前回:ランスターの協力でプチ魔導師体験しました。

ちょっとテストをしました。

フェイト隊長に没収されました。

欝だ死のう……




                ケイスケの機動六課の日々 その15




今ここ、六課談話室には隊長陣が勢揃いしている。

これは意外にレアな風景だ。

案外外が多い部隊長や捜査メインのフェイト隊長。

前線組の交代部隊を指揮するシグナム副隊長とシフトがトコトン合わない。

集めたのは俺だが。

シグナム副隊長は既に眠そうである。

顔は真面目だが視線が定まっていない。

「さて、来て貰ったのは他でもありません」

重い事を言出すように口を開く俺、誰かは知らないがゴクリとツバを飲んだ。

「あんたらいい加減休め」


















スバルの休みの件でみんなの代休を俺は計算した。

結果

「えー、一番休みが溜まってるのがなのは隊長、あなたヤバイ、ヤバスギ」

「えっとーケイスケ君どのくらい?」

いい質問です部隊長。

「ざっと300日、代休と有休含めて」

何とも言えない表情が広がり視線がなのは隊長に集まる。

「ちなみに確認をとった教導隊の方からも可能な限り休ませろと」

「なのは……少し位休もう」

「そうだぜ、一日二日位平気だって」

フェイト隊長、ヴィータ副隊長、いい友情です。

あ、シグナム副隊長落ちてる。

なのは隊長はそれでも浮かない顔、どうして?

「なのはちゃん、何がそんなに不安?」

部隊長の質問になのは隊長は重い口を開く。

いったいなんだ!!

「あの……休みって何したらいいのかな?」

……

















「集合ー!!」

部隊長の号令でなのは隊長以外のメンバーが円陣を組む、部屋の隅で

「みんな、どう思う? 今の」

「ヤバイだろ」

「なのは……いつの間に……」

「私でもあれはないぞ」

上から部隊長、ヴィータ副隊長、フェイト隊長、シグナム副隊長の順である。

つーかあの答は予想外だった。

「フェイト隊長、休みって合わなかったんですか?」

「私は船に乗ってるから休みって不定期なの」

つまり全然バッティングしねえと

他のメンツは

全員首を振った。

「私らは私らで休み合わせてたからな」

「家族と過ごすのが精一杯だ」

「つーか、機会でも無いと会えねえよ」

……ちと不安に思ったんだが

「なのは隊長のミッドのダチって知ってます?」





………







ち、沈黙が痛い!!

「お、教え子ならあったぞ」

シグナム副隊長、それトドメ……

「なのは、人に迷惑かけるの嫌いだから」

ミッド人でない自分が和に入ると悪いと考えるとか?

つーかマジ心配になるんだが、このまま休ませて平気?

「ユーノに連絡取るとか」

「あかん、仕事行くとかなのはちゃんがいったら引き止めないで」

つかユーノって誰?

「なのはちゃんの魔法の師匠でなのはちゃんにホの字や」

へー、アレ?

「……皆さんの知り合いですよね、何時から?」

「多分……十年?」

駄目だろそれ!!

その人下手すると隊長が定年になってから

「君のこれからをくれないか」

とか晩年婚するぞ!!

「流石にそんなこと……有り得る」

「ユーノ君が勇気出したら出してでなのはちゃんスルーするし」

「押し倒すとか」

「天地がひっくり返っても無いな」

つまりボツ、実家は?

「絶対家の手伝いや」

こう言ってはなんだが……

あの人何が生き甲斐?

「砲撃、なーんちゃって」

フェイト隊長は滑った。

空気が重くなった……




















なのは視点

……不味い。

思わず本心で聞いちゃったけど、

あれじゃ寂しい人だよ。

みんなはみんなでボソボソ会議してるし。

でも休みかー、寝るのは却下、私は年頃に戻るの!!

