人が人であるがゆえに起こしてしまう大罪。それは時を超え、次元を越えても存在している。
悲しき旋律の葬送曲。そして、今、時空を越えた出会いと戦いが始まろうとしている。
VANDREAD――The Unlimited――
7・Easy life
ニル・ヴァーナに訪れた久方ぶりの平穏。クルー達もしばし仕事を忘れて雑談にいそしんでいた。
「でねでね……!」
「あはは!それでそれで?」
マグノとブザムの目の前でもベルヴェデールとアマローネがなにやら談笑している。その光景をみて、ブザムがつぶやいた。
「まったく、敵襲がないというのも少々考えものです」
「アンタ、……いつから軍人になったんだい?」
マグノがそう言ってたしなめる。
「あたしらの仕事は海賊だろ?」
「しかし、クルーの士気が……」
「まぁまぁ副長さん。」
エズラが声をかける。当のエズラはケーキを頬張っていた。計器の近くで物を食うとは何たることか。
「これ食べます?最近、食べても食べてもお腹減っちゃって」
それを呆れながら見て、
「居眠りの次はマタニティハイか」
そうつぶやいた。
「ふんふん、ふふ〜ん♪」
ディータは自室でなにやら縫い物をしていた。よくよく見ればそれはピンクの宇宙人が描かれたクッションであった。
「ねぇ、それ男にあげるの?」
その作業を眺めつつ、遊びに来ていたパイウェイが言った。
「ん?そうだよ」
「じゃあさ、あたしに頂戴!」
なぜ「じゃあ」なのだろうか
「だぁめ!宇宙人さんにあげるんだもん!」
「……ちぇ〜」
そして、
「宇宙人さ〜ん!!見て見て〜!」
言いながらディータが走りこんできたのは蛮型の格納庫であった。しかし、返答はない。
「あれ〜?」
整備クルーにここにいるはずと聞いてやって来たのだが、姿はなかった。
「宇宙人さ〜ん!」
コックピットを覗き込んでも誰もいない。近くに工具が散乱しているのみである。
「あれ〜?ここにいるって聞いてきたのに〜」
しかたなくトボトボ格納庫を後にするディータ。
しかし、ヒビキは確かにそこにいたのだ。コックピットのかなり狭い天井部分に引っ付いて。
ヒビキはディータが大の苦手である。その天真爛漫な性格で色々と世話焼きに走るディータに、少し引き気味になっているのだ。
「ったく、うぜぇんだよ。……っておわ!」
アイリスは敵の残骸を再利用してちょっとした武器の製作中だった。休憩の為にブースから出てきたアイリスの目にクッションを抱えて寂しそうに歩くディータが目に入った。
アイリスはちょっと地を蹴って“ディータの前に回り込む”。
「ディータ」
「わっ!?」
いきなり目の前に作業着姿のアイリスが着地してきたのだ。驚きもする。
「どうしたの?そんなクッションなんか持って。あ、もしかしてあいつにあげるの?」
手袋を外しながら声を掛けるアイリス。
「うん。そのつもりだったんだけど、宇宙人さんいないの」
「あれ?さっきまで配線探してたはずだけど、いなかった?」
「うん」
「う〜む、部屋じゃない?あそこ元々物置だし」
「分かった!行ってみるね!ありがとう、魔法使いさん!」
言って駆け足で去っていくディータ。
「……にしても、宇宙人に代わって今度は魔法使いさん、か」
呼び方に少々合わないものを感じるアイリスであった。
「宇宙人さ〜ん!」
監房にディータが飛びこんできた。しかし、ヒビキの部屋には誰もいるはずがない。
それがたとえトイレの蓋を捲ろうが、毛布を捲ろうがである。……コイツは(ーー;)
「おっかしいなぁ」
ディータは部屋を見渡す。物置だけあって色々と散らかっている。
「よし!ディータがお掃除してあげる!」
と、何処からともなくエプロンを持ち出してくると、箒と雑巾でもって掃除を始めてしまったのである。
「アンタは何をやってんのよ」
「うるせぇ。アイツが鬱陶しいだけだ」
ヒビキは工具を戻しに監房に戻ってきた。格納庫から出てきたヒビキを見つけたアイリスがしつこく詰問している。
「鬱陶しいって、アンタ人の気持ちって物考えたことあるの?」
「知るか」
――こいつは……!
