『〜リセット&NEWスタート〜 3話 〜海賊襲来〜』
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「なんということだ。この晴の日に……」
呆然と首相がつぶやく。それもそのはず、この時間に海賊団がやってくるとは思いもしなかったのだから。
海賊団の戦闘機、ドレッドはタラーク艦隊の間を縫いながら攻撃を仕掛けていく。戦闘機を持たないタラーク艦隊は次々と撃墜されていた。
艦砲射撃もそのほとんどがかすりもしない状態だ。
「護衛艦『マボロシ』落とされました!」
「『ヒジリ』大破。姿勢を保てません!」
「水平儀保て!」
護衛艦が続々と落とされる中、イカヅチはその巨大さゆえ何とか身を持たせていた。
そして、ショックで固まる首相を尻目になんとか使用と奮戦する本来の艦長。
すると、
「蛮型を出せ!」
首相が毅然として言い放った。驚いたのは艦長だ。
「しかし、乗っているのは皆候補生ばかりでして」
「馬鹿者!あいついるだろ!あいつが!」
艦長は”黒衣の天使”がいるのを思い出し安心した。
「了解しました。蛮型出撃準備!!」
とたんに候補生達のいるフロアに警報が出された。
『士官候補生諸君!いまこそ我らがタラークの威信を見せる時、各自出撃し敵を粉砕せよ!!これは演習ではない!』
首相の声がスピーカーから聞こえてきた。聞き終わる間もなく全員が慌しくフロアを飛び出していく。
「おっしゃー、いっちょやったるかぁ!!」
「おらー、戦闘だ戦闘!」
「蛮型の射出装置がやられました!」
兵器管理官が叫ぶ。しかし、
「構わん!準備できしだい出撃させろ!!」
無茶苦茶な首相であった。そして、その命を受けた格納庫でも、
「何!?くっ、搭乗の完了した蛮型は各個の判断で出撃してよし!!」
そんなわけで候補生達の乗った蛮型は、無事だった射出口から次々と出撃していった。
そして、ドレッドに群がり始めたのである。
「あぁん!もう、コイツら邪魔!!」
ドレッドのパイロットの一人が群がる蛮型に対して嫌悪感をむき出しにする。
「雑魚には構うな!全機母艦に集中しろ!」
リーダらしき女性の毅然とした声が響いた。
『『ラジャー!!』』
一機が『イカヅチ』の後部格納庫の隔壁を破壊する。
そして、その勢いのまま突っ込んでいった。他にも数機飛び込んでいくが、そのとたん機体から白煙が噴出し始めた。
破損したわけではない。女達が嫌悪するばい菌、“男”に対して消毒剤を撒いているのだ。
それにその白煙も空気中では大きく拡散し、煙幕の役割も果たしていた。
そして、着陸すると中から鬼、もとい鬼のような面の宇宙服を着た女達が乗り込んできた。
『後部に女が侵入!総員排除に向かえ!!』
ヒビキはどさくさに紛れて逃げ出し格納庫へ逃げ出していた。
もちろんナビロボも一緒だ。
しかし、すでに戦闘は始まっていた。別の格納庫の中では男と女が激しい銃撃戦を演じていたのだ。
「・・・・・う〜ん、この様子じゃぁオレの相棒の所までいけねぇなぁ・・・・・・」
ヒビキは戦闘の様子を見ながら走っていると・・・・・・
ドォォォン!!
至近距離で爆発が起きた。
「うわっ!」
ヒビキは思わずバランスを崩してしまい階下の戦場へと落下する。
「くっ……!」
なんとか体勢を整えて、床へと着地した。しかし、落ちた所が悪かった。
銃撃戦の真ん中に落ちてしまったようだ。顔を上げれば、鬼面の女達が一瞬撃つのを止めてヒビキを見る。
「ははは、どうも」
ヒビキは引き攣った顔で笑いなんとなく挨拶をしてみた。
彼女達は不意をつかれたが銃を向ける。だが、それは彼女達の失策だ。
銃を撃ち、着弾した瞬間にはヒビキはそこにはいない。海賊達の目の前にいたのだ。
『!!?』
「悪いね。」
そう呟き、ヒビキは女の懐に入れ込んだ。
「懐に入ればこっちのもんだ!」
ドコ!
