前回:海鳴に行きました。
銭湯に入りました、ラッキーでアンラッキーなイベントがありました。
ゲーム買えませんでした。
ケイスケの機動六課の日々その8
ケイスケです。最近六課居辛いです。
ケイスケです、どうして女性は噂が大好きなんでしょうか?
「先輩、フェイトさん本当に泣かせたってマジですか?」
「俺になんの過失もない」
「ケイスケ君、フェイトさんは真面目な人なんだから遊ぶようなまねは……」
「死にたくねーですよホントに!!」
「つかさ、アレ俺が悪いのか?」
「あえて言えば、性別?」
案外毒舌ですねスバル。
この状況を相談できる人間は限られる。
事情を知る同性はエリオだが……
困るだろうな〜
下手に真面目だしあいつ。
なのは隊長
恥過ぎて困る。
八神部隊長
ロ・ン・ガ・イ
「ヒドい、私が何したん?」
無視無視
で消去法でスバルになった訳だ。
「そもそもどうしてこんな事になったんだっけ?」
「根本的な原因は例の出張だがな……」
そう、あの風呂全開事件。
まさか引っ張るとは俺も思っていなかった。
あの後、フェイト隊長が俺を見るなり赤くなったり逃げ出したりしなければ……
そんなもんを日常的に隊舎の中でやってみやがれ
以前の噂との相乗効果で
俺が何かした。 の方程式が成立しても誰が疑問に持つものか
巻き添え避けて男組は距離とるしよ……
「前の時はあっちが何かしてたからよかったんだけどな〜」
「今回フェイトちゃんがアレやからな〜〜」
つか部隊長いたの?
「ヒド! かわいい部下のために一肌脱ごうとする上司に向かって」
「でも原因の一端って部隊長ですよね」
あ、クリティカル、ドスってきたみたい
「……私だってこんな神展開は、予想しなかったわ」
予想できたら神じゃないけどね。
部隊長も鬼で悪魔だけど、ここまではしない。
本格的に本件にはノータッチだ。
「んで、何かプランあるんすか?」
正直スバルにこの手の解決は難しいとは思ってた。
知恵の回りそうな部隊長の協力は嬉しい。かなあ?
「ふっその台詞はこれを見てから言ってみい!」
そう言ってカバンから出したのは
つ 少女漫画
「よーし、スバル、デバイス、スイッチオン」
「何時でもいいよ〜〜」
ピッチャー振りかぶって〜〜
「ちょっ待って、私の草薙まゆこサイン付初版単行本ーー」
部隊長、真面目にやれや。
「私は大まじめや!!」
「「えー」」
「二人して!!」
はー、まあ期待しないで聞いてみますよ。
中身を読むといわゆる学園もの
勉強だけが取り柄の委員長が
偶然プールで会ったクラスメートと恋愛に入ると言う話
「うう、東ちゃーん」
スバルは気に入ったらしい。
いや悪くは無いんだが、こう少女漫画ってのは
エロ本とは違う意味で買いにくいからな
そしてなぜ唐突にバトルものになる?
「どうや、いい漫画やろ!」
「はい、私感動しました!」
うわー既に趣旨違うし。
二人ともここがああだ、これがああだと談義を始めやがった。
部隊長は何故か男キャラの裸がどうのの話に持って行きたがってるが
「ケイスケは?」
は?
「どこがよかったん?」
「いや……これがどう解決に繋がるんですか?」
「「……は!!」」
忘れてやがったな、こんちきしょう。
「つまりや、このドキドキ期を乗り切れば普通に話せるようになるということや!」
「お〜〜〜」
うわー見事に乗せられてるバカがいるよ。
根本的な問題があるはずなんだが、なあ?
「うし、ここはパンツ見せちゃうイベントやろ」
「違います、まず二人きりで更衣室で一夜です」
もしもーし、あかん、人選間違えたかこれ。
あーでもないこーでもないと協議すること三十分。
「よし、協議の結果を伝える」
「差出人を書かないラブレターから入る事になりましたー」
えー、それ俺が書くのかよ
もち、と、うん
元気に返されました。 つか差出人書かないってどんなストーカーだよ……
マジに書くの?
