魔法少女リリカルなのはStrikerS第24話「雷光」(10)(StrikerS対談)
※この物語はリクエストによる架空未来の一つです。
To a you side本編の可能性の一つとしてお楽しみ下さい。
※この対談はリリカルなのはStrikerSのネタバレが含まれています。
対談を読まれる方は、くれぐれも御注意を。
〜セイン・シャッハVSセッテ〜
セッテ『っ――捉えきれない!?』
セイン『はえぇ……アタシの目でも追いきれねえ!』
シャッハ『ハァ、ハァ……変幻自在の武器、軌道も複雑。
けれど、対象者を補足出来なければ無意味です。
最後の警告です。抵抗は止めて、大人しく投降しなさい』
セッテ『理解、不能……その負傷で、何故これほど速く動ける』
シャッハ『貴女は戦闘を、データでしか判断していない。
身体能力値、魔力値、そして自分自身の戦闘能力――最善な判断を、最短で行えるように出来ている』
セッテ『我々は戦う為の兵器、当然の仕組みです』
シャッハ『だからこそ、己の中で構築された概念にはない判断が出来ない。
貴女の胸の中にある疑問こそ、今の貴女にないものなのです』
セッテ『まさか、それが正義だの愛だのと言うのですか? 余分なものに過ぎない』
シャッハ『今の貴女にはなく、この子にはある。決定的な差ですよ』
セイン『シ、シスター……』
セッテ『私にはそのようなもの、不要です』
シャッハ『そうして切り捨ててしまったから、貴女は此処で敗れるのです!!』
セッテ『I.S――"スローターアームズ"!』
シャッハ『烈風一迅!!』
セイン『セッテ! おい、大丈夫かよ!?』
セッテ『……ぅ‥…何故、私を、心配、す――っ』
セイン『馬鹿野郎……お前は、アタシの姉妹だろ……ほっとけるか……』
セッテ『……どうして、泣いて……アナタを、殺そうと、した‥…』
セイン『いいんだよ……もう、いいんだよ……!』
シャッハ『たとえ道を誤っても――家族と一緒なら、やり直せますよ』
セッテ『……投降する』
良介「……」
ドゥーエ「……」
レジアス「な、何をジッと見ておる!? 言いたいことがあるなら言ってみろ!!」
良介「涙拭けよ、おジイちゃん」
ドゥーエ「はい、ティッシュ。チーンとして下さいね、おジイちゃん」
レジアス「誰がおジイちゃんか!? 泣いとらん、儂は泣いとらんぞ!」
良介「そこまでガン泣きされたら、つっこむ気もおこらん」
ドゥーエ「騎士ゼストと和解して、涙脆くなってしまわれたのですね……これも老いですか」
良介「若者の俺達には無縁な感情だな」
レジアス「ゆとり世代に見下ろされる謂れはないわ!」
〜ウーノVSヴェロッサ〜
ウーノ『拘束は結構。大人しく投降します』
ヴェロッサ『――意外だな……てっきり抵抗されるものとばかり』
ウーノ『貴方を此処へ導いたのは、ローゼンでしょう。
やはり殺しておくべきだったのか――今でも悩みますが、こうなった以上致し方ありません』
ヴェロッサ『頭の中を見せてもらおうと思ったけど、その必要もないみたいだね』
ウーノ『聞きたい事は全てお話ししますが、条件があります』
ヴェロッサ『司法取引なら、僕より適任者がいるよ』
ウーノ『ドクターが敗北を認めれば、私も話します。でなければ、一切貴方達に協力はしません』
ヴェロッサ『……あくまで親に忠実か‥…強制的に聞き出せば、その場で自害しそうだね』
ウーノ『ローゼンに伝えなさい――ドクターは、貴方との直接対決を望んでいると』
ドゥーエ「……姉妹というものは、似るものですね」
良介「貴女との勝負が終わった後で、彼女の願いを果たしましょう」
ドゥーエ「ありがとうございます――といっても、もう勝ち目はなさそうですが。
クアットロの策も恐らく通じないでしょう」
レジアス「相手が相手だからな、気の毒に」
良介「中将まで同情してる!? それにしてもヴェロッサも、大して活躍しなかったな」
ドゥーエ「彼は査察官のようですね。本来、表舞台に出る人間でもないでしょう」
良介「査察官が役になった場面も全然なかったんだよな。
陰謀を暴くとか、もうちょっと色々出来る点があったと思うのだが」
レジアス「その点、儂は裏で活躍しておったがな」
良介「た、確かに、ある意味頑張ってたけど――」
ドゥーエ「――ポジション的に、悪役になっておりましたわよ」
<続く>
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