ヒビキの部屋の前でアイリスはいよいよ堪忍袋の緒が切れそうだった。
「あ……」
「どわぁぁぁぁぁぁ!!」
しかし、上がったのはヒビキの絶叫だった。アイリスが部屋を覗くと、なんとUFOやら宇宙人やらの人形が所狭しと吊るされていた。
「あらま」
そして、ベッドにはディータの姿が。
「てめ、起きろ!!」
「う〜〜?」
今の今まで寝ていたのか、さっきのクッションを枕代わりにしている。
「あ、……宇宙人さんお帰り〜」
「お帰りじゃねぇ! 何だよこれは!」
部屋の現状を指差して言う。ディータはベッドから出ると、
「どう?綺麗になったでしょ?」
小躍りしながら言った。まるで子供である。
んで、ヒビキの答えはというと、
「邪魔だ、出てけーーー!!」
アイリスごと、部屋の装飾ごとディータを追い払ってしまったのである。
部屋にファイヤーボール一発叩き込んで格納庫に戻っていくアイリスとは対照的に、ディータは当てもなく艦内をさまよっていた。
気がつけば、ミーティングルームに行き着いた。そこではメイアが新たなフォーメーションのシミュレーションを行っていた。
「ん?」
メイアがディータに気づいた。
「ディータ? どうした」
ディータは椅子に座ると、今までの事をぽつぽつと話した。
「……でね、邪魔だ、出て行けって」
言うと、またさらに落ち込むディータ。そんなディータに、
「うまくは言えないが……」
メイアは言葉を選びながら語りかけた。
「不用意に人の心の中に入り込むのはどうかと思う。
自分は親切だと思っていても、時にはそれが人には迷惑と思われるときもある。」
結局、メイアはそれしか言えず静かに立ち去った。
今度ディータはテラスに設置された小川の辺にいた。苛立ち紛れに石を投げ込むがそんなことで気が晴れるはずもない。
そこにパイウェイがやってきた。カメラに収めた写真を見せながら話しかけた。
「パルフェが作ってくれたオーラカメラで取った写真なの。ディータ今落ち込んでる?」
「見て分かるでしょ?」
「どうしたの?」
「なんかすっごく寂しいの。こんな気持ち、前に飼ってた青い鳥が死んだとき以来」
「青い鳥?」
青い鳥、幸運の象徴と言われているがここではいかがなものか。
「青い鳥なんて初めてだったから、毎日毎日触ってたら段々弱ってきて、とうとう死んじゃった」
「ふ〜ん。その鳥疲れちゃったんじゃないの?ディータが構いすぎたから」
その何気ない一言にディータは大きく反応した。
「そうなのかな?宇宙人さんも疲れるのかな?」
パイウェイに詰め寄るように言うディータ。少々引き気味にパイウェイは言った。
「そう言えば、ヒビキはディータといるといっつも疲れるって言ってたケロ」
カエルのバックでそう言った一言にディータの表情が凍りついた。そして、力なく崩れ落ちる。
「そう、なんだ」
「わっ、冗談冗談だって!ね、ディータ元気だしなよ!ケロケロ」
ヒビキが再び監房に戻ってきた。しかし、今度はその前にピョロが立ちふさがる。
「またれい」
「どけよ」
ピョロを押しのけて通り過ぎようとするヒビキにピョロが声をかける。騒ぎを聞きつけてヒビキの説得に来たのだ。
「ヒビキ寂しい」
「!? だ、誰がだ!」
激昂して振り返るヒビキ。
「でも、ディータもっと寂しい」
「て、テメェぶっ壊す!!」
叫んで突っ込むヒビキだが、空中浮遊するピョロは簡単にかわし、ヒビキは無様に荷物の中に突っ込む。
「ムヒョヒョ!お前もっと素直になったほうがいいピョロ!」
「この……何の話だよ!」
「ディータに謝ったほうがいいピョロよ」
「何で俺が謝らないといけねぇんだよ!俺はあんな奴大っ嫌ぇだ!!」
