Mission ---- /
依頼主:ジェイル・スカリエッティ
依頼 :聖域突入
報酬 :前払 デバイス用パーツ
『この依頼のメールが君に届いているという事は、私の望みは叶わなかったのだろう。それも最悪の形で。
私が私であるが為の証明である『聖王の揺り籠』の復活。その為に私はこの計画が失敗するなど微塵にも思ってはいない。
しかしこのメールが君に届いている以上、それも叶わなかったとしか言えない。敗因は恐らく、君が――いや、止しておこう』
深淵の世界の静謐。何人をも寄せ付けぬ静寂の地下世界。
かつて反映した文明の地で、その中を一人の人物が光を帯びて飛行していく。
『――計画の否定にもなるこの依頼を君に頼んでいるのは、最後の保険の為である。
私が成そうとした希望……その切り札である"彼"を撃破して欲しい』
一目で騎士と、連想させるに事足りるバリアジャケットを身に纏い、最深部へ向けて飛行を続ける。
その手にはインテリジェントデバイス。体の要所にアームドデバイスらしく突起が幾つも見受けられる。
『――私の夢。その不始末を君に押し付ける形となってしまうのは心苦しい。
だが、君以外に――"ストライカー"である君以外にこの依頼を完遂可能な魔導師は居ない。管理局のエースでは不可能なのだ』
唐突に開ける世界。地下の、それも一体幾世紀放置された地であるにも関わらず、光に満ち溢れていた。
地上へと降り立ち、眼前にあるターゲットを視認する。
『――……本当に済まない。
"彼"が本格的な活動に入る前に、全てを終わらせて欲しい。
返事を聞けないのが残念だが―――宜しく頼む』
ベルカの王が、其処には居た。
デバイスが戦闘モードに移行。いつものあの、無機質な音声で戦いの狼煙が上がる。
『メインシステム、戦闘モードに移行します』
彼の、レイヴンの、ストライカーとしての、本当のJS事件の結末が始まった――。
ARMORED CORE BELKA STRIKER
Mission 00 : Phantasm Battle
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