テイクT
お前の秘密を知っている
「ダメ」
「ボツ」
自棄になって書いた。反省はしていない。
テイクU
「君の瞳は〜〜うんぬんかんぬん」
長い且つ分りにくい。
「ぐーぐー」
寝るな
テイクV
「えーっと、えーっと、き、君と走りたい!」
何処のスポーツ物?
「いまいちパンチが足りんな〜」
そういう問題か?
「ダメダメや〜」
だから恋愛から離れようぜ、と声に出せないチキンな俺。
「やっぱり私達だけじゃ無理ですよ」
「しかし、彼氏持ちの知り合いなんかおらんで」
尚も漫画ネタに走り続ける二人
「何してるの? 三人とも」
殺伐としたスレに救世主、なのはさんが現れた。
部隊長は逃げ出した。 しかし、回り込まれてしまった。
ああ、これが大魔王からは逃げられないか
「普通にお話しすればいいんじゃないのかな?」
あー、平和だ。
なんて平和な意見だ。
「油断したらあかん、ここで砲撃にいくのがなのはちゃんや!」
「はやてちゃん、頭冷やす?」
チラチラ見せるデバイスが怖いっす。
「つまり話せる状態になればいいんだよね」
イエス、とりあえず逃げるのをやめてくれれば
「うーん、一緒に仕事してみるとか?」
「それでいきましょう」
「「 えー……」」
で、作戦実行。
調査でのお手伝いをすることになり。
「よろしくお願いしまーす」
「う、うん、よ、よろしく……」
フェイト隊長も流石にまずいと思っていたのか了承した。
行き先はガジェットの部品製造をしてた疑いのあるプラント。
任意で書類を見せてもらうらしい。
うーむ、ギリギリ俺の仕事の範疇だな。
「じゃ、じゃあ車に乗って」
これで運転平気ですかこの人
「あれ、アクセルがこっちでブレーキが」
訂正、無理!!
はやて視点
今回は真面目やったのに〜
今回のは予想外のイベントやったし、あの状況。
二人ともその気が無いのは分ってたけど
いっそくっつけてしまえとか考えてもしゃあないやん
フェイトちゃんも耐性無いからな〜
思春期に女子校でその後船の中
それで初見がアレやからな〜〜
ゴックリ、ちょこっと外付けメモリに入れてある例のデータをあげる。
うわ、ほんとにこんなんなん?
いや他に見た事無いけど………なぁ
「はやてちゃん?」
「どわあああああ」
消したか? 消したな私!!
「? 何してるの?」
「何でもない! なんでもないよ!!」
見られとらん? 見られてないね。
なんや、なのはちゃんか、ふー
「? 私訓練始めるけど余計な事しちゃだめだよ」
「ややなあ、なんや余計なことって」
「フェイトちゃん達のこと、分ってるくせにちゃんと二人でお話させなきゃ意味ないよ」
「分っとる分っとる、さすがにあのままじゃかわいそうやからな」
ならいいけど、とでていくなのはちゃん。
甘いで! 甘いよなのはちゃん!!
私は何もせんよ何も、見るだけや。
ではサーチャーON!
