アレフ、人格変貌症

アレフ、人格変貌症!?〜第一話〜

―エンフィールド。いつもと変わらぬのどかなこの街にあるジョートショップ。

また、いつもと変わらぬ日々を過ごしているジョートショップの店員達。

・・・・まさか、あんな事態が起ころうとは誰も思うはずがなかった・・・。

「腹〜腹減った〜〜;;」

言い放ったのは、ピート。どうやら仕事場所へ向かう途中らしい。

急ぎではない。というのでゆっくり向かっているわけだが・・・。

「・・・・今さっきアリサさん特製ジャンボピザ8人前食ってきたばっかだろう

が・・・。」

続けてリニア(1st主人公)が呆れ顔で言う。

「おまえの体内は全て胃でできてんのか!?・・・食欲魔人め・・・」

そんな事を言うのは・・・アレフ。今から自分の身にどんな災難が降りかか

ろうとも知らずに・・・。

「何だよ〜それじゃあ人間じゃないじゃないかぁ!!!」

「ははは・・・確かにそうだね!!」

バカ笑いしてるのはリサ。

リニア、ピート、アレフ、リサ。これがジョートショップのメンバーである。

「おまえ、仕事場所へ行ってもそんな事言うなよ!!」

「分かってるよぉ〜俺はそんなヘマはしない!!!」

「ど〜だかな〜・・・・‐∇‐」

これにはピートもカチンときたようで・・・。

「なんだよぉ!アレフなんていっつもナンパばっかしてさ!そーゆー事しか

考えてないんじゃないの!?」

すかさずアレフも抗議する。

「なんだと?はっ、食欲魔人に言われたかないね!悔しかったらナンパの

一つでも成功してみな!!」

「ううっ・・・・・」

これには何も言えないピートだった。ナンパなんて生まれてこのかた14

年したことなんてあるはずがないし、うまい口説き文句も思い浮かばない。

でもそれがピートなのだ。

「・・・アレフの馬鹿!アホ!恋愛詐欺師〜〜!!><」

ヤケになったのか、ピートがアレフに叫ぶ。

「ああ!?なんだと!?俺のどこが恋愛詐欺師だ!!!」

・・・・とその時!!どかーん!!という爆発音が鳴り響いた!

「・・・・・・・!?」

一同、爆発音のしたほうに振り向く。・・・と、どす黒い煙と共に降ってきた

のは・・・・まぎれもなく魔法弾だった・・・。

「きゃあああ!よけてえええ〜〜!!!」

と叫びながら猛ダッシュでこちらに向かってくるのは、そうこちらもまぎれ

もないマリア嬢だった。

どひゅどひゅどひゅ!!!!

「うわあああああああ!!!」

「おい!マリア!!おまえまたっ・・・・」

どひゅどひゅどひゅ!!!!

「えへへ☆おっかしいな〜失敗なんてきっと何かの前触れ・・・きゃあ!」

「いつも失敗してるくせに今更何言ってるのさ・・・っと!」

どひゅどひゅどひゅ!!!!

「こう多くちゃ太刀打ちできねえぞ!リニア!!」

「ちっ!おいマリア!早くこの魔法弾消せ!でないと全員丸焼きになるぞ

!!」

「ジョートショップメンバー等身大丸焼きしっとり醤油味(¥7840)ってとこ

だな」

「またおまえ訳の分からないことを・・・- - ;」

どひゅどひゅどひゅ!!!!

「え〜っとそれが・・・・・」

「マリア!早く!!」

「ええっとね〜言い辛いんだけど〜この魔法弾、今日初めて試したやつで

〜・・・」

「まさか・・・消し方わかんねえ・・・・とかじゃねえだろうな・・・」

「え〜っと・・・まあそういう事☆」

どひゅどひゅどひゅ!!!!

