦前から敵の集中攻撃を受ける危険性を承知で、今この場にいるのだ。

バートはその事実を認識し、呆れた様に肩を落とした。


『絶対に長生きできないよな、お前みたいな奴って・・・・・・』

「へ、あいつが頑張ってるのに俺は弱音はいてられるかよ。
それに何だかんだいって、お前だって逃げてないじゃねーか」


 カイがそう指摘すると、バートは気まずそうに黙り込む。

いつもなら例え海賊を仕切るマグノが相手でも不満の一つでも言う筈の自分だが、今も尚抗議や不満は言っていない。

敵への恐怖や、自分は安全でいたいという気持ちが消えた訳ではない。

逃げ出せるものなら逃げたいし、厄介な事柄には関わりたくもないのは今も昔も変わらない。

自分では情けないと思った事はあるが、真っ向から否定しようとする気もない。

それが自分だと思っていたから。

なのに、今こうして傷を負って危険の真っ只中にいながらも逃げようとする気持ちは湧いてこなかった。

むしろカイも自分と同じように傷ついて苦しんでいるのだと思うと、妙な連帯感すら感じられる。

バートは少し照れたようにそっぽを向いたまま、カイにそっと呼びかけた。


『・・・絶対に勝てるんだろうな、カイ』

「うん?」


 聞き返すカイに、バートは今度は正面を向いた。


『僕はこんな所で死ぬのは絶対に嫌だからな!
お、お前を頼りにしてやるから、絶対に倒してくれよ!』


 いつもと変わらない他人任せの言葉。

でもそこに含まれているほんの少しの信頼は、緩慢な疲れが生じているカイを元気付けるには十分だった。

カイはぐっと親指を立てて、不敵な表情で自信たっぷりに答えた。


「俺に不可能はねえ!あんな奴等、一網打尽にしてやっからよ」

『ふん、しょうがないけど信じてやるか!
でもまだこのままでいるつもりなのか・・・・・・?』


 話している間にも、敵側は全精力をもって攻撃を仕掛けて攻めてくる。

こちら側は反撃もしないために敵は悠々と間合いを詰める事ができて、何の障害もなく向かってこれるだろう。

このまま現状維持を続ければ、接近戦で数任せに強襲されてしまう。

バートの不安そうな声に、カイは前面を見つめたまま強く断言した。


「・・・まだだ。まだ、仕掛けるには早え・・・・」


 鳥型の放つ一条のビームが蛮型に衝突して、カイの頬に血飛沫が弾ける。

されど、カイは動揺すらしなかった。

















   まるで暗い室内に光が反響するかのように、メイアの脳内は光と闇が切磋琢磨に切り替わっていく。

パルスによる外部からの強烈な刺激が破片を急活動させて、記憶中枢の混乱が激化していっているのだ。

メイアの思考は幼き頃の辛い過去を掘り起こさせられた事により、完膚なきまでに叩きのめされている。

体も心も消えていく心地良いまどろみに浸らせていた時からの反動は、そんな死にかけていた思考を破片の混乱の渦に引き込んでいく。

突然の無理な外部的処置は、精神も肉体も苦痛から逃れるために死を選択すべくメイアを解放しようとする。

メイアもまた無意識に死に全てを委ねようとしたその刹那、中枢からの断片的な記憶がメイアの網膜に焼きつかせていった・・・・・





−メイア、強くなれ−



 人々に愛されて、幸福に満たされていた幼女時代。

堂々として偉大だった父を、メイアは本当に心から誇りに思っていた。

父もまた、自分と同じ一人の人間であった事に気がつかずに――



−オーマを許してあげて−



 人々に疎まれて、不幸のどん底に落とされた少女時代。 

儚くも優しかった母を、メイアは本当に心から大切だと思っていた。

母もまた、自分と同じ一人の女であった事にも気がつかずに――



−やだ!あたしも残る!−



 父と別れ、ついには母を失おうとしていた滅びの時。

泣き叫び訴えかけるメイアに、母はただ小さく首を振って拒絶した。

メイアが他人に心から呼びかけた最後の時でもあった――



−お前さん、どうしてそんな心を閉ざすんだい−



 両親を失い、自分の秩序と強さを形成していた青春時代。

厳しくも優しいマグノを、メイアは尊敬し絶対的な恭順を向けてはいた。

マグノの自分を見つめる心配げな眼差しには背を向けて――



−大事なものなんか・・・・・・−



 誰に頼らなかった、誰にも頼りたくはなかった。

信じれば甘えてしまう、頼れば弱くなってしまう。

信じるのは自分、頼れるのは自分。

過去を生き、現実を生き、未来に生きようとする自分の道―



−もっと楽に生きればいいのに−



 誰に言われようが生き方は変わらない、変えられない。

去ってしまった両親に、見下された人々に、尊敬する上司達に、頼られる部下達に。

男であったとしてもそれは変わりはない。

例えそれが――






−お生憎様。お前らみたいな野蛮人とは違ってね、俺は殺したりはしねえよ−



例えそれが―― 



−男の船にようこそ、お客さん達− 



  例えそれが―― 



−青髪に金髪。お前らもとっととこいつを連れて逃げろ。時間はもうない−



例えそれが―― 



−この宇宙に俺でしか立てられない証を掴むために、俺は今戦う!−



例えそれが―― 



−お前、結構いい奴なのかもな−



例え――



−どっかの誰かさんはわざわざ人様の機体に同乗してまで、助けに来たんだぜ−



それが――



−もううんざりだ、今日限り俺はもう二度とお前らのために戦わねえ!−



それが・・・・・・・



−悪かったな、突き飛ばして−



それ・・・・が・・・・・・・・



−てめえの人生だ。俺の知った事じゃない−



・・・・・



−周りの迷惑も考えないで、自分は正しいとか思っているような奴がな・・・・・・見ていてむかつくんだよ!!!−



・・・・・・



−俺はここに残って、あいつらを食い止める。お前らは先に逃げろ−



・・・・・・・・・・





 苦痛と恐怖、絶望と後悔が余りにも多すぎた己の記憶。

過去の暗闇に心を閉ざし、永遠の安らぎという黒いカーテンがひかれた世界へメイアは足を踏み入れようとした。

ぼんやりと歩くメイアの耳元に木霊する男の声。

どこか暖かく、どこか力強い男にメイアは意識のない濁った瞳を向けると、視界が開けて光が差し込む。

光は青緑色の輝きを放っていた。

孤独な少女の魂が震えて、光が包み導いてく。

夢の終着点であり、メイアが渇望していた終幕。

苦しみも、悲しみも、怒りも、寂しさもない、本当の安らぎのある世界へ・・・・・・・





−俺が宇宙一のヒーローになって−



・・・!?・・・・



−お前を幸せにしてやる−



・・・何故・・・・・・・・



−幸せにしてやる−



・・・何故、お前は・・・・





 このまま流されるままなら、どれほど楽であっただろう。

何も考えず、何も悩まずにいられたら、どれほど気軽だっただろう。





・・・私の・・・邪魔ばかりする・・・・・・





 メイアは声が誰なのかを認識し、永く閉ざしていた意識を一筋の涙と共に回帰させた。

足はもう、止まっていた――
























<Action14に続く>

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