注:このSSはとある映画のクロスです。そして無茶苦茶です。それでも良い方は読んでやって下さい。




時空を駆けちまった少年

外伝? 大怪獣







「なー、スバル〜」
「ん〜?」


機動六課に遊びに来た。
ここは食堂。
飯をスバルと食いながらふと疑問に思ったことを聞く。


「魔法って環境にやさしいんだっけ?」
「そうだよ。確か」


ふ〜ん……じゃあ魔力発電所とかあるといいかもなー。
なんかこの前地球環境が兵器とか、原発、火力発電とか、あとゴミやらでやばいって言ってたし。


「どうしてそんなこと聞くの?」
「いや、宿題で環境問題? が出て」


まあ魔法の公式やらと比べたら楽な問題じゃねのか?


「ふ〜ん……地球も環境問題あるんだ」
「そうそう。ミッドと違うしな。あれだ。環境一気にぶっ壊せる質量兵器だってあるんだ」

「SLB並み?」
「一発でクラナガン消し飛ばせるわ。あと数百年はそこに生物住めなくできるぞ」

「嘘……」
「マジ」


そういやそういう映画あったな〜



突如警報が鳴る。
なんだ? 事件か? 最近何でも屋な部署になってるからなここ。



『 非常事態発生!! 管理局地上部隊は全部隊出動!! 繰り返す!! 全部隊緊急出動!! 』


……全部隊―――!?


食堂で食事してた局員もあまりの事態に驚く。
そしてすぐさま自分の持ち場に急行。


「スバル!! 急いでヘリポート!!」


たくさんの局員が行きかう廊下からなのはさんが呼びだす。


「なのはさん!!」
「アイナさん! 急いでヴィヴィオとクラナガンから離れて下さい! ううん! 今すぐ海鳴に行ってください」


マジで!?
どんな緊急事態だよ!?
よし! 俺も今すぐ退散! 即帰る!


「ケイ!! 今すぐ手伝え!!」


今度はシグナム師範が食堂に来て俺を召集。


「嫌っス!! 帰るっす!!」
「叩き斬るぞ!」
「了解です!!」


アギトはどこだ!!
何でいない!! いないと魔法が……


「ケイ! 行くよ!」
「待てよ!? アギトは!?」


無視されて先に行かれた。
くそう! ああ、もう! とにかく行ったる!!








「遅えぞ! 今すぐ乗れ!」


ヴァイスさんも相当焦ってる。
急かされてみんな一気に搭乗。
しかも今回は六課魔導師組全員が乗り込んでいる。

隊長3名、副隊長2名、フォアード4名、そして俺。


「アルト。現場についたらお前が空の目だ。いいな、ヘマ済んじゃねえぞ!」
「はい!」


ヴァイスさんがストームレイダーを狙撃銃のモードにしている。
嘘だろ!? 狙撃まで!?


「一体何が起きてるんですか!?」
「それを今から説明するんや」


はやてさんも焦っておられる。
口調も荒い。


「……今回の事件は間違いなく今までにない大規模なものになる。みんなも覚悟せなあかん」


全員から生唾を飲み込む音がする。
心臓がものすごくバクバクいってる。
なんだ……SSSクラス魔導師でもセットで来たのか!?

つうか今までにないってJS事件以上!?
超兵器でも来るのか!?
やっぱしトンズラをこく準備を……


「エリオ……キャロ……2人は無理しちゃダメだからね……それと絶対に私から離れないで」


フェイトさんがエリオとキャロを抱きしめる。


「シャマルは常に回避に集中。負傷者を治療に集中や」
「わかったわ」
「シグナムとヴィータは最前線。けど1発でも喰らったらアウトや。ウチが後ろで隙を作るからそのとき以外は接近は許可せん」
「了解です」
「任せろはやて」


あれ? リインがいねえぞ。
どこ行った?


「スバルにティアナはウイングロード上で戦闘になるけど、2人一緒にいてすぐに回避運動を取れるようにして」
「「はい!」」
「いい? 絶対に回避を第一にして」


こっちも攻撃より回避をしろと言ってる。
マジでどんな奴が!?


