『北の高校生の非常識な日常 第二話』



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○ この話は原作の過去の悲劇は起きていません。
○ ONEも出てきます。(永遠は求めていません。その理由は今回で説明されます。)
○ 能力もいろいろ出てきます。
○ オリキャラも出ます。ていうか一部の男が目立ちます。 ○ 以上の設定が嫌な方は読むのをやめるのをお奨めします。










浩平たちもぎりぎりで到着し、なんとか遅刻を回避したようだ。そして
「ふー、なんとか間に合ったな。」
「はぁはぁ、浩平もっと早く起きようよ−」
「何、それではオレがいつも起きるのが、遅いみたいな言い方じゃないか!」
「遅いから、走ってるんだよー」
いつものやりとりが行われた。しかし、毎回このやり取り、羨ましそうに見ている少女達もいた。
七瀬と茜のことだ。
(折原の奴、今日も仲良いわ。)
(浩平……駄目です。)
二人は熱い視線を送っている。
しかし、それにも気付かずに口論をしている二人。
「いーや、長森、お前の起こしかたが悪いのだ。もっと起こし方の勉強をしろ。」
無茶苦茶な事を言っていた。周りの人間も、いつものことだな。と思っている。
そこに、
「いいから、座れ。もうそろそろ来るぞ。」
と龍二の突っ込みがきまった。毎回突っ込みをいれているのだ。
「分かったよ。」
あっさりと席に座った。瑞佳もついで座った。龍二が突っ込みをいれて座る。これがパターンなのだ。
そういえば、席は窓側の一番後ろの席4つが祐一たちで、その横に龍二と久瀬が座り、
龍二たちの前に浩平たちが座っている。補足でした。
「そういえば、なんで祐一と北川はもう寝てるんだ。」
「君もこれを聞いたら、眠る。」
と久瀬が言った。
「はっ?」
浩平は訳が分からない。という顔をした。当然だ、これで分かればエスパーだ。
久瀬は次の言葉を、悪魔の宣告をした。
「放課後、君も残りたまえ。例の一件、これだけで分かるはずだ。」
とその瞬間
ドサッ
意識が消え、浩平は机に突っ伏した。予想通りだ。
「わっ、浩平」
「折原、どうしたの!」
「浩平、大丈夫ですか」
と3人の声を聞きながら、浩平の意識は消えた。
なお、3人は死んだように眠っていたという。。


「お兄ちゃん」
浩平は辺りを見渡した。そこに、15,6歳ぐらいの、小柄な女の子がたっていた。
髪はストレートに伸びていて、腰まである。服はセーターとロングスカートをはいていた。
小柄なわりに結構出るべきところは出ている。一般的に美少女と呼ばれる容姿だ。
「みさお」
浩平はその名を呼び、近づいていった。
「お兄ちゃん、久しぶりだね。でも今日はちょっと早いね」
「…ついさっき、ショックな事があってな。」
と話した。みさおは?という顔をしたが、それからここ最近の事を話していた。
「ふー」
「?どうした。」 
浩平は心配そうに覗き込んだ。
「お兄ちゃんの体に入って、大分たったとおもって。」
「…そういえば、そうだな。何年くらいだ?」
「私は、大半は寝てるから、分からないよ。」
「水瀬みたいだな。」
浩平はからかった。
「もう、しょうがないよ。私はほとんど、寝ていないと消えちゃうんだから。」
「…そうだったな。」
あまりに元気だから、忘れていた。起きているだけで力を使うんだったな。
「でも、何年くらいかな」
「さあな、でも別にいいさ。こうしてみさおといられるんだからな。」
この台詞をきき、みさおはうれしそうに浩平に抱きついた。
「みさお」
抱きつかれた浩平もうれしいらしく離さなかった。少し鼻の下が伸びているようだが。
そして、
「ずっといるね。お兄ちゃんのそばに」
二人は抱きしめ合った。それは兄妹というよりは恋人のようだが。


