前回 苦情で殺意を覚えていました。
見かねた部隊長によって出張に付いてきました。
恐ろしいくらいやばい気配が町からします。
ケイスケの機動六課の日々その7
地球、日本、海鳴市、隊長達の故郷。
いいところだ、山と海、自然が豊富で見たところそれなりに栄えている。
ちょっと車とかの維持が海風で大変かもしれないけどうん、住みやすそうな良い町だ。
だからかなー、ミッド地下歓楽街でも滅多に無い超危険地帯な気がするの
有り得ね!
ロストロギア事件が今回を入れて三件、しかも全部この世界と関係無しで?
何ですか? AAAオーバーな魔導師が七名住んでいた? 全管理局で5%が人口五万くらいの町に七名………
ははは、俺もうこの町の地下にブラックホールがあっても驚かないよ。
「そう言われてみれば……」
「おかしいかもね、うん」
おまいら、ちょっとは疑問に思え!
まあいい、万に一つ化け物がでても相手をするのは俺以外だ。
ここで都合よく超パワーアップなんてイベントでも起きない限りな
ロストロギア探索は街中にサーチャーを撒いて行なう事になった。
元々戦力外の俺の仕事なんざ雑用ぐらいである。
「副隊長、そのビルの影撒いてください」
「へーい」
通信の真似事やら
「ケイスケ君、ジュース」「ういっす」
パシリやら
「あー肩こった」
まあ、たいしたことはしなかった。
この町はそんなに大きくない、サーチャーの敷設は日が落ちる前に終わった。
後は網に獲物が掛かるのを待つばかり。
途中で入った連絡によれば今回の件はどっかの好事家が買ったもんで大した事ないもんらしい。
特長は「てけり・り」と喋るスライムだそうだ。
すっごく危険だと思うんだがな俺は、
回収後反乱しないことを祈る。
丁度夕飯時になって隊長の友人からの差し入れがきた。
肉に野菜、バーベキューだな!!
「はい、肉焼けた!」
「ケイスケ寄越せ!!」
「野菜も喰え副隊長!!」
「シャマルさんとしてはお手伝いしたいんだけど」
「一番左のパットの肉ください、それに岩塩塗り込んで、違うそれ小麦粉!!」
「こちらの網焼けてるぞ」
「シグナム副隊長は炭を端に除けて、ケムが掛からないように」
「いやー私することないわ」
「じゃあ部隊長は肉と野菜タレに漬けて」
「リインはどうするですか?」
「白トカゲが生肉喰わないように見張ってください」
戦場である。
他にコメントがねえ。
肉焼いて、野菜焼いて飯盒で米炊いて。
俺が喰う暇が無い、ん、上司を使ってる? 俺は立ってる者は神でも使う主義。
最初は部隊長がやるとか言っていたんだが俺はこういう事でもしないと来た意味が無い。
でまあ、一緒にやっていたんだが細かい事をやりだしてしまうのが俺の悪い癖
やれ胡椒と塩は分けて使えやら、玉葱の絞り汁で肉を漬けろやら
だって肉なんて久し振りなんだもん。
部隊長も最初こそ張り合って料理していたが、挨拶で抜けてからすっかり食べモード
だりか変わって、俺も食べたい。
あ、ウインナーだ。鍋持って来いボイルにするぞ!!
あー、ビールが欲しい。
「「「「「ご馳走様でした〜」」」」」
やれやれ御開きか、あー疲れた……
あ! 俺喰ってねえ!! ぜ、絶望した。
ついつい張り切った自分に絶望した!!
ぐーとなる俺の腹、腹減った……
「はい、これ」
目の前に現われたのは冷えたとはいえ肉!!