「現場到着!! 全員準備はいいか!!」


外を見るとJS事件時以上の戦力がミッドの沿岸にズラリと並んでいる。
各部隊の魔導師が沿岸や、ビルの屋上に。
航空部隊は空を旋回。

街の方はレスキューの部隊が住民に避難を呼びかけている。
そこら中で転移魔法の魔法陣がしかれ、そこに姿を消す住民。


なんかどっかで見たような光景……


バリケードを設置する非魔導師の人たち。
……まて、なんでバリケードが数十メートルあるんだ。

むしろミッドが沿岸が要塞みたいに見えるぞ。
……なんかどっかの研究部署から馬鹿でかい砲撃魔法用デバイスも十数メートル間隔で設置してあるし……

海上にも地球の戦艦とは違うけど似たようなのがある。


うげえ!? L級戦艦まで出てきた!! XV級も!?

ひいふうみい……合計10隻!?

戦争か!? 戦争でもおっぱじめるのか!?


「マジで何相手にするの!? 敵の数は!?」
「敵の数は1や……」


敵数1!? たった1人にこんだけの数と戦艦!?
一体どこにいるんだよ!?


『部隊長!! 反応急接近!!』


どこから来る!?



ゴゴオ……



空からか!?
それかいきなり空間が割れて登場か!?
 
ん? あれ? 海が光ってる……



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……


海から巨大な泡と、それと一緒に電気のようなものが走っている。

そして



「!? ヴァイス君回避―――!!」
「うおりゃああああ!!」


ヘリが急旋回。
そして先ほどの軌道上を青く巨大な光線が走る。
そのあまりに巨大な光線の衝撃にヘリは大きく揺れ、吹き飛ばされる。
全員ヘリの持ち手部分に捕まり、飛ばされないようにする。


うおおおおおお!? 滅茶苦茶揺れる!!


「きゃああ!?」


ん? うおおお!?
ティアナが衝撃に耐えられず持ち手を放してしまう。

そして俺の方にぶつかってきた。
しかも胸の部分が俺の顔に来るように。


「むがあっ!?」


けどここでしっかりホールドしないとヘリの中で大怪我だ!!

片手でティアナをホールド、空いてる方で持ち手に捕まる。


「〜〜〜〜〜〜〜〜〜変態!! どこに顔埋めて」
「もがふがああ!! (そんな場合じゃねえだろ!!)」

「んっ……ちょっ……そんなとこで喋……あっ……」


赤く頬を染めてビクンと体を少し反って、甘い声を出すティアナ。

〜〜〜〜〜〜〜〜!?
一生懸命理性保ってるのに変な声出すなーーー!


「ティア大丈夫!?」


ヘリの体勢が落ち着き、揺れが小さくなるとスバルがティアナをホールド。
そのまま離れる。


「あんたねえ!」
「そんな場合じゃねえだろ! つうかさっきの何だ!?」


外の様子がスクリーンに出される。
見るとさっきの光が強くなり、放電現象も激しくなっている。

泡が激しく海を荒らし、少しずつ海から黒く大きな "何か" が


……おいおい、まさか……


『 来ます!! 』


ギャアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーンンンンン!!



えええええええええええええええええええええええええええええええ!?

海の中から巨大で、黒く、そしてどんな生物にも出せないであろう雄叫びを上げる龍が姿を現した。
ってこいつはまさか!?



『 ゴ○ラ出現!! ゴ○ラ出現!! 魔導師部隊、及び艦隊は攻撃を開始!! 』



やっぱりかああああああああああああああああああああ!!
つうかなんでミッドにゴ○ラが出るんだよ!?

誰だ! あんなの作って召喚したのは!!
それともに何か!
実は昔のミッドに核でもあって、俺が知らなかっただけで存在していたのか!?


「みんな、いくで!!」
「さっき言われたことを守って生き残るよ!!」
「エリオ、キャロ、準備はいい!?」

「「「「 はい!! 」」」」

「ケイ! 行くぞ!!」


いやいやいや!? 師範無茶言わんで下さい!
あんなドでかいのどう相手しろと!?