「……こうなったら……」

「……二人も隊長が……」

「……なのはと親しくて………」

「……引っ張っていける……」

まだやってる、ちょっと疎外感。

うう、何をしたら19歳らしいんだろう。

「なにーー!!」

あ、終わった?

ケイスケ君が叫ぶとみんなが戻って来た。

「なのはちゃん、会議の結果を伝える」

「ケイスケがミッドを案内してくれるって」

へー、確かに一番定期的に休みがあるしね。

ふふふ、ついに来た。

前回、食事の時のイメージを覆す時が!!

「分かった、ケイスケ君覚悟してね、私はちゃーんと年相応だと教えてあげるの!!」













あれ? 何でみんなしてすっごい目が優しいの?

ねえ、何で?































ケイスケ視点

嫌では無い、ホントーに嫌では無い。

だが、あの人本気でイメージ覆す事しか考えてねえ。

現在当日、休日出勤申請は無残にも跳ねられた。

経費扱いで部隊長のポケットマネーを要求したが跳ねられた。

何故か俺ばっかりわりをくってる気がする……

で六課隊舎前で私服で立っているのが俺。

漫画じゃあるまいし、分かりやすい所で合流するのが基本である。

あれ? 歩いてランスターが来た。

まあ挨拶

「オッス」

「……おはよう……」

……死にそうなんですが?

「なんかあったか?」

どーみても尋常じゃないぜ。

「……なのはさんのコーディネートしたんだけどね」

ふ、って人生に疲れたみたいな顔、聞きたくない!! 

ぜってー詳細聞きたくない!!

「聞け!!」

……はーい。

「まーあれよ、別にね、外に出て恥ずかしい訳じゃないわよ」

でもね、と続けるなランスター、もー十分、もー十分。

「あれよね、いざって時用があのドレスだけってどうかしら……」

「あははは、やぱし?」

つーか予想してました。

あれか、カジュアル系がラフなのしか無かったんだろ。

「まっっったくその通りよ!!」

おおお、俺に当るなよ!!

「なんであれだけ何でも有りの美人でそれを見せる努力を放棄してるのよ!!

つか少し才能寄越せーー!!」

酔う、酔うよ俺!!

「いい!! 今日最低でもこのメモの所に行きなさい、いいわね!!」

「ちょ、いきなり何を!!」

ポケットにねじ込むな。

「いいわね!!」

ういっす。

吊り目で迫るな……怖い。

「でもあれだろ、隊長は中身を磨くタイプ……」

「一番新しい余所行きが四年前のよ、もう」

それでも美人って反則よねーと壊れたランスター。

あはははは、フォローできねえ。














「しかしアンタもねー、一応対外的に見てデートよこれ。そこに普段着で行く?」

俺は一応高めのもん着てる、ジーンズも質のいいのだしシャツにジャケットも悪い物ではない。

ただバーゲンで買っただけで。

「所詮男かあんたも……」

それがどういう意味なのかを激しく問い質したい。

「おまたせー」

そんな事やってるうちになのは隊長が来た。

……ミニワンピ? ああ

「私のよ……」

「だよなー」

いやランスターのでも結構意外。

コイツカッコいい系だと思ってたぜ。

「というか、私のと一瞬でも考えないのはどーかと思うんですが」

「そんなもん買う人は休みの過ごしかたを聞いたりしません」

うんうんとランスターも同意。

拗ねた目をしても変らん。





















さて、街まできた訳だが

人目に付いてしょうがねえ。

すっかり忘れていたが隊長達って有名だった。

「隊長ーどーすんですかー」

「こら、隊長ーじゃ目立つでしょう」

んなもんせんでも目立ってしょうがねえよ。

「え? 見られてたの私?」

「高町さんだよ」

「なーのーはー」

はいはい、なんだか仕事中とノリが違いすぎて付いていけない……

とりあえずコートとサングラスはしまってくれ……















「で、どうしようか?」

「髪下ろして、眼鏡とか」

人間、結構人は特徴で覚えるらしい。

それを隠すと中々わからないとか、

でなのはさんの特徴は……

「尻尾だな、間違いない」

「微妙に反論したいんですが……」

で、店に入って……即買いやがった!!

