孤独の剣士VS閃光の術士・瞬殺の双剣士(StrikerS対談)
※この物語はリクエストによる架空未来の一つです。
To a you side本編の可能性の一つとしてお楽しみ下さい。
※この対談はリリカルなのはStrikerSのネタバレが含まれています。
対談を読まれる方は、くれぐれも御注意を。
〜機動六課〜
主人公「ふぅ……シャマルとザフィーラはこれでオッケー。世界の平和は守られた」
オットー「襲撃しておいてこういうのは何だけど……いいのかな、こんな事して」
ディード「宜しいのですか? 生き埋めにした上に、ガジェットを山積みにして」
主人公「俺の匂いとか不気味な五感で復活する連中だ。
本当はガジェットを重石にして、海に捨てたかった」
オットー「……随分対処に慣れているね」
主人公「そっ――それはだな……」
ディード「私達と出会う前から、ずっと戦って来られたんですね。分かります」
主人公「(うわ、素直に頷いてるよ……通信販売とかで騙されそうなタイプだな)
ま、まあある意味戦って来たけどな、あはははは」
オットー「思わぬ反撃を食らって危なかったからね……助けに来てくれて助かった」
ディード「……オットーを助けてくれて、本当にありがとう」
主人公「(オットー優先? こいつら二人の関係がよく分からん)
――別に助けた訳じゃないさ、たまたまだ」
オットー「たまたまで、君は管理局員を攻撃するのかい? おかしな男だね、本当に」
ディード「オットー、彼なりの優しさなんです。触れないでおきましょう」
主人公「これ以上ないほど違うと言い切れるわ!?」
オットー「ふふふ、なるほど。照れているのか」
ディード「本音を言えず意地を張る――男の気遣いというものですね」
主人公「たまに御主人様に逆らうトリーズナーなお口ちゃんだけど、今回は本気で違うわ!?」
オットー「分かった、そういう事にしておくよ」
ディード「……(コクコク)」
主人公「何か引っかかる言い方だけど、もういいや。そんじゃ、俺は帰るわ」
オットー「うん、また明日――って、何処へ行くつもりさ(ガシ)」
ディード「御姉様達が探しています、一緒に帰りましょう(グイ)」
主人公「のおおおお、やっぱり素直に帰してくれないのかーーー!?
(どうする……? 危ないから逃げると言っても、安全なアジトへ連れ去られるのがオチ。
エス姉に使った戦法はまだ活用出来そうだけど――同じ必殺技は破られるのが、日本の王道。
この二人、エス姉や姉御と違って世間知らずチックだから――)
オッケー、分かった。こうしよう。役割分担といこうじゃないか」
オットー「役割分担……? どういう風に」
主人公「お前らが此処に居るって事は、地上本部の襲撃は半分陽動。
時空管理局の戦力の大半を向こうに引き付けて、目当てのもん取ろうって魂胆だろ?」
ディード「……鋭いですね、流石です」
主人公「幼稚園児でも分かるわ、ここまで来たら!?
俺もこの機動六課隊舎で探さないといけない物がある。一緒に見つけて来てやるよ」
オットー「それならボク達と一緒に行けばいい。この特殊部隊はもう戦う力をほぼ失っている」
ディード「トーレ姉様達もこちらへ向かっています。用心なさらずとも大丈夫です」
良介「も、物静かだったお前らが何故急にそこまでフレンドリーになったのか、激しく気になるが――
六課の連中を甘く見るな。
俺も先程襲撃を受けた」
オットー「!? そ、その火傷はまさか――」
主人公「怖い騎士様にお仕置きを受けたんだ。多分、こっちへ向かってくる。
その相手をお前達に頼みたいんだ。
戦うのは男の役目と言いたいが、お前ら相手には不要な気遣いだろうからな」
ディード「この身はその為に在ります。お任せ下さい」
オットー「助けられた恩は返すよ。ボク達に任せて、君は探しに行ってくれ。
ボク達の探し物は何か分かるよね?」
主人公「当然だろ。(どうせまたレリックだろ? 誰が渡すか、ばーか)」
オットー「当然だね。(聖王の器の価値はローゼンも分かってくれているみたいだ)」
ディード「当然ですね。(私達三人の間で分からない事なんてありません)」
主人公「じゃあ俺は隊舎へ行ってくる。赤い髪の剣士だ、気をつけろ」
ディード「剣士ならば任せて下さい」
オットー「君も気をつけて。中にまだ隊員が残っている」
主人公「平気、平気。んじゃ、また会おう――!」
〜燃え上がる隊舎内へ〜
主人公「たとえシグナムでも、戦闘機人二人なら敗北はありえないけど多少は苦戦するだろ。
その隙に逃げてやる。最初こそこの成り行きに戸惑ったけど、考えてみればこれはチャンス!
くっくっく、天下のギンガさんが六課に出向した情報はスカちゃんのビデオで掴んでいるぜ」
主人公「――やっぱりあった、あいつ用の泊り込み部屋。この辺りまで火は通ってないか。
うっしっし、お邪魔しま〜す……おっし、セキュリティは完全に破れてるな。
俺の目当ては何処にあるのやら――家具の中を徹底的に探ってみるか」
主人公「制服に、私服――洒落っ気ねえな、あいつの服。
極上の素材なのにもったいない奴」
主人公「下着――ブラジャーに……うお、マスクメロンサイズとは恐れ入ったぜ。
パンツが意外に可愛いな……興味なしっと(ぽいぽい)」
主人公「無いな、あいつの事だから分かりやすい所には隠さないだろう。
男なら絶対手を出せない領域に隠していると思って、敢えて挑んだ俺の立場は!?
まさかストレートに本棚か……? ――写真立て?
スバルに将棋親父、ママさんに……げっ、俺が耳引っ張られてるアレか!?
恋人の写真を飾れよ……」
主人公「日記まで付けてるのか、あいつ……なになに?
『セントラルパークで良介さんを見かけた。家族連れを相手に、また似顔絵の仕事をしていた。
私の顔を見るなり、血相を変えて逃げた。
あの人の描く私の似顔絵も見たかったのだけど――
――そんなに怖い顔をしているのかな、私……』
無許可での露店を叱ろうとしていたんじゃなかったのか、俺迂闊!? 共犯に出来たのに!」
主人公「何でないんだ!? 六課に出向してきた以上、アレは絶対に持って来ているはずだ!
今が抹殺する最高のチャンスなのに……ん?
あの窓の外に居るのって――」
ルーテシア「……見つけた……表紙に、あの人の写真が貼ってある……これがスケッチブック……
――戻って一緒に見よう、ガリュー」
主人公「だああああああああ、何処をどう見たらスケッチブックなんだよ!?
それは、俺のこれまでの反省書ファイルだ!!
返せぇぇぇぇーーーーー!」
〜続く〜
<続く>
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