出してくれたのは高町隊長
「さっきから焼いてばっかりで食べて無かったからね、とって置いたよ」
まっマジですか、やべえ後光が見えるよ
「すんませんいただきます!」
うめえ、何より高町隊長の思いやりが
「挨拶の時もいなかったよね、ちょっとこっちのみんなと自己紹介しようか」
「うう、ご面倒おかけします」
この時点で高町隊長は俺の中で一番頼りになる方になりました。
現地の方は全員で五人、しかし美人率高いな。
「ケイスケ・マツダ二等陸士です。先程は顔を出さずに失礼しました」
「アリサ・バニングスよ、よろしく」
なんかティアナ臭がする、元気な金短パツ美人だ。
「月村すずかだよ、お肉おいしかったよ」
うむ、おっとり系だ。しかしすっごく怖い気がする。
俺の何かが機嫌を損ねるなと警告してきた。
「アルフだ、フェイトの使い魔改めハラオウン家の使い魔だ」
これまた小さい、しかしハラオウン隊長の使い魔ならかなり強いはず。
「エイミイ・ハラオウン、フェイトのお兄さんのお嫁さんやってます、つまり義姉さんだね」
はあ、なんでもさっきの月村さんも高町隊長とは親戚らしい、すごい縁者集まりだ。
「で、私が高町美由希、なのはのお姉さん」
眼鏡美人だ。しかし
「えーっと、何故に武装してるんでしょう?」
いや手首のバンドとか内ポケとか重そうだよ。なんだ、皆さんポケーっとして
よく見ると高町美由希さん。手足とかすごいんですが、とにかく無駄な肉が無い。
手の平をチラッとみるとタコがある。
肩が張って無いから打撃じゃないな、刃物使い? それも暗器併用の?
「おー、よく判ったね、君もなのはの生徒?」
「いえ、俺は事務員です」
「事務員!? 他のこは気がつかなかったのに……」
「いや、俺弱いんで、その分観察するんですよ」
結構重要ですよ、観察眼は、相手が何が得意とかって体に出るし。
「私、家が実戦剣術やっててね、それで普段から色々と」
「じゃあ高町隊長も?」
「にゃはは、私はほら運動苦手だから」
おいおい、あんな三次元運動してどの口で言ってんですか
「うーん、お姉ちゃんもいるから、良い機会だし私のことなのはでいいよ、みんなもそう呼ぶし」
「あ、フェイトちゃんのことも名字? 丁度いいから直したら」
まあ、別に気にしないけど。
高町、じゃなくてなのは隊長の強さは家系か。
正直美由希さんは(ついでにみんな名前呼びに指示された)、
千回闘っても勝てる気がしない。不意打ちとか罠とか見破るっぽいし。
武器指摘した瞬間の冷たい目が忘れられない。
ああ、こんな人が普通にいるからヤバイ気がしてたのか。
なんでもお兄さんとお父さんはもっと強いらしい。どんだけ〜
ちなみに帰還後、
スバル達は気がつかなかった罰として特別メニューをプレゼントされたそうな。なむなむ
いいのかな〜ご飯を食べたらお風呂。
まあ分かるけどさ、サーチャーの連絡待ちはどこでもいいし
魔導師はデバイス起動すれば即実戦体制だからとはいえ銭湯に行くなんて。
いや、俺が心配してもしかたないんだが
とりあえずヴィータ副隊長の大人発言は阻止した。子供料金は半額だよ。
「えー、エリオも一緒に入ろうよ〜」
また無理言いやがって。
スバルだけでなくほぼ全員がエリオを女湯に誘っていた。
こうあれだ、セクハラじゃね? これ
「エリオ君、一緒にはいろ」
「キャロ、ああ……ええっと」
あー困ってる困ってる。あ、視線を合わすな
「ほら、僕ケイスケと一緒に入るから」
まあそうするよな、はいはいフェイトさん睨まない。
皆さん幼い少年の複雑な心情を察しようぜ、デリカシーが足りない。
「じゃ、いくかエリオ」
頭を掴み何か言われる前に退散。
こら部隊長、ケイスケ×エリオとか言うな、マジ潰すよ。
はやて視点
うん、私はこれしか言えんわ。
パラダイスや〜〜
いや、私らの知り合いって美女率も高いがおっぱい率も高いねん。
ああ、封印した乳揉みを開封したい。
いや、ここは解くべきと神の声がする。
「はやてちゃん目が怖いよ」
「まーた、胸揉みしたいとか考えてたんでしょ」
バスタオル一枚に身を包んだ幼馴染み、アリサちゃんとすずかちゃん
「いやー、あれや、それ以外何があると?」
うん、二人はよく育ってる。
けしからんおっぱいと生意気なおっぱいや
「ちょ、はやて目が怖いわよ」
いや二人は私の最高傑作やで、これで大学の男どもを誑かしとるんやろなー
むむ、何か悔しい。
「ちぇい」
「ちょ」
「きゃ」
おお、まさにマシュマロと餅や!!
