普通は無い力・・・

超能力とでもいえばいいのか、まさか自分が使えるようになるとは・・・・・

夢にも思わなかった。

 

 

 

 

 

Unreal・World 第5話「幻想」

 

 

 

 

春日「クソッ、この俺がこんな素人に・・・・許せねぇ・許せねぇ、ぶっ殺す!!」

なにやら切れかけているが関係ない、奴のそばまで近づき叩きのめす、ただそれだけ。

淳哉「許せないのはこっちの方だ!!いきなり攻撃しやがって、何様のつもりだ!」

春日「うるさい・・・だまれだまれだまれぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーー」

プッツンしたようだ、変な事にならなきゃいいけど。

ゆっくり奴に近づく、ここは焦らない方がいいな。

淳哉「今叩きのめすからな、覚悟しろよ」

春日「・・・覚悟だと・・覚悟するのはおまえの方だ」

急に周りの風が春日の方に集まる。

春日「・・・・これだけは使いたくなかったが仕方ない・・・・・使わせたおまえが悪いんだ」

そう言って右手をこちらの方に突き出した、ヤバイ・・・あの右手・・何か知らないがヤバイ。

春日「喰らえぇっ!!」

小型の竜巻のような物が右手から放たれる、それはとんでもないスピードで俺に向かって来る。

淳哉「あぶねぇっ」

横に全力で飛ぶ。

淳哉「くぅぅっ・・・な・何とか回避できたか」

ギリギリで回避に成功する、そしてその直後に。

ドゴンッ

物凄い音がした、音の方向を見ると、体育館の壁に穴が空いていた。

淳哉「・・・おいおい、なんて威力だよ、野郎・・本気で来やがった」

春日「外したか、ならばこれでどうだぁっ」

どんどん竜巻を放ってくる、このままじゃ・・・・

淳哉「連射してくるんじゃねぇ!当たるだろうが」

回避するのに精一杯で、近づけない。

このままじゃあ、ほんとにヤバイ。

淳哉「どうすれば・・・・・」

何か策を考えないと。

奴との距離はある程度離れている、竜巻みたいなのは何とか回避できる。

しかし回避していると近づけない、防ぎながら接近したいが防御手段が無い。

となると・・・・

淳哉「・・・・・・・・・よしっ」

策が閃く、これなら・・・・・

淳哉「おい、今から奥の手を見せてやる」

春日に良く聞こえるように叫ぶ。

春日「なんだと」

作戦成功、攻撃の手を緩めて警戒し始める。

これからがこの策最大のポイントだ。

??「へぇそんなのあったんですか?」

何時の間にか、後ろに俺と同じくらいの学生が立っていた。

淳哉「!?」

野郎、何時から居たんだ、さっきまで居なかったはずなのに。

??「そんな怖い顔しないでくださいよ、僕は争う気はありませんから」

そんな事言ってるが信用できない。

春日「お前、何しに来た?」

どうやら知り合いのようだ、教団とやらのメンバーか。

??「春日さん、あなたのお目付け役ですよ、僕達がする事は勧誘であって、戦闘ではないんですよ」

春日「邪魔をするな、そいつは殺す!」

??「いい加減にして下さい、あの人を怒らせる気ですか」

このまま終わってくれないかなぁ、でもそんなの甘い考えだよな。

春日「チッ、わかったよ、てめぇ覚えてろよ」

??「それでは失礼しました、また会いましょう」

そう言うなり奴らの目の前にゲートみたいなのが開く。

そして中に消えて行った。

淳哉「・・・頼むから、もう来ないでくれ・・・」

奴らが消えた瞬間、疲れが押し寄せてくる。

淳哉「すごく疲れた・・・」

こんなに疲れるものなのか、それにしても面倒な事になったなぁ。

とりあえず、斎藤が言ってた魔物にあとは教団か・・・・

もしかして、とんでもない事に巻き込まれてるのか。

??「こっちだ、体育館から音がしたぞ」

教師かそれにしても遅かったな・・・・って

淳哉「このまま居たら・・疑われるの俺だ」

あいつら壁ぐらい直してから帰りやがれ、もう何でこんな目に。

淳哉「ああもう、出口は・・・・」

慌てて出口を探す。

教師「おい!誰か居るぞ!!」

見知らぬおっさんが竜巻起こして、壁を壊したなんて言っても、誰も信じてくれないよな。

淳哉「1階は・・・・駄目だな、窓から逃げるか」

窓を開け外を見回す、外に人はいない。

淳哉「空飛んでる所見られたら、大騒ぎになるからな」

早速窓から飛び出す、空を飛んで見たいとは思っていたがこんな形で実現するとは・・・

淳哉「それにしても結構いい感じだな」

こうして空を飛んでみると、意外と気持ち良い。

しかし何なんだろうな、この力。

背中に在る翼に目をやる、そして考える。

何故こんな力が・・・

淳哉「駄目だ、まったくもってサッパリだ」

まぁ気にしない事にした、考えると夜も眠れなくなる。

色々考えてる内に屋上に着いた。

淳哉「さてと、今日の所はさっさと帰りますか」

屋上のドアを開き、学校の中に入る。

 

 

 

 

 

第5話  終了

 

 

 

 

 

NEXT Unreal・World 第6話「一難去ってまた一難?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後書き

夢幻「やっと出来た、4ヶ月ぐらい間が空いたなぁ」

真樹「一体何してたんだろうな、なぁ作者」

夢幻「まぁ色々だ、勉強、ネットゲー、etc.だ」

真樹「・・・・・・・・(拳銃を取り出し、弾を装填している)」

夢幻「あのー・・・・・その拳銃は・・・(汗)」

真樹「気にする事は無い、痛くないから」

夢幻「いや、そういう問題じゃ・・・」

真樹「何か言い残すことは?今なら聴いてやる」

夢幻「許して下さい(さりげなく後ろ手にフラッシュグレネード)」

真樹「・・・・・・・駄目だね(引き金に指をかける)」

夢幻「HAHAHA!甘いぞぉぉぉ!!(ピンを抜き、真樹の方へ投げる)

真樹「むっ!?(作者に銃弾を撃ちこむ)」

夢幻「HAHAHAHAHA!こんなものっ!!(上半身を後ろに反らし回避する)」

そしてフラッシュグレネードが爆発し、まばゆい閃光に一瞬包まれる。

閃光が収まった後、周囲を見渡すが作者の姿は無い。

真樹「逃げられたか・・・・・これは?」

地面に落ちていた一枚の紙を拾い上げる。

真樹「それ逝け!亜狐羅威斗!!・・・なんだこれは?」

その紙を放り投げると、銃弾を再装填する。

真樹「それじゃ、さよならだ」

そうして走り去る、作者の姿を探して・・・・

 

 

 

 

 



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