シグナムと良介が第六課の広場で朝の訓練をしていた時より時間は戻り

ユーノがクロノから通信があった頃まで話は戻る。


クロノから通信があった後に直ぐにユーノは行動を起こした。

元々気が進まないがことだが、それでもユーノは一旦依頼を受けたら最後まで遣り通すだけの意志は持っていた。

「この前のデータと二回目のデータは酷似している・・・・でも微妙にだけど何かが違う??」


ユーノはその疑問を持ったまま幾つもの転送魔法のデータが保存されているデータを呼び出して似ているデータの洗い出しを
行っていた。元々無限書庫には過去使われた転送魔法から現存する転送魔法まで全てのデータが保存されているのだ。
最もユーノが解析を行っているデータは過去三十年までのデータでありそれ以上は無限書庫の奥に今も埋もれているのだ。

そして解析に三時間が経過した頃全てのデータから、今回手に入れた転送魔法のデータはなしと表示されたのだ。

「こまったな・・・これはまた一族の力が必要かな」

苦笑いをしつつ、自らの族長に通信を入れるユーノであったが元々発掘がメインの一族である。遺跡があると聞くと直ぐにその場所に
移動してしまうために連絡が付けにくいのだ。

現に今も連絡が取れない。その為に管理局側に一族の特徴などを伝えて連絡を待つのだが、早い時でも最低二日はかかる。
遅いとき一ヶ月はざらなほうだ。


その為に管理局に探査要請を行うためにレティ提督に連絡を付けてみる。

元々本部勤務であるレティ提督には直ぐに連絡が取れた。

「こんにちわ、ユーノ君、今度はどんな用件なの?」

やんわりとした口調だが、確実に仕事顔をした通信越しにレティ提督の顔がそこにはあった。

「すみません・・・その・・・・・再び一族の力を借りたくて、連絡したんですけど・・・・」

もうしわけないようにユーノが話す。既にその先の会話がある程度予想できるレティは頭を抱えた。

「またなの・・・・貴方の一族は・・・・まともに連絡が取れた験しがないじやない・・・」

「はい済みません・・・・それで・・・言いにくいことなんですけと・・・」

「わかっているわ・・・捜してまた無限書庫の探索を行いたいんでしょう」

「はい」

「こちらにも理があるし、無下に断れないのが辛いのよね」

「どうもお手数をおかけします」


「まったくよ」


こうして通信が終わり、ユーノが部屋で探索用の魔法を新に組んでくつろいで?いた時に緊急な通信がはいる。



「それでユーノの方は無事に、終わったか」

「なんだクロノか」

「なんだはないだろう、それにそっちでスカティという名の男性が立ち寄ったと聞いていたが」

「ちよっとまってくれ」

貸し出しリストの名前にスカティがはいているか探すユーノが所要した時間は経ったの一分
そもそも借りる人間が極端に少ない無限書庫ではリストの名前がすかすかなのだ。

「在ったけど・・・それがなにか?」

「やはりか・・・・・・こちらで確認したがドクタースカティは何故かそちらに渡した最初のデータが確認された時には管理局を辞めているんだ

「だから・・・」


「おかしいんだ・・・何かが引っかかるが確証が持てない以上は無駄に捜査が出来ないんだ、
その為にそちらでスカティが借りた本か何があればこちらにもそれを資料して渡してほしいんだ」

「ちっとまて・・・クロノ・・・君は何時だってむちゃを言ってくるね」


「それだけ君に期待しているということだ、頑張ってくれ」


こういい残して再びクロノが通信をきった。


そして仕方なくスカティが借りた本が帰って着ているかどうかまずそれから探したが返却したあとすらない。

「もしかして、持ち逃げされた・・・・・アッ八アーーー」

ため息の一つも着きたくなる、管理を任されたのにその一つを持ち逃げされたのだから。

仕方なくその本が原本かどうか探索するとどうやら写本である事が直ぐにわかったが問題はどこに有るかだ。

整理されている場所から既に無い残るは未整理の場所のみだ。


その為に【転送魔法の欄】で捜してみる、写本が一度見つかった場所の近くに原本があるのはこの
無限書庫で日時用茶飯事だ。その為に調べてみるが。



「ふっう・・・・・・・これは違う・・・・確かあの本のオリジナルがこの欄にあったはずだけど」

ユーノが現在捜しているのあの貸し出してそのまま持ち逃げされた転送魔法の師資料本の一つである。
そもそもアノ手の本は原本から中身をコピーした複製品が数多く存在しているのだ。

この大規模な無限書庫の中を仲間のスクライア一族の力を借りても過去にその本を複製した情報があったのはたったの一件のみ、
それほどの重大な本なのか、または内容が危険なものなのかはわからないが、

