ギンガ・ナガシマと宮本良介(StrikerS対談)


※この物語はリクエストによる架空未来の一つです。
To a you side本編の可能性の一つとしてお楽しみ下さい。






※この対談はリリカルなのはStrikerSのネタバレが含まれています。
対談を読まれる方は、くれぐれも御注意を。





 




(機動六課隊舎・第二応接間)


ギンガ「――再度御伺いしますが、本当ですか?」

主人公「疑い深い奴だな、本当だって!
俺はただ迷子の女の子がうるさく泣いてたから、仕方なく親を探してたんだ。

なのに、向こうの親が俺を誘拐犯と間違えて大騒ぎしやがったんだ」

ギンガ「その時通報を受けて、現場へ急行した私を見るなり逃げた理由を説明してください」

主人公「な、何かやばそうかなって思って……あっはっは」

ギンガ「あっはっは――ではありません!
貴方が逃げたので話がややこしくなったんですよ!
被害届けを取り消して貰わなければならないので、貴方も後で同席して下さい。

次に――」

主人公「……その被害届けのファイル――百科事典より太く見えるのは気のせい?」

ギンガ「全部、貴方が関わった事件です。担当の方が他にいらっしゃいましたが……
事件の関係者が貴方だと知った途端、皆さん泣きそうな顔をして私に頼んでくるんです」

主人公「時空管理局って、一体――
つーか、引き受けるなよアンタも!?」

ギンガ「法の守護者たる管理局が、一人の犯罪者を相手に尻込みしていては組織全体に悪影響を及ぼします。
安心して下さい。
貴方が罪を償い、きちんと更生するまで私が担当します」

主人公「(……殴ってやりたいが、殴り返されるだけだしな……しくしく)」

ギンガ「……何か不満でもあるのですか?
貴方が大人しくするからと頭を下げるので、表向き私への来客として話を聞いているんです。

正式に取り調べてもいいんですよ」

主人公「ごめんなさい、それだけはやめて下さい。
アリサにばれたら怒られるんで、その辺をどうか一つ――」

ギンガ「……ハァ。
続けます。次に10日前に起きた都市金庫襲撃事件ですが――」



(コンコン)



ティアナ「失礼します。御茶をお持ちしました」

主人公「ティアナ……?
フォワードのお前が何故お茶出し?」

ギンガ「ごめんなさい、わざわざ」

ティアナ「……いえ。どうぞ」

ギンガ「ありがとう――美味しいわ」

主人公「(日本茶があるから侮れないんだよな、この世界……ん?)

――ゲホ、ゲホッ!?

何だ、これ!? 渋っ!」

ティアナ「濃茶が好きだと聞いていたので、お茶の葉を一缶全て入れました
気に入って頂けましたか」

主人公「純正100%!? アホか、お前は!」

ティアナ「申し訳ありません。ギンガさんの大切な御客様に粗相を働いてしまいました」

主人公「な、何か……怒ってないか、お前?」

ティアナ「怒っていません! ギンガさんと親しい間柄の様で何よりですね。

――失礼します」



(バタン)



主人公「……何なんだ、あいつ?」

ギンガ「普段はスバルと仲良くしてくれる、優しい女の子なんですけど……」

主人公「ちょっと、ポットの御湯を貰うぞ。
カルピス並に薄めないと飲めないぞ、こんなの」



(コンコン)



なのは「失礼します。お茶菓子を持ってきました」

ギンガ「な、なのはさん!?」

主人公「……お前、他にやること腐るほどあるんじゃねえの?」

なのは「い、今休憩中ですし――兄さ、宮本さんは家族同然の御付き合いですから!
今日は兄さ、コホン……宮本さんの好きな抹茶菓子を買って来たんです。
食べて下さい」

主人公「まあ、食うけどよ……」

ギンガ「すいません、なのはさん――気を使って頂いて」

なのは「ううん、気にしないで。ギンガも食べてね」

主人公「……で?」

なのは「え……?」

主人公「ちゃんと美味しく食べておくから、お前は仕事に戻っていいよ」

なのは「……。そ、そうですね、ごめんなさい……

……失礼します」



(バタン)



ギンガ「……どうしてあんな冷たい言い方をするんですか?
なのはさんが可哀想です」

主人公「お前はなのはを分かってないな。あそこでお前も一緒にどうだ? って聞いてみろ。
喜び勇んで同席して、最後の最後までいるぞ。甘やかすと底なしだ。
あいつの場合、そこそこでいいんだよ。

帰りに『茶菓子、美味かった』って言ってやるだけで、あいつはご機嫌になるから」

ギンガ「……すっかり手懐けていますね。
なのはさんや他の皆さんが貴方に甘いので、こうして事件が増えていくんです!

いいですか、リョウスケさん。
法律というのは、市民を守る為に――」

主人公「のおおおっ!? どんな話題でもすぐ説教に結び付けやがる」



(コンコン)



フェイト「あ、あの……失礼します」

主人公「フェイトまで!?
おいおい、執務官の助けを待つ市民は大勢いるんじゃないか?」

フェイト「ほ、法律について話し合っていたみたいだから、私も執務官の一人として力になれればと思って」

ギンガ「――素晴らしいです、フェイトさん!」

主人公「いやいやいや、感激するべき場面じゃない!?
大体、何で俺達が法律の話をしている事を知っている?」

フェイト「……」



(バタン)



主人公「フェードアウトした!?」

ギンガ「どうして追い出すんですか、貴方という人は!?」

主人公「あれー!? 悪いの、俺!?」

ギンガ「フェイトさんは貴方を心から心配して、親身に相談に乗ろうとして下さったんです。
それを貴方は重箱の隅を突付く様に――」

主人公「……実はお前、祖先の血が濃いだろ



(コンコン)



はやて「失礼します。
良介、ギンガ、御昼御飯作ったんやけど一緒に――」

主人公「暇人の集まりか、機動六課!?

……おいコラ、部隊長。

この部屋に仕掛けたカメラの類を全部はずせ」

はやて「な、なんの事やろ……? わたしにはさっぱり分からんわ」

主人公「盗撮疑惑をまた立ててやろうか?」

はやて「はずす、はずすから着信拒否は止めて!?

いやや……一万回かけても繋がらへんのはいやや……」

主人公「な、何気にトラウマになっている!? 結果は同じなのに、一万回もかけるな!

……休憩入れないか? 邪魔ばかり入って、全然進まん。

この前の事件のビデオ見るだけだからさ」

ギンガ「(嘆息して頷く)」





〜続く〜
































<END>







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