ふにゅっと沈むのと適度な反発を与えるもの
これを健全に維持しないのは神への冒涜や
さーもにもにもにもに
「ちょっやめなさいって! あう」
「ほんとに止めてよ、せめて場所を」
ほほう、場所かえればええんか、ええんか?
「ああ、封印が……」
「おお、なんという熟練の」
「スバル、頼むから見習わないで……」
「キャロ? あれキャロー」
その頃男湯
「さて二人とも、まずは体を軽く洗うのだ、みんな入る風呂だからな」
「はーい」
「はい……」
まさかキャロがこちらに突撃するとはなー
とりあえず、タオルを湯船以外では取らないことを条件に許可したがエリオがもう茹蛸だ。
やれやれ、えっ俺? 俺ロリの人じゃないし。平気
頑張れエリオ、 なんか俺くらいになったらお前、もっと苦労しそうだし。
再びはやて視点
あー堪能した。久し振りだからついつい熱がこもってしまったわ。
「いやーかわらないね、はやてちゃんは」
「あはは、何か懐かしいよ」
さて湯船に移動、
アリサちゃん達は二人で身を寄せあって、これはこれで眼福や
「いやいや美由希さんとエイミイさんも相変わらず美人さんです〜」
エイミイさんは双子を生んだとは思えないし、
美由希さんも何で彼氏ができないのか不思議や
「うう、最近同級生がポンポン結婚しちゃって、ちょっと焦り気味…」
「これでもスタイル戻す努力はしてるからねー」
うーんそういえばエイミイさん少し小さくなってる?
生みたての頃はもっとこう
「どうも私ねー胸から痩せちゃって」
いやいや、男の子が聞いたら悶絶もんの会話や、
サイズを確認するように持ち上げるエイミイさん
湯船で半分隠れてるのがかえってエロスや。
「はやてちゃん、ティアナ達もいるんだからもうちょっと……」
なのはちゃんもなーあんまり育たんかったがバランスは最良や。
適度なサイズとお湯で見えんが全体が細くしまってるからスタイルがいいという評価がピッタリや
「はやてちゃん聞いてないね実は」
うっすら浮ぶ汗が色っぽいわ。
健康的な色気ってやつやな
「ヴィータちゃーん」
「すまねえ無理」
「はやてちゃん、全開です〜〜」
「ヴィータもリインもいずれおっきくしたるからなー」
その為の研究は欠かしとらんでー、具体的には…
「ほら、シグナムもシャマルもこっち来てーな」
そう!! この二人は理想のモデルやー
いやアップにしたシグナムもええなー
「湯船に髪を付けるわけにはいきませんので」
さすがはお風呂好きらしい言葉や
シグナムはいわゆるボンキュキュやからな
まさにグラマラス
「いえ、正直この大きさは不便です」
くわ、これや、しかしこれがええ!! こう無自覚な色気!!
ストイックなのが局の女の子に大人気なんや
バレンタインの習慣を持ち込んだ時なんてシグナムの机がチョコで埋まったし
「はやてちゃん、少し自重しましょ、ね」
シャマルもこの滲み上がる若奥様臭が凄いで
しかも今の立場上先生と呼ばれるから、
実は男の子の新人達には凄い人気や
どっちかと言えばふくよかな感じやけど何気に絞まる所は締まっとるし。
「ああ、いけません」も「教えてあ・げ・る」も可能や!!!
「そんなことしません!!」
う、声にでてしまったか。
「しかし、これで慣れてなさそうなのも高ポイントやで」
「慣れてないも何もそんな人できてません」
そうなんよな〜私らこんだけハイスペックなのに男の影が無い。
いや分るんよ、なんせ私らの周りにおった男の人言うたら
恭也さんにクロノ君、ユーノ君、ヴェロッサ、番外に士郎さん
こんなん規準で男見ればほとんどカカシやで
私も未だ年齢 = いない暦、というか六課隊長ズはみんなやけど……
「まずはおじさん癖を直しましょ。ね、はやてちゃん」
「いーや、きっと今のままの私を受け入れる男が何処かにいるはずや」
確かに身長は無い!! しかしそれでも出る所は出とる。
コンパクトにボンというのはニーズがあるはずや!!
