潜行密偵セインと宮本良介(StrikerS対談)
※この物語はリクエストによる架空未来の一つです。
To a you side本編の可能性の一つとしてお楽しみ下さい。
※この対談はリリカルなのはStrikerSのネタバレが含まれています。
対談を読まれる方は、くれぐれも御注意を。
〜前回までのあらすじ〜
ギンガさんを怒らせてブタ箱に入れられましたマル
主人公「ちょっとぉぉぉぉーーー!! 罪のない一般人を一週間以上幽閉ってあんまりだろ!」
(……)
主人公「くっそ、ものの見事にムッシングしやがって。隊舎に何で地下牢なんてものがあるんだ、この野郎」
(声が木霊する)
主人公「ギンガが毎日取調べする以外、誰も来ないからな。
なのはたちが様子を見に来ない事からして、ギンガが封鎖しているな。
身内の情もああいうタイプには通じないからな、くそったれ」
(寝転がる)
主人公「アリサが保釈に来れば一発で解放される筈なのに、ピクリとも来ないし。
……携帯電話シカトしたの、怒ってるのかなアイツ」
〜その頃のメイドさん〜
アリサ「ヴィヴィオー、アリサお姉ちゃんだよ〜?」
ヴィヴィオ「おねえ……ちゃん?」
アリサ「そ、お姉ちゃん。仲良くしようね♪」
なのは「あ、あの、アリサちゃん……兄さん、迎えに来たんじゃ――」
アリサ「誰、ソイツ」
〜その頃のご主人様〜
主人公「おのれー、脱出したいが剣もミヤもねえ。仕方ない、ここは一つ日本の伝統を頼るか。
――ふっふっふ、俺に金属のスプーンを渡したのが命取りだったな!
日本古来の伝統技を思い知るが良い! こういう地下牢は床の地割れをこう……やって、うんしょ……
弄って、外せば――掘りやすい地面が顔を出す!
――ん?」
セイン「……(地面から顔だけ出ている)」
主人公「……(床を持ち上げたまま固まる)」
セイン「……(とりあえずニッコリ)」
主人公「……(とりあえずスマイル)」
(豪快に床を下ろして蓋)
主人公「ふう……(汗ぬぐい)真夏の夜の夢か――ふふ。
……。
(立ち上がる)
機動六課のみなさーん!!! 敵が一匹スパイに――むぐぐ!?」
セイン「あーもう、騒がないでくれるかな? 折角の偵察がオジャンになるでしょう。
ごめんね、見られた以上は口封じさせて――」
主人公「むぐ、むぐぐぐぐ!?」
セイン「え? ――待て、ここで俺を殺していいのか?
アンタを殺しても悪いけど何とも思わないよ、アタシ」
主人公「むむむむぐ、むぐーぐぐ!」
セイン「俺は重要人物、殺せば必ず後悔する?
あの連中に対する重要人物なら、尚更ここで殺した方がいいでしょ。
何か嘘臭いし、牢屋に入ってるし」
主人公「むーむぐぐ、むぐぐぐぐむーむーむー!」
セイン「えっ!? ルーテシア御嬢様の友達!? いい加減な嘘つかないでよ!
御嬢様にアンタみたいな友達がいるなんて聞いたことないわよ!」
主人公「むぐ、むぐぐぐぐ、むー!」
セイン「御嬢様はああ見えて恥ずかしがり屋だから、簡単には話さない?
他のナンバーズよりも、アタシが一番頼りになる?
助けてくれてありがとうって、本人に言うのは照れ臭いって笑ってた?
――あ、あはは、そ、そうなんだ、ふーん……
そっか、ふっふふ、そっかー」
主人公「ぷはっ! ハア、ハア、ハア……分かって貰えたかな?
(ばーか、アイツがそんな事話すわけないだろ)」
セイン「しょ、しょうがないな……信用してあげるかな、うん。
でも、何で此処に閉じ込められてるの?」
主人公「(――うぐ)
じ、実は俺も時空管理局に追われる身でな……まあ、色々あったのさ」
セイン「そうなんだ……よーし、分かった。逃がしてあげる」
主人公「へ……?」
セイン「御嬢様の友達でしょう? 会わせてあげるよ」
主人公「(な、何だってー!? 何だ、その超展開!?)
いやいやいや、貴方達のアジトを知る事はこの上なくやばいというか――
あらゆる脚本を飛び越えているというか」
セイン「はいはい、照れない照れない。アタシに掴まって、目を閉じててね。
暴れたら生き埋めになるよ」
主人公「人の話を聞けぇぇぇぇぇ! ……ぶくぶくぶく……」
〜END〜
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