「ッ――――――ッッ―――ッ！！」
防衛プログラム、闇の書の闇、悪意の化身―――
まさにアレはソレだった。
放たれる叫びはさながら野獣の様に、地の底から響くような禍々しい咆哮。
「―――ッ」
奴が動いた。
視線の向う先は―――俺！！
即座に相棒を構える。
だが、奴は予想外のスピードですでにこちらに肉迫していた。
「―――ッ―――ッッ！！」
「なっ！？」
爪が降り上げられる。
狙われているのは、頭蓋。
一撃でこちらを確実に仕留めに来たか―――！
振るわれた一撃を刀身で受ける。
受けた衝撃が直接腕に響く。あまりにもの衝撃で腕が一瞬痺れた。
（お、重―――！？）
「ッッ―――！！」
続けざまに左からの一撃が振るわれる。
その強烈な一撃に耐えきれず、俺は遥か後方へと叩き飛ばされる。
「っ、シャレにならんな―――！！」
『ただ溢れていた膨大な力を固めたか―――下手を打てば一撃でやられるぞ！！』
くそ、ここに来てまさかパワーアップとは・・・
どこぞのRPGでもあるまいしとっととやられてくれれば良いものを！！
『愚痴っていても仕方がない。来るぞ―――！！』
「―――！！」
悪魔は、相変わらず俺たちを嗤っている―――
魔法少女リリカルなのはＡ’ｓ 〜もう一つの魔導書〜
第十七章「終局 〜七星剣〜」
「はあああああ！！」
「でやああああ！！」
シグナムとヴィータが奴へと迫る。
両脇からの同時攻撃。これならば奴は片方の腕でそれぞれを迎撃しなければならない。
両腕の時と片腕の時とでは戦力の差は大きい。少しでも確実に攻めるなら上等な手段。
だが、振り出した剣と槌を、奴は微動だにせずその片腕で止めてみせた。
「なっ！？」
「止められた―――だと？」
驚愕で二人の動きが一瞬止まる。
その隙は、致命的だった―――
「ッ―――ッ！！」
デバイスを鷲掴みにしたまま強引に両腕を前へ交差させる。
当然、デバイスを持っていた二人はまともに激突する事になる。
「がっ・・・」
「っ、く・・・」
「―――ッッ！！」
怯んだ所に奴の必殺の爪が襲いかかる。
至近距離にある頭蓋を打ち砕かんと迫り―――
「させん！！」
盾の守護獣により、それが防がれる。
「ッッ―――ッ―――！！」
「ぬうううううううう！！」
しかし、奴の前ではそれすらも紙切れ同然なのか盾を容易く破壊していく。
だがそれも隙であることに変わりは無い。俺とフェイトは即座に奴へと肉薄する。
「はあっ！！」
だが、振り下ろした剣は空を斬るだけだった。
目の前から一瞬にして奴が消えた―――つまりは高速で攻撃を回避したということ。
どこに―――「みんな、上！！」っ！？
見上げれば、奴が膨大な魔力を孕んだ球体を形成していた。
「っち、クラウソラス！！」
『Quick move』
高速移動魔法を使ってヴィータとザフィーラを捕まえて脱出！！
フェイトはすでにシグナムと離脱を始めているが、間に合うか―――！？
「―――ッッッ！！！」
咆哮と共に放たれる闇の魔力。
さながらスターライトを思わせるソレは、0,1秒前まで俺たちがいた所を容赦なく呑み込んだ。
「このっ！！」
「プラズマ―――！！」
横でフェイトが魔力をチャージする。
上空ではなのはも―――
「エクセリオーン！！」
奴もただそれを待つほど馬鹿じゃない。
回避のために移動しようとするが、それは俺たちが許さない。
「チェーンバインド！！」
「ストラグルバインド！！」
ユーノとアルフ、二人のバインドが奴を一瞬にして締め上げる。
そこに俺たちの集中砲火が放たれる。
「ブレイズキャノン！！」
「ブレイクガスト！！」
「スマッシャー！！」「バスター！！」
迫る四つの閃光。
それに対して奴は特別な抵抗を見せる様子もない。
何かある―――
そしてそのまま直撃する攻撃。
爆煙で奴の姿が隠される―――
「・・・やったか？」
「いや、あの禍々しい魔力は消えていない」
爆煙が徐々に晴れていく。
奴は―――かすり傷一つなく、未だ悠然とそこにいた。
しかもバインドは健在というオマケ付きで。
「無傷―――」
「マジかよ・・・あれだけの攻撃を受けて」
「―――っ、みんな、アレ！ あいつの周囲をよう見て！」
はやてが何かに気づいたように奴を指さす。
目を凝らして奴の周囲を確認する―――何だ？
「光のような膜が―――まさか」
「ああ。たぶんそのまさかや」
「トレイター」
『確認した。間違いなく例の複合四層式のバリアだ』
「ええ！？」
くそ、本気で移動要塞じゃないか。
あのスピード、パワー、防御力・・・あまりにも、俺たちとはかけ離れている。