一瞬で相手の懐に入り込み拳が女海賊の下腹部にのめり込んだ。
「うごっ!」
バタン!
ヒビキの攻撃は綺麗に決まり、女海賊は気絶してしまった。
そして力なく崩れ落ちた。
それを好機と見たのか男が銃撃を再開した。しかし、ヒビキは今度は男側に愛用の銃を向けた。引き金が引かれ、
ドゴォォン!!
着弾した銃弾は殺傷能力はない。。直撃はしてもせいぜい打撲ぐらいだ。衝撃で吹き飛ばすのが目的だからだ。
それを見た兵士は批判の声をあげる。
「なにをするんですか大尉!?」
「悪いな、オレもワケありなんだよ・・・・・」
ドゴォォン!!
ヒビキは先程と同じように男を吹き飛ばした。
ヒビキはすぐに移動を始める。相棒のいる格納庫へ急ぐ。
出会う海賊も男達も問答無用で叩き伏せて走る。
しかし、女は気絶させ。男はめんどくさいので銃で片付けていた。 (笑)
そして、もう一度艦が大きく揺れた。
衝撃と共に後ろの隔壁が降りてきた。
首相が勝手に旧艦区と新艦区を切り離したのだ。
候補生達を乗せたままである。ようするに、置き去りということになる。
「な、なんだ!?」
「新艦区が離れていくぞ!?」
「俺達はどうなるんだ!」
うろたえる候補生達の中、離れていく新艦区をドゥエロは静かな目で見つめていた。
その頃、ヒビキはペークシス機関室にいた。
なぜそうなとこにいるのか?ってそれは迷ったからだよ (笑)
「道に迷っちまったが、丁度よかったぜ。ここに、ティーダが突っ込んでくるんだったよな。たしか・・・・・」
ドゴォォン!!
そして、そこにドレッドが一機突っ込んできて、隔壁に無残にも穴を開けた。
そんな彼はドレッドの突っ込んできた衝撃で吹き飛ばされたティーダを優しく受け止めた。
(う〜んこいつ確かにティーダだよな。変な仮面付けてるからわかんねぇや。)
と・・・取ってもいいよな・・・仮面ぐらい。
ドキドキ! どきどき!
な、なんでこんなにドキドキしてんだよオレ。
ヒビキが仮面を取ろうか、取らまいか迷っているとティーダが目を覚ました。
「うぅ、……」
「うっわぁぁぁぁ!!本当に宇宙人だぁぁぁ!!ファーストコンタクトだぁ!」
ティーダから声が上がった。
「お、気が付いたか。べ、べつにやましい事はしてないぞ!」
ヒビキは慌てて弁解をするが、ディータはそんなこと聞いちゃいない。
「うっわぁぁぁぁ!!本当に宇宙人だぁぁぁ!!ファーストコンタクトだぁ!」
「あ〜〜うるさい!もう降ろすぞ!」
「ほえ?」
ティーダが気の抜けた声をだした。
現状把握まで20秒・・・・・・10秒・・・・2秒、1秒。
ボン!