「無理っす!!」


とは言ったがみんな無視。
俺を置いて開いた後部ハッチから飛び降り、バリアジャケットを装備。

飛行可能組は魔法で飛んだり、フリードを巨大化させ乗ることで飛ぶ。
飛べない組はスバルのウイングロードに乗って攻撃を開始する。



「無視された! そしてアギトいないと飛べないのにみんな無視してる!」

「うっせえ、ごちゃごちゃ言ってねえでサッサと行けや」
「へっ?」


ドンとヴァイスさんに蹴落とされる。
そのまま俺の足場は消える。

足をバタバタさせたり、手をパタパタさせるが当然意味なし。

上に向かって平泳ぎもする、効果なし。


「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!??」



そのまま真下に真っ逆さま。









「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」


絶叫を上げつつ落ちる。
落ちながら周りを見ると皆さん超攻撃を仕掛けまくってる。

戦艦の魔法砲撃。
空戦魔導師、陸戦魔導師の波状攻撃。
遠距離型の六課のメンツも大技を連発している。


「ケイ! サッサと飛んで戦わんか!」
「いや師範!? 俺飛べないってば!!」

「いっくよーーーー!!」


反論してたらスバルに襟首掴まれて、ウイングロードを爆走された。
ぐえええ、息が。


「あっ、ごめん」


……脇に抱えられた。
……男として微妙なポジションになったな。

「あんたこんな事態でも真面目にできないの!?」

スバルの背中に乗ったティアナに怒られる。

「まず状況が掴めねえ!」
「目の前に怪獣! 倒す対象は怪獣! これでいい!?」
「100メートル級のデカブツ兼怪獣王にどう勝つんだよ!!」

俺の知る限り最強生物だぞ!


「泣きごと言っても仕方ないわよ」
「相変わらずテメーは情けねえな」

「ギン姉!? ノーヴェ!?」

なんでいるの!?
海上隔離施設から出ていいのかよ!?

「我々にも出動要請が出た。何振り構っていられない状況のようだな」
「チンクいたのかよ」

ひょっこりノーヴェの背中から出てくる。
あっちもおんぶか。
スバルとティアナと同じで、移動の足にノーヴェ、遠距離攻撃のチンクで行ったか。


「うげえ!? ゴ○ラこっち向いた! 散会!!」

ヤバい! おもいっきりこっちに向かって口を開き始めた!




ぎゃあああああああああああああああああああんんん!!



しかしその横っ面に超でかい砲撃が入る。
この砲撃……


『固まらない。後ろからサポートするけど効果は薄いんだから』
「サンキュー、ディエチ」
『結界を後方支援部隊に結界を張る……そっちは任せる』

オットーが一緒に通信画面に現れてそう言う。

どうやら2人はバリケードの方にいるみたいだな。
後方にいるのは心強いけど……


再びこっちを見るゴジ○。


……………やっぱ逃げたい。




「ほらほら、行くっスよ〜」
「ケイの運送お願いね」
「任せるっス!」

ウェンディのボードに乗せられる。
乗るの久々だな。


「胸はお触り厳禁っスよ〜、掴むなら腰で」
「わーってるわ!」

お前何言ってんねん!

「そういやディードは? あいつも飛べただろ」
「ディードはお嬢様運んでるっス。セインは戦闘不可能っスから後方で医療班の負傷者の運送手伝ってるっス」
「あっ、マジだ」


ルーテシアを乗せてキャロの方に飛んでる。
ん? ルーテシアとキャロが2人で相談してる。
何してんだ?

瞑想に入る2人。
まさか……



「来よ! ヴォルテール!!」
「白天王……」



怪獣大決戦キタアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?


