とらいあんぐるハート3 To a you side 第七楽章 暁は光と闇とを分かつ 第六十三話
最新型自動人形ガジェットドローン、指揮官タイプ。アメリカ側が製作した科学技術の結晶たる人型兵器の正体は、ローゼだった。
この事実は俺よりもむしろ、敵側に大きな衝撃を与えていた。自分達が温存していた切り札が、既に敵側に奪われていたのだ。
本当は単に俺に会いに来ただけのアホなのだが、こんな奴でも敵にとっては最終兵器。正に、命綱だったのである。
『……おい、どういう事だ? てめえが得意満面に言っていた話と違うじゃねえか。何であのガキの言いなりになっていやがる!』
「ちょ、ちょお待ってや!? これは何かの間違いなんや!
おい、イレイン。ワシや、安次郎や! どこぞのボンクラ貴族から高値で買うたったワシを忘れたとは言わさへんぞ!?
何度も言い聞かせたやろ、ワシこそがお前の主。初期設定も抜かりなく施したはずや、思い出せ!!」
「聞きましたか、『主』。ローゼはあのような下衆な人間に買われた、可哀想な娘なのです。主として、大事にすべきではないかと」
「うどんを食わせてやっただろう」
「イレインーーーー!! 何でじゃ、何でそんな小僧の言う事をほいほい聞いとるんや!?」
――頭が痛くなってきた。安次郎のおっさん、とうとう欲で頭がボケてしまったらしい。こんなアホを頼りにするなんて。
何千何万の量産型を指揮する、機械軍団の指揮官。アメリカが保有する最大戦力が、こいつ? ははは、ナイスジョーク。
機械人形に、心がないだと……? ようするにこいつは、考えもなく動くアホなだけじゃねえか。
「チンク、トーレ――これは一体どういう事なの……?」
「――私も自分の目を正直疑ったのだが……"ゼロ"は本当に、陛下を主だと認識しているらしい。
ドクターや我々の教育が何一つ効果のなかった暴君が、見ての通り陛下には極めて従順だ」
「な、何を言っているの!? ゼロが陛下にお逢いしたのは、今朝以外ありえないのよ!
たった数時間、準備も予測も何も出来ていなかった状態でこの子を手懐けられるはずがないでしょう!!
せ、設定を変更した――いや、でもそんな時間も到底……それに"起動"もしていない状態で、ああでも――」
「お前達は一体、何を言っているんだ」
冷静沈着なトーレが狼狽えており、ドゥーエに至っては発狂しかけている。狼狽しまくる二人に、チンクが自信を持って進み出る。
いいぞ、チンク。意味不明な事を言いまくるこいつらに、お前から言ってやれ。ローゼは単に、アホの子なだけなのだと。
チンクは俺を仰ぎ見て、この場に居る皆に誇り高く告げる。
「これこそ、陛下のご威光――この御方こそ聖王の生まれ変わり、我々が探し求めていた世界を統べる王なのだ!!」
「……チンク、お前の言う事が正しかったのだな。くっ、真の王を疑ってしまう己の愚かさに涙が出てくる……!」
「……ほ、本当に、奇跡を目の当たりに出来るなんて……ああ、"私の"陛下……!」
や、やべえ……こいつらが何言っているのか、マジで分からねえ。俺を窮地に追いやった秘書さんなんて、恍惚とした目を向けているし。
唯一こいつらの事を知っていそうなルーテシアは、この非常時に緩んだ口元を手で隠して俺や彼女達を興味深げに見つめている。
先程まで敵視していたトーレ達が俺の事で騒ぎ立てているのを目の当たりにして、優しい目をしていた。その感情の意味は、分からない。
ともあれ、ドゥーエの悪企みもこれ以上はないようだ。正直死を覚悟したが、ローゼの気まぐれに助けられた。
『……英才教育の全てを施しても無駄でしたのに、貴方は一度会っただけで――本当に、どのような魔法を使われたのですの?』
「愛を勝ち取るには、手料理がポイントです」
「素うどんで勝ち取れるのか、お前の愛」
と、とにかく、これはチャンス! 思いがけない幸運、ありえなかった勝機、マフィアとテロリスト達を出し抜く千載一遇の好機!
