魔法少女リリカルなのはStrikerS第24話「雷光」(8)(StrikerS対談)
※この物語はリクエストによる架空未来の一つです。
To a you side本編の可能性の一つとしてお楽しみ下さい。
※この対談はリリカルなのはStrikerSのネタバレが含まれています。
対談を読まれる方は、くれぐれも御注意を。
〜フェイト・テスタロッサVSジェイル・スカリエッティ1〜
フェイト『お前を倒しても、ゆりかごが止まらない……?』
ジェイル『プロジェクトFは上手く使えば便利なものでね、私のコピーは既に12人の戦闘機人全員に仕込んである。
どれか一つでも生き残ればすぐに復活し、一月もすれば私と同じ記憶を持って蘇る』
フェイト『馬鹿げてる』
ジェイル『旧暦の時代、アルハザード時代の統治者にとっては常識の技術さ。
つまり君はここにいる私だけでなく各地に散った戦闘機人、その全員を倒さなければ――
私も、この事件も、止められないのだよ!』
良介「……」
レジアス「……」
ドゥーエ「な、何ですか、貴方達のその憐れむような目は!?」
良介「よく受け入れたもんだと思って」
レジアス「この歳になっても、女の気持ちは理解出禁」
ドゥーエ「それはドクターの偉大さを、貴方達が分かっていないからですわ。
彼の遺伝子を体内で育むその喜びは、何物にも代えられません」
良介「あいつはお前らを我が娘のようなものだと言ってるんだが、近親相姦になるぞ。
近親による遺伝は劣化を起こすケースが多いんだが、いいのか?」
ドゥーエ「その問題はプロジェクトFの研究により解決済みですわ。人の倫理など、彼には通じません」
レジアス「戦闘機人にはあのチンクという少女も含まれているのだが?」
良介「見事にロリコンだな」
ドゥーエ「ひ、人の論理など通じませんわ!」
良介「わざわざ12人の戦闘機人全員に仕込んであると、知らせる必要がないだろう。
言わなければ、見逃されていたかもしれないのに」
レジアス「事実が明らかになった以上、然るべき処置を取るぞ。徹底的にな」
ドゥーエ「勝てば問題ありませんわ。
一人でも勝利すればドクターは生き残り、貴方は臓器を切り刻まれて死ぬのです、ゼロ」
良介「――果たして、奴に勝つ気はあるのかな?」
ドゥーエ「どういう意味ですか……? ドクターは勝つ為に、あらゆる策を講じています」
良介「それは大きな間違いだ。奴は勝つ為に、戦っていない」
ドゥーエ「……?」
〜フェイト・テスタロッサVSジェイル・スカリエッティ2〜
ジェイル『絶望したかい? 君と私は、よく似ているんだよ』
フェイト『……』
ジェイル『私は自分で造り上げた生体兵器達、君は自分が見つけ出し自分に反抗出来ない子供達。
自分の思うように造り上げて、目的の為に使っている。違うかい?』
フェイト『黙れ!』
ジェイル『君もあの子達が逆らわないように教えて、戦わせているだろう?
私がそうだし、君の母親も同じさ。周りの全ての人間は自分の為の道具に過ぎない。
そのくせ、自分に向けられる愛情が薄れるのには臆病だ。
実の母親がそうだったんだ、君もいずれああなるよ。
間違えを犯す事に怯え、薄い絆にすがって震え――そんな人生など無意味だと思わんかね?』
『違う!』
キャロ『無意味なんかじゃない!』
エリオ『僕たちは自分で自分の道を選んだ!』
キャロ『フェイトさんは行き場のない私たちに、暖かい居場所をくれた!』
エリオ『沢山の優しさをくれた!』
キャロ『大切なものを守れる幸せを沢山くれた!』
エリオ『助けてもらって、守ってもらって、機動六課でなのはさんに鍛えてもらって――』
キャロ『やっと少しだけ、立って歩けるようになりました』
エリオ『フェイトさんは何も間違ってない!』
キャロ『不安なら私たちがついてます、困った時は助けに行きます!』
エリオ『もし道を間違えたら、僕たちがフェイトさんを叱ってちゃんと連れ戻します!
僕たちが、皆が付いてる!』
キャロ『だから負けないで、迷わないで!』
『戦って!!』
ドゥーエ「今は前だけ見ればいい、信じる事を信じればいい」
良介「って、アンタが歌うんかい!?」
レジアス「くそ、こんなので笑ってしまった。儂ともあろうものが!」
ドゥーエ「レジアス中将、アウトですわ」
良介「何がだよ!? とにかく、これで反撃だな。フェイトが全力を出せば、奴では倒せまい」
ドゥーエ「装甲が薄いので、当たれば墜ちますわ」
良介「先に言ってるし!? トーレ姉さんに言わせてやれよ!」
<続く>
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