『ONE PIECE 〜外伝〜
プロローグ』
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富・名声・力……
この世の全てを手に入れた男、“海賊王”ゴールド・ロジャー
彼の死に際に放った一言は全世界の人々を海に駆り立てた。
「おれの財宝か?欲しけりゃくれてやるぜ…探してみろ。この世の全てをそこに置いてきた」
ニヤッ
世は大海賊時代を迎える――――――
そこは平和な村だ。イーストブルーのユキ村。
ここは比較的ノースブルーに近い村だった。しかし、のどかで平和な村だ。
村人自体が刺激を求めようとさえするほど平和な村なのだ。
そこに一人の少年がいた。
彼は海賊に憧れていたのだ。
もちろん訳がある。
当時の少年は、海賊は悪いヤツらと教わっていた。
少年も信じていた。だから、近づくなんて絶対にするかと思った。
しかし、ある日のこと。その気持ちが変化した。
彼は酒場で騒ぐ海賊を見た。
そこで見たのは、
ものスゴく楽しそうに笑う海賊達だった。
最初は訳がわからない嫌悪感を抱いたものの、すぐに興味を持ち始めた。
こんなに楽しそうに笑う人を見たことはなかったのだから。
そして、彼は話しかけた。生来の性格上、彼は興味を持ったらすぐに行動に移すタイプだった。
まぁ、考えるより体が動くタイプと言うことだ。
そして、このなかで一番目立っていた男に話しかけた。
それは、赤い髪の男だった。
少年は一瞬だが躊躇った。もしかして、彼の髪の毛は返り血で赤いのではないかと思ったのだ。
そして、片腕がないのだ。その男は……
少し、怖く感じたが意を決して話しかけた。
「おい!アンタ!」
意を決したのはいいが、威勢がよすぎたのではないかと不安になる。
赤髪の男は酒を飲みながら、こちらの方に向いた。
少年はさらに怯む。そして、
「海賊って楽しいのか!?」
大声で尋ねた。酒場での喧騒が止まった。
そして……
「まぁな」
男が笑いながらそう答えた。
その笑いは大人のはずだが、やけに子供っぽく見えた。
それが、シャンクスという海賊とユウイチという少年の邂逅だった。
しばらくして、いろいろなコトを聞いた。
この村に来たのは補給のためだそうだ。
本来ならもっと北に向かっているはずだが、食料などの補給のために立ち寄ったそうだ。
ユウイチはここでは考えられないような危険な世界である海という世界を聞いた。
そして、
「俺も連れてけ!」
その言葉を発した直後、またしても喧騒が止まった。
そして、会った直後と違う事は、その後大爆笑が起こったことだった。
シャンクスも腹を抱えて笑っていた。ユウイチは剥れた。
「なにがおかしいんだよ……」
「いやな……おまえとおんなじコト言ったヤツがいてな……それを思い出したんだ」
「おれと……おなじコトを?」
少なからず驚いた。自分と同じ様なコトを言うとは思わなかった。
しかし、別の疑問が生まれた。
「じゃァさ。そいつは連れてった?」
「いいや。連れてってない。それをからかったらその反応が面白くて面白くて……」
思い出したのか、含み笑いをしている。それを見てユウイチは嫉妬した。
楽しそうに笑うシャンクスをみると、ユウイチとしては面白くなかった。
奢ってもらっていたモノを全て食べ終えた。
そして、デザートを食べるべく周りを捜していた。
近くにあった宝箱の中から果物の匂いがした。
それを開けて、その中の物を食べた。
ユウイチとしては憂さ晴らしのつもりだった。
しかし……直後として、ユウイチの体が痺れるような感覚を受けた。
そして……
「おい?どうした?」
シャンクスは心配した。体が動いてないので、シャンクスは心配した。
そして、
バチッ!
「イテッ!なんだ!?」
触れた瞬間、痺れるような感覚を受けた。クルーは酒を吹き出した。
「ん?どうした?」
しかし、ユウイチにはなんともない。
これが、一度目なら不安にはならないだろう。シャンクスたちクルーは予感した。
かつてと同じ様なコトがまたしても起こってしまったのだと。
そして、それは見事に当たってしまった。
「ああッ!またしてもないぞ!敵船から奪ったビリビリの実が!!!!」
「ナンダってーーーーーー!!??」
「なんだ!?なんだ!?どうしたんだ!!??」
ユウイチ一人だけ意味がわからなかった。
シャンクスは彼の顔を覗き込んだ。
ベンベックマン……この中で一番太い男だ。
その男が絵に描いてくれた。
その絵にはブドウに似ていたが、ブドウの実が雷のマークだった。
その絵を見せられ、
「おい!ユウイチ!お前まさかこんな実を食ったんじゃ………!!」
「う、うん。デザートにもらったけど……まずかったけど……」
その言葉を聞くやいなや、シャンクスはユウイチの頬を引っ張りながらこう言った。
「いいか!?ビリビリの実はな!!悪魔の実とも呼ばれる海の秘宝なんだ!!食えば電気人間!!
