『ジョジョの奇妙な冒険外伝 SNOW MEMORYS
第八話 ガーデンズの秘密』




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祐一と名雪は敵の攻撃を避けきったのだ。現在、2人は背中合わせで辺りを見渡している

「ゆ、祐一……どうしよう?」

名雪は目の前にある自分のスタンド……名前はまだないのだ。を見て動揺している。

「それがスタンド……俺のこれと同じ様なもんだ」

祐一の説明は簡潔だが、それだけで納得できるものではない。名雪はまだなにか言いたそうだが……

「とにかく!それで、自分の身を守れ。さっきのことで分かったけど、敵は強いんだ。
このままだと……ほんとにあの世に逝っちまう」

先程の、攻撃で敵も名雪にスタンドが発現したことを知ったはずだ。
これで名雪を見逃す口実は完璧になくなったはずだ。
最悪の場合、祐一は自分を犠牲にしても名雪を守るつもりだったのだが、名雪もこれで狙われる。

「……わかったよ……」

名雪は、納得はしていないが、祐一にこれ以上迷惑をかけるつもりもないのか、ここで話しをやめた。
そして、名雪も辺りを警戒した。
意外にも見えるかもしれないが、名雪の集中力はかなり高い。
陸上競技のようなスポーツは、1秒……いや、それよりも細かい時間の戦いだ。
1流のアスリートは身体能力や技術の差はほぼないと言っていい。
あるとすれば、スタートが始まってからどれだけ速くスタートできるか……
スタートの音を聞き、すぐにも飛び出そうとする集中力と反射神経……
これが勝負を分ける時が多い。名雪の反射神経はあまり高くないが集中力はかなり高い。
闘いは持久戦になりそうだ。


遊馬SIDE
暗闇の部屋の中……彼は考えを廻らせた。

「まさか……よりによって……この闘いでスタンドが目覚めるとは……」

ポツリと呟いた。
遊馬は名雪にスタンドが発現するとは思わなかった。
端的にいえば、誤算なのだ。しかし……

(見た限りでは……それほど威力はないか……)

遊馬はどんな事が起こってもただでは済まさない。彼には頭脳がある。


遊馬の過去を少し話そう。
遊馬はIQがかなり高い……が、それは天才ではなく、秀才と形容されるような高さだった。
しかし、その頭脳を利用しようとは考えなかった。
彼の頭脳は、まじめに使えば、職を選び放題にできる実力はある。官僚にだってなれるほどの実力がある。
そして、それらの事に使う事を遠慮した事はない。
義務教育のときも手を抜かず、全力で使い、ほぼトップの成績を取りつづけた。
高校も1流、そして、その成績もトップクラスだった。
そして、顔もよく女性関係もそつなくこなす。
ふつうならそんな男はやっかみの対象になりそうだが、彼をそんな対象で見るものはいなかった。
彼は、演技の才能に長けていた。後輩には、優しく頼りになる先輩を……
同級生には勉強を教えたり、役員などを積極的に行い……
先輩からの命令には逆らわず、そしてそのやるべき事を率先して行う……
そんな男は柄の悪い不良には忌み嫌われてはいたものの、大半は彼の人格に尊敬した。
そんな演技を続けていた……が、演技というのは短い時間に演じるものだ。
長い時間の演技を続けるのは、はっきりいって人間業ではない。
そんな彼にも転機は訪れる。

3年前……まだ高校2年の……夏休みの深夜に起こった出来事……

「……ふぅ……誤魔化すのも疲れるな……」

遊馬は一人言を呟いた。端的にいえば遊馬は疲れていた。この演技を続ける事に……

「くだらない……みんな、嘘の俺を信じつづける……ばかが多すぎる……」

その台詞は本当にくだらないかの如く、静かに、そして強く呟いた。しかし……

(ああ!分かってるさ!!騙されるのもばかなら……そんな演技をする俺が一番のばかだ!!
俺が一番の愚か者なんだ!!!)