自分がどういう状態なのか認識すると恥ずかしさのあまり赤面してしまった。
「ご、ごめんなさ〜い」
急いで降りて女がもぞもぞと宇宙服を脱いでいた。
マスクを取った女、というより少女は歓喜の声をあげた。
「ねぇ、ディータのこと分かる?」
いきなり屈託の無い顔でヒビキに詰め寄りだす少女。マグノ海賊団の新人で今回が初任務なのだ。
しかも、ドレッドに関しては初心者というオマケつき……。
(う〜ん、ここはやっぱり歴史どうり逃げるか・・・・・・)
「はは、はは……オレ行くとこあるから・・・・・・じゃ!!」
ヒビキはナビロボを引っ掴むとその場からトンズラする。
「あっ!待ってよぉ!」
ディータもカメラを片手に――どこから出したのやら――、ヒビキを追いかけ始めた。
そして、その後ろで眠っているように明滅していたペークシスが、一瞬強く光った。
「え〜ん (涙) 宇宙人さん足とっても速いよ〜。」
船の中が混乱状態にある中、3人が旧艦区のブリッジにやってきた。
「このブリッジは使用されていない様だな
――お頭、男は船を分離し、脱出。サブブリッジは確保しました。」
面とった一人は銀髪の髪をした色黒の女性。名前をブザム・A・カレッサ。
「まぁ、男文字ばかりで読めないわぁ」
おっとりした口調の女性はエズラ・ヴィエーユ。
「任しといて、そんなこともあろうかとミス翻訳ちゃんをね」
言って機械を取り出しためがね姿の女性は、パルフェ・バルブレアという。
「あ、副長。そっちも今……」
男文字はメジェールでは使われていない。要するに漢字を学ばないのである。
逆にタラークでは英語を学ばないだから双方の言語は同じながらまったく異なっていると言える。
そして、それを翻訳する機械を副長と呼ばれたブザムに渡そうとしたところ、
「メイア、そっちはどうだ?」
『男どもはフリーズしました』
「捨てていいわ」
片手でコンソールを華麗に操りつつ、通信を行っていた。
「副長、読めるの?」
「そりゃ、副長はエリートだもの」
唖然とするパルフェに声をかけるエズラ。
「ちぇ〜、せっかく用意したのに」
その頃、
ヴィン!!
「くっ……!」
「さっさと行け!」
海賊達は銃を構えながら、男達を脱出ポッドの方へと誘導する。ブザムの行った捨てるというのはこれのことである。
宇宙服を脱ぎ去って、各自治療の真っ最中だった。その光景を憎々しげに見る男達。
そんな中、ドゥエロは一人「医療用」と書かれたロッカーに歩み寄った。そして中に入っている衣料用の白衣を纏う。
「おい!列から離れるな!」
一人が銃を向けるが、
「私は後でいい」
慌てた風も無くそういった。
「!? 勝手なことを言うな。抵抗すれば撃つ!」
「心配は無い。私は医者だ!」
睨まれつつも怪我人の方へと移動するドゥエロ。それらの様子を何とかディーダを振り切ったヒビキはすぐ近くの物陰から見ていた。
「さて……どうするかな」
どうやら男達全員が捕まったようである。様子からしてポッドで捨てるつもりらしい。
別に男達を助ける義理はないが見捨てるのも後味がわるい。
かと言って、ここで女と争えば後々面倒になる。
「ねぇ!宇宙人さんどこにいるの〜♪」
そんな事を考えているといきなり左から声聞こえてきた。見ればそこにはディータ!
――しまった見つかる!!
「もう、早いところ戻りましょうよ。ここ臭くてたまらないわ!」
蛮型の一機にもたれかかり愚痴を言う金髪女性。彼女はジュラ・ベーシル・エルデンといい、ドレッドのパイロットだ。
「ぼやくなジュラ。一緒に来てくれ。ディータを探しに行く」
そんな彼女に声をかける一人。青い髪で、左目を覆うようなアクセサリーをつけている。
彼女はメイア・ギズボーン。ドレッド部隊リーダーを務める切れ者だ。あまり感情を表に出すことを好まない性格でもある。
「ったく、だから新人連れてくるのはいやだったのよ」
しぶしぶそれにしたがって動こうとしたとき、
ドゥン!!
いきなり鈍い衝撃音!
