前回 家でまったりしてました。

ギン姉さんに強襲くらいました。

みんな強襲してきました


俺なんかした?






           ケイスケの機動六課の日々  その13







「ケイスケ君、今月の収支は?」

「マイナス二百ってとこです」

書類に戻る。

「ご飯どうする?」

「時間になったらいただきます」

備品を整理する。

「アイス食べていいですか〜」

「どうぞ」

ゴミを捨てる。

掃除をする。

時間だ。

「お疲れっしたー」

「はい、お疲れ」













「ってなんで部隊長室で仕事してんじゃー!!」

「随分長い放置やったなー」














事は朝、部隊長に部屋に拉致られると何故か俺の机が……

「まさか終業まで粘るとは思わなかったわ」

うんうんと頷く部隊長。

まあ、ツッコミいれたら負けかと

「今日はやてちゃんの書類多かったのですよ」

「普通ーに手伝ってとは言わないんかい!!」

「それじゃ楽しくないやん!!」

そんな時でもボケる根性を褒めるべきか蔑むべきか…

「で、終わったんすか?」

「えと、もうちょっと……」

はいはい、わかったから人差し指モジモジはやめい。

「……いいん?」

いつもなら問答無用なくせに何を今更

「ほい、まず何にからですか?」

粉微塵になった的の修理の請求からだった。

ランスターかよ……

あ、忘れた。

通信通信っと

「シャーリーさん、例のもん出来ました?」

「あーうん、とりあえず三つだけね」

「後で取り行きまーす」

切断っと

「よくもまあ、あんな事あった直後にそれだけ話せるなー」

ええ、もう拝み倒しましたとも。

どーして男女で対立すると、まず男が折れないといけねーんでしょう?

「そら男の子の方が強………?」

「不思議ですねー」

















つか書類多!!

大体スバル達八、交代部隊二ぐらいで備品を発注してる。

目立つのはカートリッジの発注だがパーツ損耗も馬鹿に出来ない。

外見的にはインテリ系はオート回復で直るが完全回復とはいかないんだろう。

「まあ、そこまでやれたら何処の悪魔Gやねん、だな」

「何の話?」

「デバイスメンテっす」

「リインも定期のバイタルチェックは欠かせません」

だよなぁ、人間だって定期診断するし。

PCだってメンテしないと埃溜まってファイヤーだし。




















「終わったー!!」

「つーかーれーたー」

「フラフラですよ〜」

遅くなったなー、三時間の延長戦か……

腹減った……

「さて、ご飯食べるようか、二人とも」

「うーす」

「はーい」

部隊長の号令で食堂に移動

部隊のメシ、自分で作らなくても暖かいメシが食べられるのは良いもんだ。

ちっこい上司が部隊長からご飯貰う姿は可愛らしいが……

「どしたん? ケイスケ君? リインの事じって見て」

「は!! はやてちゃんから貰ったご飯はあげませんよ!」

いやいや、そうでなくてですね。

「そのサイズになれると食費安そうだな〜って」

「シャマルに頼めば変身魔法をかけて貰えますよ〜」

「おお!! マジですか?」

まさかの食費大幅カットか?

「あんな、ケイスケ君。変身したからって一日の消費カロリーは変わらんのやで」

……えと、つまり、ちみっこサイズで腹いっぱい食っても

「むしろ飢えて死ぬで」

「ぜ、絶望した!! 夢の好きな物腹いっぱい生活が!!」

「せやからそれはただの夢や」

なんか部隊長に言われると色々台無しな気がする。




















メシを食べ終わったらさっきの約束を済ませに開発室に

室内はシャーリーさんしかいなかった。

「えっと、待たせちゃいました?」

「ううん、大体今ぐらいだと私だけだから」

この人もよくやるよな〜

「いや、機械が好きなだけなんだけどね〜」

好きだからって残りまくるのもどうかと思うが……

つかこの生活をしながら髪とか乱れたところ見た事無いんですが

密かな完璧超人か!?

「で、これがとりあえずのテスト版」

そう言って取り出したのは三発のカートリッジの弾

表面の塗装は……

うしうし、イメージ通り。

「一応、理論上は使えるけど…結構ギリギリだよ、それ」

「シミュはクリアしたんでしょ? 三発あるんだから使ってみて結果を言いますって」

「いや、そっちじゃなくって……まあいいか」

シャーリーさん。

無理聞いてくれてサンクスです。




















はてな、部隊長室から明かりが見える。

さっき一緒に上ったよな?