今日は書類だけで良かったわ、おお、いきなりこれかい
ケイスケ視点
テンパった車に乗る勇者になりたくない俺はヴァイスの兄貴にサイドカーを借りてきた。
微妙な距離感が丁度いいのか隊長も落ち着いたようだ。
行先は南部の西部より、途中海岸線を走るが天気が良くて気分がいい。
何もかも忘れそうだ。
「あそこを右ね」
あいあい、ほんとは車も運転出来るけどね
免許無いだけで。
噂のプラントに到着したら責任者のとこに
うーんフェイト隊長やっぱ美人さんだな従業員の人がちらちら見てるや。
捜査依頼状を見せるときとかキリッとしててかっこよかった。
普段はアレだがやっぱし執務官なんだな隊長。
で資料室、うーむまさに紙の山
探すのはあるレアメタルの搬入数と製造物の搬出先。
はっきり言ってやらないよりまし。なレベルだ。
メモを片手に始めますか。
黙々と時間だけが過ぎていく。
やらないよりまし、誤解もへっタクれもなくその通りだ。
違法にさばくのに書類を残すバカはいない。
どっちかって言えば製造済の製品の行先で行方不明。
こっちのシナリオだろう。
行先にペーパー会社でもあれば一撃ロンだがその様子もなし。
正に時間だけが過ぎていった。
「退屈でしょ」
不意にフェイト隊長が声を掛けてきた。
「わかるよ。それに多分今日は空振り、本当に捜査ってこんなのばっかりだよ」
やれやれ、お見通しですか
隊長の様子も随分落ち着いてる。
これなら明日からは以前の様に出来るだろう。
「ごめんね、ここのところ、ちょっと話にくくて」
「いや、まあ、部隊長みたいな方がレアですから」
別に女性に幻想持ってるつもりは無いがもし部隊長の反応がデフォだったら
俺、首括る
はやて視点
むむ、激しくバカにされた気がする。
しかし動きないなー
やっぱし、私プロデュースのラブイベントがいるんやない?
バリン
と、突然ガラスが!?
うう、おとなしく観賞だけにします。
資料室でボツボツ話すだけなんて面白くないでほんと。
あ、ケイスケ君が出てった、トイレか?
ふー、と一息つくフェイトちゃん。
やっぱり男と二人きりは疲れるやろな。
ケイスケ君は打てば返すんやけどほっとくと何もせんから。
長い、大か?
いや長過ぎやろ!
ほれ、フェイトちゃんも時計気にしてるで。
ちょいサーチャーを動かして捜索。
いた、なんや作業員風の人と喋っとった。
ちょいちょい、女の子待たすのは良くないで、減点10や。
しばらく話したままやった。
まあコーヒー二つ持っとるから減点5点に負けといたろ。
「何処いってたの?」
「ちょいと」
フェイトちゃ〜ん、この男さぼっとったで〜
うんうん、コーヒー渡して
む、なんや一緒に何か渡した!!
音楽端末?
口に指をたてて、耳を叩く? 聞けって意味か?
さすがにイヤホンの音は拾えんで
聞いたフェイトちゃんは驚いとる。
何なんなん! 何はいってたん?
ほらフェイトちゃんも頷いてないで
ちょ解説を要求する!
ケイスケ視点
書類に怪しい点は発見できなかった。
期待は無かったそうだが徒労感は拭えない。
「でもこれで、ここの書類からは追えないって分ったよ。一歩前進」
ポジティブだなあ、この人
美人で強くて頑張り屋、日常ポンコツくらい欠点あった方がバランスいいかもな。
でそんな人を隣に乗せてるのは幸運かもね。
帰りがけ再びバイクを走らせる。
「でもアレ使えんですか」
「少しはね、書類チェック続けるよりは手掛かりだよ」
トイレで会った男、従業員だが少し話しただけだ。
隊長の話から始まり仕事の愚痴になった。
残業について喋った時に端末の録音機能をコッソリ起動させたのだが。
「その残業のある時期にこの辺りを調べるよ」
会話が止まる。そらそうだ フェイト隊長との会話はほとんどエリオ達絡み
個人的に話すことなんてほとんど無い。
「ねえ、ケイスケ、戻ったら少し話しあるんだけど…いいかな」
「? あんまり他に聞かせたく無い話ですか?」
うん、返ってきた返事。
しかし六課でもあまり安心はできないだろう。
それでも道端でする話でもなさそうだ。
不意に思い出した、確かこの辺りに。
「フェイト隊長ーちょい寄り道しまーす」
返事を聞かずにハンドルと体重移動で方向変化
「ええ!?」
まあまあ気に入りますから
スバル視点
今日の訓練終了ー
シャワーも浴びてスッキリ。
で、昨日の続きが気になるので部隊長のとこに、ティアも一緒に来てもらう。
何でとか興味無いって言いながら付合ってくれる。
だからティア好きー
「おー、キタキタキター!」
「部隊長……よね……」
「そうでしょ?」
ティア知らなかったっけ?
