ティアナ・ランスターと宮本良介(StrikerS対談)


※この物語はリクエストによる架空未来の一つです。
To a you side本編の可能性の一つとしてお楽しみ下さい。






※この対談はリリカルなのはStrikerSのネタバレが含まれています。
対談を読まれる方は、くれぐれも御注意を。





 




(とある山間の公園にて――)



主人公「監視カメラ及び盗聴器は発見出来ず――エイミィの調査だ、見逃しは絶対にない。
俺の監視は無いと考えていいのかな……いや、油断は出来ないな」

(自主トレ中)

主人公「時空管理局との繋がりは全部切ったから、今後被害が出ることはない。
俺の生活も少しは静かになる――な、と!

ふう……

素振りもいいけど、相手がいないと物足りないな。道場にでも顔を出す――ん……?」



ティアナ「……」



主人公「(――何だ、アイツ……? 私服姿で遠くからジッとコッチを見やがって。
そうか、監視か!?
はやての奴、人為的手段で監視とは諦めの悪い奴め。――鬱陶しいのでダッシュ)

ティアナ「――あっ!」

主人公「わはははは、今更慌てて走っても遅いぜ。
チーターを超える(推定)俺様の脚力に勝てる奴はこの世にいねえ!」


ティアナ「……クロスファイヤ――シュート」


主人公「のおおおおおっ!? 危ねえだろうが!」

ティアナ「(――木刀で、斬り捌いた!? 嘘!?)

……私の顔を見て逃げるなんて、何かやましい事でもあるのではないかと」

主人公「ねえよ、そんなもん! お前の顔なんぞ見たくねえだけだ!」

ティアナ「奇遇ですね。私も貴方の顔を見ると気分が悪くなります」

主人公「なら、来るな! 第一管理局員が民間人に魔法使っていいのか!?」

ティアナ「駄目ですよ、民間人には

主人公「俺、対象外!? ええい、憎たらしい小娘だな。目上を敬う心はないのか」

ティアナ「目上の方には敬意を払って当然です。
貴方を敬う心がないだけですので、安心して下さい」

主人公「本人を前にそこまで言うか、この毒舌娘!? 嫌なら会いに来るなと何度言わせる!
この前も嘘ついてきただろ、コラ」

ティアナ「嘘……? 何の話ですか」

主人公「とぼけんな!二週間程前、隊長に命令されて来たって言ってたじゃねえか。
後でなのはに確認したら、知らないって言ってたぞ」


ティアナ「(……。)

……ですから、何の話ですか?

私は貴方に会いに来た覚えはありません」


主人公「はぁ!? 白々しいにも程があるぞ!」

ティアナ「本当に私ですか? 何を基準に私だと?」

主人公「お前そのものだったわい! 声も姿も!」

ティアナ「変身魔法や幻術魔法で誤魔化せます。確証になりません。
二週間前は休暇を頂いていました。
貴重な休日を、何故貴方の為に使わなければいけないんですか?」

主人公「い、いや、確かにそれはそうだけど……」

ティアナ「休暇を利用して会うような関係ですか、私達は。

――なるほど、それが貴方の手なんですね。

なのはさん達も巧みに誑かして……最低ですね」

主人公「ぐあああああ、何でそこまで言われなければならんのだ!?」

ティアナ「そうやって私を口説くつもりでしたら浅はかだと言っておきます。
何でしたら、スバル達に確認していいですよ?
休日の午後は練習に付き合って貰っていたので」

主人公「上等だ、確認を取ってやる! (ミッドチルダ製携帯電話でダイヤル)」


〜〜


スバル「はい、一緒に練習してました。間違いありません。

――それより、ヴィータ副隊長をどうにかして下さい!

絶対、貴方の仕業ですよね!? 
トレーニングメニューが変わって、毎日一時間だけになったんです。
「何か悩みはないか?」とか、「身体を大事にしろよ」とか――
急に優しくなり過ぎて、逆にプレッシャーでわたし死にそうなんですよ〜〜〜!
「部下の教育」の本を毎日熱心に読んでは、落ち込んでいるみたいで――

元の厳しい教官の方がずっといいです、これじゃ!」


キャロ「は、はい……一緒に、えと……ま、魔法の勉強を……してました!