遊馬は分かっていた。演技をすることが当たり前のようになっている……そんな自分が許せなかった。
いや、嫌悪しているといってもいいのだ。

「……君……そこの君……」

いつの間にか、そこに男が立っていた。身長が180cmを超えた男だ。
しかし、そこには粗野というような感じはしない。むしろ気品さえ感じる。

「君は……自分が嫌いかい?」

今、自分の悩んでいる事を正確に指摘された。遊馬は警戒する……
が、心のどこかで目の前の男が自分を救ってくれるような気がするので、警戒が薄いように見える。

「あ、あんたは誰だ!?それに俺は自分が嫌いじゃ……」
「嘘はいい……」

目の前の男がいつのまにか目の前にいた。普通ならそれを警戒するだろう……
しかし今の遊馬に警戒という文字はない。
目の前の男は自分の心を完璧に見抜いている……それなのに、それを安堵している自分がいる。

「…私についてくれば……君に安息を与えよう……辛いのだろう……演技を演じつづける……
それは自分を道化にしているのだから……」

俺はついていった……その時に……

「俺は……あんたの望む事を叶えてみせる。俺を駒のように扱ってくれ」

そして、俺は忠誠を誓った


祐一&名雪SIDE
静寂の中……2人しかいないこの空間……風の音と、その風が窓を揺らす音だけしか耳に入らない。
そんな中祐一は……

(考えよう……あいつのスタンドの正体を……)

祐一は思考の海に入る。先程の攻撃で少しだが予想がついた

(おそらくだが……この空間全てがスタンドだと思う……
ということはこの街にある全てのものが攻撃できるものだろう……)

祐一の予想は当たっているが、これははっきりいって悪い事だ。

(しかし……逆をいえばここにあるものでしか攻撃できないはず……)

攻撃したものは確かに目に見えるものだけだ。
それなら奇襲は受けにくいものと考えられる。

バキ!バキ!

「またか!」

先程と同じ様に電柱が倒れる。しかし……

ズドンッ!!

見当違いの方向に倒れた。

「「??????」」

2人は分からない。これの意味が……
ちなみに、倒れた電柱からは、電線が踊っていた。
祐一は気付いた。なにしろ、これに近い状況で先程命を落としかけたのだから…

「ま、まさか!!?名雪!!逃げるぞ!!」

祐一は名雪の手をつかみ、一目散に逃げ出した。
名雪は意味がわからなかった。そして……

バチバチバチ……ヒュッ!!

電線が、祐一達に向かっていた。祐一達は既に逃げていたので、危険はないが気付くのが遅れたら、
このまま命を失っていただろう。
そして、電線はそこからへびが踊るように複雑に絡んでいた。

「あ、あぶなかったね……」

名雪は事態に気付いた。さすがに電撃を受けたら死ぬだろう。
そして……

ヒュッ!

名雪のスタンドはその電線をスタンドが出している木の蔓で断ち切った。

「わ……祐一……勝手に動いたよ……」
「……オート防御なのか?」
「危険なものは、勝手に動いて守ってくれるのかな?」
「多分な……」

名雪のスタンドは植物の蔓のようなもので、勝手に破壊してくれるようだ。
ある意味、鉄壁の防御だ。
問題は……

「名雪……自分で動かせるか?」
「やってみるね」

ヒュッヒュッ!

「動くよ!自分でも動かせる!」

名雪は興奮しながら、まくし立てた。
名雪の意思に反応して動いている。
どうやら、有事の際には勝手に反応して動くようだ。

「……そうか……俺達に向かってくるやつは攻撃して落とせ…
少しでも動いたと思ったらためらわずに攻撃してくれ。」
「了解だよ!」

人を攻撃するわけではないからか、声が明るい。再び辺りは静かになる。

(今の攻撃……電線の長さがぎりぎりだった……長さも正確に測れるようだな……考えろ!
これは一体なんだ!!)

(始めに襲ってきたのが、電柱が倒れた攻撃……その後ガラスが降ってきて…その後石が飛んできた。 最後に今の電線の攻撃……)

祐一はまるで分からなかった。
しかし、ヒントは隣にいる協力者に教わった。

「どうやって、人や恐竜を消したり出来るんだろうね」
「人?北川達のことか?」
「それもあるけど……遊馬さんだよ……」

それで、気付いた。確かに遊馬が現れないのはおかしい。

これがスタンドなら、近くにいれば、
電柱が倒れたと同時に電線での電撃攻撃がおこなえるかもしれないのだから……

(そうだ……なぜ……あの男はここにいない!?攻撃のときも見ていない!
ということは近くにいる必要が全くないからか!!?)

