孤独の剣士VSお絵描き召喚魔導師(StrikerS対談)


※この物語はリクエストによる架空未来の一つです。
To a you side本編の可能性の一つとしてお楽しみ下さい。






※この対談はリリカルなのはStrikerSのネタバレが含まれています。
対談を読まれる方は、くれぐれも御注意を。









〜機動六課隊舎〜



良介「やべえ、ルー子に俺の恥部の全てが渡っちまった!?
万が一中身がジェイル達にさらけ出されたら、俺の身元も何もかもばれちまう。
絶対腹抱えて笑うぞ、あいつら。

――くそ、追い掛けて取り返さないと」


???「その声……旦那、旦那じゃないっすか!」


良介「誰だ、この忙しい時に!? ――なんだ、ヴァイスじゃねえか。
何で隊舎に居るんだ?本部に行った連中、置いて来ていいのかよ」

ヴァイス「あっちはなのはさん達が居ますが、こっちは非戦闘員が殆どですからね。
久しぶりにコイツの出番って訳ですよ」

良介「ライフル……? お前、ヘリパイロットだろ。そんな大層なモン、扱えるのかよ」

ヴァイス「……旦那流に言えば、昔取った杵柄って奴です……色々ありまして……
それより、旦那が来てくれて本当に心強いっすよ。正直、やばかったんで」


良介「……は?」


ヴァイス「今更惚けないで下さいよ。俺達を助けに来てくれたんでしょう。
でなきゃ、わざわざ炎上する建物の中飛び込んできたりしないっすよ」

良介「何を安心した顔してるんだ、てめえは!? アホか。
一人前に仕事持った男なんぞいちいち助けるか、勝手に死ね」

ヴァイス「はっはっは、旦那らしい照れ隠しっすね。こんなやばい状況なのに、何かホッとしますよ。
安心して下さい、その辺は抜かりないですぜ。旦那好みの小さい女の子を今保護してますから」

良介「脳味噌撃ち抜いてやろうか、お前!? 

――撃ち抜く……そうだ!

ヴァイス、お前昔スナイパーだったんだろ? その腕を見込んで、お前の重要任務を与える」

ヴァイス「? それはいいですけど――此処、ギンガさんの部屋っすよね?
女性の部屋の中で何してたんすか、あんた」

良介「ガジェットが暴れまわったようだな。酷いもんだ」

ヴァイス「いやいや、明らかに人の手で探り回ってるでしょコレ。
下着とか散らばっているし……うお、でけえなあの人」


良介「ガジェットが暴れまわった――そうだよな?」

ヴァイス「……お、オッケーです。男同士のヒミツって事で」


良介「分かっているじゃないか、ボーイ。この部屋の窓から、外を見るんだ」

ヴァイス「――っ!? 六課に襲撃を仕掛けてきたガキ!


あの娘を、俺が……」


良介「……? ヴァイス……?」

ヴァイス「俺が――俺、が……っ」

良介「おい、どうした。顔色真っ青だぞ、お前」

ヴァイス「ぐ……ぁ……ハァ……ハァ……あ、あああああ……あの娘を、俺が……あいたっ!?」

良介「キモい汗垂らしやがって、この早とちり。誰があいつを撃てと言った。
お前のターゲットは、あいつの持っているファイルだ」

ヴァイス「グーでぶたないで下さいよ……ファイルって、あの娘が大事そうに持っているやつっすよね。
何でまた?」

良介「――実はあの書類が、機動六課の極秘資料なんだ。
敵側に渡ってしまうと、俺が大変な目に遭う」

ヴァイス「(? 何か聞こえたような……?)

なるほど、レリック事件に関する調査資料ってことですかね……
なら、取り返した方がいいんじゃないですか?」

良介「(愚か者め、俺様の目的は反省書の完全抹殺)

状況を見ろ。隊舎は炎上、味方に大打撃、敵は健在。あんな書類にグズグズしてる暇はねえ。
紙の束より人命優先だ。敵に渡る前に処分して、怪我人つれて避難しよう。
まさかこの状況で徹底抗戦とか言わないよな?
やるなら一人で頑張れ、俺は逃げる」

ヴァイス「……分かりました。悔しいけど、意地張ってる場合じゃないっすね。
そういう事なら任せて下さいよ!