見ろ、あの連中の茫然自失した顔を。訳の分からない状況に、パニックになっている。ここで攻めなくてどうする。
ローゼやトーレ達の事はひとまず置いておいて、俺はここぞとばかりに攻め立てた。俺は、翻訳機のマイクを掴んだ。
「アテが外れたな、マフィアのおっさん。もう一度だけ言うぞ。殺されたくなければ、カレンとアンジェラのバアさんを解放しろ」
『……ぐっ……』
思いがけず切り札を失って、迷っている。考えさせては駄目だ、暴走されたらこちらに死人が出てしまう。
俺は努めて冷酷非道な声色を出して、ノエルとファリンに命ずる。
「ノエル、今すぐあの男の首を斬――」
『く、くそったれが!!』
盛大に舌打ちして、ボスは部下に命じて捕らえていた二人を乱暴に解放する。本当は盾にされたら手も足も出なかったのに、馬鹿め!
無残な仕打ちを受けた二人だが、解放されても涙の一つも見せず堂々としている。大したものだ、敬意を払って迎え入れた。
フランスの会長さんとイギリスの未亡人さんが涙ながらに、俺にお礼を言う。そろそろ交代してくれませんかね、緊張で俺が死にそうだ。
喜び合う彼らと比べて、怒りが収まらないのがボス。クリスチーナに撃たれた手で銃を抜き、安次郎に向ける。
『どいつも、こいつも、俺をコケにしやがって……』
「ひぎぃっ!? こ、こんな筈じゃないんや!? ドゥーエ、お前からも何とか言って――ドゥーエ!?」
「銃を振り回すなんて野蛮ですわね、陛下」
「いつの間に、こっちに!?」
月村安次郎の元美人秘書が、いつの間にか俺の背後に控えている。トーレといい、こいつら裏切りすぎだろう!?
俺を窮地に陥れておいて、ニコニコしてやがる。海外に来てから、女という生き物の怖さを思い知らされてばかりだった。
俺も女には気をつけようと、心の底から思う。女に見捨てられるようでは、男として終わりだ。あのおっさんのように。
「ド、ドゥーエぇぇぇぇぇぇーーーーー!!」
為す術もなく何発も撃たれて、月村安次郎は床に転がった。全てを手に入れようとして、何も手に入れられなかった男の最後。
目を、逸らせなかった。俺とあいつの、何が違うというのか。他人に救われてなければ、俺がああなっていたのだ。
海鳴町で俺は他人にどれほど救われていたのか、痛感させられる。他人を利用し奪おうとした男の結末を、絶対に忘れてはならない。
『ちっ……日本の腐ったブタなんぞ信用したのが間違いだったぜ』
「いいや、あんたはもっと前から間違えている」
『偉そうに俺に説教する気か、クソガキ!』
「ディアーナは優れた為政者だ。アテにするべきなのは、他ならぬ自分の娘だったのさ。肝心な部分を間違えたな」
ずっと変だと思っていた。どうして世界会議に参席していながら、ディアーナは殆ど何も意見しなかったのか。
いずれクーデターを起こすつもりでいたのなら、納得がいく。会議で勝つつもりのない父親に、口止めでもされていたのだろう。
会議で波風立てず闇に潜り込んで、隙を伺っていたのだ。安次郎と通じて最終兵器を手に入れて、最後の最後で出し抜く。
偉そうに意見を言ったが、実際ローゼが俺に会いに来てくれなければ戦略は実っていた。卑劣極まりない、やり方であっても。
他人との絆に――ローゼを始めとする海外で出逢った人達のつながりに、俺は救われたのだ。
海鳴で学んだ戦い方は、最強だった。俺はその事実が心の底から嬉しい。桃子達の優しさは、テロリストやマフィアにも勝てるのだ。
怯えることなんて、最初からなかった。彼女達のことを忘れなければ、才能なんかなくても俺はどこまでも強くなれる。
『……いい気になるなよ、クソガキ』