(という事は……分かってきたぞ……この空間全てがもう既にやつのスタンドであることは間違いない!
おそらく…なんらかの道具を使っているはずだ!
そのなんらかの道具が見えないところから見ている……
その道具で自分や恐竜…そして、北川達を消した!それが鍵だ!!)

祐一の推理は大分固まり始めた。しかし……

パッ!

場面が変わる。おそらくここは…

「「文房具店?」」

2人は困惑した。なぜこんなところに場面が変わるのかという事を……
しかし、その訳もすぐに分かる。

スッスッスッ

突如として、カッターナイフやはさみなどの刃物が浮いた。

「に、逃げるぞ」
「う、うん!」

しかし、逃げる事は出来なかった。

グッグッ!

2人は足を動かすが、まったく動かない。

「う、動かないだと!!」
「ゆ、祐一!足に接着剤が!!」

見るとそこにはかなりの両の接着剤が2人の足を固めていた。
祐一はすぐ脇を見るとそこには接着剤が大量にあり、それらのうちの幾つかが、2人の足を束縛していた。

「や、やばい!!防御するぞ!!」
「わ、分かったよ!!」

シュパッ!!シュパッ!!

浮いていた刃物が2人めがけて一斉に飛んできた。

「「オラオラオラオラオラ!!」」

掛け声を合わせた、2人のラッシュ!かなりぎりぎりの数だ。
なにせ、軽く数えても50は超えるのだから。

スパッ!スパッ!

祐一は両肩と足が少しカスリ……そして、名雪は右腕と左腕を少しカスッた。
祐一のほうが素早いが、名雪のスタンドは自分の意思のほかにも、オートガードの能力があるため、
ほとんど傷つき具合も同じだ。

「グアッ!大丈夫か!?名雪!!」
「な、なんとか……」

しかし、あまり精神によくはない。あれだけの刃物に命を狙われたのだ。
かなり精神的にダメージを負ったはずだ。
そんな2人を嘲笑うかのごとく……

パッ!

舞台は、先程と同じ様に外に出た。それと接着剤の類は消えていた。
そして、今度は

バキン!スッ!

換気扇のような物が浮いていた。その数は3つほど…
それを確認すると

シュルルルッ!!キュンッ!!

回転を始め、襲いかかる!数は名雪に2つ、祐一に1つ…
名雪は、どう防御すればいいか分からない。回転しているため、蔓だと確実に弾かれる。
しかし、スタンドはその換気扇に向かい、種を飛ばした。
種と呼ぶには大きい気がするが……種は換気扇を弾き、換気扇は壁に刺さり、種は地面にめり込んだ。
祐一は換気扇に向かい、鞄を投げるが、それでも一向にスピードは緩まない…
が回転は僅かだが、緩む。そこを狙い、祐一は換気扇に

「オラァ!」

パンチを加え、壁に逆に飛ばした。壁の周りに彼の教科書や、筆記用具などが散らばる。
それを一瞥したが、やはり回転が鈍っているとは回転しているのだ。祐一の手から血が出ている。

「ふん!どうしたどうした!このままだと死ぬぜ!!」

どこからか響く遊馬の声。
名雪は警戒するが、祐一は余裕がありげだ。
それを感じたのか、祐一を挑発した。

「ふん!あきらめたのか!なら……とっとと死ね!これ以上足掻かれても迷惑だ!!」
「……そうだな……だけどな……やられるのはお前だ!!」

祐一の強い口調。それは名雪と遊馬が驚いた。

「ゆ、祐一!勝算があるの!?」
「ああ……たぶんな……」
「な、なんだと!!」

聞いていた遊馬は激怒した。この能力は、強くはないが、破るのは困難のはずだ。
それを自分で知っているのだ。だから、油断しているところもある。

「推論だが……聞くか?」
「……」

祐一は沈黙を肯定と受け取り……

「まず……気付いたのは名雪が、遊馬がここにいないと言われたからだ」
「?それがどうしたの?」
「目の前に現れれば、もう少し正確な攻撃が出来るはずだ。
確かに数こそ多かったが、正確な攻撃かと聞かれれば疑問に残るんだ。
その上、攻撃に間が空いているからな」

確かに祐一達に対する攻撃は正確でもなく、攻撃に間が空いているときが多い。

「だから……思ったんだ。
攻撃を見ている場所はここではなく……どこか、上から見ているのではないかと……
そして、どこにいても姿を見せても攻撃の精度が変わらないんじゃないかと思った」

ギシリッ!