……見ておくか。












犯人は予想通り。

ちっさい上司もいないのに一人残る部隊長。

何やってんだか……














はやて視点

やれやれや、リインがやっと寝てくれた。

私のが終わらんと何時までも起きとるんやから。

さて、残ってるのは……

「捜査情報の引き継ぎの確認書類、これサインだけでいいから」

!? へ

「これとこれは部隊内で終わる書類だから後回し、急ぎはそんだけ」

いつの間にかケイスケ君がおった、なんで? さっき帰ったやん。

「帰ろうとしたら電気付いてるから、何かやってんだろと思って」

あー、なるほどな。

「いや、いいんよ、帰って、これは私の分や」

「うわ、珍しいー、部隊長が遠慮したー」

「って、珍しいってなんや!!」

この慎ましい、ミスレディとも言うべき八神はやてになんちゅう言い草!!

「つかさ、普段の俺に対する言動をすげー振り返って欲しいんだが」

うっ!

いやその、あるやん、なんちゅうかその場のノリというかなんか……

「ノリで男の部屋を漁れるレディなんか聞いた事ねえ」

「うー、あー言えばこう言う男はモテないんやで!!」

「うむ、いつもの部隊長だ安心した」

むー、なんか納得できん。

ケイスケ君は心の底から安心したーみたいな感じやし。

「ほいほい、サイン終わったら帰るよ〜」

「はーい、ってそれは私のセリフや!!」

……あかん、こう脊髄の方でボケにツッコミしてまう……

「つかマジに今日はらしくないですが、どうかしました?」

「女の子は月に調子の悪い日が」

「それ、先週でしょ? 「調子悪いー手伝ってー」ってきたじゃないですか」

う! おのれ先週の私!! 迂闊な事を!!

「ひょっとして俺らの件ですか?」

「あ……ちゃうよ、それとは全然別の」

「なるほどね……」

あかんわ、さっきのじゃそうですって言ってるようなもんや。

「うん、そのな、うちって実験部隊やろ、それやのに成果出ないで問題だしてたら世話無いって……」

本局にいった時に言われてもうた。

確かにみんな強くなってる、だけどレリックの方は……

「当事者になった俺が言うのもなんだが、問題起きない実験部隊ってどうよ?」

「いや、それをもまとめてこそのエース部隊だろ、なんてな……」















ちょい甘えとったのかな〜

夢の部隊、もしも悲しい事が起きても直ぐに対処できて、優秀で信頼できる仲間達。

だから集めた私の仲間と優秀な新人。

せやけど、昔の仲間と新しい仲間には壁が出来て

もっと私がきちんとしとけば……

「うりゃ!!」

「わひゃあ!!」

ちょ、ビックリした、本当にビックリした。

何? ビビってきたで?

「うーん、筋肉のコリがひでえよ部隊長」

へ?

「ツボついた気がしねえくらい固いし、更年期?」

「ちょ、三つしか離れとらんやん」

「俺誕生日まだだから今四つ違うぜ」

うう、違うもん、はやてちゃんまだまだピチピチやもん!!

























……あかん、シリアスが継続せん……

「ちょいとケイスケ君、一応私真面目に反省をしててな」

「お、タオルケットと毛布発見」

人の話聞こうや。

って何? 毛布轢いて、何で私に近付くん?

「ちょ、ちょっと、いやケイスケ君の事嫌いやないけど、ほらほらあるやろ?」

黙って毛布の上に引っ張られた。

いやいや、ちょいと待って、本当に。

あかん、唐突過ぎて力がはいらん。

コンと膝裏を叩かれたら座りこんでもうた……

え? え? マジなん?

せ、せめて告白からとか……

「上着外した方がいいよ」

…………



















スバル視点

最近、良くないと思うのです。

良くないっていうのはケイスケです。

なのはさんやティアは仕方が無いっていいますが

それでも良い事じゃないです。

ケイスケは最近大変スケベだと思うのです。













「あの年の男なんてみんなあんなもんよ」

「少し位興味あった方がその……らしいと思うよ」

絶対あれは少しじゃないです!!

私達が行く前にギンねえが色々捨てた後だったんだから!!

妙にムカムカする、ギンねえにのしかかったりしたのは本当らしいし。

駄目だ、ランニングでもしないと眠れない。

ティアに断って運動着に着替える、寝る前だからブラは外してたけど……付けよ。

部隊舎を軽く二周も走れば気分も落ち着く。

そう思って走ってるとまだ電気の付いてる部屋が見つかった。

「あれ? 部隊長まだ残ってるのかな?」

そういえば……今日ってケイスケずっと部隊長室にいたんだよね。

アルトさんから聞いた話だけど、たしか部隊長のヘルプとか。

まだいたりしないよね……
















ランニング途中だけど気になった。

部隊長室前にはシャマルさんが……

えーっと、何?

こう空を仰いで漢泣き?

「あの、どうかしました?」

かなり、いや凄く近寄りたく無いけど……

入口塞いでるし……

「はやてちゃんが、はやてちゃんが……」

部隊長が!?

「まともに男の子と二人きりなんて……」

ズルっときた、でも男の子ってまさか!!

