魔法少女リリカルなのはStrikerS 第23話「Stars Strike」(9)(StrikerS対談)
※この物語はリクエストによる架空未来の一つです。
To a you side本編の可能性の一つとしてお楽しみ下さい。
※この対談はリリカルなのはStrikerSのネタバレが含まれています。
対談を読まれる方は、くれぐれも御注意を。
〜シグナム・アギトVSチンク〜
チンク(ハァ、ハァ……強い……実力はゼスト殿に匹敵する。
申し分のない強者だが――私の敵は、唯一人!)
シグナム(負傷した身でありながら、これほどの強さ――繰り出す技は荒いが、勢いは凄まじい。
何が、この者をここまで駆り立てている)
アギト『やめろよ、もう! そんな身体で無茶したら、取り返しがつかなくなるぞ!?』
チンク『ならば、本物のゼロを此処へ連れて来てくれ!
奴と決着がつけられれば、勝敗に関わらず大人しく投降する!』
シグナム(仮面の男、ゼロ――正体はお前がロードとするあの男で間違いないか、アギト)
アギト(ああ、ローゼンだ。お前の話だと、宮本良介だっけ?
たく、あいつも水臭いよな。誰であっても、アタシは気にしないってのに)
シグナム『(主に相談もなく、また好き放題やっているようだな。やれやれ……)
チンクと言ったな。奴と戦う事が目的であるのならば、何故無関係な人間を人質に取る。
戦い方を見れば分かる。敵であっても、お前は断じて外道ではない』
チンク『正攻法では奴とは戦えない。その程度に、奴の事は理解している』
シグナム『人質を見捨てる事もありえるぞ、あの男は』
チンク『奴を知る女性も似たような事を言っていた。私も、それくらいは考えた。
事実、奴はお前を差し向けて私の挑戦に応じなかった』
シグナム『ならば、何故……?』
チンク『――確かめたかった』
シグナム『確かめる……?』
チンク『あの男にとって、私が"敵"かどうか――そして、ハッキリした。
ゼロは、ローゼンは私の事など歯牙にもかけていないと。
あの時の戦いも道化を気取り、私を見下して哂っていたのだと!!』
アギト『違う! ローゼンはそんな奴じゃ――』
チンク『戦うつもりがないのなら、無理にでも引きずり出してやるまでだ!
私の能力を見くびるなよ、偽ゼロ……!』
シグナム(仕掛けてくる……!)
〜レジアスVSゼスト〜
レジアス「地上本部前、か……よく、此処でお互い色々と語り合ったものだな」
ゼスト「……俺が来る事が分かっていたのか」
レジアス「部下を出迎えるのは上司の務めだ。階級は今では儂の方が上だぞ、ゼスト」
ゼスト「手荒い来訪ですまんな、レジアス」
レジアス「かまわんよ、思う存分語り尽くそう。誰にも、邪魔はさせん」
ゼスト「……変わったな……いや、昔に戻ったのか? 心境の変化でもあったか」
レジアス「子供は成長するが、男は何歳になっても変わらないものだ」
ゼスト「オーリスも今では、おまえの副官か」
レジアス「頭が切れる分、わがままでな。子供の頃から変わらぬ」
ゼスト「……」
レジアス「……聞きたい事があるのだろう?」
ゼスト「聞きたいことは、一つだけだ。
八年前――俺と俺の部下たちを殺させたのは、おまえの指示で間違いないか?」
レジアス「……儂の指示だ。お前の部下も、お前も――殺したのは儂だよ」
ゼスト「っ――何故だ……
共に語り合った、俺とおまえの正義――今はどうなっている!?」
消えない傷跡。
止まらない痛み。
過去の古傷は痛み、現実を苦しめ、未来を傷つけている。
大事なのは、逃げずに――受け止めること。
どんな結果になっても、勇気を込めて向き合わなければならない。
<次回、魔法少女リリカルなのはStrikers第24話――『雷光』>
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