このような状態になったのには訳がある。
それは、最後にみさおの手をつないだのだ。
そして、その直後……みさおの心臓は停止した。
浩平は泣いた。なぜなら、父親は死に、母親はみさおが入院したために宗教に、
そんな彼にとって、みさおは家族としての最後の絆だったのだ。だから、彼は泣いた。
その彼の心情を察したのか、由紀子さんは医師たちに
「一人にしましょう」
といって、出ていった。いまだ泣きつづける浩平。しかし、異変はこの後起こった。
「お兄ちゃん」
どこからか、聞こえる声。浩平は泣いていたため聞こえなかった。
「お兄ちゃん」
やはり、聞こえていないようだ。声は、息を大きく吸いこみ
「お兄ちゃん!!」
それは、かなりの大声だった。浩平の耳はいまだに鳴っている。がなんとか声を出した。
「なっ、み、みさお?」
浩平はかなり驚いている。当然だ。今、目の前にいるみさおは動いてさえいない。
なのにみさおの声は聞こえるのだから。
「ふう、おちついた?お兄ちゃん」
「あっ、ああ。」
本当は全然落ち着いてはいないが、そう答えた。浩平は
(なぜだ、なぜみさおの声が聞こえるんだ。まさか、オレも死んだのか?いやいや幽霊の可能性も…)
考えれば考えるほど、混乱していく。
「うーん、どうやらお兄ちゃんの中にいるみたい。」
「へっ?」
浩平は間の抜けた声を出した。どうやら混乱を脱出したようだ。
「おまえは、オレを食いに来た悪魔の使いじゃないのか?」
失礼、混乱は余計進んでいたようだ。
「………」
その後、浩平が起きるまでの記憶は無かったそうだ。しかし、耳鳴りは余計に酷くなったという。

眠ったりしたときにみさおに会える。そのため浩平は永遠を求めなかった。


「ふう、お兄ちゃん。また、今度ね。」
とみさおはいった。みさおはちょっと疲れているようだ。なぜかは、自主規制(おい。
「もう、今日の時間は終わりか。」
浩平は残念そうだった。浩平は服を直している(こら。
「でも、大分時間がたってるよ。そろそろ起きないと。」
と言った。
「しょうがないな。じゃ戻るか。」
「またね、お兄ちゃん。」
と光が差して浩平の姿は消えていった。


浩平は目を覚ました。時間は…午前の授業終了、2分前だった。
(ふう、戻ってきた。戻ってきた。)
と心の中で、思っていた。浩平は突っ伏しながら、周りを見た。
(祐一と北川はまだ、寝てやがる。いかんぞ、二人とも)
と普段の自分を無視して、二人をそう評価した。
(長森たちは…起きてるな。感心、感心。これでテストも安心だ。)
だった。この男に自分だけで勉強するということはないらしい。
(龍二と久瀬は…ま、これもいつも通りだな。)
そう、この二人は教師の話しを無視し、二人で教えあっていた。
そんなこんなで…授業は終わった。


「相沢…いいから起きろ。昼休みだ。」
と起きた瞬間に北川はそう言った。
「おう、わかったぞ。北川。時に聞くが体調は?」
祐一も起きたようだ。
「体調は悪くないが、朝のダメージがひどいな。」
「俺も同じだ。やっぱり悪徳生徒会長と超危険人物の口撃は一味違うな。」
「そうだな。」
「「わはははは」」
と二人は笑っていたが、一人、恐ろしい殺気を振りまいていた。そして、
「お前ら、そんなに死にたかったのか。そうか、気付かなくて悪かったな。」
と言った。二人は普段と変わらないように見えるが額に汗がでている。
もう既に、首筋に剣が置かれていた。ちなみに首にうっすらと、赤い筋が見える。
しかし、捨てる神あれば、拾う神あり。というかこいつ以外に誰が拾う?
「朝も言ったが、殺すなら卒業後に殺したまえ。それに殺すときは僕も手伝おう。」
と言った。拾ってないかもしれないが、命は救われた。二人は安堵した。しかし、
「久瀬、それじゃ、気がすまない。というわけで」
ゴン、ドカッ
二人を殴りつけた。頭から、煙が出ていた。そして、
「いくぞ、もうみんな待っているはずだ。」
見ると、浩平達は既に移動していた。
「こいつらは、どうする?」
久瀬が指差したのは、馬鹿二人だった。
「…どうせ、すぐに復活する。いくぞ。」
と龍二は言い放つと同時に、移動を開始した。
「…そうだな。」
久瀬も移動を開始した。向かう先は、生徒会室だ。そこに全員いるはずだ。


