kanonライダー龍騎
プロローグ
…雪が降っている…
白い白い…灰色の空より生まれ落ちる真っ白な雪…
お話の舞台は、そんな雪の降る町…限りなく近く、限りなく遠い世界のお話…
……………………
青年は空を見上げていた。
止め処なく降り続ける雪を見ていると、まるで自分がだんだんと空へ昇っていくような錯覚に陥る。
……………………
青年の名は相沢祐一。
彼はただひたすらに待っていた。
祐一「はあ、待ち合わせは一時じゃなかったか?」
溜息をつきながら時計塔を見る。
短針と長針は、共に3を指していた。
待ち人は未だ現れない…
待つのには慣れている。
ああ、慣れてはいるのだ。
でもな…
祐一「流石に24時間と+2時間も待たせることはないと思うなあ」
…既に丸一日以上経過していた…
当然ながら寒い。
よく凍死しなかったな…俺…
その時、ふと…寒さが和らいだような気がした。
顔を上げる。
待ち人はそこにいた。
少女「雪、積もってるよ」
少女はぽつり、とつぶやくように言った。
祐一「そりゃ26時間も待ってたからな」
少女「あれ?今何時?」
祐一は無言で時計塔を指した
少女「わあ、びっくり」
びっくりじゃすまされねー
しかも全然反省してる様子がないし…
…そういえばこいつは昔からこうだったな…
にしても酷すぎだろ(涙
少女「一つ聞いていい?」
祐一「ん?ああ」
少女「寒くないの?」
………
祐一「寒い」
当たり前だろー(心の叫び
少女「ひょっとして寒くて動けないの?」
祐一は首を縦に振った。
少女はおもむろに紙パックのジュースを差し出した。
少女「それ、あげる」
祐一は26時間ぶりにポケットから手を出すと、それを受け取った
………………………
ゲルルンジュース
紙パックにはそう表記してあった。
少女「遅れたお詫びだよ」
…26時間遅れたお詫びがこれかよ…
少女「それと、再会のお祝い」
祐一「…色々とツッコミたいが、まあ…ありがとうと言っておこう」
少女はにっこりと微笑んだ。
…そうだ、この笑顔も7年前と変わらないな…
少女「そうだ!私の名前覚えてる?」
祐一「お前こそ、俺の名前覚えてるのか?」
少女「うん」
祐一と少女は同時に言った。
祐一「名雪」
名雪「ゴンザレス高田! Σd」
………………………
そして時は動き出す…
祐一「いや!違うから!」
名雪「あはは、冗談だよー」
くそう!なんだかとっても不愉快な気分だ!
祐一は紙パックのジュースにストローを差し込んだ。
ゴピュルッ!ズビュルルルルルッ!(吸引音
…余計に体が冷えたような気がした…
名雪「じゃあ、行こうかー」
祐一「ちょっと待てー!まだ俺の名前言ってないだろー!」
超高速でつっこんだ。
少女は困った顔をして…
名雪「もー、ジョークがわかってないなー」
…またあの時の微笑み…
名雪「いこっ!祐一」
祐一「お、おう」
二人は歩み始める。
運命の歯車は今、動き出したのだ。
to be continued……
次回予告
…人々の悲鳴…
…現世に顕現する魔物…(モンスター)
…祐一がデッキを手にしたとき…
…その力が覚醒する…
次回!Kanonライダー龍騎をお楽しみに!
あとがき
まずこれを呼んで不愉快になられた方。ごめんなさい。
私小説ではkanonの世界観並びに、感動がぶち壊しになっています。ごめんなさい。
仮面ライダーネタ知らない方。ごめんなさい
あとkanonの小説パクってごめんなさい。
えっと、色々ごめんなさい。
初めての小説なので感想書いてもらえるとありがたいです。