魔法少女リリカルなのはStrikerS 第23話「Stars Strike」(8)(StrikerS対談)
※この物語はリクエストによる架空未来の一つです。
To a you side本編の可能性の一つとしてお楽しみ下さい。
※この対談はリリカルなのはStrikerSのネタバレが含まれています。
対談を読まれる方は、くれぐれも御注意を。
〜スバル・ナカジマVSギンガ・ナカジマ〜
なのは『――そういえば、スバルが強くなりたい理由って、何なのかな?』
スバル『やっぱりそれは、なのはさんに憧れて――』
なのは『あはは、それは嬉しいんだけど……そうじゃなくて』
スバル『え?』
なのは『強くなって、何をしたいのかなって』
スバル「わたしは……強くなりたくなんて、なかった」
ギンガ『シューティングアーツの練習、スバルももっとちゃんとやればいいのに』
スバル『……痛いのとか怖いの、嫌い。
自分が痛くて怖いのも嫌いだけど――誰かを痛くしたり、怖くしたりするのは、もっと嫌い。
私たちの身体、普通と違うんだし……壊したくないものまで壊しちゃうのは、怖いよ』
ギンガ『そっか……まぁ、スバルは強くなくてもいいのかな。
お父さんとお母さんがいるし、私もいるから』
スバル『うん!』
スバル「強くならなくちゃ、いけなかった」
なのは『スバルが強くなって、本当にしたいことは何かな?』
スバル『……災害とか、争い事とか、そんなどうしようもない状況が起きた時――
苦しくて悲しくて助けてって泣いてる人を、助けてあげられるようになりたいです。
自分の力で、安全な場所まで、一直線に!』
なのは『あはっ』
スバル『す、すいません、生意気言って』
なのは『ああ、違うの。笑ったのはね、わたしも昔同じ事を言われた事があったの』
スバル『な、なのはさんがですか!?』
なのは『うん。強い力が怖くて震えていた私に、その人が言ってくれたの。
戦うのとか、誰かを傷つけちゃうのとか、本当は何時も怖くて不安で、手が震えてたあの時――
自分の力を壊すためじゃなく、守るために。
悲しい今を――撃ち抜く力に変えればいいって』
スバル「弱くて、泣いてばかりじゃなくて――みっともなくても、諦めない為に!
そうだよね、マッハキャリバー」
マッハキャリバー『私も、あなたも。まだ戦えます。
あなたが教えてくれた、私の生まれた理由――あなたの憧れる強さ。嘘にしないでください』
ギンガ「貴女では、私には勝てない」
スバル「そうだね、きっとそう。私一人では、まだまだギン姉には届かない。
でも、二人ならギン姉に並べる。二人なら――ギン姉を、超えられる!」
ギンガ「真剣勝負に、精神論など――っ!?」
スバル「……やっぱり、ギン姉だ……武装は変わっても、「訓練と同じ」タイミング!
これが私の――私たちの、全力!」
マッハキャリバー『全開!』
『ディバイン、バスターーーーーー!!!!!!!!!』
良介「……勝った……勝ったぞぉぉぉぉぉーーーーーーー!!!」
オーリス「……何もそこまで、泣き叫ばなくても」
ドゥーエ「……舞台がどれほど見事でも、観客がうるさいと台無しになりますわね」
良介「さて、オーリス殿。ギンガ・ナカジマの罪は、明らか。
逮捕した暁には、彼女の公開処刑をお願いします」
オーリス「ギロチンを手配済みです」
ドゥーエ「ええっ!?」
オーリス「冗談です。この男の世迷言に真面目に取り合っていては、馬鹿を見ます」
ドゥーエ「……しょ、職場慣れしてますわね……」
<続く>
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