一方、校庭では…
火花を散らしながらライダーの武器とセイバーの武器…しかしここで驚くべきことが起きた。セイバーの武器は見えないのだ!セイバーというからには武器は剣だと思うのだが…対するライダーは鎖にくいのついたような武器…見えない剣に翻弄される。
火花を散らし再び距離を置く二人。
『見えない武器とはやりにくいですね。セイバー』
苦笑気味に話し掛けるライダー。対するセイバーは
『そうか…だが、貴女がこの武器の正体を知ることはない!何故なら私がここで貴女を倒すからだ!』
と再び高速で接近し斬り掛かる。
『くっ』
ライダーは反撃しないでセイバーの攻撃を自分の武器で防ぎながら距離を取ろうとする
俺はその戦いをただ、見つめるしか出来なかった……否、見とれてしまった。
まだ、よく分からないがサーヴァントの戦いは人知を越えている。
ぶつかり合う火花と火花、たまに聞こえる両者の声をただ俺は観ることしか出来なかった。
『はぁぁぁ!!』
セイバーの暴風みたいな剣技がついにライダーの武器を弾き飛ばす。
俺はやっと我にかえった。そこに広がっていた光景は首を跳ねとばされて絶命して消滅したライダーだった。
『セイバー!!なんで、こんなことを!!』
助けてもらったのに失礼だが、頭にきた、確かにライダーは俺を殺そうとしたが殺さなくても話が分かる奴だと思っていたし、俺も誰かが死ぬのは嫌だったからだ
『驚かなくても大丈夫です敵は消えました……』
とセイバーはさも当たり前のようにという感じで答えたのである
俺はさらに言い返した
『そうじゃない!助けてくれたことは感謝するけど人殺しまでは望んでない!』
と俺が反発すると校庭の方から笑い声が聞こえた!!俺は振り返るとそこには、赤い長髪の中学生くらいの女の子と俺と同じ制服の男と真っ赤な服を着たセイバーと同じ感じの男が居た。
『おまえは何も知らないんだな!サーヴァントはこの世界で絶命したら元の時間軸に戻るだけだ、問題はない…それに助けてもらっておいてセイバーにありがとうも言えないのか?おまえは?』
俺にはなんのことかわからないが一つだけ分かることがある。セイバーが再び見えない不可視の武器を構えてるということはこいつは敵なんだ、なにもしなければ殺される!!
俺も構えていると真っ赤な服を着たサーヴァントは
『ほう…初心者でも殺気を感じることくらいは出来るらしいな。』
と俺に話し掛けてきた。俺は
『確かに現状はわからない!だけど、セイバーって強い味方が居るなら俺も戦うだけだ!!』
フッと鼻で笑いさっきの男子生徒は
『魔術師でもないくせにいってくれるな!アーチャー遠慮はいらない。おまえと咲夜はセイバーをやれ!俺はマスターを潰す!』
と命令すると咲夜とアーチャーはセイバーと対峙する。
俺は惚けているといきなり目の前に男子生徒が現れ、俺は腹を殴られ吹き飛ぶ!力は人間じゃなかった。
俺は腹に激痛を感じた時には校庭から隣の体育館にドアを突き破り吹き飛んでいた・・・・
『マスター!?くっ!はぁぁ!』
セイバーはアーチャーに斬り掛かるがそれは信じられない物で防がれた!!
アーチャーが双剣で防いだのだ
『なっ!?アーチャーが剣だと!』
とセイバーが半信半疑に問いながら跳躍して距離を取る。
一方隼人は激痛で顔を歪ませながら魔術師らしき男子生徒と対峙していた
『何?障壁も張れないのか君は?』
俺に問いただす男子生徒
『何を訳のわからないことを…それよりおまえは誰だ?』
すると男子生徒は得意そうに
『俺の名は遠坂家、跡取り…遠坂悠だ!貴様も魔術師の見習いなら遠坂くらいなら知っているだろ?』
俺は
『確か、遠坂って成績優秀、スポーツ万能のあの優等生?』
悠はどうでも良さ気に
『確かにな…だがそんな物は仮の姿…本当は魔術師…遠坂家の跡取りだ。どうやら何も知らないようだから教えてやるよ』
俺は頷いた。一様、現状の様子を聞きたかったからだ。すると悠は
『この戦いは聖杯戦争…国じゃなく七人の魔術師とサーヴァントで行なわれる』
『サーヴァント?』
俺はさっきから気になっていたので聞き返した
すると悠はさっきと変わらない風に話を続ける
『サーヴァントとは魔術師に仕える精霊だ…サーヴァントは七つのクラスに分けられていて、セイバー、アーチャー、ランサー、ライダー、キャスター、アサシン、バーサーカーとなる。聖杯はクラスに当て嵌まる英雄から昇格した英霊を神話や実話、歴史から決めてサーヴァントとして召喚する…』
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