海の上に巨大な転送魔法陣が敷かれ、そこから巨大な召喚竜と召喚虫が現れる。
究極召喚と呼ばれる2体がその巨体と強大な魔力を




プチッ



……………………………振るうことなく踏み潰された。
まあ……ゴ○ラからしたらあのでかい2体も3,4歳児と大人みたいな対比だからな……

おっ、でも意地か?
そのまま踏みつけられた状態で押し返そうと……



ジュッ


………足をどけたゴ○ラが放射能を出してジ・エンド。


「……圧倒的だな」
「……あの2体がどうしようもないとなるとヤバいっスね……」


どうしましょ……ミッドは今日で壊滅だな。







「諦めてはいけませんです!」
「希望はまだ残ってるんだぜ!」


いきなり耳元で声がしたと思ったらアギトとリインがそこにいた。
だけど2人ともいつもの服装やジャケットでもない。
何やらやったらヒラヒラした薄い服を着ている。
……なんか服装が違うぞ


「何やってんだ妖精's」
「違います!」
「アタシ達はコスモ○だ!!」


…………………


「んだよその目は……燃やすぞ」
「やっぱアギトだ」
「うるせー! いいからルールーのとこに連れてけ!」

何で?

「さーウェンディさん! 行くです!」
「おー!」


だから何で?

言われたまルーテシアとキャロのいるところに移動する。
その間にも砲撃と放射能の撃ち合いが続いている。
L級戦艦に直撃し、航行不能になった船は海上に何とか浮きながら砲撃をしている光景が目に写る。

……流石ミッドの船……地球のだったら木端微塵だというのに。


「ルールー! いいかアタシが今から 「私達が教えるのでモ○ラを召喚するです!」 ……アタシの台詞奪うなバッテンチビ!!」


……はああああああああああああ!?
何を言うかと思えばそれ!?
つうかいるの!?

ビックリしてると顎に手を添えて難しい顔をしているキャロ。
……もしかして


「なー……キャロ……」
「はい?」
「……今何か考えてるっぽいけど……まさか3つ首の金色の竜を呼ぼうとか 「何でルシエ一族の禁術の竜召喚を知っているんですか!?」


………ジーザス。


「モ○ラ〜や、モ○ラ〜〜〜」
「いいぞルールー」
「その調子です」


っていつの間に歌を教えた。
しかも何かやったら上手いし。


「禁術召喚……行きます!! 来よ! キング○ドラ!!」


いやいやいや!?
キャロも何普通に召喚しちゃってるの!?


きしゃああああああああああああああああああああああああああああああああ!!
コキュゥ!!



そして現れる究極召喚の召喚獣の大きさを遥かに超えた2体の大怪獣が姿を現す。
……なんかもう……色々ねええ!


2体に気づいたゴジラが放射能を発射。
それに対してエネルギー波で相殺するモ○ラとギ○ラ。


「うひゃあああああああああああああああああああああ!?」


その余波で飛ばされる俺。




やばっ!? 海に――――


「一気にいくで!!」


フレスベルグを発射準備するはやてさん。


「全力全開……」

SLBをビット展開して放つ準備のなのはさん。

「撃ち抜け……」

雷の弾を発射準備のフェイトさん。


まさか俺が落ちながらゴジラのそばにいるのに撃ったりは……


「フレスベルグ!!」
「スターライトブレイカー!!」
「雷神!!」


………ええええええ!?
発射準備終わりおった! しかも俺にかまわず撃ってきたーーーー!?

打ち返せなくてもせめて逸らすくらいは……


「って、無理だあああああああああ!!」


ラケットを体の正面に出して、それで逸らそうとしたけど無理だった。
魔力ダメージこそは喰らわなかったけど、物理衝撃はまったく緩和できずにそのまま吹っ飛ばされていった。


「ちょっとおおおおおおおお!? 俺飛べないのにーーーーーーーー!!」


死ぬーーーーーーー!!

3人の超魔法で海岸から首都方向に吹っ飛ぶ俺だった。






ひゅるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる


あ〜……漫画の擬音出して空を舞ってるよ……
そして着地地点になるのはあのビルの屋上か〜〜

……あはは〜 ミンチ決定だ〜〜〜
…………死んでたまるかボケエエエ!!

奥技!! 魔力衝撃でショック吸収!!



ちゅどーーーーーーーーんん!!


は……はは……生きてる、俺生きてる。


「何だってんだこんちきしょおおお! 何で俺ごと撃つんだ! このストコッドコイ!! ってうひゃああ!?」


海に向かって悪口言ったら流れ弾が飛んで来た。
ごめんなさい!!