見てみい濡れたタオルに浮かび上がるラインを
主張のある胸にそれにそって腰と足が書くラインは中々強力や
はっきり言って私が男の子やったらほっとかんわ
再び男湯
「だからできないんだろうなー」
「けーさんどうしたの?」
いや、不意にツッコミ入れろと電波が
キャロは自然保護区で育ったからか男湯にめっちゃ順応している。
むしろエリオがすでに茹蛸になってやがる。
平気か〜
「ケイスケ〜」
あー体洗うか、うんお前これ以上入ると死ぬわ。
「けーさん背中洗わせて」
とか言い出すキャロ、お前エリオに背中洗わせたりしたらコイツ、ホントに死ぬぞ。
よし
「エリオちょっと座れ」
「……え?あ、うん」
「キャロ背中頼むわ」
「はーい」
いや、いつもセットなのにここまで対照的になるのも珍しい。
しかしまだまだちいせえ背中だ。
キャロ、俺、エリオの順で並んで洗う。
「キャロ力一杯ゴシゴシしていいから」
「うん。うんしょ、うんしょ」
後を見るような超スキルは無いが声で分る、めっさ機嫌がいい
「エリオは痒いところあるか?」
さすがに茹蛸は解消されたのか余裕を感じる。
「うん平気」
あれだ、こんなに小さいくせに俺よりあぶない仕事してんだと思うと複雑だ。
魔法ってのは歪だ、格闘技はどうやっても年齢と強さが比例する。
だけど魔法は数十年のキャリアの差を一瞬で埋めることもある。
覚悟や自覚、そういったものを与える時間を奪う。
誰もがいつかは思うが魔法は管理ができない。
スキルだからな、しかも最悪脳みそがあれば使えるんだ。
もしも魔導師とそうじゃない者が闘うと最悪殺し合う。
武器を奪っても、手足を吹っ飛ばしてもすぐに大砲を撃つかもしれないって
怖くて、動けない魔導師をなぶり殺す。
「ケイスケ? どうしたの?」
させねえけどな、もう知り合っちまったんだ。
しらねえ奴がどうなろうと知ったこっちゃねえ、だけど知り合いは別だ。
そんなこともあるんだってことをしっかり教えとこう。
「なんでもねえよ」
頭をぐしぐしして誤魔化す。
「ほれ、キャロとエリオ交代、エリオ頼むわ」
今度はキャロの背中を洗ってやる。
こいつもちいせえ、しかしまだまだ男女の差が出てきてないな
さすがにふにふにはしているが、
ほんとに……ちいせえな
女湯 はやて視点
うむうむ、スバルもティアナも将来性たっぷりや
スバルはギンガという未来が確認できとるし、メロンに進化確定や
ティアナもティアナでよいサイズや
私らには届かんが16歳という年齢からすれば十分といえる。
はーいい部隊になったわホント。
「そーいやなのはちゃん、ユーノ君とはどんなや?」
「だからはやてちゃん、ユーノ君は友達だって」
「「「は〜〜〜」」」
これやからな〜〜
ユーノ君は分かりやすいくらいラブラブ視線を出しとるのにこの鈍感さ
本当になんとかならんのかな?
「うー、みんないつもそんな目でみる」
しかたないやん、なのはちゃんフラグを立てるだけ立てて回収しない
スキル:フラグスルーAの持ち主やもん
「高校の頃の恭ちゃんそっくりだよ……」
ああ、恭也さんってこんな感じだったん?
知り合った頃はもう忍さんがおったから想像できんわ。
「そういえば、あの子どうなのよ? あの子」
ん、アリサちゃん復活したか
あの子って誰のことや?
「ほら、ケイスケってやつ。あんたらがいちいち連れて来たんだから、なんか無いの?」
んーケイスケ君なー
「一言で言うと「ポジションうまいのになんもせんやつ」これやな」
「何よそれ?」
皆さん?? とマークがでとる。
解説すると
「ほれ、そこのスバルの幼馴染みやねん、あの子、
数年越しに職場で再開したかわいい幼馴染み。
これだけでも何処の漫画って展開やのに
職場はうら若き乙女が多い機動六課!!
これは少女漫画を超えてギャルゲーの領域や!!