その瞬間背後に気配を感じた。振り返ればディータが立っている。ヒビキの気持ちを確かめようと戻ってきたのだ。最悪極まりない状況である。
「あ、……その」
言い繕おうとするヒビキだが、ディータは泣き顔で持っていたクッションを放り出し、走り出ていった。
「……最悪だピョロ」
「……あきれ返って物も言えないわね」
いつの間にそこにいたのか、アイリスも冷めた目でヒビキを見下ろしている。そして、何も言わずに立ち去った。
その頃ディータは泣きながらキッチンに飛び込んできた。そこではエズラがありったけのケーキを頬張っているところだった。泣きながら走りこんできたディータにエズラは驚いて声をかける。
「ディータちゃん。どうしたの?」
「エズラーー!!」
ディータはエズラの胸に飛び込んで泣いた。理由を知らないエズラもやさしく頭をなでた。
「でね、宇宙人さん、ディータのこと嫌いだって……」
「あらまぁ……」
今度はケーキをホールで食べつつ、エズラはあいずちをうった。……にしても食いすぎ。
「もぅ、食べても食べてもお腹空っぽ」
だといいのだが。
「ディータ、心が空っぽ」
ケーキを分けてもらって突付いていたが結局食べずにいる。
「だからね。ディータ変わるって決めたの!」
「あらぁ、ディータちゃんはいつものままの方がいいわよ」
「ダメなの!ディータ、変わるの!」
言って残ったケーキを一気にかきこんだ。
変わって翌日の食事時である。
ヒビキはいつもの通り、トラペザで食事を取っていた。そこにドゥエロがトレイを持ってやって来る。ヒビキの正面に座ろうとして、横にずれた。
「? 何だよ。前に座ればいいじゃねぇか」
「そこは、ディータの指定席じゃなかったのか?」
「な! いつ決まったんだよ、そんなこと!」
「何をカッカしてるんだか……」
アイリスもヒビキの横に腰掛けていった。
「…………」
憤りを押さえつけるヒビキだが、ふと後ろの席に目が行った。その席ではメイアとディータが席を共にしていた。そのディータと目が合い、慌てて飯をかきこむヒビキ。
それを見たディータも前に向き直る。
「食べないのか?」
メイアが声をかける。
「ディータ変わるって決めたんです!だから……」
「食事を取ることと変わることを一致させていたら、何も食べられなくなるぞ」
「…………」
ガーッと扉が開き、ヒビキが入ってきた。パイロット達によるシミュレーション訓練が行われるのだ。
「遅いぞ」
「ふん。悪かったよ」
「ディータはどうした?」
「知るか!俺はアイツのお守りじゃねぇ!」
「・・・・・・・」
メイアが、同席したガスコーニュが何も言えないでいると、
「遅れました」
ディータが入ってきた。その表情は沈んでいる。
「ん?アイリスは?」
と、画面が開いてアイリスが顔を出した。
『ゴメーン!今手が離せないのよ。ここから聞かせてもらうわ』
作業着姿のアイリスの後ろにはいくつもの部品が散乱していた。
「……仕方ない。では始める」
ディスプレイに今回行うシミュレーションの概要が映された。
「今回の訓練はヒビキとディータが合体したときに……」
「いいんです」
メイアの声を遮ってディータが声を上げた。
「あらぁ、どうしたのよ。もしかして振られたとか?」
ジュラが茶化して言うが、ディータは首を横に振り、
「宇宙人さんはディータとじゃダメなんだって。だから、今度はジュラが合体してね」
「え……?」
意外な事を言われてジュラの方が困惑してしまった。と、メイアが毅然と声を上げる。
「ディータ。公私混同した発言は認められない。これは遊びではないんだぞ」
「……すいません」
「全機指定座標チェック」
『こっちはOKよ』
『バーネット、OK』
『ヒビキ、確認』
