魔法少女リリカルなのはStrikerS第24話「雷光」(3)(StrikerS対談)


※この物語はリクエストによる架空未来の一つです。
To a you side本編の可能性の一つとしてお楽しみ下さい。






※この対談はリリカルなのはStrikerSのネタバレが含まれています。
対談を読まれる方は、くれぐれも御注意を。







〜偽ゼロ(シグナム)VSチンク〜


チンク『スローイングナイフ!』

シグナム『ナイフ、迂闊に触れるのはまずい――シュトゥルムヴィンデ!』

チンク『衝撃波で飛び道具を打ち落とした!?
判断は正しいが、私のスティンガーはその程度では壊せない!』

アギト『シグナム!』

シグナム『!? 遠隔操作が可能、まずい!』

チンク『私自身の手で改良したものだ。

滅びろ偽者――"オーバーデトネイション"』

シグナム『っ――!』


チンク『ハァ、ハァ……古代ベルカの剣士といえど、あの瞬間では回避は出来まい。
ゼスト殿と同等の強者、まさか仕留めるにも同じ手を使う事になろうとは。

時代が変わろうと、人そのものは変わらぬのかもしれないな……』















ゼスト『俺達は変わってしまった、昔には、戻れない。再度質問をする。
八年前俺と俺の部下たちを襲わせたのは本当に、おまえの指示で間違いないか?』

レジアス『――そうだ』

ゼスト『身勝手だな、お前はいつもそうだった。
レジアス、お前にとっては俺は野望の為の駒に過ぎなかったのか……?』

レジアス『――全ての罪は、儂にある』

ゼスト『ならば、ここで俺に殺されても文句はないのだな?』

レジアス『……文句はない。だが、殺される訳にはいかない』

ゼスト『俺の前に一人で姿を見せ、頭を下げる。それで許されるとは思ってはいまい』

レジアス『お前に殺されるのなら、本望と思っている。しかし、儂には満足して死ぬ事は許されない。
今起きているこの現実を、どうにかして変えなければ!』

ゼスト『……俺となら、それが出来ると……?』

レジアス『儂に出来ない事も、お前なら出来る。その代わり、お前の出来ない事は全て儂がやる。
罪も罰も、全て儂が背負う。それが――トップに立つ人間の、責任だ』

ゼスト『……』

レジアス『……』















チンク『……無関係なお前を傷つけた事も全て、責任は取る。罪を贖い、罰を受けよう。
あの男との決着がつけられるのなら、私はもう何も望まない』


シグナム『だからこそ――奴はお前の前に、姿を見せなかった』


チンク『! 馬鹿な、直撃したはず!?』

シグナム『っ……強い執念はあっても、迷いがある攻撃では私は倒せない。
私を殺しかねない事に、躊躇したようだな』

チンク『私はこの技で、一人の武人を殺したんだ。今さら躊躇なぞ!?』

シグナム『尊敬すべき敵だからこそ倒した事に誉れと、拭いようのない罪悪感を感じている。
私にも似たような経験があるので分かる』

チンク『偽物に、私の何が分かる!』

シグナム『あの男の事なら、お前よりも私の方が知っている。
騎士や武人ならばともかく、あの男は捨て身の覚悟など一切尊重しない』

チンク『私の、覚悟を悟って――身を引いたと?』

シグナム『あの男は、そういう人間だ。平気で汚名も道化も気取る。
お前が生きてさえくれれば、憎まれようと笑って逃げ続けるだろうな』

チンク『……私はただ、戦いを望んでいただけなのに……』

シグナム『その身体、かなり無理な改造を施しているな。戦って、確信した。
映像越しにお前の姿を見て、あの男も分かったのだろう。

身体を治し、罪を償い、正々堂々とあの男と向き合う事だ』

チンク『……ゼスト殿と、同じように……けれど、分かり合えるとは――』


シグナム『分かり合えるさ、堂々としていれば。

たとえ仲違いしても――過ごした時間は決して裏切らない』















ゼスト『――罪を償うといったな、レジアス。お前の罪を償う方法は、一つしかない。
理想を、叶える事、俺達の正義を、本当にしてみせる事だ』

レジアス『ゼスト……?』

ゼスト『この戦いを終わらせるんだ。
この地上を平和に、生きる人達が幸せになるやり方でやってみせろ』

レジアス『儂と共に、もう一度戦ってくれるのか!?』


ゼスト『言っただろう。お前の正義の為なら――殉じる覚悟があると』















ドゥーエ「――っっ!」

良介「何処へ行かれるのですか? 勝負を放棄するのならば、白旗をあげてもらいたい」

ドゥーエ「認めませんわ、このような茶番!」

良介「実に感動的なドラマではないですか、良い舞台だったのでは?」

ドゥーエ「自分の人生を狂わせた人間を、何故許すことが出来るのですか!!」

良介「人の心に巧みにつけ込む貴方でも――人間関係までは、理解出来ないようですね。

なかなか奥が深いものですよ。私も昔は何度も、痛い目に遭いました」

ドゥーエ「まだ勝負はついていませんわ。情など、強い力に蹂躙されるだけ」

良介「結構――ならば、席についてください。それとも、自分の任務を優先しますか?」

ドゥーエ「そうすれば、貴方との勝負はもう二度と叶わないでしょう……続けますわ」


オーリス(! ……父さんを守る為に、あの人に挑発を……!?

本当にありがとう、ゼロ)



































<続く>







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