魔法少女リリカルなのはStrikerS 第22話「Pain to Pain」(5)(StrikerS対談)


※この物語はリクエストによる架空未来の一つです。
To a you side本編の可能性の一つとしてお楽しみ下さい。






※この対談はリリカルなのはStrikerSのネタバレが含まれています。
対談を読まれる方は、くれぐれも御注意を。







〜フェイトとスカリエッティ〜



フェイト『……AMFが重い。早くこの二人を倒して先に進まなきゃいけないのに。
だけど、ソニックもライオットも使えない。あれを使ったら、もう後がなくなる。

スカリエッティまでたどり着けなくなったら最悪だし、逮捕できても他のみんなの救援や援護に回れなくなる』


スカリエッティ『ごきげんよう、フェイト・テスタロッサ執務官』


フェイト『スカリエッティ!』

スカリエッティ『私の作品と戦っているFの遺産と竜召喚師、聞こえてるかい?』


エリオ『!?』

キャロ『!』


スカリエッティ『我々の楽しい祭の序章は、いまやクライマックスだ』

フェイト『なにが、何が楽しい祭だ! 今も地上を混乱させてる重犯罪者が』

スカリエッティ『重犯罪……? 人造魔道師や戦闘機人計画のことかい?

それとも――私がその根幹を設計し、君の母君プレシア・テスタロッサが完成させたプロジェクトFのことかい?』

フェイト『……全部だ』

スカリエッティ『いつの世も革新的な人間は虐げられるものだね』

フェイト『そんな傲慢で、人の命や運命を弄んで!』

スカリエッティ『貴重な材料を無差別に破壊したり、必要もなく殺したりはしていないさ。
尊い実験材料に変えてあげたのだよ。価値のない――無駄な命をね』

フェイト『お前――うっ!?』

スカリエッティ『普段は冷静かつ温厚でも、怒りと悲しみにはすぐに我を見失う。
君のその性格はまさに母親ゆずりだよ、フェイト・テスタロッサ。

やはり、私の敵に相応しき人間は――彼だけか』















ドゥーエ「時空管理局と通じ、聖王教会と連携して、機動六課を誘導する――
ドクター相手に先手を打った手腕は見事でしたが、使用した駒に問題がありましたわね」

良介「万能な駒など、盤上には必要ない。
ゲームを楽しく遊ぶ為には、個別の役割を持った駒を如何に活用するかにある」

ドゥーエ「ゲームの勝敗は指し手の破滅を賭けていますのよ。投入する駒は選ぶべきでは?」

良介「フェイト・テスタロッサは、確かに万能な人間ではない。だがそれは、ジェイル・スカリエッティも同じ。
個別の戦力ではどちらが上か、分からぬ貴女ではないだろう」

ドゥーエ「力を支配するのは頭脳ですわ。力押しでは狡猾な罠に陥ってしまうだけ」

良介「罠すら食い破る力があれば、姑息な奸計は無意味になる」

ドゥーエ「……フフフ、結果がたのしみですわね」

良介「すぐに、分かる」

レジアス「貴様は何を楽しそうに語り合っている! その女は敵だぞ!!」

ドゥーエ「敵と語り合うのもまた一興ですわよ、中将。それが愛する男性であれば、尚の事。

貴方こそ旧縁を深めてはいかがですか、かつての同胞――今では敵となった、友と」

レジアス「!?」















〜ゼストとアギト〜



ゼスト『シグナムと言ったか、あれは良い騎士だな』

アギト『え?』

ゼスト『あの剣才に炎熱能力――おまえが言っていた理想のロードにちょうど適合するな』

アギト『な、なんだよそれ!』

ゼスト『あの太刀筋は紛れもなく、真正の古きベルカの騎士。
おまえと同じように、どこかで保存されて眠ってでもいたか』

アギト『違うよ! なんでそんなやつが管理局にいんだよ!』

ゼスト『魔力光の色までおまえと適合する。だとするなら――あるいは』

アギト『やめてくれよ、敵だぞあいつは! あたしはもう、自分のロードはちゃーんと見つけているんだ。

あたしの事なんて考えないでさ――自分の為に、全力で頑張ってよ』

ゼスト『……ああ』















レジアス「……ゼスト」

良介「すれ違ってしまった、関係――縁があれば、また結ばれる事もある」

レジアス「それで慰めているつもりか。貴様の情けなどいらんわ!

……時間は決して、戻りはしない。何もかも、手遅れだ。もうどうにもならん」


良介「ならば、貴方の勝利に私の臓器をかけましょう。

貴方がゼストに敗北すれば――破滅のルーレットが、回る」


レジアス「しょ、正気か貴様!? 戻らぬ時計の針の為に、欠損ルーレットを回すつもりか!?」

オーリス「あまりにも不利な勝負、馬鹿げています!?
敗北すれば、貴方の体の一部が欠損するのですよ!」

良介「何を今更――我々は運命共同体、生死を共にした関係でしょう」

レジアス「……考えないのか? 貴様を殺す為に儂がゼストを敵対する、そう考えないのか!?

ゼストが一度死んだのは、儂の責任だ! 儂は自分の野望の為に、友を殺した男なのだぞ!!」

オーリス「……父さん……」

良介「世界の平和の為に――他の誰かの為に、私は戦っているのではない。
貴方が彼を拒絶すれば、私は刻まれる。ただ、それだけ。

大人しく、敗北を受け入れましょう。彼女のように」



ドゥーエ(……二人の友情をかけた勝負という事にすれば、彼に手出しは出来なくなる。
私がレジアス中将を殺した時点で横槍となり、私の敗北――しいては、ドクターの完全勝利も無くなる。

そこまで考えた上で、自分に圧倒的に不利な勝負を……馬鹿げている。狂っている。

けれど、面白い。そう思わされている時点で、私の負けか……ああ、何という事!
申し訳ありません、ドクター。
私は貴方の命令よりも、彼との勝負を優先させて頂きますわ。

中将など、もうどうでもいい。絶対に貴方を刻んであげる、ウフフフ、アハハハハハハハハハハ!!!!)














〜続く〜



































<続く>







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