遥か三百万光年離れた星。そこで、一人の若き勇者が旅立とうとしていた。
「今より君は、ウルトラマンだ」
「・・・ウルトラマン?」
「地球では我々の事をそう呼んでいる。聞いているだろう、兄弟たちから」
「・・・会えるのですね。あの星の知性体に」
「人間たちにな・・・・彼らと触れ合う事で、君も兄弟たちのように、大切なものを手に入れると、私は信じている」
「・・・大切なもの?」
「君自身にしか、見つけられない事だ」
「・・・分りました。行きます、ウルトラの父」
「若き勇士よ、いくがよい!!」
そう言い、ウルトラの父は、若き勇士の左腕にブレスを与えた。それは、無現の力、無限の可能性を秘めた、神秘のブレス。そして・・・
「かけがえのない星・・・地球へ!!」
若き勇士・・・メビウスは旅立つ。
願うのは、無限の未来
0070年.ミットチルダ自然地帯。その地で、一体の大型ロストロギアが暴走していた。
「くっ、ユーノ!!ストラグルバインドで奴を拘束し続けてくれ!!」
「無茶言わないでよ!!無限司書の整理で戦闘から遠ざかってたのに、いきなりこんな相手じゃきつ過ぎる」
「せめて15秒でいい!!その間に、上空にいるなのはとフェイト、はやてが決めてくれる!!」
「あ〜〜〜!!わかったよもう!!」
ユーノは魔方陣を形成すると、その巨大ロストロギアに向けてストラグルバインドを放った。それにより、ロストロギアが動きを止める。
「よし、今だ三人とも!!」
『了解。いくよ、レイジングハート!!』
『バルディッシュ』
『リーン!!』
その言葉とともに、上空でエクセリオン・ザンバーに切り替えたなのはとフェイト、ラグナロク発動の準備が整ったはやてが姿を見せる。
「皆、急げ!!」
クロノがそう言う中、再びロストロギアが暴れだした。そして、一本だけストラグルバインドを引きちぎると、その腕をユーノへと振り下ろした。
「し、しまっ・・・」
ユーノは回避する事も出来ず、地面に叩きつけられてしまった。
「「「ユーノ(くん)!!」」」
一気に動揺が広がる三人。しかし、すぐに気持ちを切り替えると、その怒りと悲しみをデバイスに込め、ロストロギアに挑んでいった・・・。
(う・・・うう)
ユーノは途切れそうな意識の中、上空で戦っている三人を見ていた。
(なのは・・・・ごめん、もう君と一緒にはいられない)
(フェイト、嫌な義兄のクロノだけど・・・大事にしてね)
(はやて、守護騎士の皆と仲良くね)
そう言って、目を瞑ろうとするユーノ。しかし、彼の心に語りかける者がいた。
(諦めちゃダメです!!)
(・・・え?)
(まだ、貴方は頑張れるはずです!!)
(無理だよ・・・・魔力は底をついたし・・・・立ち上がる力もない。それに、あの巨大なロストロギアは僕では・・・)
(なら、僕も戦います!!だから、立ち上がってください!!)
(僕・・・も?)
その声を聞いた途端、ユーノの左腕にオレンジ色のブレスが出現した。
(・・・これは?)
(今、貴方と同化しました。共に闘ってください!!)
(・・・僕は)
(未来は・・・・・無限です!!)
その言葉が引き金となったのか、ユーノは震える体で立ちあがると、そのまま左腕を天に掲げた。そして・・・無限のルーキーが目覚める。
「スターライト・・・」
「プラズマザンバー・・・」
「ラグナロク・・・」
「「「ブレイカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
三人の最強必殺技が炸裂し、ロストロギアが地に伏せる。しかし、ギギギギと機械のように立ち上がった。
「そんな・・・」
「私たち三人の技が」
「通じへんなんて・・・」
三人の心に、絶望の三文字が浮かび上がる。しかしそんな中、突如オレンジ色の光が辺りを包んだ。
「ま、眩しい」
「なに・・・これ」
「あった・・・かい?」
やがて光が収まると、そこには・・・・・・ロストロギアと対峙する光の巨人が立っていたのである。その巨人こそ、ウルトラの父の命を受け旅立った光の巨人【ウルトラマンメビウス】だった。そしてその日から、一人の少年とウルトラマン、そしてその仲間たちとの戦いが始まる。
あとがき
管理人様、遅くなってすいません。
なのはストライカーズを見て、Asから五年後の世界の魔法少女ワールドを作ってみたく、暴走しましたw
主要メンバーはなのはAsの方ですが、色々オリジナルが入ると思います。特に、メカ関係は充実させる予定です。
では、次回まで!!