写本が少ないのは管理局側では情報の規制を行っている可能性があるのだ、最も最近になってユーノがこの無限書庫を任されて、

ユーノが独自に作り出した探索の魔法が余程優秀で在ったために管理局が何かの事件が起こるたびに人員をある程度割くと

そのつど欲しい情報と共に無限書庫が徐々にだがちゃんと管理されたお陰で荒れ放題だった無限書庫の内部が大分整理されていき。

ある程度の情報が簡単に得られるようになっていた。
それもこれも全てはユーノの尽力の賜物なのだが、だからそこスカティーが持っていた
源本も未だに見つからないのは下層エリアに置かれている可能性があるのだが、

現在の所整理されている部分はあくまでも無限書庫の使っている

部分である上層エリアのほんの一握りでしかない。


実際に未整理の本が六冊ほどばらばらに詰まれた物を両手に抱えるものや片手でそれを持ちもう片手でさらに六冊もつ猛者もいたが
大抵はそれらの本はスクライア一族の探査魔法で早くて三分程度検査が終了して、終わった本【内容がわかった本等は】時代別
魔法別・または種類べつに分けられて次々とそれを別の局員が運んでいく、それを栄えと繰り返すのだ。

ペースに換算すると一日で500冊は優に超える。それでも無限書庫のほんの一握りでしかない。

単純な作業でなればなるほどに人は怠けてしまう。最初のうちは十二冊を持っていた猛者達も何時しか時が経つに連れて
どんどんとそのペースを落としていく、遂には六冊程度を運ぶ始末の奴も出てくるがそれはまだいいほうだ。

時にはたった六冊運ぶだけで1時間をかけてくる人間も珍しくない、その為に探索魔法をしているユーノ自らが
運ぶ方に回すために余計に作業効率が低下するのだ。

しかもようやく捗り初めた矢先に時間切れが発生する。
管理局も組織である事は違いない、その為に働ける時間が決められている、その時間が来てしまえば管理局が探索の為
に出した複数のチームの帰る為に深夜の遅くまで勝手にやっているのはユーノのみ、
元々給料制の管理局側では時間が深刻な問題となるのは必定である。



現に今日も晩の9時を周れば探索チームは帰っていく。また効率も考えてもここで一息をつけて
体力など回復させる必要があるためにどうしても手が止まる時間帯が出てくるのだ。


しかもこの膨大な無限書庫の一部を今はユーノたった一人で行っているのだ。

元々ユーノの所属は時空管理局本局/ミッドチルダ考古学士会
役職:無限書庫司書長となっているが、人数が多いわけではない、むしろユーノを含めると1チーム【四人】しかいないのだ。
そして管理局の人間は時間になると帰るために実質一人で調べている時間帯が多い。


その為にレティ提督に頼んだはずの連絡から既に3日が過ぎていたことさえユーノは忘れていた。

しかも今は管理局側では休憩時間帯で部下達は休憩を取っているがユーノは一人で今日も調べていた。




「はっーーーーーーー今日も原本が見つからない」

ユーノが声を上げていると

「これこれこそうカッカするでない、そのような頭と目では見つかる物も見つけ出せんぞ」

歳を取った声が無限書庫に響き渡る。

ユーノが直ぐに声のした方に目をやると、レティ提督から連絡を受けた一族が役四十名強そこにはいた。

「長老!!!」

「久しいのう、ユーノ、また手伝うぞ」

「ですが、発掘の方はいいのですが?」

ユーノの心配は最もである。元々連絡が取れないのは発掘作業をしている時なのだ、それすら放り出してこちらに来るとは。
普通ではありえないことだが。

「なにい、心配するな、それに元々発掘もしていたが、あの提督さんから連絡を受けて志願者を募ったらここまで人数が増えたのじゃ
気にする出ない、それに遺跡の方管理局の方が発掘の局員を出してくれておるから、少しぐらい抜けても問題はなしじゃ」


長老の言葉が真実なのか、実際に無限書庫を何度も整理するたんびによんだありふれた面子が揃っていた。


そして長老の言葉で。

「皆のもの・・・スクライア一族の力を知らしめるのじゃ」

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「おーーーーーーーーーー」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

幾つもの声が無限書庫に響き渡り、作業を開始する。

「ですが、なにを捜すのか、わかっているんですか?」

ユーノの質問も最もであるが、それは歳の功と言うべきか。

「大丈夫じゃて、その辺はレティ提督から聞き及んでおる、原本を探せばよいのじゃろ」


「うっ・・・そうです」

ユーノのは確実に黙るしかなかった、原本の言葉が意味することは、既に紛失がわかっている上に原本を探す為に
一族を捜しだしてくれたのだ、たったの3日でそれほど尽力するわけをユーノは頭の中で考える。

『もしかして・・・何かしらの事件に関係している?』

元々ユーノは暫く現場に身を置いた身だ、ある事件で無限書庫に入るまではその為に思考が色々と交差する。

その時再びユーノ前にクロノから連絡が入った。

「久しぶりだな・・・ユーノ・・・今日はいい知らせを持ってきた、シグナムが目覚めた、今は事情聴取は無理だが、それでも大分この
事件から前進した、そこでだ前に頼んだ件だが既に終わっているか」