飛んで来た海側を見るがもはや惨劇。
色々な色の魔力光も、戦艦の砲撃なども見える。
だけどその戦艦や、飛んでいる空戦魔導師も放射能の直撃を受け、落ちて行く。
逆にゴジラはあれだけの攻撃を受けているにも関わらず、まったく効果を感じさせない。


「あー……また戦艦が落ちた……もうダメだなこりゃ……」

「少年、力が欲しいか?」


んあっ?
声が後ろからしたと思ってそちらを見る。


「あ、あんたは!?」


そこには赤と黒のヒーロースーツとレスラーの服が合体したような、
アメリカンヒーローな服装で、目と鼻のくぼみにフィットするようなマスクをつけた
顎髭のすごい、太めのヒーローが立っていた。
なんでここに!?


「私はレジア……ミスターR。少年、力が欲しいか?」
「いや力より逃げる方法が」

「よしわかった。力が欲しいのならくれてやろう」


また話聞かれてねえ。


「オーリs……ミズO(オー)」
「はい、ミスターR」


今度は似たようなピンク色のスーツでベルト部分がハートマークになってる女がでてきた。
ついでに目元を隠しているマスクもピンクのハート型になっていた。
ぶっちゃけ痛々しい。
それはもう……20歳になった魔法少女のバリアジャケットのように。
ってうおっ!?
また流れ弾飛んで来た!?
しかもピンクと黄色と白の魔力光の砲撃が。
危ねえ危ねえ……

しかしこの人……

「あの……オーリ 「ミズOです!!」 


必死に否定された。
それはもう必死の形相で否定された。
普段のクールな空気とかもうまったく関係なしなくらい必死だ。
痛々しいのは自覚あるんだろう……でも……


「お二人とも……滅茶苦茶キまってますぜ!」


きらーんとサムズアップしておく。
いやまあ俺もそんな戦隊に憧れた時代があった……


「さっさと飛んでお行きなさい」


しかしそんな言葉でさらに気を悪くしたっぽい。
感情の籠ってない目と声でそう言い放つとどこからかスイッチを取り出しそれを押すミズO。
すると突然ビルが割れる。

えええええ!?


「ミズO、発射だ」
「はい」


再び別のスイッチを押される。
すると今度はビルの中からミサイルが発射される。


「へっ?」


そして見事に服の襟がミサイルの先端に引っ掛かり


「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ」


ミサイルごと飛ばされるのだった。
ミサイルはぐんぐん高度を上げ、その速度を大量の煙を出しながら上げ、飛行する。

何度飛べばいいんだ俺はーーーー!!








ひゅるるるるるるるるるるうるるるるるるうるるる〜〜〜〜

ああ、何故だろう。ミサイルに引っ張られているはずなのにこの効果音。
普通ゴオオオオとかドゴゴーーーとかこう……なんてか……ずがどがしゃーーんとかドバーンとか……
ああ、神よ。俺は何をしたのでしょうか?
何故にゴ○ラと戦ってミサイルで飛ぶのでしょうか。

そうこう考えている間にもドンドン飛んでいくミサイル、もとい俺。
そして気付けば目の前には地上本部。

って地上本部!?

「NOOOOOOOOOO!!」

ミサイルで防壁の代わりのシールドが破れ、俺単身で窓ガラスに突撃。
ガラスをブチ破って顔面からズザアアとなる。
痛い……そして熱い。

「来たか」

声がした。見てみる。
そこにはレジアス中将がいた。
周りを見ればこの人の部屋だった。
ん? マテ、なんでここにいる。

「ゼスト準備はいいか」
「ああ」

って旦那もいたし!?
しかも何故かヘルメットとパイロットスーツ。

「ついて来い」

中将が席から立ち上がり部屋の壁にびっしりある本棚のある一冊を引き出す。
すると突然本棚が開きエレベーターが出てきた。

ちょっとおお!? 何その素敵なからくりは!?