「―――ッ―――ッッ！！」
奴が再び吠える。
それと同時にバインドが一瞬で砕け、奴は行動を再開する。
「ッ―――！！」
その標的は―――やはり俺。
「この、しつこいにも程があるぞ！！」
「―――ッッ！！」
繰り出される一突きに体は耐えられず、俺は海まで叩き落とされる。
海に落ちる直前、何とか体勢を立て直して超スピードでの海面への衝突は免れた。
だが、その風圧で海面が弾け飛ぶ。
飛び散る水飛沫が俺の視界を塞ぐ。
「ぶわっ！？」
『陣耶、上だ！！』
「なっ！？」
言われるがままに未だ開けない視界のまま上に目を凝らす。
次の瞬間―――
「―――ッ―――ッッ！！」
奴が水飛沫の中から現れ、その爪をもって俺の腹部を貫いた――――――
◇ ◇ ◇
一際大きな衝撃と共に、海面がまるで爆発したかのような音が響く。
そこから、一つの影が飛び出て来た。
「――――――ッ」
たった今陣耶くんを強襲した闇の書の闇。
その右の爪からは、真っ赤な何かが垂れて――――――
「―――ぇ？」
一瞬、ソレを何だか認識できなかった。
さっきまでは白銀に鈍く光っていた鋭い爪。それを真っ赤に塗り上げている何か―――
「―――陣耶、くん？」
ぎこちない動作で、さっき激突した場所を見る。
海面はただ揺れるだけで、何の変化も見せない。
いや、少し赤く染まっている所があって―――
「まさか―――」
最悪の予想が、私の頭をよぎる。
私はそれを否定したくて、けどどこか冷めた私がそれを否定して―――
「―――ッ―――ッッ！！」
「っ！！」
闇の書の闇が吠えた。
そのまま標的を私に定めて突っ込んでくる。
突然の事に私は対抗できなくて―――
「はあ！！」
フェイトちゃんが、その攻撃と打ち合った。
それで、私も状況をはっきりと理解する。
「―――よくも、ジンヤを！！」
「―――ぁ」
そうだ、陣耶くん。
認めたくない事を、急速に頭は理解してしまう。
そうなんだ。陣耶くんは攻撃を受けて、それで―――
「っ、レイジングハート！！」
『Barrel shot』
「バルディッシュ！！」
『Jet Zamber』
私のバインドが一瞬だけ動きを封じて、その間にフェイトちゃんの方も攻撃準備を整える。
「エクセリオン、バスター！！」
「撃ち抜け雷神！！」
斬撃と砲撃の同時攻撃。
けど、それもバリアに阻まれる―――
「く、うう―――！！」
「っ、あああ！！」
攻撃の勢いが増す。
けど、そんなモノを意にも介さずに両手をそれぞれ私たちに向けて―――
「―――ッッ！！」
次の瞬間、ソレが触手となって伸びて私たちに飛来した。
突然の事に対応できずに、触手に首を締め上げられる。
「かっ、は―――」
「うっ―――ぐ」
くる、し・・・
息が、続か、な―――
「はあああ！！」
「スティンガースナイプ！！」
その時、シグナムさんとクロノくんが私たちを締め上げていた触手を断ち切ってくれた。
けど、断ち切った所からすぐに再生して元の腕に戻った。
圧迫感から解放され、気管が開いたことで肺が貪欲に酸素を求める。
「っは！ はあ、はあ、はあ・・・」
「うっ、げほっ・・・ありがとう、二人とも」
「頭に血が上がりすぎだ、テスタロッサ」
「闇雲に攻撃しても、アレにダメージは与えられない。与えたとしてもすぐに再生されるようでは―――」
・・・悔しいけど、そう。
あの複合四層式バリアは、バリアを破った後すぐに次のバリアを破らないと瞬く間に再生してしまう。
まずはアレをどうにかしないといけないんだけど、早々みんなそろって攻撃できるタイミングが作れない。
それに陣耶くんも―――
「が、ダメージを与えられずとも攻撃を通すことならできる。本能的に動いているだけだから動きも読みやすい」
「え？」
「見ていろ」
そう言うとシグナムさんは突っ込んでいった。
当然、相手はそれに反応して爪を突きだしてくる。
「―――ッ！」
「はあ！！」
烈火の如き勢いの斬撃とあらゆるモノを破壊する爪が衝突する。
力はやはりあちらに分があるみたいで、シグナムさんの剣は容易く弾かれて―――！！
「シグナムさん！！」
「―――ッッ！！」
必殺を確信して、左の爪が打ち込まれる。
攻撃を弾かれて体勢を崩したシグナムさんに回避する手段は―――
「甘い！」
けれど、当たるか当らないかの刹那に、シグナムさんは身をひねって爪を避けた。
それどころか、完全に無防備な横を取っている―――！
「もらった！！」
今度こそ、剣が振り下ろされる。
それは一瞬の内に突き出された左腕を切り落とした―――！
けれど―――
「―――ッッ―――ッ！！」