空から、軋んだ音が聞こえた。

「それで……次に思い出したのが……恐竜を消したときだ……
おまえは一瞬だが消す前に手を挙げ、それを振り下ろした!……見せつけるためだけじゃない!
あの時おまえは、おまえの動作を正確に再現していたはずだ!
だから、簡単な動作でばれるのを恐れたから!!だから、手を挙げたんだ!!」

名雪は祐一の説明を真剣に聞いていた。

「おまえは、あの時幽霊のようなものと言った。あれは、ホログラフだ!機械でそれを作った!
そして……北川達を消した時……何かを押したんだ!そして……その押したものは!」

祐一は一瞬だが言葉をきる。そして……

「パソコンのキーボードだ!おまえはパソコンの中で俺達の周りの物を操作していた!
俺たちはパソコンの中の……おそらく、世界にいる!これが俺の推論だ!」
「……だから……なんだ?」

遊馬は落ち着いた声で尋ねてきた。名雪はその声を聞き、体が震えた。
押し殺されていない凄まじい殺気……それは、恐怖だ。名雪は恐怖を感じた。

「ククク!確かにおまえの推論は当たっている……恐ろしい奴だ……だが!
それで俺を攻撃できるのか!?できないだろう!!
俺がどこにいるかも分かっていながら、攻撃できないだろう!」
「……確かにな……周りがスタンドだらけだ……俺の能力はスタンドには作用しないからな……
まともには殴れないな」
「ゆ、祐一!?」

敗北宣言ともとれること平然と言いきった。

「ふん!なら諦めて死ね!!」
「だがなぁ……さっき換気扇攻撃しただろ……その前に投げたものがあるよな……」

その呟きは辺りに広がった。こういうことには、なぜか祐一の声はよく響く。

「確かに、俺のスタンドは、スタンドには能力が発動しない……
だけど……俺が持っていたもので、スタンドじゃないものもあったよな……」
「な、まさか!?」

遊馬は上空(祐一達からは見えないが)から、祐一が防御した換気扇のところを見た。
そこには換気扇以外なにもない。そう何もないのだ……

祐一が投げた鞄と文房具などの用具が……

ドスッ!ドスッ!

突如として空を貫き、空からそんな音が聞こえた。
名雪は

「な、何をしたの?」
「換気扇、防御する前に鞄を投げただろ?
鞄も一緒に殴って、ノートとかを飛ばしたんだ。
狙いは……動揺したときに音がしただろ?そこに飛ばした」
「す……」
「す?」
「すごいよ!私、分からなかったよ!!」

名雪は祐一のことを尊敬の眼差しで見ていた。
しかし……まだ、敵のスタンドは解けていない……

TO BE CONTINUED

キャラ紹介
相沢祐一
原作通りの性格……と思いたいが、作者のオリジナルが入っているらしい
朝のマラソンのおかげで体力も平均より高い。
頭の方は、中の上ぐらい。
ご多分に漏れず、女顔で、美形ではあるが、上の下といったところ。よくモテル。
祐一の魅力は性格のためか、あまり容姿は関係ないのかもしれない……
女顔を指摘すると怒る。
スタンドのパワーは圧倒的で、現時点でも北川のヒートマスターを上回っているが能力を使いきれていない。
しかし、素晴らしい潜在能力を誇る。命名リトルミラクル
全体的に家事はできない。
後書きのギャグ担当(笑)だが、本編ではシリアスもギャグも適度に行う便利なキャラ。
北川潤
原作とかなりかけ離れている。
高校に入り、2ヶ月に一度のペースでスタンド使いを見つけ、全ての闘いに勝利している
現時点で1番、経験豊富な男である。
1対1に無類の強さを誇る、ヒートマスターを操る。
弱点は特にはないが、あまり組んで闘うタイプではないことぐらいだ。
人当たりはいいが、特に親しい友人は美坂チームや祐一の友人の女子くらいである。
そこそこもてるが、そこらへんの感情に疎い。ちなみに成績は祐一と同じか少し下。
一人暮らしのため、家事ができ、そこらの家政婦より働けたりする。
なお、以前、祐一と北川のやおい本が発売されそうになったのを直前に阻止したのも北川である。
水瀬名雪
天然ボケだが、芯が強い少女。
母である秋子さんを尊敬していて、生涯の目標だとか……(謎ジャム以外)
祐一のことが大好き。
目覚ましの数は少なくなってきていたりするが、それでも一般人には手に余る。
香里の親友で、仲がよく、美坂香里と行動を共にする回数が多い。
スタンドの名前がまだなく、能力も不明瞭だが、
現時点ではスタンドから木の蔓や種を撃ち出す事が判明している。
なお、最近のSSの主流である、我が侭な名雪ではなく、悪いところは自分で認めて、
それを直そうとする、努力家の一面もある。
美坂香里
学年主席の才媛で、ただ、頭がいいだけでなく、応用もきく天才タイプ。
最近、性格が丸くなったと評判で、人付き合いも前より良くなっている。
なぜか、後輩からはお姉様と呼ばれる事もしばしば……(笑)
なお、家事能力はあまりない。
北川にデンジャラス・サウルスとの闘いを見てから、少しだが、特別な感情を抱くようになる。
自分でも気付いていない。
スタンドの能力は強力だが、動くものには当て辛く、自分の近くでは自分を巻き込みかねなく、
そのうえ街中で使うと大災害を引き起こす等、意外に弱点はある。
なお、メリケンサックは持っていない。(爆)