「聞き飽きたな、その台詞。そろそろ謝る時間だと思うぞ、俺は」
『人質なんぞ取らなくても、こっちはてめえらを制圧出来たんだ。利用価値がありそうだったので、面倒だが捕らえたのさ。
利益は減ってしまうが、こうなりゃあ仕方ねえ。全員殺して、俺ららしく奪い尽くすとするか』
ちらりと、味方の陣営を見やる。ルーテシア達はおろか、使用人達さえも震えてはいるが悲鳴の一つも上げない。
全員一丸となって、マフィアやテロリスト達を睨んでいる。その勇気の根本に気付かないほど、俺も鈍感ではない。
俺が必ず救ってくれるのだと、信じている。信用ではない、もはや信頼にまで達している。信じて、俺に命を預けてくれていた。
「ならば、勝負に出てみるか? こっちはロイヤルストレートフラッシュ、おたくらは寄せ集めのブタだぜ」
くつくつ笑ってやると、ボスは咥えていた葉巻を噛み千切った。いよいよボスの逆鱗に触れたらしい、ここからが正念場だ。
自動人形とオプション、ガジェットドローン。ルーテシアにチンク、トーレ、ドゥーエ。戦力は充実しているが、戦いにはしたくない。
俺だけ助かりたいのならば、勝負に出ても問題なくいける。使用人達も全員助けたいから、厄介極まりなくても交渉しなければならない。
ドイツ陣営や安次郎のおっさんは自業自得だが、関係のない人間まで死なせたくなかった。信じてくれている人達をもう、裏切りたくない。
師匠からも非戦を命じられている。強くなる為にも、貫き通す。
『こっちには、まだジョーカーが残っているぜ。お前に対して、最悪の切り札がな!』
何を言っているのか、誰を指しているのか、すぐに分かった。なるほど、俺個人にのみ最強とも言える札である。
――俯いたままのクリスチーナを、実の父が掴み上げる。我が子に、人殺しをさせるために。
『クリスチーナ、お前が頼りだ。あの男を殺せたら、お前を次のボスにしてやる!』
ビクッと肩を震わせて、クリスチーナは顔を上げる。涙に濡れた少女の美貌に、栄光の輝きはない。
父親の言葉を胸の中で何度も反芻したのか、時間を置いて父を見上げる。
『本当……? うさぎを殺したら、クリスをボスにしてくれる……?』
『ああ、勿論だ! 俺を助けてくれたら、お前の欲しい物を全部やるよ!』
『……クリスの、欲しいモノ』
ロシアの幽鬼が、俺を無感情に見つめる。ノエルやファリンがすかさず間に入るが、俺は彼女達を下がらせた。
クリスチーナ・ボルドィレフ、彼女は殺人の天才。俺を殺すことに邁進すれば、自動人形でも阻止できるか分からない。
銃はなくても、あの娘なら殺せる。クリスチーナは、俺の技である断空剣を盗んでいる。彼女ならば、足で人を斬れるのだ。
ボスの決断は冷静さを欠いているが、俺を殺すという一点にのみ極めて有効であった。
『ウサギ、クリスのこと嫌いになった……?』
「――」
優しい言葉をかければ、今の彼女なら屈服する。自惚れではなく、確信はあった。彼女すら、味方に出来ると。
ただ、分かり合うのは確実に不可能となるだろう。彼女はこの先俺に理想だけを求め、甘やかな優しさに身を委ねてしまう。
傷を舐め合うのが、友逹だろうか? 違う。間違えているのならば、心を傷付けることになろうと叱らなければいけないのだ。
桃子やフィリス、リンディ――誰よりも優しいあの人達だって、俺を何度も叱りつけてくれた。
俺は何も応えず、無感情に見返す。赤の他人を見るように。クリスチーナという物体を、見下ろしていた。
心と、心の戦い。少しでも迷いがある方が、負ける。殺人姫を相手に、俺は無手で戦いに望んだ。