「ちっ、この程度では気休めにもならんか・・・」
断たれた腕は一瞬の内にして完全に再生した。
これ以上は危険と見なしたシグナムさんが一旦距離を離す。
「シグナムさん―――」
「確かに奴の再生能力や四層バリアは驚異的だ。だが、それがどうした？」
何でも無いかのような顔で、シグナムさんは続ける。
「だからと言って諦めていればそこで終わりだ・・・その者に、未来は無い」
「―――」
「だが、我らは諦めない。何故なら、守るべき仲間と主がいる。そして―――」
・・・そうだ、諦めていたらそこで終わり。
私は半年前も、諦めずにフェイトちゃんに語りかけた。
その結果は、ちゃんと実ったよね―――？
「我ら守護騎士に、打ち砕けぬ物など無いのだからな」
「何であろーと、はやてに手を出すようなら問答無用にブッ潰す」
「我ら守護騎士の誇りに賭けて」
「あらゆる害悪を打ち砕いて見せます」
ほら、守護騎士のみんなだって全然諦めていない。
私が先に根を上げたら、情けないよね？
「そうですね」
たとえ時間稼ぎにしかならないとしても―――
「私たちは、負けない―――！！」
みんなが一斉に飛びかかる。
最初に攻撃を仕掛けたのは、シグナムさんとフェイトちゃん。
「―――ッ！！」
それを察知して、防御の薄いフェイトちゃんに爪を突き出してきた。
けれど―――
「ふっ！」
動きを読んでいたフェイトちゃんは簡単にそれを避ける。
「その翼―――もらった！！」
その一瞬の隙にシグナムさんは背中の翼を切り落とした。
続いて、フェイトちゃんの攻撃が右腕を切り落とす。
「―――ッッ！！！」
また腕が触手に変化して反撃を繰り出す。
けどそれは届かない。
「鋼の軛！！」
シグナムさんとフェイトちゃんに迫っていた触手が何本もの軛に刺し貫かれて動けなくなる。
ここで、私とはやてちゃん、そしてクロノくんの出番―――！
「エクセリオーン！！」
「ディバイン―――！！」
『Blaze cannon』
レイジングハートの先端に魔力が収束する。
はやてちゃんが使っているのは、私からコピーしたであろうディバインバスター。
『バスターー！！』
「ショット！！」
三つの閃光が放たれる。
けれどそれは、予想通り四層バリアに阻まれた。
「くっ・・・ヴィータちゃん！！ アルフさん！！」
「おう！」
「あいよ！」
合図に合わせて二人が飛び出す。
放たれるのは鉄槌の一撃と障壁砕きの拳。
「ラケーテン―――！！」
「ブレイク―――！！」
その攻撃すら、バリアに阻まれた。
けれど―――
「イン！！」
バリアが揺らぐ。
その揺らぎは一気に広がり―――
「パルスッ！！」
「ハンマーー！！」
バリアの一部が確実に砕けた。
これで―――！！
「ブレイク―――！！」
「―――ッッ！！」
反撃しようと触手から新たに触手が生えてくる。
それは、次の瞬間には緑の光に捕らわれていた。
「攻撃なんてさせないよ―――！！」
「ユーノくんナイス！！」
相手の動きは封じられた。
ここで、一気に撃ち抜く―――！！
「シューート！！」
閃光が、ついに闇の書の闇を呑み込んだ。次いで、爆発が起きる。
爆煙で、相手の姿がよく見えない。
「はあ、はあ、はあ・・・」
動きを封じて、バリアを一部とはいえ砕いてからの魔力方三発。
これで、少しは・・・
「―――ッ！！」
「なっ！？」
方向と共に爆煙が弾け飛び、中から姿を現したのは完全な姿に戻った闇の書の闇。
「そんな―――！！」
「く、やっぱバリアが硬すぎる！！ バリアを抜くだけで大分威力が削がれた―――！！」
全力を傾けたこの攻撃。それすら意味をなさなかった。
けれど、たとえそうであっても―――！！
「―――ッッ！！」
「くっ！！」
また行動を再開するのかまた咆哮をあげた。
今度のソレは衝撃を伴ってこっちを襲って来て―――！？
「か、体が！？」
「っ、動かない―――！！」
これは、私のバレルショットのような不可視のバインド―――！？
私たちが動けない間に、闇の書の闇は上空へと移動した。
そして収束する膨大な魔力―――
「―――！！」
「な、あんなもの喰らったらひとたまりも無いぞ！！」
収束する魔力は、私のスターライトブレイカーとは比べ物にならない位に大きい。
く、このバインド、固い―――！！
「―――ッッ―――ッ！！！」
そして、破壊の閃光が私たちを襲った。
非殺傷設定など無いそれは、私たちを本当にこの世から消滅させようと迫る。
「っ、各自、自身の防御に集中しろ！！」
「レイジングハート！！」
『Protection』
目の前に障壁を最大出力で展開する。