……あの。

フェ、フェイトさん、携帯電話を見つめたまま悲しそうで……わたし、どうしていいか……」


エリオ「え、ええ、その……練習を、一緒に……う、嘘じゃないです!
――今、少し時間ありますか?
情けないですけど、男として頼れるのは良介さんしかいなくて――

なのはさんの事なんです。

一生懸命教導して下さってるんですけど、ここ数日様子が変なんです。
魔法の制御を失敗したり、コントロールを狂わせてシューティングをミスしたり――
昨日なんてシールドを張り忘れて、僕達の魔法が直撃したんです。

なのはさん――教官失格だって何度も謝って、声を震わせて……俺、もう見てられないんです!」


〜〜〜


主人公「本当だ、確かにお前にアリバイはある」

ティアナ「分かって頂ければいいんです。
……スバル達の番号を知ってる事が気になるんですけど」

主人公「黙秘権を行使します」

ティアナ「何か相談されていたようですけど、自分の要件だけ聞いて普通に切ってましたね」

主人公「俺は、自分さえよければそれでオッケー」

ティアナ「……羨ましい生き方ですね」

主人公「軽蔑の目で見るな!
――にしても、お前じゃないとすると変身してまで訪ねて来たあいつは誰だ」

ティアナ「知りません。興味もありません。
悪辣卑劣な貴方の事ですから、恨みでも買ったんじゃないですか」

主人公「え、あいつ、実はヒットマン!? 
一度俺を探りに入れて、次殺す気!? やっべー、対策立てないと」

ティアナ「待って下さい」

主人公「何だよ、俺様は命の危機なんだぞ」

ティアナ「人を疑っておいて、何も言わずに帰るつもりですか」

主人公「ああ、悪かった、悪かった。じゃあな」

ティアナ「誠意がありません。言葉だけで済まそうとしていて、不愉快です」

主人公「ぐう……なら、どうしろと?」

ティアナ「訓練に付き合って下さい」

主人公「やだよ、面倒臭い。それに訓練って、魔法の特訓だろ? この街じゃ出来ねえぞ」

ティアナ「機動六課のトレーニング場が使えます。
貴方は顧問という事で私が申請しますので、来て下さい」

主人公「き、機動六課に、これから……?」

ティアナ「はい。何か問題でもありますか?」

主人公「問題どころの話じゃねえよ。時空管理局とは縁を切ったの」

ティアナ「……、なるほど……

なのはさんや他の皆さんの様子がおかしいのは、やはり貴方の仕業でしたか。
ならば尚の事、一緒に来て下さい」

主人公「嫌だ。絶対、嫌だ。もう二度と、あいつらとは会わん」

ティアナ「別にいいですよ、それでも」

主人公「へ……? や、やけに物分りがいいな……」

ティアナ「著しく、容赦なく、軽蔑するだけですから」

主人公「ぐはっ!?」

ティアナ「精神的被害を被った人間に誠意ある対応も出来ない人だと、認識します。
キャロやエリオにもその事実を正確に――」

主人公「わ、分かったよ! 行けばいいんだろ、行けば!」

ティアナ「結構です。では行きましょうか、先輩」

主人公「ドナドナ、ドナー、ドーナー……しくしく」



主人公(……ん? なのは達や監視の件で来たんじゃないなら――

こいつ、何で俺に会いに来たんだ……?)





〜〜〜〜





スバル「……ティア、どうして一緒に訓練していた事にして欲しいなんて頼んだんだろ?」

キャロ「わたし……ティアナさんが、あそこまで必死に頼み込む姿を初めて見ました」

エリオ「嘘をつくなんて、ティアナさんらしくないですよね。
多分、よっぽどの事情じゃないかな……」





〜続く〜
































<END>







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