そのままさも当然のように乗り込む2人。

「早く乗らんか馬鹿者!」

いやいや何で怒られるの!? もうわけわっかんねえええ!!
とか思いつつ乗り込む。
だって中将滅茶苦茶プレッシャーとか出すし。
正直怖いっす。
顔が特に。






そのままエレベーターは下へと降りて行く。

1分経過。
2分経過。
3分経過。
4分経過。
5分経過。

……
………
…………
……………どこまで降りるの?

それから数分後。

ちーん。

『ここまでです』

……何故かエレベーターのアナウンスの声で返事された。
ちなみに声はオーリスさんだった。
そしてエレベーターの扉が開く。

目の前に広がるのはやったらたくさんの大型機器と工事などでよくみるような車やはしご車。
たくさんの作業員とやったら頭の良さそうな白衣を着た学者。
そしてなんかよくわからんけどシルバーの……なんだ、この小さい丘みたいなもの。
なんかの機械?

ん? 端っこの方の……足?
……
………まさか……

上に続く梯子を発見、すぐさま上る。

………

「なんじゃこりゃああああああああああああああああああああああああああああ!?」

俺の眼下にあるのは

「なんで地上本部にメカゴ○ラがあるんだよおおお!?」

しかも平成ゴ○ラ版。
ちなみに俺はこの時代の方が好き。
機○の方はなんかウルト○マンに出てくる機械な感じがするし。

ってそれはどーでもいい。
なんだ、一体なんなんだこれは。
どーなってんだつーの。

「おーい、そこのーこれ着ろー」

はっ?








呼び掛けられた作業員に言われたものを着る。
……旦那と同じパイロットスーツ?
しかも何故かGフォー○と書かれていた。

「ゼスト、メカゴ○ラはお前に任せる」
「ああ、地上の平和は守ってみせる」

……映画だとスゲーかっこいいシーンなんだろうけど、疑問が1つ。

「……あのー、なんで俺までこれ着てるんで?」
「ゼストのサポートをして来い」

嫌です。死にます。放射能浴びたくありません。

「武ノ内行くぞ」
「えっ? ちょ?」

あーーーーーれーーーーーーー

そのまま旦那に引っ張られて反論せできぬまま搭乗してしまう俺だった。
ドナドナドーナードナ〜……






「メインエンジン始動」

『了解、メインエンジン始動』

登場して操縦席へ来た。
中は映画で見たのとほぼ同じ。
違う点はAIとしてインテリジェントデバイスっぽいのがついてるくらい。

「準備はいいか?」
「……ぶっちゃけ降りたいです」


とか言ってる間にも発進準備が進んでいく。
天井部分にあたる地上本部の巨大ビルが2つに割れ、飛ぶためのスペースが開かれる。
作業員も退避する。

壁を見るとガラス越しの部分にレジアス中将とオーリスさんが発進を見届けようとしていた。
とりあえず通信パネルを開く。

「すいません」
「何だ」
「俺降りていいですか?」
「力が欲しいのだろう?」
「逃げきる力が欲しいです」

生きていられればいいんだ! 
あんな日本の生んだ大怪獣相手に勝てるかい!
魔王様だって死神だって夜天の王だって勝てんわ!!

その瞬間地上本部地下のここが揺れた。


『地上本部に流れ砲撃が被弾!』


……なんて地獄耳。


「というか質量兵器でしょこれ!?」
「魔力が燃料だ。そもそもこれは秘密裏に建造されたG兵器だ。奴を倒せば後からなんとでも言える」

勝てるわけないでしょ!?

「行くぞ」
「頼んだぞ」

無視っすか。なんか今日はやったら無視される日だ。
ちくしょう、こうなったら絶対生き残ってやる。
説明書とかないのか?
あった、あった……

厚さがありえんくらいだった。
普通の辞典の3倍くらい。
もうわけわかねえから要点だけ……武装の扱いと、脱出装置の場所をAIに纏めてもらった。
2つ目は特に重要。
それは何故か。

こーいう機体は前半は勝つが最後は負けるのがお約束だから。

「スーパーメカゴ○ラ……テイクオフ」

えっ? これスーパーの方だったの!?
ガ○ーダついてたっけ!?