そして、衝撃が私の身を襲った。
「くっ、うああああ―――！！」
ダメ―――！ もた、ない――――――！！！
「―――ッッ！！！」
◇ ◇ ◇
―――う、ん
あ、れ・・・どう、なったんだっけ・・・・・
私、海面に浮かんでいる・・・？
確か、陣耶くんが落とされて、それで―――
「っ、づ・・・！！」
思い出した途端ひどい痛みが襲ってきた。
そうだ。防衛プログラムは・・・？
見上げると、ソレはまだそこにいた。
どうやら、私が気絶していた時間はほんの数秒だったらしい。
周りを見渡す―――
みんな、とりあえずは無事みたい。
だけど今攻撃を受けたら―――
「―――ッ―――」
？ 様子がおかしい・・・
あらぬ方向を向いて、その口に残虐な笑みが―――
「ッ―――ッッ―――！！」
「っ！？」
私たちに目もくれず、街の方向に飛んで行った。
何が―――
『マズイ！ 今あいつが向かっている方向、すずかちゃんとアリサちゃんを転送した方向だ！！』
「！？」
◇ ◇ ◇
な、何なのよ一体・・・
それが私、アリサ・バニングスの今の心境である。
なのは達が何かメルヘンチックな格好をしているし、街から人が消えるし、なんか火柱が上がってるし・・・
挙句の果てには海の方でなんか化け物が出てくるしレーザー見たいのがバンバン出てきて・・・
「あ〜も〜。何なのよ一体！！」
「ア、 アリサちゃん落ち着いて・・・」
「これが落ち着いていられる！？ コレ現実なのホントに！？ というか日本にあんな怪獣いるわけ！？」
もう・・・たぶん、なのは達が戦って？ いるんだろうけど・・
大丈夫かな・・・
「そんなに心配そうな顔しなくても大丈夫だよ、きっと」
「うん・・・そうだよね」
「そうそう。だってなのはちゃ―――！！」
？ どうしたのかしら、急に押し黙って。
すずかの顔にある表情は―――恐怖？
「―――だめ」
「え？」
「っ、逃げるよ、アリサちゃん！！」
「ええ？ って、あ、ちょっと！？」
ちょ、急に走り出さないで！？
「ど、どうしたの一体！？」
「―――来る」
「来るって―――」
何が来るのって続けようとしたら、今度はいきなり急ストップされた。
当然止まることなんてできなくて、私はすずかとぶつかってしまう。
「っ〜、今度は何・・・・って、え・・・・？」
「―――」
すずかが、震えている。その視線の先にあるモノを見て。
何を―――！？
「―――ッッ！！」
「キャアアアアアアア！？」
ちょ、何あれ！？ 怪物！？
私たちの目の前にいた奴はなんか翼生やして大きな爪をもっていて目が四つあって・・・
これホントに現実！？
「ッ―――ッ！！」
「ヒッ―――！？」
こ、怖い―――！
あの目に睨まれるだけで体は固まって、声を聞くだけで失神しそうなほど―――
「あ、あ・・・・」
「っ、アリサちゃんこっち！！」
恐怖で動けない私を、すずかが手を引っ張って引きずっていく。
それを見咎めたあいつは―――
「―――ッ―――ッッ！！」
こっちを襲ってきた―――！？
や、やられる―――！？
「アリサちゃん、しゃがんで！！」
「っ！！」
すずかの一言で咄嗟に伏せると、一瞬後にそこをあいつの爪が通り過ぎていった。
あいつ―――本当に私たちを殺す気！？
「逃げるよ、早く！！」
「う、うん―――！！」
すずかと一緒になって走り出す。
後ろでは、またあいつが吠えている。
「―――ッッ！！」
「くうっ！！」
たぶんまた飛び掛かってくる。
けど、さっきみたいにしゃがんで避ければ―――！！
「―――ッ！！」
予想通りに飛びかかってくる。
さっきみたいにしゃがんで―――避けれた！！
と思った瞬間、前方のすずかが思いっきりこっちにぶつかって来た。
その勢いのまま一緒になって転げまわる。
「っ、いたあ・・・ちょっとすずか、どうしたのよ」
「―――ぅ、ごめん。ちょっとアスファルトに・・・」
「は？」
言われてみればそこらじゅうにアスファルトの破片が転がっている。
私たちが元いた所に近づくほど破片は大きくなって・・・ちょっとクレーターみたいになっている所にはあいつがいた。
って、まさかあいつアスファルトを砕いたの！？
「ちょ、すずか大丈夫なの！？」
「大丈夫・・・まだ、動けるから・・・」
よく見れば、すずかの脚にはアスファルトが・・・
「あんた、足怪我したの」
「・・・大丈夫。アリサちゃんを逃がすことくらいは、出来るから―――」
「私はって、あんたは！！」
「私は大丈夫だから。だから・・・」
逃げて、と。足を怪我している状態でそう言った。
「ね。だから・・・」
「すずか―――」
・・・ふざけんじゃないわよ。