(あの娘を見るな……書類、書類だけに集中して――撃つ!)」


ルーテシア「――あっ!?」


ヴァイス「悪いな、嬢ちゃん……そいつを渡すわけにはいかねえんだ」

良介「(うっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ! 過去に渡る反省書の数々が全て灰になった!
これでもう弱みはねえぞ、ギンガ!
堂々と表通りを歩けるぜ、ふははははは。災い転じて福となすとはよく言ったもんだ。

――ふふっ、後は……)」


ルーテシア「……燃え、た……」


ヴァイス「おっと、動くなよ嬢ちゃん。背中から撃つ真似はしたくねえんだ。
大人しく自首してくれれば、これ以上何もしない。

(――頼む、撃たせないでくれ……)」

良介「(やっぱりヴァイスは逃走より、確保を選んだ。
こうなれば、後は筋書き通り――)」

ルーテシア「わたしの、絵……世界でたった一つの、わたし……

ローゼンが描いて、くれた……宝物……」

ヴァイス「(泣いてる……?)大人しくしてくれれば、乱暴にはしねえ! 約束する!
だから――」



ルーテシア「……殺して」



ヴァイス「――!?」

ルーテシア「……こいつを殺して、ガリュー……殺してぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

ヴァイス「くそ、やべえ! ――ぐああああああああああ!!」













〜部屋の外〜



良介「(計画通り!

  ギンガの反省書、機動六課保管の俺個人の調査資料――そして、目撃者。
ヴィータは兄貴が、シグナムはオットーとディードが足止め。


これで邪魔者は全て消えた……

そして六課の連中やナンバーズは混乱しながらも、俺の事を信じきっている。
この状態からでは、地上本部崩壊は時間の問題。

俺は次元世界の天下人になる――なんてな)


さようなら、ヴァイス。君のことは忘れない!
――後は転送ポートを使って逃げるだけ、俺の勝ちだ!」





???「……ぐす……」





良介「――あん? 今度は誰だよ!」

???「……ママ……どこぉ……ママ……」

良介「うわっ、汚ったねえガキだな。煤だらけじゃねえか」

???「熱いよ……痛いよ……ママ……」

良介「はいはい、とっとと逃げなさい。そんじゃ俺はこれで――っ!?
こ、こら、ズボンを掴むな!」

???「……うぐ……皆、いないの……」

良介「だから逃げたんだって! お前も早く外に出ればいいだろ!」

???「……怖いよぉ……」

良介「知るか、そんなもん! てめえの身はてめえで守りやがれ!」

???「……ふぇ……ふぇぇぇぇぇぇん!」

良介「馬鹿、シィッ! 外の連中に気付かれるだろ!?

……分かった、分かりました。俺が連れて行ってやるから、いちいち泣くな。
いつも誰かが助けてくれるとは限らないんだぞ」

???「ぐす……ごめんなさい」

良介「素直で宜しい。くそ、こっちは急いでいるってのに――言っておくが、外までだぞ。
裏から出たら、後は知らないからな。

お前、名前は?」



???「……ヴィヴィオ」



良介「(ヴィヴィオ……? 何処かで聞いた気がするけど、まあいいや)
変な名前だな」

ヴィヴィオ「むぅ……ママは可愛いって言ってくれた」

良介「親は誰だってそう言うんだよ。我が子が可愛いからな。
――まあ、お前を火事場に放置する時点で最低だけどよ」

ヴィヴィオ「ママ、帰って来るってヴィヴィオと約束したの」

良介「帰って来てねえじゃん。嘘つかれたんだよ、可哀想に」

ヴィヴィオ「マ、ママは約束破ったりしないもん! 優しいもん!」

良介「親なんて、んな上等なもんじゃねえよ。

この世には……てめえの息子、ゴミ捨て場に捨てる奴もいるんだぜ」

ヴィヴィオ「ママは違うもん!」

良介「ふーん……なら、ここで焼け死ぬまで待ってろよ。俺は知らないからな」

ヴィヴィオ「……ぁ」


主人公「(けっ、可愛くねえガキ。知るか、あんな奴――



……。



……。



……ああもう、ウザイな!)



――ほれ」

ヴィヴィオ「……?」

良介「てめえのトロい足をいちいち待てるか。外まで背負ってやるから、早く乗れ」

ヴィヴィオ「!? ……うん!」

良介「たく、面倒臭えガキだぜ」



ヴィヴィオ「……パパ」



良介「誰がパパだ!? 二十代の男、舐めんな!」

ヴィヴィオ「えへへ……パパ〜」

良介「擦り寄るんじゃねえ、気持ち悪い! とっとと外へ捨ててやる!」





〜続く〜
































<続く>







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