後書き
作:祐一は生きているのだろうか?
北川(以下:北):そう言っていながら、おれを呼ぶのはなぜだ?
作:いやぁー……あれだけのことがありながら、生きているとは思えなくて……
北:……なにかあったのか??
作:……いや……なにも(あさっての方向)
北:微妙に気になるぞ……
作:まぁ、それはともかく……今回のために少しだけ伏線も用意していたんだ。
北:あぁ……あの遊馬が手を挙げる、アレね……
作:まぁねー……だけど、納得してないところもあるんだよね……
北:水瀬のスタンドか?
作:そうそう……あまり活躍してないかな……と
北:水瀬さんの性格を考えれば、活躍してないか?
作:あの天然少女だからな……
北:そうそう
名雪(以下:名):ひどいよー
北:おお、水瀬……頑張ってたな!
作:そうそう、2話では読者にサービスまでしてたじゃないか!
名:それが一番酷いよ!!
作:(無視)いやー……いい目の保養になったぞ、あれは…
名:うぐぅ、無視しないで……
北:それは月宮さんの台詞だ
名:じゃ……えうー、そんなこという人嫌いです!
作:それは栞……
名:そんな酷なこと……
北&作:収拾つかないから、やめなさい(やめろ)!
名:うー……わかったよ。
(???:うぐぅ、真似しないで)
(???:そんなこという人たち大嫌いです!)
(???:そんな酷なことないでしょう)
北:何か聞こえなかったか?
作:幻聴だろ
北:そうだな
名:そうだ!……えっとね……私のスタンド、ネコさんにしてくれても……
作:だめだ!悪いけどネタがない
名:うー……いじわる……(涙目で上目遣い)
作:う……いい…
北:こらこら!もうスタンド発表したんだから、だめだろ!
名:うー……いじわる……(涙目で上目遣い)
北:ぐ……(ざ、罪悪感が……)だ、だめだぞ……水瀬のスタンドだってかわいいって書かれているだろ?
それで我慢しなさい。
名:……分かったよ。でも祐一や北川君、香里のスタンドてかっこいいから羨ましいよ
北:美坂は、水瀬のが羨ましいって言ってたぞ
名:なんでだろうね
北:ほら……男がかわいい、と言われるのを嫌がるように、
女の子がカッコイイて言われるのに抵抗があるんじゃないか?
名:そうかなー。私はへいきだけど……
北:ま、人それぞれだから。
名:そうだね……そういえば、作者さんは?
作:いい……いや…だめだ!いや…いい!
名:な、何してるのかな
北:……葛藤しているな
名:ど、どうしてかな…
北:……水瀬のせいだと思うけどな
名:?なんで?
北:……やれやれだぜ
名:わ、祐一のせりふだよ。
北:これは元々他の人の台詞だ。それをおれが教えたんだ
名:祐一が勝手に使ってたの?
北:そういうこと。これ以上は本気で収拾つかないから、帰ろうか?
名:そうだね

2人は退場……作者は葛藤を一晩中続けていた。




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