「なのはさん、ひょっとして金持ち?」

お、俺は少しでも安く買う為に八百屋で傷物探すのに!!

「えと、あんまりお金使わないから」

なんか納得いかねー

で髪を下ろして、伊達メガネ、ミニワンピ、

スニーカーなのが微妙だがエセ文学系、絶滅危惧種に化けたなのはさん。

言い出した俺が言うのもなんだが本当に「高町なのは」としては分からなく。

変わりに美人度で目立ちました。

「さて、ランスターに絶対行けと指示された店だけど」

つか住所は分かるが店の名前が聞いたこと無い。

「わかる?」

「この辺新区画だから」

住所を振ることを前提として区画整理されている。

廃棄区域に近付く程に住所が目茶苦茶になるのがミッドの特徴だ。





















ついた……

やたらと明るい店内。

目に付く色は薄い物が多い。

薄い絹や合成繊維の小さな品が所狭しと

「って下着屋じゃねーかー!!」

「ケイスケ君、この場合はランジェリーショップっていうんだよ」

んなこたあどうでもいいわい!!

あのやろー

男にこんな店案内させるんじゃねーよ!!

何故か青空に手を合わせて謝るランスターが浮かんだが許さん。

「なんでまた……あ、そゆこと」

「?」

なのは隊長、部下に下着の心配されるってどんだけー



一人で買わせる。




実用品買うよな。

何故か俺悪くないのに六課女性陣に怒られる気がする。




俺が探す。




そりゃ服飾は異性に対するアプローチが主だし、

男の俺なら女の人によく見てもらえるなら趣味でなくてもいい。

が、ここにダイブすると、この界隈に二度と顔が出せん。

ついでにやはり誰かに殺される気がする。

結論、店員呼んで見繕わせる。

お約束で彼氏さんなどと店員に呼ばれるが

「やだなー違いますよ」

と、まるで照れずに隊長が返事したことを悲しむべきか安堵するべきか……

ユーノさんとやらならどう感じるか?

少し位照れてやって欲しい。

でないと憐れすぎる。













手が空いた……こんな時近くに立ち読みできる店があればいいんだが、らしい店はない。

仕方ないのでヤニを吹す。

六課の皆さんで止めてくるがやり出すとどーにも止まらん。

「よう、ケイスケ!!」

突然金髪ツンツンの男が声をかけてきた。

見覚えが無い訳ではない。

「おっすクレさん」

いわゆる悪友のカテゴリーに入るクレイルだった。

































なのは視点

正直参りました。

男の子を連れて下着を買うはめになるとは……

まあケイスケ君は自分から外で待つと言って店員さんに私を丸投げしましたが

「あのタイプはストレートに迫るのに弱いですね」

と、まあ違うのにアドバイスをくれる店員さん。

元々好きなのか次から次へと派手なのから可愛いのやら

……えっちなのやらを試しに持ってこられて大変です。

「お客様位のサイズですと種類豊富ですので」

自分だと種類が少ないとフィアッセさん以上のサイズを下から持ち上げて……

く、悔しくない!! 全然悔しくなんて無い!!

結局可愛い系を二セット買っちゃた

「ギャップです!! 男はギャップに弱いです」

サービス精神豊富な店員さんでした……

まあ嫌いでは無いですが……

でもどういう位置付けになるんだろう?

