魔法少女リリカルなのはStrikerS 第19話「ゆりかご」(3)(StrikerS対談)


※この物語はリクエストによる架空未来の一つです。
To a you side本編の可能性の一つとしてお楽しみ下さい。






※この対談はリリカルなのはStrikerSのネタバレが含まれています。
対談を読まれる方は、くれぐれも御注意を。







ウーノ「アインヘリアルの奇襲は失敗に終わりましたが、兵器そのものは爆破により使用不能。
妹たちも初回出動からのデータを全て蓄積、修復も終わり行動に反映できています」

ジェイル「あぁ……いいねぇ、素晴らしい……素晴らしいよ」

ウーノ「失敗の目立つ人造魔道師と比較して、私たち戦闘機人はトラブルが少ないですね」

ジェイル「元は最高評議会主動で、管理局が実用寸前まではこぎつけていた技術だからねぇ……
それから私が随分と時間をかけて改良したんだ」

ウーノ「良質なはずです」

ジェイル「人造魔道師の製造もまたゼストやルーテシアが長期活動してくれたおかげで、
随分と貴重なデータを取ることが出来た――

彼らの失敗と成功のおかげで、聖王の器も見事完成を見た」

ウーノ「この聖王のゆりかごを発見し触れる事ができて以来、その起動はあなたの夢でしたから――
その為に聖王の器たる素材を捜し求め、準備も整えてきた。

夢が――叶う時ですね」

ジェイル「まだまだ……夢の始まりはここからなんだよ、ウーノ。
古代ベルカの英知の結晶――ゆりかごの力を手にして、ここから始まるんだ」





良介『大したものだな、ジェイル・スカリエッティ』





ウーノ「――管理局からの直接回線!?」

ジェイル「管理局と合流したのか、ローゼン。随分とつまらない選択をしたものだね。
君には並々ならぬ興味があったのだが――残念だよ、実に」

良介『本当に残念だ、ジェイル。お前がこれほどつまらない男だとは思わなかった』

ジェイル「ほう……ならば、教えてもらおうか。私の何処がつまらないと?」


良介『お前には、勝つ気がない』


ジェイル「……」

良介『戦闘機人による地上本部の襲撃、アインヘリアルの奇襲――
お前は常に負けないところでゲームをしている』

ジェイル「このゆりかごの機動も、君は読めていたとでも?」

ウーノ「ありえません、貴方にそこまで情報を漏らしてはいない」

良介「夢ではない、俺が読んだのはお前の本質だ。


このゲームに「勝つ為」ではなく――「負けない為」の布石を、お前は用意している」


ウーノ(!? まさか、妹たちに仕込んだものまで……?
いや、そこまでに至っていなくても――ドクターの本質を知ったと豪語するなら、策はあると確信はしている筈。

ならば、我々の研究を見ていたこの男ならば……)


良介「――ジェイル・スカリエッティ、お前には今度こそ負けてもらう」

ジェイル「つまり――私を殺す」


ウーノ「聖王のゆりかごは既に動き始めている。私達に辿り着くのは不可能よ」

良介「違うな、その認識は間違っている。
お前達の最大の失敗は、「この時期に」ゆりかごを動かした事だ。
アインヘリアル襲撃の失敗から、お前達は学ぶべきだった。敗北を恐れるあまり、勝利に焦った。


その聖王のゆりかごは――今や、お前達を囚える檻となった」





―アラート―





ウーノ「侵入者!? まさか、浮上前に艦内に潜り込んでいた!?」

ジェイル「……たいしたものだね、ローゼン……、フフフ……面白い、面白いよ!
君は、本当に素晴らしい。どこまでも、私を楽しませてくれる。

だが、ローゼン――君が私を見抜いたように、私も君という男を理解している。

君が誰と手を組んだのか、分かる、それこそ手に取るように――」















レジアス『――ぐっ……、き、貴様、まさか……!?』

良介『なに……!?』

ドゥーエ『動かないで、ローゼン。今度は脅しではすませないわよ。
貴方ではなく、貴方と手を組んだこの男の命を刈り取る』



ジェイル「さあ――楽しい夢の始まりだ!」















〜続く〜



































<続く>







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