息が詰まる瞬間、誰もが固唾を飲んで見守る。クリスチーナとの、決戦。一対一の決闘は――
『……っ……やだ』
「!」
『……ウサギを、殺すなんていや……クリスを嫌いになっちゃ、ヤダ……!!』
精魂尽き果て倒れたのは、クリスチーナが先だった。他人に支えられた分、俺が勝ったのだ。
こいつもまた、俺と同じだ。孤独であったから、負けた。自分のこれまでの生き方を、俺は今自分で否定したのだ。
辛かった。勝ちたくなんてないと、本気で思った。自分が、間違えていたのだと――分かってはいても、思いたくはなかった。
『クリスチーナ、何を言ってやがる!? ボスになりたくないのか!!』
『ごめんね、ウサギ……ごめんなさい、ごめんなさい……』
「――いいよ、もう。仲直り――ううん、もう一度最初からやり直そう」
やり直せるさ、きっと。人を殺していないのなら、まだやり直せる。俺もあの子との関係を、ちゃんと見つめ直そう。
海外へ来てからの因縁は、ようやく幕を閉じた。もし海外に来てぼんやりと過ごしていたら、この勝利はありえなかった。
人との多くの出会いを通じて、多くの心に触れられた。信じられるものが出来たから、俺はあの子に勝てたのだ。
俺に声をかけられて、クリスチーナは目を輝かせた。ボスになるよりも嬉しそうにされて、俺は何だかくすぐったかった。
「だけど、仲直りはしても血はちゃんと貰うからな。お前に実力で勝って、飲んでやる」
『えー、でもウサギ弱っちいし……ウサギがクリスのものになれば、あげてもいいよ』
「それは、絶対に嫌だ。まあでも、観光に付き合うくらいならいいぜ」
あの子と戦いになれば、自然と殺し合いになるだろう。今までと同じ、けれどきっと違う。そういう矛盾も、友逹ならば許される。
頼めば血を貰えたかもしれないのに、自分でハードルを上げるなんて俺もどうかしている。結局、剣士だということか。
喜びに飛び跳ねるあの子を見ていれば、そんな悩みも馬鹿馬鹿しくなる。ともあれ――
これで、条件はクリアーされた。
「頼まれていた仕事は、こなしたぞ」
『あん……?』
「本当にお疲れ様でした。期待以上の働き、貴方を雇って正解でした。出来れば、今後とも末永くお付き合いを」
「あんたの親父を何とかしてからにしてくれ。とにかく、後は任せた」
『な、何を言ってやがる!? どういう事だ!!』
「俺達の勝ちだということさ。最初から言っていただろう――俺の目的は、"時間稼ぎ"だ」
狼狽する父親を尻目に、ディアーナはすました顔で一枚の書類を取り出し破り捨てる。俺が書いた借用書、車を壊した弁償は済んだ。
クリスチーナの和解を見届けて、ディアーナは俺に目配せをした。彼女も意地が悪い、必要な時間は既に稼げていたのだ。
俺と彼女の繋がりを知り、マフィアのボスは激高して娘を掴み上げる。
『てめえも、てめえまでも、俺を裏切るつもりか!!』
『心外ですわ、お父様。最初に約束を破ったのは、貴方です。此度の件、私が力添えをすれば次のボスに任命すると仰られた。
なのに今、貴方はクリスチーナにボスを譲ろうとした。これは明白な、契約不履行です』
『ちっ、契約だの約束だのと経済にかぶれやがって。そんなやり方で、マフィアが務まると思っていやがるのか!!』
『テロリズムによる暴力を背景とした、支配体制。貴方のやり方こそ、腐れ爛れた古きロシアそのもの。
貴方のやり方がまかり通るのは、ロシアの閉鎖的な裏社会のみですよ』
『ディアーナ、てめえも殺されたいらしいな!!』
『――失礼』
父親に銃を付きつけられているのに、ディアーナは平然と携帯電話を取る。恐るべき度胸、俺にあんな真似が出来るだろうか?