部下、にしては全然私を尊敬してないよね彼。

友達、うーん近いかも、遊ぶのは初めてだけど……

まあ、私は喧嘩しないで友達になった人が少なかったりするのが密かな悩みなので、

できれば喧嘩とかしないでいたいなー。

はて? ケイスケ君はすぐに見つかった。

見つかったけど、ツンツン金髪を逆立てた人と話している。

なんだか六課のみんなと話してる時より表情が柔らかいのが気になる。

私に気が付いたのか手をあげています。

「……ケイスケ、これか?」

近づいた私を見て直ぐに右手の小指を立ててからかい全開の笑み

うんケイスケ君の友達なんだろう。

自己紹介前にいきなりからかうのはどうかと思うけど

「ちゃうわ」

まあ私も否定してますが、どうも面白くない。

うーん、ユーノ君とかクロノ君もこんな気分だったのかも……

ちょっと反省。

「あー、なのはさん、こいつクレイルっつーやつ、クレさん、この人は、あー職場の人」

うーん普通に紹介できないのかな? できないのかも……

私としてはきちんと名前で紹介してほしいんだけど

「そういやお前新部隊配属なんだってな、どうよ?」

あ、やっぱり少し話題なのかな?

世間の評判は気になる。

「まあ俺は気に入らないんだけどよ」

え?

















「おい、クレさん」

「だってよ、俺そもそも今の魔導師のデバイスとか好きく無いし

やっぱり武器は武器だろ、なのに相棒とかよ、所詮ぶっ壊すだけの……」

武器? レイジングハートも? 

……違う!! この子達は!!

「クレさん!! 俺たちちょっと時間ねえから行くわ、またな」

「ちょ、ケイスケ君!!」

「おう、またなー」

私の抗議には耳を貸さず腕を引っ張っていくケイスケ君。

なんで? あんなふうに誤解されてるのをそのままにしていいはずがない!!

しばらく進んでからやっと手を振り解くことができた。

「ケイスケ君!! なんで何も言わないの!!」

「あんな場所で大騒ぎ起こす気ですかなのはさん」

「だからって」

『マスター、私も同意見です』

レイジングハート? なんで?

『マスター、私はデバイスですあなたの魔法をサポートするのが私の存在理由です、

その私のために諍いを起こしてほしくありません』

でも……

「……なのはさん、クレさんだって別に粗末にするとか言ってるんじゃない。

ただAIが入って必要以上に感情移入する今の風習が嫌いなだけだ。

そんな奴もいるってことだけでいいじゃないですか」

でも、私にとっては……絶対にただの道具じゃない……

















ケイスケ視点

まいったわ、クレさん管理局魔導師が嫌いなの忘れてたわ。

おかげでなのはさんの機嫌も急降下。

楽しくリフレッシュしてくれないと困るのに……

そんなんでランスター謹製のコースで衣類を買ってもぶっちょう面が抜けない隊長。

参ったね、これは。

どうにか機嫌を直す方法はないものか?

空に浮かんだフェイト隊長の「砲撃だよー」はスルーする、なんとしてもスルーする。

たとえ泣いてもスルーする、だから絶対スルーするって!!

「何やってるの?」

「いえ……」

うーんどうしたものか?

ふっと目を回すと目に入ったのはゲームセンター。

悪くないな

「なのはさん、そこのゲーセン入りません?」

「ゲームセンター? でも私ここの知らないよ?」

いいからいいから

まずやらせたのがパンチマシン。

「78k、普通ですね」

しかしながら殴るという行為はある程度までなら快感が伴うものだ。

サンドバックをストレス解消に殴るとかはよくある。

「このーーーーーー!!」

ばすっという音、なのは隊長、運動神経切れてるって噂本当だったんだ……

「あーすっとした」

それはよかった……この数値で満足するのもどうかと思うんだが……

「ケイスケ君もやらないの?」

やっていいのか? まあ本人が言うなら

「んじゃやります」

コインを入れて

構えは腕を引いて、このタイプは打ち下ろしじゃなくって打ち抜くタイプが向いている。

ゴムを使う裏技はやらない、ジャンプステップでエネルギーをその場で得て、

タイミングを合わせ、踏み出し、踏み込み、左足で動きを止めたときの反作用を利用!!