「そういう事☆じゃねええええ!!!!」

「でもでも!!もうすぐやむから!!!」

「待てないわよそれまで!!」

そしてようやくおさまってきた頃・・・ずがん!!という音が鳴った。

どうやら魔法弾が何かに当たったらしい。一同はもうそれどころではなか

った。

そして・・・魔法弾は・・・止んだ。

「ふぅ・・・やっとおさまったね」

「あはは〜☆良かったね〜^∇^;」

「マ〜リ〜ア〜・・・・良かったねじゃねえ!これから2週間魔法特訓は禁止

!!!」

「ええええええええええええええっ」

だがこれでおとなしく禁止を素直に受け止めるマリアではない事はみん

な分かっていた。

「んじゃ、仕事仕事♪」

「そだな、・・・・・ん?アレフの奴はどこ行ったんだ?」

「はれ?・・・・・・・・・・・・って・・・あああああああ!!」

いきなりピートが大きい声を出したのでみんな驚く。ピートは元が大きい

ので(声音)大きい声を出すとかなりのものだ。こんな声を出されて気付

ない者はまずいない。

「なに!?どーしたっていうのよ!?」

「どうしたピート!!」

ピートが半泣きの口大開きで下を指差す。

・・・・・・・・・・・そこには・・・

「あ、あ、あ、あ、あ、アレフゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」

まぎれもないアレフそのものが黒こげになって仰向けに倒れているでは

ないか!!!これにはみんなも驚きを隠せない模様で・・・

「きゃああ!!大変!!すぐドクターのとこに・・・」

「いや!ここからじゃ遠い!ひとまずここから近いトリーシャの家で休ませて

ドクターを呼ぼう!!」

一同異議無し。という事でたどり着いたフォスター家。(早っι)

ドンドンドン!!

「おい!トリーシャ!おっさん!!いるか!?」

すると、キィ・・・と音を立てて茶髪の黄色いリボンをした少女が迎えてく

れた。

「あ♪やっぱりリニアさんだ☆どうしたの?みんな揃って」

と、トリーシャはピートとリニアに支えられながらもぐったりしているアレフ

を発見した。トリーシャの顔は見る見る青ざめていった。

「ど、どーしたの!?アレフくん!!!」

「いや、事情は後だ!とにかくアレフを寝かせて欲しいんだけど・・・」

「わ、分かった!!ちょっと待ってて!!」

トリーシャは急いで部屋の中へ入っていく。どうやらリカルドの部屋に寝

かそうと考えているらしく、父の部屋へ駆け込んだ。

すると・・・・・、ベットには・・・・・

「お、お、お、お、お父さん〜〜!!!!!」

トリーシャはまだ、ベッドに入っているその人の毛布をひったくる。

「あ・・・あ?ああ・・・トリーシャか・・・・・」

「トリーシャか・・・・・じゃないわよ!!いつまで寝てるの!?またゴミと一

緒に出しちゃうからねっ!!まったく、これが自警団の隊長だなんて・・・

どーなってるの!?おまけにそのうさぎちゃんのパジャマは着ないでって言

ってるでしょう!?」

「ああ・・・。でもなトリーシャ。私はこれが好きなんだな、分かるか?」

「そのくせ人参が嫌いなんてね〜。あんまりぐーたれてると、晩御飯、トリー

シャ特製たっぷりまったり人参スープにしちゃうよ!!」

トリーシャが怒って言う。この小説ではリカルド隊長、人参嫌いって事に

なってます^^;

「わ、分かった!分かったからそれだけは辞めてくれ!!」

とたんにリカルドは焦った様子でトリーシャにSTOPをかける。

「よ〜し♪・・・・・・・・ってそうじゃないのよ!早くそこどいて!アレフくんが

倒れちゃったらしくって大変なのよ!!」

「何!?分かった!早く寝かせてあげなさい!ほら!」

早く・・・・ってリカルドが早く退かなかったから遅くなったんでしょうが・・・

ぱたぱたとトリーシャはまた玄関に向かって走って行った。

「ごっごめんなさい〜!遅くなっちゃって・・・・」

「いいんだよ、分かったから早くアレフを寝かせないと・・・部屋は何処だい

!?」

リサがピートと二人でアレフを支えながらトリーシャと共にリカルドの部屋

へ入って行った。

「あ、おい!マリア、俺達も行くぞ!」

残った二人もリカルドの部屋へ急いだ・・・。

マリアの魔法弾を直に受け、意識がないアレフ。

一体どうなってしまうのか・・・・。

to be continued・・・