「あっ、久瀬さん、遅かったですね。」
生徒会室に着くと、佐祐理さんが出迎えてくれた。
「すみません、ちょっと用があって、」
「あははー、別にいいですよ。さっ、座ってください。」 
と久瀬が席についた。そこに、
「うーー、石神さんーー、仕事してくださいーー。」
と、憔悴した様子の倉田一弥が現れたが龍二は無視した。
「うーー、無視しないでくださいーー。」
「あー、うるさいぞ。静かにしろ。」
「仕事をしたら、静かになりますー。」
と言った。一弥は生徒会長、及び副会長補佐なのだが久瀬の仕事はほぼ完璧なので、
実質的に龍二の補佐なのだ。しかし龍二は仕事をしないので、全部一弥が処理している。
「ふん、それより行かなくていいのか、彼女がまっているぞ。」
「えっ、舞さんは彼女ですけど、でも、その、あの…」
「さっ、座るぞ。」
一弥を置いて、席に着いた。一弥は後を追いかけた。その途中
「祐一さんは、どこですか。」
と栞が聞いてきた。そして、
「祐一たちなら、今ごろ、起きただろう。もう少しで来るだろう。」
と龍二が言った。実際は、まだ動いてさえいないのだが
「じゃ、もうちょっと待ちましょう。」
「ええー、もう食べようよー」
とみさき先輩が言い出した。
「もうちょっと待ちなさい、みさき。」
「待ちましょう、先輩。」
と雪見と浩平に言われた。しかし、
「食っていいぞ。っていうか、食え。」
と龍二が言った。全員が、えっ。と言葉を合わせた。
「あのばか共のために、待つ必要などない。」
と龍二は言いきった。祐一達に腹を立てているのか、
それとも食べられないことに対する苛立ちか判断がつかなかった。が、おそらく両方だろう。
「えっと、そ、そういう事らしいので、食べましょう。
  と栞が弁当を取りだし、昼食が始まった。
逆らったら、大変な事になると判断した栞は全員をそううながした。
龍二と久瀬以外の二人は一斉に頷いた。みんな死にたくないようだ。
「じゃ、食べよう。ね、浩平君。」
と、みさきはうれしそうに言った。その言葉をきっかけに昼食が始まった。


澪は佐祐理さんのお手製の寿司を食べながら、久瀬と壮絶な取り合いをしていたという。
久瀬は和食が好きなようだ。
「佐祐理さんの弁当は僕のだ。」
『寿司はいただくの』
…祐一と舞以上の激戦のようだ。舞は
「一弥…お弁当作った…食べて。」
「えっ、もっもちろんいただきます。」
一弥といい雰囲気のようだ。ビシッ、ぐっ、作者に攻撃を加えるとは、やるな。舞
あゆと星崎は仲良さそうに、話していた。そして、あゆは弁当を取り出した。
「がんばって、作ってみたよ。食べてね。」
しかし、取り出された弁当は、ほぼ、真っ黒だった。
「う、うん、いただきます。」
と箸と声を振るわせながら、おそるおそる、お弁当に箸を近づけ、そして一気に口へ運んだ。
その瞬間、彼は顔を青ざめさせた。が
「う、うん。おいしいよ。あ、ありがとう。」
と言った。男…いや漢の鑑だ。
「うん、ありがとう。でも、やっぱり秋子さんに料理習うね。
それで、美味しいもの作れるように頑張るよ。」
と言った。まぁ、これからに期待しよう。
浩平は囲まれていた。
「食べてよ、浩平」
「折原、食べなさい。」
「浩平…食べてください。」
「いや、そんなに食えな…」…羨ましいから、次だ次(おいby浩平)。
他のみんなは、みさきの大食いショーを見ていた。このままでは、すべて食べられる。
「うーん、おいしいよ。雪ちゃん」
「……よかったわね。」
親友のことにあきれながら、自分の分は、確保していた。見ると全員同じだった。栞は、
「えうー。このままだと、祐一さんの分が無くなりますー。」
と言っていた。昼休みは平和なようだ。


追記として、祐一と北川はみさきが食べ終える前になんとか到着し、弁当をぎりぎり確保した。
このときばかりは、栞の重箱弁当をありがたっていたという。



続く


登場人物紹介
折原浩平
とてもくだらないことに命をかける男。そのため、ある意味最強である。
場の空気を読まずにボケをするため、よく殴られている。そして、鈍感。
由紀子さんのところに居候している。
体内に妹である、みさおの人格がいる。がほとんど恋人のような関係である。
なお、瑞佳とは友達以上恋人未満である。秋子さんのいう一部の人物。

折原みさお(幽霊) 肉体は無いが、浩平の中に住んでいる(何故こんなことになったかは不明)。
意識がある状態だと、それだけで力をつかうため、ほとんど、寝ている。
しかし、短時間なら何度でも呼べる。
浩平を実の兄以上の存在としているが、浩平が望むなら、いつ消えても良いと思っている。
(絶対にありえないが。)浩平の能力にとって重要な存在である。
なお、秋子さんと秋子さんのいう一部の人物なら、浩平ほどではないが、知覚できる。