「無理にでも忘れたいものってあるのよ……」
昨日みたいに楽しい人なんだけどなー
「おお、スバルにティアナかナイスタイミングやで」
部隊長のモニターにはケイスケ達を上から映した画面
「盗撮ですよねこれ」
「ティアナ、これは上司としての思いやりやで」
さすがに無理が無いかなその言い訳……
「ふ、夕焼けの海岸線で寄り道か…ケイスケ君も分ってきたみたいやね」
おお、意外な展開! これは期待できる。
あれ、なんだかあの場所見覚えあるような?
「チビの頃に見つけましてね、帰りが遅くなってしこたま怒られましたよ」
おお、音声まで!!
「ちと懐かしくなりまして、ご迷惑でしたよね」
場所は切り立った崖。ああ、あそこか知ってる場所。
フェイト隊長は返事もせずに海を見てる。
そうだ、あそこは夕日がよく見える、今日みたいに晴れてる日なら最高だろう。
「夕日のみえる水平線、かーなんやそのシチュエーション!!」
「ふーん、あんなとこあったんだ。スバル知ってた」
「うん」
知ってる、だって一緒に見つけた場所だもん。
「スバル?」
忘れてた、あそこ。ケイスケは覚えてたのに。
探検だって言ってケイスケは私を連れ出す事があった。
いつもは夕飯前に帰るけど、たまたま遠出したんだ。
ケイスケはお母さん達に怒られて だけど私は何も言われなかった。
「俺が連れてった」そうケイスケが言ったから……
「ケイスケ、ここのところ本当にごめん」
「あ、いやもういいですよ、ほんと」
「うん、ちょっと…恥ずかしかったから」
「あ、マジに忘れてくれません……」
あ、話してる、一応計画成功ってことでいいのかな、これ
よく見てみるとケイスケは変わった。
大きくなったし、性格も少しおとなしくなった。
前は、そうもっと腕白だった。
「なあ、なあスバル、昔のケイスケ君ってどんなんやったん?」
「そうですねー、外で遊ぶタイプでした。
で外で喧嘩してきて母さんやおばさん、ギンねえに怒られるんです」
「ふーん、あんまりあんたと接点感じないわね」
「うん、大体遊びに来たときにケイスケがわたしを引っ張ってったから」
「今じゃ考えらんないわ」とティア
そ、そんなに変わったかな私?
あ、部隊長がなんだか悪い笑み浮かべてる。
これ、ひょっとしてあたし狙い?
「スバル、ちっさいころに比べてこの間はどうやった?」
「いや、いくらなんでもそんなのは……」
「え、えっと庭のプールに入ったときとはぜんぜん違って……」
ってわたし何言ってるの!?
「ちょ、プールってまさか!?」
「聞いたかティアナ、これが幼馴染イベント、お庭のプールで裸っこや!!」
うう、ケイスケごめん、強く生きて……
ケイスケ視点
うお、ブルってきた。
なんだ凄まじく六課に帰りたくない。
具体的にはこのまま家に帰って布団かぶりたい。
「ケイスケ平気?」
ああ、そうでしたなんか話があるんでしたね。
ここは茂みの先で海に突き当たる場所だ。
ほぼ誰かが来るということも無いだろう。
「で、話っていうのは、私とエリオについてのこと」
おや、隊長自身の事も関わるのは新しいパターンだ。
「エリオから生まれのことは聞いてる?」
これには首を振る。
大体あいつが好きな話は俺の昔話だ。
やれデカい魚を捕まえただの、やれ何処の誰と馬鹿な事しただの。
もしもエリオが俺の真似したら、文字通り雷が墜ちる事確定な話ばっかりだ。
「そう、じゃあ言います。私とエリオは人造魔導師です」
人造、詳しく知ってる訳では無いが字面からして生命操作関連だろう。
隊長はそれっきり沈黙した。
見れば少し震えている。
よほどこの人の深いところにある事実なんだろう。
……さて困った、行き着く先も決めている、どうしたいのかも決まってる。
後はどう行くかなのだがこれが究めて難関だ。
普段は使わない脳みそを煙出しそうなくらいブンブン回した。