反動で回る腰を通し、右腕にエネルギーを乗せて!!

打ち込む!!

ドン、って音が気持ちいい。

173k悪くない……

「わー、すごい」

うーん、少なくともスバルとやると意地の張り合いになりそうだったんだが……

こんなもんなのか? 普通に褒められた。

機嫌がよくなったなのは隊長。

そして見る意外な一面。

「嘘おトゥハンドでオールヘッドショット……」

「うーん、イマイチ」

「何処が!」

「ほら左右で点数がそろって無いじゃない」

やっぱり初めてじゃだめだね、ときた……

この人……ガチのゲーマーか!!





面白い!!

「うし、ならばこのゲーセンのスコアでも塗り替えますか!!」

「ふふふ、いいよ、久し振りにやると燃えてきた!! 海鳴の女王と比肩した妙技を目に焼き付けるがいいの!!」

こうしてゲーセン荒らしが発生した。

格闘筐体で

「く!! いきなりハメなんて!!」

「あんた相手に手加減できるか!!」

アイムウィン

景品ゲームで

「同じ金額でどれだけ景品を集めるかで勝負!!」

「勝ち負けは?」

「みれば互いに分かるでしょう」

「ふ、よくぞ言ったの」

約十ゲーム分の金でプレイ。

互いに大景品をゲット

「引き分けか?」

「ううん、私の勝ち」

なんだとう、は、まさか!!

「そう!! 私が景品をゲットしたのはあのアームの弱いキャッチャー!! より困難な条件でゲットした以上……」

「俺の……負けだ……」

アイムルーズ

対戦クイズゲーム

「は、早い早すぎる!!」

「ケイスケ君……答は?」

「このゲームの文学問題に置いて「あか」で始まる問題は……」

二人コンビで早押し、回答を受け持ちランキングをTOP10まで上げた。

音ゲーは

「……なのはさん、手以外使うのダメだね……」

「ううう、神経切れてまして……」

足とか使う系圧勝。

さて普通ならこれだけ荒らすと出禁になるもんだが、そうはならなかった。

いやまあ、さらなるアホがいただけなんだが……













フライングボードに乗るゲーム、いわゆるバーチャルものだ。

隊長は運動切れてるので俺だけなんだが

「よーし、勝負っす」

とか言ってた赤毛が追い詰めたら壁ぶち抜いて本当に飛んでいった。

「間違えたっすー」

とか断末魔を叫んでいたけど何を?

また

「なのはさん、何してると思います」

「うーん、マジックの悪用?」

キャッチャーでガラスに手を通り抜けさせて人形取ろうとしてる青髪を見つけた。

店員に通報した。

五十ゲームもやって取れないらしく哀れになり二人で人形を根こそぎ取ってやった。

キャッチャーは取れる物から取るのが基本だ!!
















