聖王のゆりかごと孤独の剣士②(StrikerS対談)
※この物語はリクエストによる架空未来の一つです。
To a you side本編の可能性の一つとしてお楽しみ下さい。
※この対談はリリカルなのはStrikerSのネタバレが含まれています。
対談を読まれる方は、くれぐれも御注意を。
~時空航行艦アースラ 第一会議室~
~アジト地下フロア・治療ポット~
チンク「――事情は把握した。手酷くやられたようだな」
ディエチ「うん。タイプゼロとドクターの増援がなかったら危なかったかも」
クアットロ「そのドクターもやられちゃって、ほぼ全員修理中。
もう……折角メインイベントが始まる前だったのに、台無し。作戦も大幅に変更。
良かったわね、チンクちゃん。貴女の修理、間に合うかもしれないわよ」
チンク「素直に喜べんさ。大切な姉妹達が傷ついた。
二人は大丈夫なのか? 私の修理は後回しでかまわないぞ」
ディエチ「平気、損傷自体は大した事ない。すぐ直る。
ただ武装が破壊されて、調整からやり直しになった」
クアットロ「私なんて一時機能停止しちゃったのよね、あのゼロとかいう奴のせいで。
身体強化機能もやられちゃって、もう散々よ。
しばらく動けないから、チンクちゃんの相手をしてあげる」
チンク「私の修理は暇潰しか。よく回る舌は正常そのものだな。
……まあいい。私の事はまだ妹達には秘密で頼む」
ディエチ「分かってる。――ローゼンと、戦うんだよね……」
チンク「安心しろ、殺すつもりはない。決着をつけて、引き摺って帰る」
ディエチ「うん……お願い。修理は万全にするから」
チンク(初めての敗戦――生まれたばかりの姉妹達には、手痛い経験となった。
慢心を正す薬となるか、不安を生み出す毒となるか。
奇跡を起こす男、ゼロか……ふん、時空管理局の切り札が聞いて呆れる。
警備対象を躊躇なく罠とする手段、敵味方問わず巻き込む奇想天外な戦略――
貴様以外に誰がいる、ローゼン!
これがドクターの挑戦への答えか。
もはや、ドクターの目的などどうでもいい。私の敵は、お前一人。
お前を倒す事が、私の悲願。この世に生まれた理由だ。
ローゼン――お前は、私が必ず倒す)
~アジト地上部~
セイン「……ローゼンだよね、あいつ……」
「放送で見た感じ、仮面とマントで顔隠してたけど……分かっちゃった。あはは、何でだろ……」
「どうしよう、ウー姉に知らせるべきだと思うけど……今回ばかりは許してくれないだろうな……」
「あー、もう! 何でアタシ、敵になったあいつの心配ばっかりしてるんだろ。
……う~、こんなに心配してやってるんだぞ、バカぁぁぁ……!!
アイタタタっ!? ぐぅぅ……身体中痛い……
乙女を傷物にして……責任、取らせてやる」
「今、どうしてるんだろう? 管理局にいるみたいだけど。ニュースでやってないかな――(ポチ)
うん……これってっ!?」
~街角インタビュー~
良介『ええ、女一人買い物は大変だから付き合えと言われまして』
レポーター『仲がいいんですね。失礼ですが、お二人は恋人同士ですか?』
エイミィ『いえいえ、友達ですよ。此処まで遠出したのはこいつの提案です。
危機意識のない男が友人で、いつも困ってるんです。今、騒ぎになっているでしょう?』
~首脳会談室~
クロノ「友達か……そうだな。二人は友人同士だ、買い物くらいする」
はやて「力強く繰り返したら、ウソ臭く聞こえるよ」
カリム「男性にもプライドがあるのよ、はやて」
良介『手料理を御馳走すると言って、呼び出したんですよ。子供か、俺は』
エイミィ『しっかり付き合っているくせに。
愛情たっぷり込めてあげるから、しっかり荷物持ちしてよね』
レポ-ター『と、友達ですよね、お二人は……?』
クロノ「友達に決まっているだろう。何を言ってるんだ」
はやて「何でクロノ君がモニターに向かって答えてるん……?」
カリム「口にしないと不安だからよ、はやて」
良介『付き合いは長いから、俺お前で通じる腐れ縁なんですよ。気軽なもんです』
レポーター『う~ん、怪しいですねぇ……本当ですか?』
セイン『私も聞きたいな、その辺は!』
良介『うわっ!? 何故、お前が此処に!?』
セイン『誰の事言ってるんですかぁー?
アタシは謎のレポーターセインちゃんでーす。洗い晒い喋ってもらいますよ。
とくに、こいつとの関係』
良介『自分で名乗ってるじゃねえか! 地面から突然レポートかましやがって!』
エイミィ『……ハァ……ただの買い物でも、こいつと一緒だとこれだもんね……』
レポーター(こ、これは――修羅場の予感!? 視聴率アップ!?)
~続く~
<続く>
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