長森瑞佳
浩平の幼馴染。浩平のことが好きで、いつも世話を焼く。
いつも浩平と一緒にいるため、半ば公認カップルであるが、恋人までいっていない。
自分のことを瑞佳と呼んでほしいようだ。ファンクラブ有り。
なお、住井の「折原浩平の恋人は誰だ、レース」で最有力候補である。

七瀬留美
説明するまでもないが、乙女を目指す少女。だが、言動や行動をみていると、
漢を目指しているように見えないという悲惨な少女(原因は浩平達のちょっかいである。)。
浩平のことが好き。ファンクラブも有るが、その内容は…いつか語ろうと思う。
未確認だが一部のレズに狙われているという。

里村茜
城島司を待っていたが、今は浩平のことが好きなようだ。
神秘的な雰囲気でかなりの人気がある。
かなりの甘党で、蜂蜜練乳ワッフルを食べられるが、その味をみんなに
認めてもらえないため、ちょっと不満なようだ。

倉田佐祐理
久瀬の彼女。よく日曜日にテートをしている。
家事全般が得意で、更に頭も良く、そのうえ運動神経がいい完璧なお嬢様。
しかし、趣味の魔法を久瀬と一緒に勉強しているため、 
相当強く、秋子さんのいう一部の人物である。 

川澄舞
佐祐理さんの親友で、彼女の弟の倉田一弥と付き合っている。
魔物の力を完璧に制御できるため、相当強い。
佐祐理さんと自分がナンパされたとき、二人でナンパ男達を叩き潰したため、
この二人をナンパしないこと、というのが地元の認識。秋子さんのいう一部の人物。

倉田一弥
舞の恋人。生徒会の補佐役を仕事としている。
龍二が仕事をしないので、毎回泣いているようだ。佐祐理さんと違い
魔法の才能は無い。そのため、体を鍛え空手を習っている。
容姿は、童顔でその道のお姉さんに人気である。

川名みさき
目が見えないけど元気な少女。耳と鼻がよく、常人では
持てない感覚を持つ。特に鼻は、食べ物の匂いならかなり遠くても分かるという。
浩平のことが好きのようだ。
なお、雪見に対する借金はまだまだあるようだ。

深山雪見
演劇部の部長である。部員がいないので部活動として活動はほとんどしていない。
浩平が久瀬に頼み、何とか持っているのが現状。
しかし、一発逆転の手段として、祐一達を部活にいれようとしている、策略家。
すでに、助っ人としては登録されているため、あと一息である。

美坂栞
澪と仲が良く、よく一緒にいる。病気はなし。
ときどき、澪のスケッチブックに絵を描き込んでいる。
祐一が好きで重箱弁当でアピールするが、逆効果だと気付いていない。
名雪に次ぐ、祐一の財布を減らしている、原因である。

上月澪
栞と仲がいい。
栞の絵をみたのがきっかけ。(そのとき倒れたようだが、)浩平が好き。
寿司が大好物。その他に佐祐理さんのお弁当が好きで、久瀬と取り合いをする。

星崎涼
陸上部のホープで1年生。あゆの彼氏。オリキャラ。
もてていたようだが、断っていた。
あゆには一目ぼれだったそうだ。奥手のため進展はあまりしていない
祐一のことは嫌いではないが、嫉妬にも似た複雑な感情を持っている。



後書き
作者(以下:作)いや、北の高校生の第二話でした。
浩平(以下:浩)おい、なんだこれは。
作:どれのことだ?
浩:自主規制のところだ!これじゃ変人だけじゃなくて、変態だぞ!
作:あっ、これか…いいじゃん。
浩:よくない!何でこんな事…
作:べつにいいだろ。お前だってうれしいんだろ。
浩:ぐっ………ま、まぁいい予告行くぞ
作:ごまかしたな。二つの案がある。一つは本編、もう一つは外伝
浩:もう外伝?案は?
作:例の遊園地の事件だ。まだ、いろいろな人の過去の話は早いだろうし。
浩:どっちにするんだ。
作:俺の気分で。
浩:おい、こら。
作:ほら、久瀬と佐祐理さんは後書きで能力書いちゃったから、君らも、書こうと、ね
浩:ふーん、まぁいい。早く書けよ。
作:お前とみさおの18き…
浩:偉そうにして、ごめんなさい。早く書いてください(土下座)。
作:そうそう、人間素直が、一番さ。
浩:(いつか、殺す。)
                               




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