一通り遊んで夜のほとりが落ちた時間。

「あー遊んだー!!」

「御満足いただけてましたか」

「うむ、余は満足じゃ、なーんてね」

ふー、一応ミッションコンプリートだな……

「さて、スバル達はもうすぐ第一段階が終わるから、そしたら休みをあげるね」

え? あれ

「……えっとバレバレ?」

「ケイスケ君、分かりにくいようで分かりやすいもん」

はー、やれやれ、まあその通りだよ。

エリオとキャロは遊んで欲しいし、ランスターにはたまには気を休めて欲しい。

そしてスバルとは……早いことケリをつけたい。

だからこそ隊長達に休んで欲しかった。

「私達が休まないとみんな安心して休めないからね」

みんないい子ちゃんだからな。

隊長は休んで無いのに、って遠慮しそうだし。

「ケイスケ君くらいお気楽だと私が頑張らなくっちゃって休めないけどねー」

「ヒド!!」

しっかしまあ、あれだね。

俺でも名前くらいは知ってた、エースオブエース別名白い魔王も女の子だったか。

「うんうん、なのはさんの噂も当てにならんな」

「あ、あのさ一体どんな噂されてるの?」

















なのは視点

一応魔王とか冥王とか言われてるのは知ってるけど、実際に聞いたわけじゃないし

ちょっと、いや少し、ううん凄く気になる。

「曰く、9才でAAA、破壊不可能のロストロギアを破壊」

「あはは、すごいねー」

嘘では無いけど、こう人の口から聞くとすごいよね。

「逃げても後ろから笑い声と共に撃墜し」

「え?」

「無抵抗になった相手に大威力の収束砲撃をぶち込む」

な、なんだか方向がおかしく……

心当たりが無い訳じゃないけど

「その白さは一度も返り血を浴びた事の無い証しで」

いや、それ嘘、そんなこと無い!!

「まさに魔王にふさわしい精神を持つと」

「誰から聞いたのそれー!!」

「管理局についてのアングラ紙抜粋」

あ、アングラ!!

「ついでに教導を受け持った中に美少女がいると食うとかも書いて」

「あ、悪質なデマ記事だから一切信じちゃダメだよ、本当、ひどいねー」

「ちなみにそこの本屋で買えますが」

……買い占めちゃおうかな〜















そんなこんなで帰ってきました機動六課。

ケイスケ君は門まで私を送ったら直帰。

お茶位飲んだら? と聞いたところ

「今からならスーパーのタイムサービスに間に合うんです」

と帰って行きました。

一人暮らしが身に着いてるなー。

「なのはさん、お帰りなさい」

「スバル、ティアナも」

出迎えてくれたのは二人だった。

「アイツは帰ったんですか?」

と聞くティアナ。

スバルはなんだか安心と残念が半分な感じ。

うん、早く何とかしてあげたい。

だけど中途半端なままだと危ないから……

うん頑張れスバル。


















後日

「死神……露出狂……」

「誰が枕営業なんかするんやー!!」

「首席はちゃんと実力で取ったわよ!!」

気になって例のアングラ紙をケイスケ君に持って来てもらいました。

お約束であること、無い事面白おかしく書かれてる。

他人がテンパるとやけに冷静になるよねー

出版してる人の生命は風前の灯でした。

「な、なのは隊長?」

「何?」

「……いえ、なんでも……」













後書き

チャットで時間がー、そして次は六課の休日

それが終わったらやっとナカジマ家ですがな。



拍手感想

>常々思ってるんだが、俺にもケイスケのような人をおちょくる才能がほすぃ。

やる人考えないと友達無くしますぜw



>ケイスケ黒いよ〜、ナイスブラックb 
>しかし、重要イベントをクリア次第ほのぼの成分を要求する!!

こんな感じでいいでしょうか、それともVネタでよかったでしょうか?


>ケイスケは母親亡くしてから改姓してますよね…
>おそらく旧姓はスズキ? だって“K”ですから!

カローラか!!


>14話読みました。
>今回のケイスケの台詞で『止まれと言われて止まった人間は』ですが
>何かの漫画で本当に止まって敵を混乱させて一網打尽にしたシーンがあったような・・・

元ネタはスクラップドプリンセスです。
よくあんな長台詞かけるな〜と関心しましたw



>鬼丸氏へ 
>幻術…ミッドチルダの世界だと幻術で小細工やる前に火力で殲滅されてしまうからだと思う。
>非殺傷設定というのもあるため最悪、敵味方お構いなしでもうてるためも。
>あと、周りの窒素凍結させるたのに何でヴィータ死んでないの?
>冷気を肺に取り込んだら死ぬけど?
>という凄く素朴な疑問が。他にも医学的に見て非常に無理があるのですが…。
>あと、実戦ではやはり役に立ちにくい点はどうなるのでしょう?
>今回のケンスケの戦法はほぼ全て、
>有る程度戦場を把握していないと使いにくいですよね…?
>多分これらの疑問は答えられないまま流されてしまうのでしょうけど…