やのに、やのに、ろくなフラグをたてやしないんや」
うう、素晴らしい素材やと思ったのに………
主にラブコメ要員として。
「うーむ、あんたら誰かの恋人候補くらい期待したけどねー」
まあ今回連れて来たのはあくまで例外やからね、
あの子はフラグメイカーなのはちゃんの攻撃を回避するしな。
こう、なのはちゃんが相変わらず無自覚に
「真面目に仕事をするしみんなの面倒もみるしすごく頼りになるね」
なんて上目使いに言われて
「あー高町隊長。嬉しいですが、そーいうのはもーちっと言う人考えた方がいいっす」
とか普通にかえす子なんや。
おお、フラグで思い出した。
「そういやフェイトちゃんがケイスケ君押し倒したな」
「!? ちょっなによそれ、詳しく、より詳しく!!」
おお、食いつきいいなこれ。
「まあ、ちょいテンパって衆人観衆の前でこう、獣の様に馬乗りになってな」
「まあ、嘘じゃないよね」
「嘘は付いてませんよね」
「フェイト!! あんた何やって、フェイト?」
あ、そういえばさっきからフェイトちゃんのを揉んで無かったわ。
フェイトちゃんは凄いからな、
シグナムに匹敵するスタイル。高い身長、大きいのに細い腰、適度なお尻と細い足
金髪美女を絵にしたような感じや、
揉み心地もええで〜会う度にメンテナンスしてきたからな、へっへっへ。
……おかしい、いつもならこの辺で真っ赤になって私の口を塞ぎにくるのに
「やめてよはやてー」とか慌てて来るのがまたいいんや
はて? あ、いた露天風呂に繋がっとる扉の前
うん、タオル一枚の後姿もバッチグー。
髪がアップでうなじも見えてる。あかん鼻血でてない私?
「キャローここー」
あ、あの先って確か
さて男の方
あー極楽極楽、空が見える風呂ってさいこー
エリオのほてり対策に露天風呂にきたが、
いやーこれだけで来たかいがあるぜ。
ちょっと肌寒いが星が天井たあ豪勢だ。
「きもちい〜です〜」
「少し楽かも……」
うう、これを満足に楽しめないとは、エリオ不憫なやつ。
そのうち暇ができたら六課男組慰安旅行とか企画してやるからな。
ヴァイスの兄貴辺りがエロビデ持ち込みそうだが。
しかし女湯はキャーキャーうるせえなー
騒いでる中心がお偉いさんとは、典型的な課長だなあの人。
「つか、キャロさーあっち行かなくていいのか?」
さっきからずっとこっちいるし。
「皆さんとはよく一緒にシャワーしますけど、けーさんとエリオ君とは初めてですから」
さいですか、また誰かさんが嘆きそうだなー
「キャローどこー」
ほら噂をすれば、毎度あの人の暴走には苦労させられるが今日は平気だろ。
だってほら、男と女という絶対防壁があるし。
普通はこれに嘆くんだよな……
あかんちょっと自分に凹んだ。
「フェイトさーんこっちでーす」
「あっキャロこっちにいたんだ」
「「へ?」」
パタンと開いた木の扉
あーここって繋がってるんだー
混浴って言うんだよねー
開いた扉から見えるのはまごうことなき女湯。
タオル一枚のフェイト隊長、その先にも湯気でよく見えないが麗しい美女達のあられの無い姿。
声にならない叫びが響いた。
叫びとともにハラリと落ちるタオル。
何をというか……ほぼ全てでした。
うわ、でけーなーとか腰回り細せーなーとか
隊長〜〜タオル無しで蹲ってもあんまり意味無いですよ〜〜
パタンと閉まる扉
「なあ、エリオ、俺悪くないよねえ」
「一片の非も無いと思うよ」
だけどねー、きっとそんなことは意味が無いのさ。
「エリオ、キャロ、強く生きるんだぜ」
「ケイスケ!?」 「けーさん?」
再び開く扉、逃げるべきなのは分ってる。
だが男の子の事情が俺の動きを封じている。
「こぉんのぉエロガキがーー」
ああ、赤毛のお姉さん多分アルフさんだね、タオルくらい巻こうぜ。
しっかり見ちまったぜ、流石フェイト隊長の使い魔だな、健康さではち切れんばかりだ
そして皆さんやっぱり持ち込んでたんだね。
空を舞った俺、そして続くエリアルコンボ、最後に見たのは部隊長のサムズアップでした。
はやて視点
あーっはっは、いやこーゆーとこは大好きやでほんま。
あの後サーチャーに反応がでて見事新人だけで封印成功。
ケイスケ君は捕まえるまで気を失ってた。
ある意味あの攻撃で気を失うだけなのも凄いがな。
帰る前には起きとったし。泊まっても良かったかもしれんがこれにて出張任務終了や。
「「「「「「お疲れ様でしたー」」」」」」
いや満足満足、久し振りに揉んだし見たし、それに適度なハプニングは人生の潤滑油やで
さてさて、ケイスケ君は、おったおった。
ロストロギアになんか書いとる。
何してるん?