よりにもよって友達を見捨てて逃げる？
冗談じゃないわよ。そんなこと、あんたが許しても―――私が許さない！！
すずかの前に立って、あいつと向かい合う。
「アリサちゃん！？ ダメ、逃げて！！」
「うるさい！！ あんただけ置いて逃げれるとでも思ってんの！！」
「そんなの―――！！」
分かってる。すずかはもう動けないから、せめて囮になって私だけでも逃がそうとしてくれている。
けど、そんな事をして私だけが生き残ったら―――私はきっと後悔する。それこそ、一生。
私は、後悔が大っ嫌いだ。私はいつも胸を張って生きていく。胸を張って、誇れる人生を歩みたい。
だから―――友達を見捨てるくらいなら、死んだ方がマシってもん。
「大丈夫―――絶対、助けに来てくれる」
「―――！！」
正直、あいつの前に立っているのは怖い。凄く怖い。恐怖だけで、もうどうにかなってしまいそう。
足は震えてまともに動かないし、目からは今にも涙があふれそうだ。
けど―――逃げない。
必ず助けに来てくれるって―――信じてるから。
「―――ッ！！」
「っ―――！！」
お願い！ 誰でもいいから―――！！
「助けて―――！！」
瞬間、目の前を白い光が埋め尽くした―――
◇ ◇ ◇
―――体が、重い
まるで、周りから重圧をかけられているよう―――
―――冷たい
凍えて、しまいそうだ―――
（・・・・せ！）
何だ？
声が―――そうだ。トレイたーの声。
（目・・・せ！！）
徐々にはっきりと声を聞き取れるようになる。
（目を覚ませ！ 陣耶！！）
（っ、うお！？）
急にクリアに聞こえるようになったもんだから大ボリュームが直接頭に叩き込まれた。
耳元でわー、と大声で叫ばれたようなものである。
（び、ビビった・・・トレイター、起こし方ってものがあるだろう）
（放っておけば死ぬような奴に対して起こし方など気にしていられるか・・・）
放っておけば死ぬ―――？
そういや俺、どうしたんだっけ・・・
確かあいつと戦って、それで海に―――
（っ、づ！？）
思い出した途端、急に痛みが襲ってきた。
腹部に手を当てる―――だめだ、完全に致命傷だな。
トレイターが止血ぐらいは何とかしてくれたみたいだが、所詮その場しのぎ。どこまで持つか―――
（さて、その状態で酷な事を言うが―――動けるか？）
（―――たりめーだろ）
精一杯の虚勢を張って返答する。
ともすれば痛みで飛びそうな意識を、どうにか気合いだけで繋ぎ止める。
（このまま別の世界に逃げる、という手段もあるが？）
（冗談―――本気で言ってんじゃないだろうな、ソレ）
（冗談に決まっているだろうが。なら、そろそろ戻るぞ。奴がお前のクラスメイトの所に向かったらしい）
クラスメイト―――なのはとフェイトか？
（どうにもあいつが張った結界に取り残されたようでな。お前と一緒にいた二人の魔導師が必死で守っていたよ）
（―――ん？）
まてまてまて、それじゃ何だ。俺のクラスメイトっていうのは一般人の事か？
（―――容姿は？）
（片方は金髪、片方は紫の髪をしていたな。後は二人とも長髪だ）
（―――まさか）
俺のクラスメイトの中でもそんな特徴的な容姿を持った奴といえば二人しかいない。
・・・奴があいつらの所に向かった？
まずい！！
（だー！ 何でとっととそれを言わない！！）
（お前がとっとと起きていれば何の問題も無かっただろうに）
（っの、転送魔法起動！！）
転送魔法陣が起動する。
（座標固定―――転送準備完了）
（いくぞ！！）
体が妙な浮遊感に襲われる。
次の瞬間には見慣れた海鳴市に―――目前に迫った奴の爪！？
「ちょ！？」
「―――ッ―――ッ！！」
咄嗟に頭を下げてやり過ごす。
そこにカウンターで―――！！
「せいっ！！」
だが、胴体を狙ったそれも容易く避けられた。
奴との距離が大きく離れる―――
「じ、陣耶―――？」
「その声は―――アリサか」
振り向かずに返答する。
そんなことしていたらあいつに瞬殺されるからな。
「あんたもなのは達と同じなの！？ それに、その傷―――！！」
「気にするな。大したことじゃない」
大嘘だ。本当は今にも倒れそうである。
でもまあ、やっぱり格好くらいつけたいわけで。
「あいつの相手は俺がやる。お前たちは逃げろ」
「でも―――！！」
「―――ッッ！！」
再び襲いかかって来たあいつの爪を真正面から受け止める。
っ、重いな―――！
「陣耶！！」
「俺の事はいい！！ 行け！！」
後ろで魔法陣が展開する音が聞こえた。
おそらくは―――エイミィさん。
『陣耶くん、アリサちゃんたちは任せて！！』
