魔法少女リリカルなのはStrikerS第24話「雷光」(4)(StrikerS対談)


※この物語はリクエストによる架空未来の一つです。
To a you side本編の可能性の一つとしてお楽しみ下さい。






※この対談はリリカルなのはStrikerSのネタバレが含まれています。
対談を読まれる方は、くれぐれも御注意を。







〜ジェイル・トーレVSフェイト〜


ジェイル『トーレが君に伝えたかね? 君と私は、親子のようなものだ』

フェイト『……』

ジェイル『君の母親、プレシア・テスタロッサは実に優秀な魔導師だった。
私の原案であるクローニング技術を見事に完成させてくれた。

だが、肝心の君は彼女にとって失敗作だった。

蘇らせたかった実の娘アリシアとは似ても似つかぬ、模造品。フフフフフ』

フェイト『……ふふふ』

トーレ『? 何が可笑しい?』


フェイト『アリシアと似ていなくて、私はよかったと思っている』















ドゥーエ(動揺していない……? 何故……?)

良介「――もしかして」

ドゥーエ「何が疑問でもおありですか、ゼロ」

良介「ジュエルシード事件について、きちんと調査していない?」

ドゥーエ「まさか、ドクターの研究が関わった事件ですのよ。きちんと調べましたわ、私が」

良介「調査資料は?」


ドゥーエ「管理外世界で購入したDVDですわ。実に安い価格で手に入れましたのよ」


良介「アニメじゃねえか!? いや、間違えてはいないんだけど!」

ドゥーエ「おかしな事をいいますわね……どこに問題が?」

良介「そもそもアリシアのクローンがちゃんと出来なかったのは、原案にも問題があったんじゃないのか?」

ドゥーエ「ドクターの研究に失敗などありませんわ!」

良介「いや、本人が粗悪な模造品と言い切ったし

ドゥーエ「ド、ドクターが最初から最後まで研究していれば成功していましたわ!」

良介「本人が完成出来なかったから、任せるしかなかったんじゃ……?

仮にそうだとしても、失敗した研究を原案者がドヤ顔でなじられても物笑いの種にしか――」

ドゥーエ「つ、次に行きますわよ、次に!!」















〜ルーテシア・ガリューVSキャロ・エリオ〜


キャロ『そんな……!?』

エリオ『フェイトさん!』















良介「いや、ちょっと待って」

ドゥーエ「今見始めたところですわよ」

良介「出だしからおかしいだろう。何で、フェイトの映像をあいつらに見せているんだ?」

ドゥーエ「ふふふ、親が苦しんでいる場面を子供が見たらどう思うか、想像すればお分かりでしょう」

良介「キャロとエリオが普通の子供なら、の話だろう」

ドゥーエ「どういう意味ですの……?」

良介「二人は幼くとも時空管理局員、世界の平和を守る一員だ」

ドゥーエ「ゼロらしくもない、甘い認識ですわね。
任務を遂行する上で、公私混同してはいけない――子供にはたして徹底出来ますでしょうか?」

良介「二人は親を見捨てたりはしないだろうな。けれど、ルー子もそのままには出来ない。
公務と、私情――どちらを優先するか。彼らが時空管理局員ならば、答えは一つだ」

ドゥーエ「あくまでも、任務を優先すると?」

良介「いいや、公私混同して両方を救うさ」

ドゥーエ「……管理局員がそのような選択をしてもいいのですか」

良介「世界を管理する、時空管理局員様だ。両方を救えないようなら、やっていけないさ。
もっともフェイトも管理局員、子供に甘えるだけの人間ではない」

ドゥーエ「どのみち、この戦いには興味はもうありませんわ。
クアットロが余計な介入をしたおかげで、ルーテシアお嬢様は暴走してしまいましたもの」

良介「そして、その戦いがキャロとエリオも見ている――ジェイルの、気まぐれによって。
この意味、貴女ならお分かりでしょう?」

ドゥーエ「……なるほど、面白いですわね。
人としての器と、局員としての資質――二つの要素が、二つの局面を左右する事になる。

そして、二つの資質が開花しなければ――」


良介「私の二つの臓器が、切り刻まれる事になる」


ドゥーエ「私が敗北を認めましたのに、わざわざルールを変更してもよろしいのですか?」

良介「貴女は任務を放棄してまで、私との勝負を優先した。
ならば私には、貴女を楽しませる義務があるでしょう」

ドゥーエ「フフフ……女性の扱いが御上手ですわね、ゼロ。いいでしょう、のりますわ。
御安心下さいな、中将殿にはもう手出しはいたしませんわ」


オーリス(父さんの為に、ゼロは新しい勝負を提案して下さった……

親と、子――どうか、勝利を)



































<続く>







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