「いや、一応旧神の印を」
なんやそれ? まあ、ええか。
「それより今日はどうやった?」
難しそうな顔、色々あったしな。
「何と言いますか、さすがは部隊長達の故郷ですね」
「ビックリしたか?」
「むしろ納得しましたよ」
あはは、そうかもなーいちいちなんかしらある町やから
「でも……」 ん?
「暖かそうでした、世界じゃなくて町が」
「そか……」
うん、故郷を好きになってくれるのは嬉しい。たまたまやったけど連れてってよかった。
「じゃ、失礼します」
これで終われば綺麗なんやけどなー
「ちょいまちい」
ケイスケ視点
「ちくしょうーーやっぱこんなオチかーー」
「ほれほれ、その書類終わったら次、デバイスの持ち出し許可の書類やで〜〜」
部隊長室にて書類と格闘中の俺
「いや、部隊で管理外世界に行くと申請が多いからな、助かったわ」
「最初っからこのつもりだったな部隊長!!」
「リインじゃどうしても身長足りんからな〜手伝える暇人が欲しかったんよ」
鬼だこの上司!! 明日からまたアレがあるのに
「あ、苦情の件な、奥さん実家帰ったらしいで」
へ?
「せやから今日ここで倒れても大丈夫や」
どちくしょーー嬉しいようで嬉しくねー!!
「そんないやいやせんでも、色々見せあった仲やんか」
あんたはほとんど見えてねーよ!! って見せあった?
すーっと部隊長が端末に立ち上げたのは画像データ?
「ギャーー」
「いやー中々ご立派やったで(ニヤニヤ)」
そーだよな!! エリオが俺を風呂からあげられるわけねーもんな!!
てことは勿論……
「嬉しいやろ、提督に勝ったそうや」
うわああ、死にたい、死んでしまいたい!!
「いやーこれ欲しがる人おるかもな〜〜」
悪魔かこの女!!
「やればいいんだろ、やれば!!」
「ああ、送信を押してしまいそうや」
「……喜んでお手伝いさせていただきます、偉大なる部隊長様」
クソ、覚えてやがれこんちくしょう。
オマケ
サーチャーを撒いている最中、
白トカゲことフリードは俺が預かっていた。
この世界にはドラゴンなんかいないらしいから町には連れていけなかったのだ。
しかし、流石は森の中、神速で野生に帰りやがった。
知らない森で野生種を探すなんざ無理だ無理。
預かった手前捜索しない訳にもいかんが。
「ギーギー」
見つかったし、その時俺は驚いたなんてもんじゃない、文字通り凍ったね。
チビドラはいい、しかしそれとやり合う子狐はなんだ?
へーこの世界の狐って雷出すんだー知らなかった。
おお、炎避けた、そのままフライングボディプレース、決まったーー
カンカンカン、勝者見知らぬ狐ーー
トカゲの上に立ち前足を上げる狐、すげえな、ドラゴンに勝つのかよ。
さてどうするか、トカゲを回収しないわけにもいかんし、悩むなー
あ、今度は猫が出て来た
あ、狐をシバいた
あ、咥えて連れてった。
「ケイスケ君、どうかした? ぼーっとして」
あ、シャマル先生いつの間にか戻ってたのか
「あら、フリード連れてきてくれたのね。……何かあったの?」
「いや、世界って広いなーと……」
「は?」
誰にも言うまい、きっと信じないだろうし……
後書き
難しかった、下手な行為よりこっちの方がムズいかもしれん。
だけど書けただけで満足だぜ……
「」たましい ←口から魂
さらに楽屋ネタ
は「つかケイスケ君、女湯覗くイベントやらんかったな、私がっかりや」
ケ「部隊長絶対待ち構えると思いましたから、分の悪い賭けはしないんです」
は「なんやそれ、まさにがっかりやで」
ケ「んなのはどっかのダンボールかぶった蛇に頼んでくださいよ……」
は「雷電ーーーーー」
ケ「そっちかよ!?」
作者さんへの感想、指摘等ありましたらメ−ル、投稿小説感想板、