「何だ!!」
皆が硬直した。そして、メイアが見たのは通路の一角から煙だか埃だかがモクモクと噴き出している場面だ。
そして、飛び出してくる男。その手には銃が。そして、飛び出してきた場所か能天気なこえが。
「どけどけどけどけえぇぇぇ!!!」
全速力でこちらへと走りこんでくる。
ほぼ全員が一斉に銃を向ける。それを見て、ヒビキも銃を跳ね上げる。
引き金が引かれた。10数条のレー光線がヒビキへと肉薄し、着弾の瞬間、そこに男はいなかった。
『――!!?』
着弾の瞬間ヒビキは上へと跳んだ。
銃はあくまでもフェイントである。
皆は上に跳んだ事には気づいていない。
上へと飛び、そのまま女達と男達の上を跳び越える。
ストン
着地の衝撃音は思ったより小さかった。
構造材がもろくなっているだろうがヒビキの着地とにかくうまいのだ、
ヒビキが着地したのは自分達の頭を飛び越えた数10m先全員がヒビキを見た。
それに一瞥をくれるとヒビキは走り去った。
全員が唖然とした。
無理も無い。現実としてそんなことはありえないのだから。
いくら重力を弱くしたとしてもあの一瞬で逃げ去ることは不可能だ。
それに加えて、ここは加重力された格納庫。
「すげー!見たか!女どもアレが”黒衣の天使”だ!」
「オレ達助かるぞ!ははっ、お前ら女は皆殺しだ!」
囚われた男達が突然のヒビキの登場で騒ぎまくった。
無理もない。ヒビキが参加した作戦では死者がとてつもなく少ないのだ.
(アイツはあの時の・・・・・・・・)
メイアは2年前のパイロットの顔を思い出した。
メイアはあの後、特に何も変った様子はなかったが、
一人になるとあの時の言葉が思い出されて苦しんでいた。
どうしてあんな男の言った事が気になるんだ・・・・・・
私は強くなくてはいけないのに・・・・・・
泣いたことなんか・・・・・なかったのに。
「ちィ!黒い悪魔か、5人はあの男を追え!他は作業を続行!」
そんな考えを顔には出さずメイアが慌てて指示を飛ばす。
その声に皆も我に返り、慌てて追いかける。
「くそっ、何だアイツ……」
その時、
『こちらブザム。そっちはどうだ』
サブブリッジからブザムが通信を送ってきた。
「メイアです。男が一人逃亡しました」
『何!?どういうことだ』
「それが、黒い悪魔です……」
いつもと違って口ごもるメイア。まぁ、しかたのないことではある。
変わって旧艦区のデータが出力されているのを見た新艦区の首相は、迷うことなく宙航魚雷“村正”の発射を命じた。
敵の手に渡るくらいなら自分がというのだ。
「しかし、所詮彼奴らは海賊です。和議を申し入れ、物資を渡せば、……」
艦長がそう食い下がるが、
「村正はまだか!!」
どうやら、破壊しか頭にないようである。
「目標座標計測中です!」
そして、新艦区の下方から一対のミサイルが顔を出した。しかも相当に巨大である。
ビーッビーッ!!