そう書かれると答えたくなるのが私の性分。
まず、私としては情報戦も戦いの一部と考えています
相手の配置、地形、気候予測etctec
予め相手よりも有利になるように準備をあらかじめ可能な限りするのは当然と
そして先に相手の位置を知るためのデコイとして幻術は重宝されると思います。

ヴィータに関しては単純に防御を完全に抜けていません、海水が凍結した状態です。
環境保護フィールドで相当弱体化され、加えて一発ではきわめて生成されるのは少ないです。

こんなんでいいでしょうか?



>この年齢で借金を背負うケイスケ君・・・彼に未来はあるのか

借金、いやな響きです。
何とかなるでしょう、身内待ちを使ってw



>すぐにわかるような粗が多すぎるのは正直辛いです。
>搦め手の使い手はそこを認識させないように描かないと 拙いと思います。
>素人の私が別にあら探しとかをする気がなかったのに気付かれてしまうようだと
>プロのなのは達がそれらの点に気付かないはずが無いので、
>このまま話を進めるとなると、ここでも不自然になってしまいますから。
>発想自体はよくわかるので、もう少し練って頂けると嬉しいです。
>次の話を楽しみにしています。

すいません、がんばります……



>ケイスケ最高!!

そういっていただける方がいるのが嬉しい。


>ケイスケの騙しおもしろすぎ

うけていただけて満足w


>スバル和解フラグですかね?
>選択肢を間違えるとヤンdレ化(デレなし)しそうですwww

そして出来上がるミンチケイスケ……怖すぎるw


>ちびっ子達はともかく、スターズの3人が液体窒素の沸点知らないかなあ?
>ミッド式って理数系のかたまりみたいな魔法体系のはず・・・・・・

なのは達って運動とか慣性系が専門だと思ったので咄嗟には思いつかないと思ったんですが……


>なんというか、
>プロポーズされる前に外堀(むしろ内堀?)埋めようとしてるようにも見えたw
>つい先日、高校時代の友人が埋められそうになったそうです。(人生の墓場に)
>他人事でおいてるうちが楽しいw
>あと、今回のケイスケの魔法がバイオハザード冷凍グレネード弾にみえました

い、一応ゲンヤとも知り合いですよケイスケ。
他人事は納得


>普通の人間にやったら確実に死にますね・・・・

自爆したら腕一本くらい飛びますよケイスケ


>次回が、スゲー楽しみです(真っ黒な笑顔)

今回は黒くない……よねえ?


>これはまさかのティアナフラグ!?あんた最高だぜ!!b

どっちかといえば同士かも……そして友情が…・・・w


>まっ、まじめでいい子ばかりの六課で幻術なんてものを
>運用スキルは普通育たないよねw
>ああいった駆け引きが重要なものは泥を食みながら身につけるものですし
>(六課は幸せすぎる・・・・。

そもそもガチンコで負ける相手が少ないですから


>氷結魔法じゃなくて純粋な魔力開放による衝撃波ならOKなのでは…

それで防御が抜けないと思ってこうしてみましたが……


>幻術で距離感を狂わせる…
>ヴィータ副隊長みたいなインファイターにとっては天敵ですね
>ついでにヴィータフラグをt(カットカットカットカット

当たらなければ意味は無い、基本であり最大の奥義ですからね
お手軽に距離感狂わせ……反則だよな〜


>ハラハラさせていただきました♪ 次回も楽しみにしています〜

こんな未熟な文章で申し訳ない。


>このケイスケいずれ
>「俺が大好きなことは!上から物を言うやつに!思い切りNOと言ってやる事だ!」
>とか言い出しませんよね?どこぞの漫画家風に。

似たようなことは言いましたw




作者さんへの感想、指摘等ありましたらメ−ル投稿小説感想板
に下さると嬉しいです。