「ああ、天国のはやてちゃんの御父様、御母様。やっと、やっと……はやてちゃんが真人間に」

確かめる!!

ノブをグッと掴んで、止められた?  シャマル先生?

「スバルちゃん……あのね、これはチャンスなの」

「だからって、あんな取り柄の無いケイスケと隊長達なんて!!」

それに対してもシャマル先生はかぶりを振り

「いいの、もう誰でも……」

いいの!?

「はやてちゃんが真っ当な道に戻ってくれれば……

もう!! トーン張りとか局部修正とかは嫌なのよー!!」

うわーよく分からないけど本当に嫌そう。

だけどこっちもよく分からないけど引けない。

決して扉の先から「ん、そこ」とか聞こえたからじゃないけど。

「退いてください、通ります」

「だめよ、せめて一通り終わるまでは」

だからって、こう、あれだよ、引けないよ

シャマル先生の戦闘は見たことがない。

聞いた話では指揮系の能力を持っている、らしい

ホテルの時もあまり能力を使っていなかったので情報が少ない。

こういう時は……

速攻!!











デバイスを起動させずに身体強化魔法だけを使い

右の拳を握り締め

「ごめんなさい!!」

「甘いわよ、スバルちゃん」

何をするかは分からないが、自分にはこれしかない

このお母さんとギンねえからもらった拳しか!!

右手を後ろに振り、前に





出せない?

腕が止まった!?

「え?」

腕を止めているのは緑色の障壁、これって

「スバルちゃん、パンチって初速は大したこと無いんですってね」

!! 腰の回転も腕の振りも最初を止められたら!?

「そう、そしてバインドしてしまえば、あなたは封殺できるわね」

く、だけど、あきらめたら、そこで……

「終わりなんだぁぁぁぁ!!」

徐々に動き出す腕、力が沸く、これも特訓の成果!!

「まさか!?」

「おおおおおおおおおおおおおおお!!」

届く!!  バタン!!

突然目の前に壁が、全力が止まるはずも無く、思いっきり顔をぶつけた……
























ケイスケ視点

えっと、どういう状況?

部隊長を背負って出た俺の前には

サムズアップするシャマル先生と、鼻を押さえるスバルがいる。

「あっと、平気か? スバル」

どう見ても俺が開けたドアにぶつかったんだよなスバル。

手がふさがってたから蹴り開けたんだが、まさかこの時間にドアの前に人いるなんて思わないじゃん。

「あ、シャマル先生、部隊長お願いしまーす」

背中の部隊長はそれはもうグースカ寝ている、

遊んでばっかに見えて、こんなに疲れてたんだなー

「ケイスケ、その、あの、何やった……の?」

「そうそう、包み隠さず、微に入り細を打ち抜く解説を要求するわ」

シャマル先生なんでそんなに嬉しそうで、スバルは暗いのさ

「何って、あんましてただけ」


















あれーなんでみんな固まるの?

「アンマ……?」

「ケイスケ、アンマって何?」

ちょっとーーー、何で俺がジジイみたいな扱いなんだよ!!

あれよ、マッサージ。

「なるほど、マッサージかー、マッサージ!!」

「ちぇーちぇー、でも触ったんですよね」

む、まあマッサージですから、触らんでできるわけねえ。

できたらどこの暗殺拳ですか? あたしゃあ一子相伝で兄弟と殺しあったりはしませんよ?

「むー、ケイスケ、私も疲れてるんだけど」

「いいけど、尻とかもやるぞ」

ツボとかは尻にもあるしな、この辺了承もらわんとできん。

さっき? あの人遠慮するから無視した。

「やって」

「んじゃあ、お前の部屋な、寝ると困る」

「ちぇ、まあいいわ、今後を見ていなさい」

なんかシャマル先生怖いけど無視しよ……















そのまま移動

その旨を話すとランスターもやることになった。

いいけど俺だって疲れんだよ?

「ほいやるでー」

「よろしくー」

ベットにうつ伏せになってもらい、薄手のタオルで覆う

背中を揉んでほぐして押し始める。

「うーん、筋肉は張ってるけどあんまり問題はねえだろ」

それよりも……

そのまま首や足、足裏をほぐす。

最後に頭のこめかみを揉んで終わりー。

「ほ、ほんとにマッサージしかしなかった……」

「こういうのは雑念持ったらだめだろ?」

スケベ心は遠く封印します。

「つか、妙な技術とか持ってるわね〜」

「あー、やってると何となくわかるぜ」

こう、触ってると「あ、ここ痛いだろうな〜」って感じに

それよか



















「なあ、スバル」

「んにゃ〜何〜〜」

ね、猫化? いやそれはそれとして

「お前、大怪我とかした?」

「え?」

「いや、なんかボルトとか入れてねえ?」

なんか妙な違和感があったんだよ。

「!?」

スバル? 急にスバルが俺から離れた。

あ、やっぱ気にしてたか?