そしてマッハ2の速度でスーパーメカゴジラは恐ろしく素敵な変形をして発射台と変形した地上本部から飛び立った。
そう、ゴ○ザウラーの小学校のように素敵に変形した地上本部から。

……俺の学校もならねえかな……








ミッド湾上空へと飛行するスーパーメカゴ○ラ。
しかしあれだ。
何故モ○ラではない。俺はどっちかってとあっちの方が好きだ。
それかスー○ーX3。
超冷凍メーサーとかでの方がいいんじゃねえのか?

おっ、ミッド湾が見えてきた……

目の前の光景に唖然。
まるで氷河期でも来たかのように海が凍っていた。
そしてその先の街一帯もデイアフタート○モロウのニューヨークのように凍っている。
その高層ビル街の中に立つ1つの氷像。

……はやてさんゴジラ凍らせた!? すげええええええええええ!?


ぎゃあああああああああああああああああああああああああんんん!!


と思ったら速攻で氷は砕かれ、中のゴジラが出てきた。
……これはこれですげええええ!?

すぐさま雷やピンクのか○はめ波バリの砲撃やら、他の魔導師隊の砲撃などが入る。
しかしまったく効いていない。

えー!?
そういや、キングギ○ラとモ○ラは!?

倒壊したビル部分を拡大してみた。
真ん中の頭が吹っ飛ばされたギ○ラが倒れていた。

…………

倒壊した遊園地を拡大。
モ○ラは観覧車で壊れた潰され、飛行不可能になっていた。

…………

ここで原作通りに倒されるなよ!? こっちも原作通りやられそうじゃん!?

そして気付けばいつの間にか着陸していた。
目の前にはこちらを睨む怪獣王様。
……………いやあああああああああああああああああああああああああああああああ。


「いくぞ武ノ内!」
「逝かないでーーーーーーーーーーーー」

だけど無視。
旦那はそのまま突っ込んでいく。
目のレーザーキャノン、口のメガ・バスター、ガルーダのハイパワーメーサービームキャノンを同時発射しながら宙を浮き、
ゴジラの周りを周るようにして発射してく。

体の表面で爆発が起こるが特に目立つ外傷はない。
……流石と言うかなんというか……
映画では特に思わないけど目の前でモノホンがなんともないともう仰天しかできん。

「全然効いてねえっす!」
「まだだ。向こうは消耗している。……倒すなら今しかない」

そりゃそうでしょうけどこっちも死亡フラグなんじゃねえんですか!?

ゴ○ラの熱線が放たれる。
やっば!?
すぐさまスイッチを押す。

「喰らえ、プラズマグレネイド!!」

ふっふっふ……メカゴ○ラ最強の武装、ゴ○ラの熱線を吸収して収束して放つ光学兵器。
原作だとこれでノックダウンくらいは……

と思ったらおもいっきり喰らった。
吸収なんてまったくしてない。
なんで!?

『そんな武装はない! 真面目にせんか!』

でっけえ顔が通信で現れた。
嘘お!?

「なんでつけてねえの!?」
『予算の関係だ!』
「何その妥協の理由!?」
『地上本部襲撃のときの予算案はこれのためのものだったが、ジェイルのせいで通らなかったからだ!』

納得できるようなできないような理由っすね!?
てかこのメカゴ○ラ見せ場なし!?
まるで俺じゃん!?

そのままぶっ倒れる機体。
起き上がろうとスラスターを全開にするが、ゴ○ラに踏みつけられて動けない。
ぴーーーんち!!

そのまま赤い熱戦がさらに追い打ちをかけてくる。
……ん? 赤い?

「って、うぎゃああああああああああああああああああああああああ!!」

ゴ○ラの身体が赤くなっていた。
しかも身体が溶け出している。
こ、これはまさか……

『ゴ○ラの体内温度が5000度を超えようとしています!』

メルトダウンかよおおおおおおおおおおおおおおおおお!?