「頼みましたよ―――！！」
渾身の力をこめて爪をはじき返す。
「陣耶！！」
「陣耶くん！！」
「―――また後でな、二人とも」
後ろから、二人の気配が消えた。
エイミィさんがどこか安全な場所まで送ってくれただろう。
「さあ、第二ラウンドといこうか―――！！」
後先など考えている場合じゃない。
この体が壊れてもいい。今はただ、こいつを倒す―――！！
「トレイター、クラウソラス！！」
『魔力加速、限界突破！！』
『Over Drive』
体から魔力があふれ出す。
奴もそれを見て、俺を完全に標的と定めたようだ。
「―――ああああああああ！！」
「―――ッッ―――ッ！！」
剣とつ爪がぶつかり合う。
その衝撃でアスファルトは砕け、周囲は地震でも起きたかのような揺れに見舞われる。
「っ、はあああ！！」
「―――ッ！？」
軋む体を無視し、そのまま力任せに海の方へと飛ぶ。
これなら、こっちの方が勢いは上だ！！
「バースト―――セイバー！！」
爆発で奴を一気に吹き飛ばす。
奴が体勢を立て直す前に―――！！
「―――ッッ！！」
「なっ！？」
奴の腕が触手に変化して伸びてきた！？
咄嗟に体を横に捻って避けるものの、これは致命的な隙になった。
「―――ッ！！」
「くう！！」
一気に奴が肉迫してくる。
よける事はもはや不可能。こうなったら相打ち覚悟で―――！！
「エクセリオン―――バスター！！」
と、突如横合いから桜色の閃光が奴を呑み込んだ。
その一瞬の隙を使って奴の攻撃範囲から離脱する。
（ジンヤ、そこはまだ危ないからもう少し離れて！！）
「うお！？」
急に周囲にスフィアが大量に形成されたので更に距離を離す。
「フォトンランサー―――ファランクスシフト！！」
「フォトンランサー・ジェノサイドシフト！！」
叫びと同時に大量の魔力弾が奴めがけて発射される。
360度全方位からの魔力弾の集中砲火。
自分がこれを喰らう所を想像するとシャレにならないな―――
見上げれば、そこにはボロボロになったみんながいた。
「陣耶くん！！」
「おうなのは」
とりあえず呼ばれたので手を挙げて返事をする。
って、また何時かの様に泣きかけ！？
なのはは俺の所まで移動してきて―――
「陣耶くん、その傷―――」
「ちっと油断した。少々痛いな」
「少々じゃないでしょ！！ シャマルさん、ユーノくん！！」
二人が駆け寄ってきてくれて治療を施してくれる。
さっきまで魔力の過剰負荷で軋みを上げていた体が随分と楽になった。
とりあえず、応急処置だけは完全に出来たな―――
「――――――ッ」
「―――あれを受けても未だ健在、か・・・」
とにかく、どうにかして奴のバリアを破った上で攻撃を仕掛けなければいけない。
これまでの攻撃が全て通らなかったのはあの厄介な複合四層式バリアが原因だ。
なら、どうにかして動きを止めた後にバリアを破壊。そこに大きな攻撃を叩き込めば―――
「はやて、クロノ。氷結魔法、いけるか」
「後先を考えないでいいのなら、一度くらいは」
「ウチもや」
「上等―――」
時間が無い。これの後も無い。
正真正銘、これが俺たちの最後の攻撃だ。
「手短に説明する。はやて、クロノを除く全員であれの動きを止めながらバリアを破壊する。
後先は考えなくていい。その後は二人の氷結魔法で完全に動きを封じてくれ」
「それはいいが、それでは奴はすぐに動きだしてしまうぞ。そもそも、あいつを倒す手段は―――」
「そこは―――俺がなんとかする」
確かに、今の俺では反動が大きいグランシャリオは撃てない。
が、斬るならどうにか体は耐えられそうだ。
学習機能の方も、俺なら何とか出来る。
元々はトレイター、白夜の書の機能だ。
よく知っているからこそ構造も手に取るように分かるし、破壊も容易だ。
「―――分かった。みんな、いいな！？」
『了解！！』
これで、終わらせてやる―――！！
「うおおおおおおお！！」
ありったけの力を込めて、奴に斬りかかる。
渾身の力を込めたソレはやはり、奴の爪によって防がれる。
「―――ッッ！！」
剣と爪がぶつかり合い、せめぎ合う。
俺もさっきのように弾き飛ばされることは無い。
が、体が限界を遙かに超えた魔力ブースとに軋みを上げる。
『Barrel shot』
『Jet Zamber』
そこになのはとフェイト、二人の攻撃が放たれる。
不可視のバインドによって奴の動きが一瞬封じられる。
しかしそれも一瞬だけ。すぐにでも奴は動きを取り戻し―――
「チェーンバインド！！」
「ストラグルバインド！！」
「鋼の軛！！」
その動きを三人が封じる。