フェイト視点
言った、言ってしまった。
この問いは私にとって友人選別と言っていいかもしれない。
この瞬間は限り無く怖い。
十年以上付合ってきても慣れることは無い。
だからエリオにはさせたくない。
こんなに辛いのは私がやればいいんだから。
あの子は彼に、ケイスケにとても懐いている。
拒絶、そんな答を返さないだろうと思える程度には知り合ったつもりだ。
だけど絶対は無い。
実際それを知って距離をとった人もいるのだ。
親しい人から向けられる冷たい視線ほど怖い物は無い。
だからもし、もし出て来る答が拒絶なら。
指がバルディッシュに伸びる。
返事が無い、返事が無い、返事が無い、返事が無い、返事が無い、返事が無い、返事が無い、返事が無い
返事が無い、返事が無い、返事が無い、返事が無い、返事が無い、返事が無い、返事が無い、返事が無い
返事が無い、返事が無い、返事が無い、返事が無い、返事が無い、返事が無い、返事が無い、返事が無い
返事が無い、返事が無い、返事が無い、返事が無い、返事が無い、返事が無い、返事が無い、返事が無い
そうなのか、そうなのだろうか。
心が冷え始める、あの二人は大切だ。家族だ。それを哀しませる人は!
そうして、告白から初めて彼の顔を見る。
……悩んでる?
「あーダメだわ、巧い事言えねえ、つーことで地で話す。で、どうして欲しいんだよ?」
は? 今なんて言ったのだろう。
「だから、どういう反応が欲しいのさ、驚きか? 同情か? 悲しめばいいのか? なんて可哀想なってよ」
え、え、え?
さっきまでの決意が綺麗サッパリ消えてしまった。
逆ギレなんて初めてだ
「あのよ、まあ乱暴なタメ口は勘弁しろな、あんたどういうつもりでそれ言った」
それは……あの子に辛い思いを……
「あんた何時まであいつらといん気だよ
アイツらだって何時かは別々だ。一人で何かを選ぶ日が来る、
そん時まであんたが決めんのかよ」
思わずカっとなった。
「だけど!! それはまだだ、今じゃない!!」
「それを決めんのはアイツらだ、他人じゃねえ」
だけど、だけど、大事なんだ、傷付けたくないんだ。
「後な、それ知ってどうこうする気はねえぞ、俺は」
!? だったら何でこんなケンカ腰に
「俺は友人は自分で決める、
気に入った極悪人と気に入らねえ聖人なら悪人と仲良くなる
でアンタらは気に入ってる、これが返事」
……腰が抜けた、もうストンって
なんでそれを言うのにこんな回りくどいんだろう。
「いや、俺あんまり口巧く無いから……本気を返すにはこれしか浮かばなかった」
あ、そう………
スバル視点
「「「……ふー」」」
三人揃って大きく息を吐いた。
心臓にわるいよー
「あかん、何でこんな別の意味でドキドキせなあかんのや」
「ほんとに」
同意見、ただし私は二重の意味でだ。
「しかし、二人とも知ってた?」
もし、知らんかったら、な
と部隊長
「あ、私はほら、アレですし」
「スバルの事知ってますから」
そう、体の秘密はここではまだ隊長達とティアしか知らない。
ケイスケは……
「あ、そういえばアイツは知ってるの」
「ううん、知らない」
まだよく分らない時だったから、だから、少しズルした気分。
気に入ったヤツと仲良くなるか……
「まあそうやね、結局友達って快か不快かやね」
ん、そうなんだろう友達ってそれで選ばれるものだと思う。
じゃあ……黙ってたことって……いい気は、しないよね……
うう、やだな〜
「つか、アイツなんであんな言い方すんのよ」
う〜ん多分
「最初はうまいこと言おうとして、途中でめんどくさくなったんじゃ……」
「なんやそれ」
そういうやつですから
ちょっと、いいかっこしーだからね、ケイスケって
「もう一ついいかな、ケイスケ」
「いやもう、毒を食らわば皿までの気分ですよ」
あれ、まだ終わりじゃないの?
