エリオ・モンディアルと宮本良介(StrikerS対談)
※この物語はリクエストによる架空未来の一つです。
To a you side本編の可能性の一つとしてお楽しみ下さい。
※この対談はリリカルなのはStrikerSのネタバレが含まれています。
対談を読まれる方は、くれぐれも御注意を。
※引用ネタです。第十三話の八神はやてさんへ捧げます
(第十三話放映後)
主人公「……(黙って電源を切る)」
エリオ「……部隊長……」
主人公「……。
っち、ムカつくな……酷く、ムカつく……」
エリオ「宮本……さん?」
主人公「エリオ――お前に聞きたい事がある」
エリオ「何でしょうか?」
主人公「機動六課に入って――お前は、どんな魔導師になりたいんだ?」
エリオ「えーと……
僕はまだまだ未熟なので、早く一人前の魔導師になりたいと思っています」
主人公「一人前って、どんな奴を一人前だと思うんだ?」
エリオ「役立たずじゃないってことです」
主人公「役立たず、ね――」
エリオ「この前の事件でも、僕はキャロを満足に守れず……犯人を逃がしてしまいました。
そして、この放送を見て――皆さんの強い意志と決意を感じて。
隊長や宮本さんのような、強い人間になりたいと思いました」
主人公「俺はそんな上等な奴じゃねえよ……」
エリオ「そ、そんな事――!」
主人公「ならば聞くけど――お前は、俺に何があると思う?
魔力の強さで言えば、スバルにもキャロにも及ばない。
精度では、ティアナに勝てるかどうか自信はないな。
生物的限界をいえば、そうだな……
逆立ちしたところで守護騎士達に勝てるわけはないな。
八神はやて・高町なのは・フェイトは世界でもっとも優れた魔導師だろう。
殴り合いの技術なら、ギンガだってたいしたもんだ。
剣ならカリム達聖王騎士に習うか?
さて、俺になにがある?」
エリオ「……それは」
主人公「だけどな……だとしたら、はやてにはなにがあるんだ?
なのはには? フェイトには? カリムには? クロノには?
彼らには余人にはない特別な運命だかなんだか、そんな何かがあると本気でそう思うか?」
エリオ「……」
主人公「時空管理局や聖王教会に――世界を身勝手に管理する権利があるのか?」
エリオ「ですが――誰かが背負わなければいけない事です!
でなければ世界は――」
主人公「分からないか?
特別なものなんてなにもないってことに関しては、誰もが同じなんだ。
誰もがつまらない個人に過ぎない。
希有な才能? 秀でた能力? そんなものがそれを覆したりはしないんだ。
できることだけをすればいい。
力を持つことが魔導師の運命なら、それでできる事だけをすればいいんだ」
エリオ「……」
主人公「――だがそれはな、本人が思ってるほど大それたことができるわけではないんだよ。
それを勘違いした輩が死に急いでいく。
俺はもうそんなものを許すつもりはない。
……アリサが死んだ時にな、決めたんだよ。ようやく思い出した。
もう決めていたはずだったんだ――」
主人公「犠牲となって未曾有の崩壊を救う一個人なんてものは――
もう二度と許さない……」
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