皆がそれぞれのコクピットに入ってシュミレーションシステムとリンクを行う。ヒビキは蛮型の中で憮然としていた。ふと、操縦桿にまたUFOの人形が吊られているのを見つけた。
それを取ろうとするヒビキだが、取れないままその人形を見つめる。
と、モニターが開いてジュラが大写しになった。
「準備はいい?こっちはいつでもウェルカムよ。」
言って通信はすぐに消える。
「ったく、……」
「ディータ。遅れているぞ。もっと集中しろ」
『す、すみませーん』
画面を見ながら進めるメイアだが、どうしてもディータの動きがはっきりとしない。
『こりゃダメだね。心ここにあらず、だよ』
訓練終了後、ジュラはどういうわけかバートを呼び出していた。ジュラの部屋は途轍もなく派手な作りをしていて、どこかの宮廷の雰囲気そのままにロウソクに明かりが灯っていた。
「さて、お嬢さん方。僕に頼みとは?」
話題を切り出すバートに対し、ジュラは何か腹にイチモツ持った表情で、
「あなた、ディータと仲良くなさいなさいよ」
「はぁ?それってどういう意味で?」
「つまりね。ジュラはディータが邪魔なのよ。あなたがディータとくっつけば、早く合体が実現するんだから」
「なるほど……。しかし、僕にとって何の得が?」
「馬鹿ね。ディータと仲良くなればこの船の人気者になれるのよ。特別待遇が受けられるんだから」
(特別待遇……)
バートの頭の中には女をはべらせた光景が浮かんできた。……もはやタラークの教えは忘れ去ったらしい。
逆にジュラの頭の中はまだ見ぬ合体機、ヴァンドレッド・ジュラが浮かんでいた。ご丁寧に金色の。
(はぁ、どんなにカッコいい機体になるのかしら……)
『ふふ、……ふふふふふふ』
不気味に二人が含み笑いをする。
「……ダメだこりゃ」
つき合わされたバーネットはいい迷惑であった。
ディータは、テラスに来ていた。というよりも行く当てもない足が自然にこっちに向いたと言える。
「あら、ディータじゃない」
そこではパルフェが望遠鏡をいじくっていた。
ここでディータは内心の吐露を始めた。パルフェもとめるでもなく聞き入っている。
「……宇宙人さんのこと知りたいだけなのに、いっつも怒らせちゃう……」
「なるほどね〜。」
恋に縁のなさそうなパルフェもディータが心配だったのだ。
「あたしも新しい機械とか見たら構造知りたくなるし。
好きなものは知りたくなる。それって自然の反応なんじゃない?」
「好き……?」
好きの一言にディータが大きく反応した。
「アハハ、そんなわけないよね。女が男を好きになるなんてさ」
やはり後天的な考えが先天的な感情をいまだに否定しているらしい。
「……ディータが宇宙人さんのこと……」
「あぁ、ちょっとディータ本気にしないでよ!
あっ、そうだ」
パルフェはディータをある機会の前へ連れて行った。パルフェが器用にそれを起動する。すると、
『おひつじ座のあなた。今年は千年に一度の出会いの年』
電子アナウンスが流れた。どうやら正座占いらしい。
「正座占いに相性占いも足してみたんだ。クルー全員のデータはもう入ってるから、入力するだけだよ」
ディータは呆気に取られてそれを見つめている。
「アイツとの愛称。占ってみたら?」
「え?でも……」
「いいからさ、ほら」
進められてディータはゆっくりとキーを叩く。一字一字叩くたびに、その息ががって行く。まるで占いの結果を拒否するかのように。
“HIBIKI”と打ち終って、後はエンターを押すのみだが、手がどうしても動かない。胸が締め付けられるように苦しい。
「はぁ……はぁ……はぁ」
目の前が揺らぐ、キーを押すだけなのにこれだけの労力が必要になったことは今までに一度もない。
そして、
ピッと押した途端!
ボンッ!!