「旦那! 逃げましょう! ミッドはもうお終いっす!」
「くっ……そんなことはできん……」
「だってミッドがあれっすよ? 星に穴ぶち空いて、しかも炎上しちまうんすよ!?」
「ならば、そうなる前に倒すだけだ。それでもメルトダウンを起こすならばどこか無人の世界に転送する! ぬおおおおお!」

旦那の気迫に応えるように踏みつけてきていたゴ○ラを押しのけ立ち上がるメカゴ○ラ。

「武ノ内、お前は脱出しろ。そして外の全部隊に告げすぐにミッドから離れろ」

全武装を発射して、倒れているゴ○ラを押さえつけながらそう俺に告げる。
……

「レジアス、お前もすぐに地上本部と指令センターの局員と共に離れろ。俺がなんとかする」
『馬鹿を言うな。お前を2度も死なせるものか。儂も残る。そもそも倒せた後ここに誰かいないと転送もできんだろうが』
「……お前も馬鹿な男だ」
「ふん、貴様に言われたくない」

……
………
俺は外部への音声を繋げて外のみんなに連絡をする。


『あー、あーマイクテス、マイクテス本日は晴天なり……ゴジラが炎上して星ごと燃えるから今すぐ退避――! 
全部隊は転送魔法で異世界に退避! それか戦艦に乗り込んで逃げろ!』

そうしてスイッチを切る。

「俺も付き合います」
「逃げろと言っただろう」
「旦那達の男の友情とカッコよさ見せつけられて逃げられるわけないでしょ……」
『お前も馬鹿の口か……』
「馬鹿でいいっすよ馬鹿で。ただし生きて帰ったら一生遊んで暮らせる金要求してやる……」
『ふん、いくらでもくれてやる』

よし、今の録音した。
ぜってー生きて帰る。そうすりゃ俺もウッハウッハだ!


「「『ミッド(金)の為に!!』」」


そうして俺たちは立ち上がり、ゴ○ラとともに白い光に包まれたのだった。














「………とまあこんな夢を見たんだ」
「……それって続きは?」
「ない」
「ないんだ!?」
「……アホくさ」
「あっ、ちなみに最後に "金のために" って突撃したの俺だから」
「言われなくてもわかるけど……そこはもう少しかっこよく言おうよ」

目の前で呆れるティアナ。
続きがないんだとちょっと残念そうなスバルと。
最後の俺の台詞に突っ込むエリオ。
うん、俺も続きが気になる夢だった。

「そもそもそんな生物いるわけないでしょ。子供騙しよ、子供騙し」
「まあ子供向けの映画ではあったし」

俺が小学低学年の時代の映画だぞ。

「でもさ、ロストロギアとかで生まれたりとかするんじゃない?」
「いくらなんでもいねえだろー。つうかそんなゴ○ラじゃなかったにせよ、100M級の化け物吹っ飛ばせる局員なんて……」

いたよ、おい。
約3名ここの部隊にいるよ。

「……わたし絶対無理」
「あたしも……どんだけ訓練しても無理だわ」
「……俺も100%無理。つうか逃げる。マジで。それにあそこまでの怪獣いたりしねえよな〜」

ゴ○ラキン○ギドラとかモ○ラとかいたらマジでビビるっつーねん。
あっはっはっは。

「どうしたのキャロ? さっきから黙ってるけど」
「どうせアホなこと言ってるから呆れてるのよ」
「それもそうだね〜」
「あー、お前らひでえー」

何故か夢であったような仕草で考え込んでるキャロ。
そしてこう一言つぶやいた。

「あの……金色の三つ首の竜の伝承なら一族であったりするんですけど……」
「「「…………えっ?」」」






                                    おわれ



あとがき

出してしまった……怪獣王……
SS書き始めの頃、召喚魔法があるということで出したかったなーと思ってたりしました。
だけどヴォルテールで被る(泣)
よって馬鹿話で出させていただきました。
ガ○ラの方を出そうとか考えてた時期もありましたw 実は10話くらいまでは召喚できるようにしようとか考えてたりも(オイ
今は流石にできないっす(汗)
本編を書くべきでもシリアスとかバトルで行き詰ってしまい、結局こーいう馬鹿話や他の話に妄想が(汗
春休み最後の投稿がこの話になりそうです。
それでは本編の方もよろしくお願いします。










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