その隙に放たれる二つの閃光。
「エクセリオン、バスター！！」
「撃ち抜け、雷神！！」
解き放たれ迫る二つの閃光。
だが、その閃光もバリアによって防がれる。
「―――ッッ！！」
そのままバインドを砕いた奴は反撃を―――
「ラケーテン―――！！」
「紫電―――！！」
そこに、守護騎士二人の同時攻撃が迫る。
標的をなのはとフェイトに定めていた奴は反応が遅れる。
「ハンマー！」
「一閃！！」
二人の攻撃がバリアを二層砕く。
そして、障害を失った閃光がバリアごと奴を貫いた―――！！
「―――ッ―――ッ！！」
しかし、それすらも奴は素手で押し返そうとする。
けれど―――
「ディバイン―――！！」
これまで防ぎきれるか―――！！
「セイバー！！」
白銀の閃光が新たに奴を襲う。
二つの閃光の衝撃に必死で耐えていた奴は、新たな閃光に対処しきれずに呑み込まれた。
「―――ッ」
それもすぐに再生する。
だが、バリアが破れた今、お前を守るものは無い！！
「チェーンバインド！！」
「ストラグルバインド！！」
「鋼の軛！！」
再生が完了するそれよりも前に奴がより強固に拘束される。
刺し貫かれ、縛り上げられ、締め上げられ、奴は身動き一つ取れなくなった。
「今だ！！」
「仄白き雪の王。銀の翼以て、眼科の大地を白銀に染めよ。来よ、氷結の息吹―――！！」
「悠久なる凍土。凍てつく棺の内にて、永遠の眠りを与えよ―――！！」
二人の氷結魔法が起動する。
全てを氷結させる、絶対零度を誇る氷結魔法が―――
「アーム・デス・アイゼス！！」
「エターナルコフィン！！」
四つの圧縮氷結魔法と絶対零度を誇る氷結魔法が奴の周囲を例外なく氷結させてゆく。
そして奴は抵抗することすら出来ずに、氷柱の中へと封じられた―――
「はあ、はあ、はあ―――」
「これで、どうにか魔力を収束させる時間は稼げる―――」
あとは、奴の厄介な機能ごと外装を消滅させる―――！！
「グランシャリオ・エクスキューションシフト―――！！」
魔法陣が展開され、魔力が収束していく。
その収束されていくそれぞれの魔力を全て、切断のためのエネルギーに変換―――！！
「―――ッ」
「なっ！？」
だが、奴も自身の危機を察して黙ってはいない。
氷柱が、内部から砕かれようとしている。
「まだ動けるのか―――！！」
「くっ―――！！」
膨大な魔力で氷柱が揺れる。
収束完了まで、あと3秒―――！！
「―――ッ！！」
氷柱から巨大な振動音が響き始める。
2秒―――！！
「―――ッッ！！」
大きな亀裂が入り、致命的な音が響いた―――！！
1秒―――！！
「陣耶！！」
「―――ッッ―――ッ！！！」
「これで―――！！」
氷柱が砕かれた―――！！
だが、こちらの準備も整っている。このタイミングなら、外さない―――！！
「ああああああああ！！」
「―――ッッ！！」
大魔力によって攻撃力を増した六つの斬撃が振り下ろされる。
それは悉く奴の体を捉え―――！！
「――――――ッッッ！！！」
尽くを切り裂くはずが、奴は六つの大魔力斬撃をその身に受けて未だに耐えている。
「ぐ、がああああああ―――！！」
反動で、体が軋む―――！！
骨が軋み、肉が悲鳴を上げ、内臓が捻れ、血が沸騰し、思考は白に染まりかけ、意識は遠くに飛びそうになる―――
けれど、ここで負けるわけにはいかない―――！！
みんなが作ってくれたこの一瞬を、ボロボロになりながらも託してくれたこの一撃を―――俺が応えないでどうする、皇陣耶！！
七つめの剣、最後の一撃を、振り上げる―――！！
闇の書の闇、その化身を見据え―――
「俺たちの、勝ちだ―――！！！」
断罪の星剣を、振り下ろした―――
◇ ◇ ◇
「長距離転送―――！！」
「今度こそ―――！！」
大型の強制転移魔法が起動する。
学習機能を外装ごと破壊されたコアはそれにあがらう術を持たない。
『転送―――！！』
そうして、災悪の根源は光の柱と共に宇宙へと飛び立った―――
◇ ◇ ◇
「コアの転送―――来ます！ 転送されながら、生体部分を修復中！！ 凄い早さです―――」
「アルカンシェル、バレル展開！！」
アルカンシェル―――かつて、闇の書に取り込まれたあの船を落とした兵器。
それと同時に、あの人の命を奪った―――
それが今、皮肉にもこの因果に決着をつけるための鍵となっている。
「―――ファイアリングロックシステム、オープン」
目の前に透明な四角体に黒い玉が入ったモノが現れる。
これが、アルカンシェルの鍵―――
「命中確認後、反応前に安全距離まで退避します。準備を！」
『了解！！』