そして泳げない体になっちまうんだ!!」
「エーーーーーーー!!マジでーーーーーーー!!」
「このバカやろーーーーーーー!!」
どこかで見たようなやり取りその村にあった。
1日後
ユウイチは歩いていた。あの後すぐに謝った。
聞いた話によると、あの実は1億という大金になるという
そんなものをあっさりと食べてしまったのだ。
怒っても仕方がないと自覚している。
しかし、自分も納得してないコトがある。
話にでてきたヤツに嫉妬しているのだ。
そいつの話が出てきたときのみんなの顔を思い出すと楽しそうだった。
本当に楽しそうだったのだ。
だから嫉妬した。子供だったと思う。
だけど、シャンクスという男の大きさもよく知っている。
知っているからこそ認められたその男に嫉妬したのだ。
その時、ユウイチは決意した。
シャンクスに認められるために、そして実を食べたことに報いるために……
彼は酒場へと向かった。
しかし、その途中
「おい、聞いたか?今日、あの海賊達行っちまうらしいぜ?」
「本当かよ!?海賊だけどいいヤツらだったのに……」
偶然だが確かに聞いた。
「その話、本当か!?」
「グギャァァッァ!?」
話を聞いて興奮したユウイチは電撃を浴びせた。
ユウイチは意識していないが、彼はもう電気人間なのだ。
感電させたことに目もくれず、さらに問い詰めた。
「い、イ……マ……ナラ……港ニ……イル……ダカラ……離セ……」
「わかった!!じゃァな!」
そして、すぐに港に急行した。
余談だが、感電した男はアフロになっていた。
こんなこともあるときがあるそうだ。
港についたユウイチはシャンクスを捜した。
すぐに見つかった。海賊船の前にいけばすぐに見つかった。
「シャンクス!!」
「おお、ユウイチ!どうした?」
「昨日のコト……ホントウにゴメン!」
「なんだ……べつにいいさ。また、見つければいいしな」
笑っていた。笑いながら許してくれた。
しかし、これが本題ではない。
「それでさ。俺も海賊になる」
「連れてかないぜ」
「ううん。自分でなる。それでいつか悪魔の実を返すんだ」
それがユウイチの決意だった。
シャンクスは微笑した。
「待ってるぜ……ユウイチ」
「ああ……だけど、続きがあるんだ。返したら俺は海賊王を目指す。あんたがなってたら俺が奪うからな。
今日、それが俺の夢になった」
「ハハハ……おまえは本当に……似てるよ。アイツや……俺にな……」
シャンクスはポケットからナニかを取り出した。
それは拳大の黄色い鉄だった。
そして、それをユウイチに差し出した。
「これは?」
「あの宝箱に入ってた。おまえが持っとけ……それと、今から写真を撮る。おまえも入れ」
「……いいのか?」
「ああ。おまえも俺の友達だ」
自分も認めてくれた。
嬉しかったのだ。涙を堪えようとするも、涙はドンドン出てくる。
「おい?どうした?」
「な……なんでもねェよ!は、早く撮ろうぜ!」
結局、ユウイチは泣いた。写真には泣いたユウイチと笑うシャンクス達が写っている。
他人にとってはただの写真。だがユウイチには最高の宝物だった。
「あいつも大物になるぜ。ルフィと同じようにな」
「ああ。楽しみだよ……またな、ユウイチ」
そして、10年後……
彼は旅立った。仲間を探すため、船を手に入れるため、そしてシャンクスとの約束を果たすために。
もう一つの旅が今始まる。
後書き
難しい。この一言。
シャンクスは偉大過ぎて正直、手に負えません。
彼の魅力が1%でも出てくれればと思っております。
正直、1%でているかは疑問です。ユウイチはビリビリの実を食べてしまいました。
この実のせいで、ユウイチを人質にするコトが出来なくなりました。
掴まっても、感電させればいいのですから(笑)
ジョジョと共にクロスオーバーに近いですが、頑張ります。
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