突如旧艦区のサブブリッジにアラートが鳴り響く。
「まぁ、大変。ミサイルにロックされたみたい」
それでもエズラはおっとりとそう言った。
「何!?お頭!」
さすがにブザムは即座にマグノに連絡を入れた。
『こっちでもモニターしてるよ。大物は惜しいが、仕方ない。全員退却だ!』
「了解!メイア、今どこに?」
今度はメイアに連絡を取る。
『ディータをロストしました。見つけ次第ランデブーしますので皆さんは先に』
メイア達は再びディータ探しをしていたが、結局ペークシス機関室まで来ても見当たらなかったのだ。
「……ったく、あのこったら何処行ったのかしら」
やる気なさそうにジュラがぼやく。
と、
「待ってよーー!!宇宙人さ〜ん!」
「どわぁぁぁ!!来るなぁぁぁ!!」
いきなりそんな声が上方から聞こえてくる。二人が見上げれば、ディータがヒビキを追いかけているのが見えた。
「ディータ!」
「見た?黒い悪魔追っかけてたよ」
「行くぞ!」
「……しかしまだ燃料充填が」
「もう十分だ!目標旧艦区!撃てぇぇぇぇぇ!!」
海賊船が旧艦区にドッキングしたのを見て痺れを切らし、首相は発射を命じる。
そして、死のミサイルは一直線に旧艦区に突っ込んでいった。
「ミサイルが発射されました!」
「目標到達まで300秒!!」
要するに5分である。
「BC!クルーの回収は?」
『艦内に散っているため後200秒は……』
「なるべく急がせるんだ」
『はい!』
海賊船自体村正に向けてビーム砲を撃ちこむもののシールドを張っているのか、全く効いている様には見えない。
とにかく、クルーの回収時間が分かれ目だ。
なおもヒビキを追いかけようとするディータだったが、結局メイアに取り押さえられドレッドに連れ込まれた。
一方その頃、ヒビキもやっと追っ手を振り切れたことに安堵を感じつつ、脱出のため蛮型の格納庫へと戻ってきていた。
ここまでに約150秒。
ヒビキはナボロボと共に一際目立つ黒い蛮型に乗り込んだ
「さーて、相棒!いちょいくか!」
『こちらメイア。ディータをを見つけました。これより脱出します』
「ミサイル、依然向かってきます」
「直撃は免れません!」
「……当たるも八卦当たらぬも八卦……」
マグノがつぶやいた。
「ディータ!まだか」
ディータのドレッドを待って脱出しようと言うのだが、機関室にものの見事にはまり込んだディータ機は一向に抜ける様子がない。
『ひぃぃん!引っかかって抜けませぇん!』
「ディータ!」
『メイア、もうこれ以上待てないよ!』
ジュラもさすがに声が上ずっている。
そして、
「おい大丈夫か!!今助けてやるからな!!」
「宇宙人さん!ダメだよもう間に合わないよ!逃げて!」
「バカなこと言うんじゃねぇ!!てめぇを見殺しになんか出来るかよ!」
「ぐすっ・・・・・ありがとう宇宙人さん」
「おい!おまえらここはオレに任せて先に逃げろ!」
「そうはいかない。私にはチーム全員に対して責任がある。一人を切り捨てるような真似はできない」
自分にも他人にも厳しい姿勢を見せるメイアだったが、その心根はとても優しい感情を持っている。
現実の厳しさ、他人に見捨てられる事の痛みを彼女はよく知っているからだ。
そして・・・・・・・・
「ジュラは先に脱出しろ。私はディータと後に脱出する」
「・・・・そうもいってられないでしょう、もう、メイアって本当に固いんだから」
ジュラもまた内面は子供のような純真さを持っていた。
優れた能力だけではなく、仲間への思いやりもなければチームのリーダーは務まらない。
「ディータ!待っててあげるから早く脱出しなさいよ!」
「うう〜、ジュラ〜」
ジュラやメイアの気持ちは嬉しいのだが、一向に脱出出来ない。
「敵ミサイル残り150を切りました!?直撃は逃れられません!!」
上ずった声でのオペレーターの叫びがメインブリッジに響き渡る。
マグノは持っていた黒塗りの数珠をしっかりと握り締めて、鋭い眼光でモニターを見やり呟いた。
「当たるも八卦、当たらぬも八卦・・・・・」
その言葉は未来を憂うマグノの祈りの声かもしれない・・・・・・・・
メイア、ジュラ、ディータ。そしてヒビキ。
タラークに敵対する彼女達、今まさに同じ歴史を繰り返そうとしていた・・・・・・・・
3人の女性と一人の男性
艦内に唯一残ったこの4名。
あっ!?バートもいたかな・・・・・・
「……2・1・リミット」
ゴゴゴ・・・・!!
その瞬間、旧艦区のペークシスが大きく光を発した。
着弾と同時に爆発するように衝撃波が広がっていく。
そして、その衝撃波は離脱を図ろうとしていた海賊船をも巻き込んだ!
歴史はまた繰り返された・・・・・・・・・・
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