キーを差し込む。
システムはそれを認識し、黒い球体が赤へと変色した。
それと同時に、闇の書の防衛プログラム、そのコアがアースラの前方に転送されてきた。
「―――アルカンシェル、チャージ完了！ 何時でもいけます！！」
「分かりました。―――みんな、準備はいいわね？」
『はい！！』
これで、終わる―――
この長い事件も、悲しみの連鎖も、私達の因縁も―――
何か不思議な感覚を感じながら、私はキーを回す。
「アルカンシェル、発射！！」
◇ ◇ ◇
―――宇宙が、一瞬輝いた。
その後に感じたのは、巨大な魔力の爆発。
つまり―――
『・・・魔力が、消えた』
「―――てことは」
『現場のみんな、お疲れさま！！ 状況、無事に終了しました！！』
「―――ぁ！！」
場が喜びで満ち溢れる。
つまりは、この長い因果が終わったということ―――
『終わった、か・・・・』
「ああ。終わったんだ・・・」
悲しい夜も、辛い運命も、憎しみの連鎖も・・・全部、ここで断ち切る事が出来たんだ。
一気に力が抜ける。と同時に、急に目の前が暗くなり出した。
「あ、れ・・・？」
『残骸の回収とか街の修復とか色々あるんだけど・・・』
声が、遠くに聞こえる。
何かフィルターが掛かったみたいな・・・何もかもが、現実味を失って・・・
「や、べ・・・」
流石に無茶をしすぎたか・・・もう、体が限界だ・・・
今まで俺を支えていたものがすっぽり抜け落ちて、意識が急速に落ちていく。
「―――！」
「―――！？」
誰かが何かを叫んだ気がするが、それを聞き取ることもできずに俺の意識は闇に沈んだ―――
Next「今までとこれからを」
戦いは終わった。さあ、最後の仕事を始めよう―――
後書き
決着！！
やっとここまでこぎつけた・・・何か長かったよーな短かったよーな・・・不思議な気分ですな。
さあー、次回でいよいよＡ'ｓ本編も終了。のちに後日談からｓｔｓという流れに・・・
リインは・・・どうしよっかなー。
そして例の如く魔法の解説と拍手の返事を・・・
グランシャリオ・エクスキューションシフト
七連魔力砲撃に使用する魔力をそれぞれ全て切断エネルギーに変換し放つグランシャリオの発展型。
反動が少なく効果範囲も広いが魔力のチャージに加えて切断エネルギーへの変換も必要なために時間がかかる。
故に実用性は全く無い。しかし大魔力をもって放たれる斬撃の威力は想像を絶するものである。
＞最新話ですがシグナムの台詞「刃の連結刃」ではなく「刃と連 結刃」では。
あと、シャマルのは「テスタロッサさん」ではなく「テスタロッサちゃん」のは ず。拍手なのに苦言になって申し訳ない＾＾；
＞最新話に追加で、第二形態の部分で「毛のののような足」と なっています。
ところで、ディバインセイバーの説明文に吹きました（笑）
いや、最初聞いたときは某運命なRPGの２作目とか某深淵なRPGで使う雷撃系魔法 だと思ったのですが（笑
いやはや、ご指摘ありがとうございます。修正したものは後日投稿させていただくつもりです。
それにしてもディバインセイバーがそれなら・・・リインが消滅したら大爆発が起きるんですね。分かります（ぇ
＞〜もう一つの魔導書〜面白かったです。 Ａ'ｓ編で終わるのかはわかりませんが、これからも頑張ってください＾＾
や、楽しんでいただけて何よりです。
この作品、どうしても笑いが少なくなるんですが・・・増やしたいですよねー
ちなみに、Ａ'ｓ編が終わった後はアフター話を挟んだ後にｓｔｓの予定です。
＞ケイスケの起動六課は本編も外伝もとても楽しみです。
今回の外伝の続きは自分的にはケイスケがクローン(又はレリックウェポン)として出てきて、
誰かと戦っている途中に記憶を取り戻し、再び仲間に…ってな感じがいいんですけどどうでしょうか？
これからも小説頑張ってください
わー、読んでくれた人がいたーｗ
弱小作家な私目が書いているモノなんか誰も見ないものだと思っていたりしてたものでｗ
感想掲示板にも何の反応も無いもので怖いのデスヨ・・・
で、アイデアに関してですが・・・残念ながら無理ですね。
第一にクローンを作っている時間的余裕が全く無い。次に記憶も植え付けるなら本人の脳情報が必要になります。
死体は六課が回収しているのでこれも不可能ですね。で、決定的な点はスカ一味が全くケイスケに興味を持ってないとこですねｗ
ケイスケのような人間はありふれているのでさしたる興味も無いのですｗｗ まー、２番さんならちょっとはありそうですが。
けど、これでまたネタが湧きましたよｗｗ 貴重なご意見ありがとうございましたー！