いきなり機械が爆発した。
「わーーーっ、どうしたのかな!やっぱデータが多すぎたのかなぁ……?!」
パルフェが慌てて駆け寄るが、その横でディータが呆けた顔で倒れた。
「わー、ディータ、しっかりしてぇぇ!」
医療室に運ばれたディータにドゥエロはセンサーを当てる。
「ふむ、身体的に疾患は認められないな。だとすれば、精神的な物だという事になる」
「ごめんね、ディータ」
「うぅん、パルフェのせいじゃないよ」
「では聞くが、どんな感じだった?」
ディータは胸に手を当てて、
「ここがね、ギューって絞められる様な感じだったの。それで、何も考えられなくて……」
「……ふむ、心筋症の症状ではないが……」
男女の交際を知らない彼らには、それがどういうものなのか想像が出来ないらしい。
結局、問題なしとしてディータは退院となった。
ディータはまたテラスに来ていた。今度は宇宙を見つめて何かを祈っていた。
(ずっと、ずっと夢見てた。UFOがディータを迎えにきてくれるんだって。そして、見たこともないような世界に連れて行ってくれるんだって。
でも、でも今は、そんな事どうでもいいの。ただ……、ただ、宇宙人さんに嫌われたくないの!)
ディータがヒビキに対しての恋心のようなものを実感した瞬間だった。
と、見上げる宇宙空間の向こうで何かが光った。
「え……?」
同じ頃、ヒビキも自室の中で悩んでいた。彼は彼でディータを傷つけてしまったことに対して責任を重々感じている。しかし、言葉にして誤るということに慣れていない彼にとって、自身の性格もあいまって開き直れる問題ではなくなっていたのである。
「あ〜〜〜〜〜、くそ……!」
頭をかきむしって悩むヒビキ。
「俺にどうしろっていうんだよ!!」
ビー!!ビー!!……
ヒビキの叫びと共にサイレンが鳴り響いた。
「くそっ、こんな時に!」
悩んでいようが、戦わなければならない。ヒビキは監房を飛び出した。もちろんディータもテラスから敵影を見つけ、慌てて格納庫に走っていた。
『ドレッドチーム配置につきました』
「ん?……ジュラはどうした?」
いつまでたってもこないジュラにメイアが思わず聞く。
「……まさか?!」
バーネットが何かに気づき、声を上げた。
あの時、部屋を後にしようとしたバーネットがテーブルを見ると、何か飲み物が置かれていたがあれは……、
事実、ジュラとバートは現在も酔っ払っていた。
「それでね……ジュラと彼が合体したらすっごいカッコいいマシーンが誕生してね……」
「……ふふふ、それで、僕はニル・ヴァーナの艦長かぁ。……」
二人が自分野望を言い合って、最後には興奮のあまり大笑い。お互いの話など聞いていない。
『……というわけで』
バーネットが事の次第を報告すると、メイアは、
「仕方ない。ディータとヒビキで行くぞ!」
しかし、これにディータは反論しようとするが、
「おい!ひとつ言っとくぞ!」
すかさずヒビキがディータに通信を送った。何かを言わなければ気が治まらなかったのだ。
「その、なんだ……」
気恥ずかしさで口ごもるヒビキの言葉を待つディータ。
「何……?」
「だから、……に、似あわねぇ事はするなってことだ!
ったく、こっちまで調子狂っちまうぜ」
赤くなりつつ、自分の言葉で謝罪するヒビキ。
ディータもそれを聞いて、
「……うん!判った、宇宙人さん」
こちらもなんとか元気を取り戻したみたいだ。
「へっ……、なら景気よく行くぜ!!」
ディータの答えを聞いて安心したのか、ヒビキも気合を入れて声を上げる。
そして、二機は合体してヴァンドレッド・ディータになる。
そんな二人を見て、メイアは安堵してその口元に笑みを浮かべた。
―To be continued―
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あとがき
今回は行き詰った感じがありますな〜〜。なにせ戦闘シーンが全くない回でありますからして。
まぁ、だからといってここを飛ばしたら意味がないパートでもありますし……。
今回も面白さは保障いたしかねます!ですね。(爆死)
でわ、次回、「Dignified Words」をご期待ください。
P! hairanndo@hotmail.com
2002/07/12