魔法少女リリカルなのはStrikerS 第21話「決戦」(5)(StrikerS対談)


※この物語はリクエストによる架空未来の一つです。
To a you side本編の可能性の一つとしてお楽しみ下さい。






※この対談はリリカルなのはStrikerSのネタバレが含まれています。
対談を読まれる方は、くれぐれも御注意を。







〜フォワード陣、戦闘中〜


ティアナ『ライトニング、スバル! 作戦、ちょっと変更。
目の前の相手、無理して一人で倒す必要はないわ。

足止めして削りながら、それぞれに対処。それでも充分、市街地と中央本部は守れる』

ノーヴェ「ばっかじゃねぇの! そんなに時間かかんねぇよ!」

ウェンディ「あんたは捕獲対象じゃねぇっすから。殺しても怒られねぇっすからね〜」

ティアナ『(念話が聞かれてる!?)

通信は以上! 全員、自分の戦いに集中!!』















良介「戦局はスバルにギンガ、ティアナにノーヴェとウェンディ。

キャロとカミナリ小僧に、ルー子とガリューのコンビか」

オーリス「ライトニングもスバル・ナカジマも、分断距離と戦力負担はかなり大きい。相当不利ですよ。
ギンガ・ナカジマの戦闘力と比較しても、彼女一人では勝利は難しい』

レジアス「特に、フォワード陣のリーダーは結界の中で孤立無援。
戦闘機人二人に追い詰められつつある。このままではまずいぞ」

ドゥーエ「うふふ、実に楽観的な見方ですわね」

良介「楽観的……?」





ティアナ『こんな狭いところで二人相手じゃ、持ちこたえるのが精一杯。
結界破壊スタッフが来るまで、なんとしてでも生き延びなきゃ――キャッ!?』





良介「!? ティアナ!!」





ウェンディ『ディード! あんたも?』

ディード『オットーの指示。
あの幻術使いは確実に仕留めておかないと、面倒だって』





レジアス「更に戦力投入!? 三対一では勝ち目はないぞ!」

オーリス「戦闘領域も限られた中では、彼女の射撃能力も生かせません。
幻術も先の戦いで改良された戦闘機人に看破されている。

彼女は――敗北します」

ドゥーエ「数の差が戦局を決める――貴方の言う通りになりましたわね、ローゼン。
貴方に選択肢を与えましょう。

後輩の惨たらしい死に様を見てから死ぬか、貴方が惨たらしく切り刻まれて死ぬか。

全ての運命をルーレットに委ねるか、貴方自身が死を選ぶか。
お好きな方をどうぞ、ローゼン」

良介「……そうだな。ならば大穴を選ばせてもらおうか」

ドゥーエ「大穴?」



良介「ティアナが三人を撃破して、俺もアンタに勝利する。貰えるチップはでかいぞ」



ドゥーエ「……失望しましたわ、ローゼン。ここまで来て無駄にあがくとは。
ドクターの好敵手に相応しく、自らの敗北を潔く認めてはどうですか。

チェックメイトが既にかかっておりますのよ。無駄に勝負を長引かせるのは、好ましくありません」

良介「今の戦局を見誤っているのは貴方だ、エス姉。
オットーは王手を急ぐあまり、勝利を危うくしてしまった。

この采配は明らかにミス――少なくとも、俺は不利になったと思っていない」

レジアス「馬鹿な……戦闘機人は一人加勢に入ったのだぞ!?」

良介「オットーやエス姉は、ディードの参戦でまた一つ勝ちの目を積んだと思っている。
だけど――この戦況は、明らかに積みすぎ。

あまりにも高く積んだ石は、バランスを崩しやすい

勝ちの重しには繋がらないことが、しばしば――あの三人は、それに気付いていない」

オーリス「……なるほど、そういう事ですか……つまり」


良介「そう、ナンバーズ達は敗北を恐れている。
先の事件で勝ったのはあくまでもジャイル・スカリエッティであり、あの三人ではない。
局地的視点で見れば、一目瞭然。実戦経験の少なさが如実に現れている。

あの三人のチームワークは万全ですか、エス姉」


ドゥーエ「……っ……、あの少女は足を負傷しています。
たとえバランスに欠いた戦局であっても、戦えなければ無意味では?」

良介「ティアナは天才ではなく、凡人。だからこそ、逆境に強い。
天秤の針はまだ揺れ動いている。勝負の醍醐味はこれからですよ、エス姉」

ドゥーエ「……ええ、じっくり楽しみましょう。
本来、私は裏方なのですが――思わぬ形で、好敵手に巡り会えた。
歴史を変えるこの戦いで良き相手と巡り会えたことを、感謝しましょう。

もはや貴方を侮ったりはしない。もし機動六課が勝利すれば、潔く敗北を認めましょう。

そして、貴方も――」


良介「彼女達が敗北すれば、俺はいつでも死んでやる。彼女たちの痛みと共に――」














→次回、魔法少女リリカルなのはStrikerS第22話「Pain to Pain」



































<続く>







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