「そんな無茶だ・・・ようやく一族も来てペースが上がったのに、後数日待って欲しい、それまで内になんとしても探索してみるよ」

「その辺の能力はだけは買っているから、がんばってくれ」


「あっあわかった」


こうしてクロノとの通信が切れて。

ユーノは再び一族と共に無限書庫の探索を始めた。

無限書庫は整理が完全にはなっていない状態なのにさらにその持って行かれた。
たった一冊の原本を探すために一族を馬車馬のように働かしているユーノは一族から感謝は
されてもなぜかだれも不満を唱える者は殆どいなかった。

元々ユーノと同じく太鼓の物を掘り出す仕事を生業とする一族だ、発掘作業と整理作業で根を上げるほど柔な根性は誰もしてはいない。

また昼の休憩から戻ってきた管理局側の幾つかのメンバーもチームを組み良くユーノの言う事を聞いて働いてはくれる者も中にはいるが、

元々それぞれの魔道師専門工でそれぞれの道をあの訓練を経てようやく希望の部隊に配属された者が最初に行う任務は。

大抵この無限書庫から事件資料を取ってくる任務であるが、

あの整理されてはいない無限書庫からどの資料を持ってくるかはわからないために

殆どの管理局の新人が通る、別名【新人いじめ】という名がついていたほどである。それがいまでは大部楽になっているとはいえ、

まだ大部分が未整理の無限書庫から一冊の原本を探し出す今回の任務はだれの目にも無謀とされていた。

現在もあのスクライア一族共に原本を探す任務中だが、既に探し出して3日が過ぎて到着した一族達は張り切って捜しているが
管理局側のチームはマイペースで捜している。この莫大な資料本の中から一冊の原本を探すのは無謀と誰もが諦めていた。

一族が無限書庫に着てから三時間後・・・・・・。

遂にユーノが見つけ出した。

「これだ・・・見つけた」

本を持ってきたのはスクライア一族の一人で在った。

元々この手の部門は得意分野であり、一族の大半もその為に一定の場所にはとどまらない事が多い。

現にその為に後に【ジュエルシード事件】が発生したのだから。その手の能力が高いことを表している。


それに人数が役50名になった事で時間の短縮が起き、依頼の物を探し出せる結果に成った。


このことを直ぐにレティ提督に知らせるためにユーノは連絡を入れる。

「はい・・・こちらは・・・レティです・・・あらユーノ君のどうしたのそちらから連絡を入れるなんて、もしかして探し物は見つかったの?


「はい見つかりました」

レティ提督に見つけた原本を見せる。

「そうそれが・・・ドクターが持ち出した写本の原本なのね」

レティ提督の顔が一瞬にして仕事の顔に変わる。

「はいそれで、これを誰に渡せばいいのでしょうか?」

「そうね・・・・・・」

『あの本の原本があると判れば間違いなく私なら・・・それを輸送中に横取りするか、滅してしまう方が何かと有利にことを運べるし』

「それじゃあ・・・そちらにその本のリンディ達の所に輸送する為の部隊を派遣するから、その人達に渡してくれればいいわ、
本当にごくろうさま、ユーノ君・・・それに手伝ってくれたスクライア一族と管理局の局員に伝えてくれる」

「はい、わかりました」

「それではまた今度、何かあれば連絡が行くかそちらからの連絡がきたら手伝ってくれるかしら」

「もちろんです」

「そうそれじゃあ、ユーノ君、元気でね」

「はい」

こうしてレティ提督のとの連絡が終わった。

レティは直ぐに別の所に連絡を入れる。

「わたし、だけど直ぐに動けるかしら」

「・・・・・・・いいだろう」

「それなら無限書庫に貴方の部隊と共に直ぐに向かってくれる、とっても重要な物をそこに所属している。
時空管理局本局/ミッドチルダ考古学士会件役職:無限書庫司書長の人からある物を貰ってリンディ提督のアースラに届けて欲しいの」

「わかりました・・・ですが、それならばなぜ首都防衛隊の俺なんです」

「それはその物に興味を持つのがあのドクタースカティだからよ」

「!!!!!!・・・それで・・・判りました、それでは五分後にそのまた会いましょうレティ提督」

「えっそうね、それでは頼むは騎士であり一流の魔道師であるゼスト・グランガイツ一佐殿」



後書き〜〜

最後の方でようやく旦那を出せました。
ただ階級がわからなかったためにT佐にしてしまいました。肩書きが【首都防衛隊】なので
それなりの階級にしています。 

今回の話の主人公は影が薄すぎるユーノです、 時系列的にはクロノのとの会話を見てもらえば判ります。

最後に会話でドクターの名前を出したのは、次の話では数子達を出す為の必要条件でした。

ようやくドクターの話を出せます、たたDVDはまだ三巻しか出ていないので、数子達の口調や会話がわからないために
書くのが難しいです、ドラマCD三巻目はこれを書いている時は未だ購入はしていません。

購入予定は考えているのですが、中々近場には無いので買えるのが難しい一品です。





作者さんへの感想、指摘等ありましたらメ−ル投稿小説感想板

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