フェイト隊長の顔が赤い、夕日の照り返しだけじゃない……まさか!?
「何ーーー今までのが前振りかい!!」
「はーーーー」
ティアはあきれ気味、部隊長は興奮気味だ。
え? え? ホントにホントの告白?
そういえばシチュエーションばっちりだし
さっきの会話もそういう選別だとするとそれっぽいし。
「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
「「スバル、うっさい(うるさい)」」
ごめんなさい、ってティアもノリ気じゃない。
だってフェイト隊長だよ、ミッドの超有名人だよ、あんなに美人なんだよ。
合わない、絶対ケイスケとは合わない!!
絶対何にも起きっこないと思ってたのに、これは不意打ちだ。
「ふふふ、ついにラブ要員が! ここから私プロデュースで結婚までサポートやーーー」
ちょっ、え!?
夕日に照らされ見つめ合う二人
ケイスケも心無しか赤くなってきてる。
「 キターーーーーーーーーーーーーーーーーー」
部隊長変わり過ぎ!!
ティアもじっと見ない!!
時間が長く感じる、十秒くらいなのに五分位黙ってるみたい
そしてフェイト隊長が
口を
開いて
「キャロなら待てばいいけどエリオなら駄目」
は!?
「ダメだよ、男の子どうしとか、あっキャロならいいって訳じゃないよ、まだ小さいからダメもうちょっと」
「ち、ちょっとまて隊長」
「え?」
「何の話ですかそれ」
「お、お風呂の時の話、だって二人と入ってて、そのゴニョゴョなってたじゃない!!
そ、それくらい知ってるよ、そういう時になるんでしょ」
「「「「だあぁぁぁぁ」」」」
うわ、ケイスケまで同じタイミングで倒れた。
「だーさっきまでの俺のバカバカバカー、ちみっと期待してしまった俺のバカァーーーーー」
ち、力抜けた……
「おのれフェイトちゃん予想の斜め上をぶっちぎりおって」
「ま、まあ順当よね」
ティア、床に寝て言っても説得力無い。
「ねーよ! なんだよ! その超思考!」
「だってはやてが中学の時そんな本書いてたよ、ケイスケくらいの人がちっちゃい子とか男の子とか」
「いやー!! 私の黒歴史ー!!」
カオスだ………
つ、疲れた…訓練より疲れたかもしれない。
ティアと二人言葉も無く部屋に帰った。
もう寝よう
「ねえ、スバル」
「何ティアー」
「アンタさー、アイツには話した方がいいわよ」
「……うん」
そうだよね、ギンねえとも知り合いなケイスケは知る機会が多い。
黙っててばれるのと自分から話すの、どっちがいいか分り切ってる。
だけど
「いい難いなら機会つくろっか……」
「ううん、いいよ。自分で、やるから」
自分の体の事なんて知らなかった。
何も考えずに友達でいられた。
ケイスケとの時間はそんな時だった。
だから、話した時に、普通の私が終わる。
六課の波止場、普段は人がいない。
ケイスケ風に言えば「誰が好き好んで警察敷地にはいんだよ」ということで
で、そこでたそがれてるのが
「ケイスケー元気だそーよー」
「ふふふ、もうだめさ、一生部隊長にからかわれるんだ」
うん、あの場面 ●RECされてたんだよね、気付かなかった。
「体育座りで海向いてないでほら、元気元気」
「じゃあスバル、証拠隠滅に協力してくれ」
うん、それ無理
後書き
ぼちぼちスターズの方にも目を向けようと思ってスバル多め
というか絡めないと魔王降臨イベントスルーしてしまう。
開始当初こんなにフェイトさんが目立つとは思ってなかった。
拍手返信
>暴走子煩悩フェイトがマジ萌える…… 続き頑張って下さい
ほんとに感想ありがとうございます。
子煩悩が暗黒面に転化してしまいましたが付き合い続けるならこのイベントはいると思いました
感想をくださる方々本当にありがとうございます。
真面目に皆さんの声が力になります。
作者さんへの感想、指摘等ありましたらメ−ル、投稿小説感想板、