「あ、わりい、気にするよな、それは」

だめだ、スバルの顔色がどんどん悪くなって











「ケイスケ悪いけど、今日はあんた帰って」

ランスター、ああ分かった。

「スバルごめんな」

そういって外に出る。時間はギリギリだが今日は帰ろう。










酒でも飲んで、それで寝よう。

明日また謝って……




















ティアナ視点

「スバル……」

全身を抱くようにスバルは座り込んでいる。

あいつに悪気は無い。本当に怪我をしたのかを心配しただけだ。

だけど、それは

「ごめん、ごめんねティア、でもどうしても」

うん、分かってるから、怖いよね、友達が急に目を変えるかもしれないって

きっとあいつは気にしない、でもそれは断言できない。

震えるスバルが落ち着くまで私は彼女を抱きしめていた。












後書き

はやてフラグなんだろうか、これって?
さらにスバルのバレフラグ

思ったより時間がかかった。本当は昨日のうちに推古終わらせる予定だったのに。





拍手返信

>なんか、色々と弄ばれてますね。
>時に、はやてさん。独身男の家のガサいれはキツイですよ

ですよねー、書いてて私もかわいそうに……


>ケイスケはそろそろナカジマ家におじゃましてもよいのでは!?

スバルも休めるようになったらで考えてます。


>ケイスケのお宝が…  部隊長が一部をこっそり持ち帰ったかも(笑)

いくつかは帰ってこないでしょう。


>お久しぶりです、良介です。
>すっごく面白かったんですが、
>現在一人暮らししてる自分としてはこの日のケイスケに涙がでそうでした。
>(個人的に本気でシャレにならんので)
>と、感想コレくらいにしておきます。これからも頑張ってください。

お久しぶりです。泣けますよね〜これは、特にオタほどダメージが倍増w


>母の要らぬ世話もとい部隊長の要らぬ行動、
>ケイスケのお宝が・・・w執筆頑張ってください!!応援してます

はやてがおかん!? まあ部隊長はファンキーな母親になりそうですよね


> はやては乙女と言うよりも漢もしくは腐女子だと思う

漢認定!? 腐ってると書いて乙女と読むのかもw


>ケイスケがギン姉やティアにフラグを立てたような気がする・・・恐ろしい子だ 

友人フラグ、くらいたったかな〜、ギンねえはどっちかっていうとナカジマ家フラグ?


>ギン姉最高です!!!!逆に部隊長ちょっとやりすぎです、少し頭冷やしましょうか?

ギン姉人気だー、なのはさんは動いてくれるか? だめか?


>部屋に戻ったら秘蔵の品が、それもほぼ全員女性に見られるなんて……orz

絶望しかねえ!!orz


>ケイスケ、強く生きてくれ・・・

死にたいかもしれんw


>ギンガ可愛いよギンガ、姉さん女房っていいよね

尻にしかれるな〜、誰でもそうか 
トン


>なのはとフェイトにエロゲの耐性があるのが驚きです

部隊長の親友ですから ウムウム


>はやてフラグは立つのか気になるこの頃

たったと思います?


>なのケイは賛成 応援します。

以外に求められてる!?


>この八神はやて、容赦せんっ!! 
>…いや、容赦してやれよマジでむしろ同属(男)としておながいしまつ(涙

遠慮ありませんね〜〜、勘弁してくだざい。


>ギンガの姉さん出したなら、ゲンヤのおっさんも出してあげようよw

そ、そのうち……


>なんか、色々と弄ばれてますね。
>時に、はやてさん。独身男の家のガサいれはキツイですよ

頭と同じなんですが、ミス?


>こんなになのはが弄られキャラになるとわww 最高でした!!

なのはさんはSに見えてMだったんだ!! なんだってー


>相変わらず面白iです。テンポええです。
>謹慎残り二日も期待しちゃうよ!?あぁ、けど機動六課の方も!?

残り二日、寝る、ダチが来るで終わりましたw


>話が読みたいw いっそ両方!! 楽しみにしてますw

マジで!? 今回はちょっと見送り、いずれ馬鹿軍団は絡みだすでしょう。


>面白いです。ケースケと隊長たちの絡みやエリオとの喋りがお気に入りです。

ありがとうございまーす、しかし衆道はないっす。


>立った! (ティアナの)フラグが立った!w

かもしれないw まあ同僚から友人にはレベルアップです。


>特捜のスキル使ってナニやってますか部隊長(^_^;

ナニ探してました!!


>ありきたりですいませんが、面白いです。これからも頑張ってください

ありがとうございます、とっても励みになります!!







作者さんへの感想、指摘等ありましたらメ−ル投稿小説感想板
に下さると嬉しいです。