理性的に狂っている、マフィアの長女。父への裏切りを明確にしながら、対峙するのに怯みもない。
俺のような虚仮威しではない。本物の自信と度胸で、マフィアのボスを威圧していた。
『はい、はい――そうですか、手回しは無事に――ふふ、私の安否より弟子の心配ですか? ああ、ごめんなさい。無事ですよ。
貴方のお弟子さんは大変優秀で、見事な活躍をされました。人質も無事解放して、皆さんを守り抜いたのですよ。
――くす、嬉しそうですね。後で詳細を聞かせますので、楽しみにしていてくださいな』
携帯電話を切る。それは、全てが終わったという伝言。戦いの終結を告げるものであった。
『警察がまもなくこちらに到着します。お連れになったテロリストの面々は全員、殺害されました』
『な、何だと! け、警察はお前が……!?』
『警察を止めるのが可能であれば、動かすのも可能です。もっとも、テロリスト達を同行させたのは想定外でした。
最終機体も実に厄介でしたが――それらの問題は、日本の勇敢なる御侍様が全て解決して下さいました。
"先代"、貴方は終わりですわ』
なるほど、世界会議で動けなかったのは父親の命以外でも理由があったのか。あの子なりに、苦しんでいたのだ。
ロシアの背景にテロリスト達や安次郎が複雑に絡み合って、身動きが取れなくなってしまった。だから、裏で出来る限りの根回しをした。
仲間達がいたから俺が戦えたように、ディアーナも俺が奮戦していたから勝負に出れた。連絡を取らずとも、お互いに助け合っていたのだ。
あの時、ディアーナの車に落ちていなければこの結果はなかった。つくづく、俺は他人との出逢いに救われている。
『……殺してやる……俺をコケにする奴は、どいつもこいつもぶっ殺してやらぁぁぁぁぁ!!
お前ら、全員撃ちまくれ。こいつら全員、蜂の巣にしろ!!』
「全員、目をつむって頭を下げろ!!」
俺の指示に従って、味方の陣営は一人残らず床に這い蹲った。解放されたカレン達も、大人しく従ってくれた。
命乞いしていると勘違いしているのか、マフィアのボスは壮絶に笑う。笑って、嗤って、哂って――殺そうと、する。
この男は最後まで、勘違いしていた。全員の頭を下げたのは、命乞いでも弾除けでもない。
単に見られたくないから、顔を伏せるように言っただけ。俺の役割は最初から最後まで、時間稼ぎであった。
"言われた通りにしたぞ。よろしく頼む"
"承知した!"
次の瞬間照明が落とされて、大勢の人間が雪崩れ込んできた。電光石火の鎮圧、敵に撃つ瞬間も与えない。
俺に『念話』が届いたのが、つい先程。ルーテシアが呼んだ援軍が、ようやく到着した。警察よりも頼りになる、部隊の到着。
――時空管理局。法で世界を管理する、正義の組織。
ルーテシア・アルピーノ、彼女の正体が分かった途端今度こそ緊張が解けた。最初から言っておけよ、そういうのは!
もう何もかもがどうでもよくなって、俺が議長席に突っ伏した。後の事はもう、プロに任せよう。
「リョウスケ、ぼんやりしちゃ駄目ですぅ!!」
戦いにおいて、勝ったと思った瞬間が一番危うい――尊い犠牲を払って、俺は思い知る事になる。
<続く>
|
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