魔法少女リリカルなのは Crossing of the Fate
Stage4 「ジュエルシード」
side - Emiya Shirou
時刻は深夜2:00。
なのはが傷心してしまい、昨夜話が出来ないなぁと思っていたが、気配が動き同時に目を覚ました。
(む?誰だ?)
気配の感じは素人っぽい。ということは、御神流(剣術の流派は教えてもらった)の剣士ではありえない。
どうやら、玄関から家を出たようだ。
(・・・まさか)
とりあえず、気配を殺して見付からないように庭に出た。
そこには、今朝方見た学校の制服に似た白い服を着たなのはが走っている姿と掴まっているフェレットの姿が見えた。
俺は嬉しくなった。
大きい手掛かりが目の前から遂に動き出したのだから。
(どこに行く・・・魔力反応?)
謎の魔力反応を一瞬だが感知した。
疑問点1点追加である。とりあえず、なのはの服に解析をかける。
なのはが着ている服からは魔力を感じているし、杖からもか・・・いや、あれはどちらかというと機械みたいな感じだな。
杖が細かい制御を行い、なのはが魔力を流して維持しているのかな。
加えて、あのフェレットから探査の魔法が展開されている。
よくわからないが・・・尾行されないようにするための術式に見える。
「追うべきか、追わないべきか」
当然追うべきだろう。俺が元に戻るための手掛かり、しかもかなりの大物だ。
しかも、なのはが行こうとしている方向にも魔力を感じる。
確信は強まる。
だが、玄関のドアがガチャリとなった。
「士郎くん。どうしたんだい」
後ろにいる方が追わせてくれなさそうだけど。
「どうしたんですか?士郎さん」
「いやね。なのはが外出するのを感じたんだけど、そうしたら君も外にでているみたいだからね。声をかけようと思って」
「・・・士郎さんはなのはが外出しているのを知っているんですか?」
「ああ。知っている。だけど、なのはが黙っているからね。それになのはからも何か責任感のようなものも感じてね」
止めることができないんだよ。と士郎さんが呟いた。
わかってはいたけど、この人娘に激甘だ。
・・・今日傷心中のなのはや美由紀さん見捨ててたけど。
「・・・これからも静観の方向ですか」
「そのつもりだよ・・・なのはが外出して怪我でもしない限りはね」
なるほど。
なのはが向かっていたと思われるところにあった魔力反応がなくなった。
とりあえず、今日は諦めよう。
だけど、なのはを・・・あんな小さな女の子が魔力があるところに行くなんて、俺には見過ごすことができない。
「わかりました。じゃ、俺がなのはを守りますよ」
士郎さんは驚いた表情を見せた。
「なのはが怪我をしないように、俺が守ってみせます。次からは俺が勝手に介入しちゃいますんで」
「・・・なぜだい?」
「子供の意志を尊重したい気持ちはわかります。だけど・・・俺はそれで誰かを助けられるかもしれないのに、
ただ見過ごすことはできないんです。絶対に」
なのはが魔力のところに行くのは、百歩譲って認めてもいい。
士郎さんほどの人が見過ごすほどになのはの決意が固いのなら、関わるなとは言えない。
だけど、それでも俺は人が傷つくのを見たくないんだ。
「守ることができる力がある以上・・・俺がなのはを・・・あなたの娘を守ってみせます。この家の家族の一員として」
「・・・ありがとう」
「ただの俺のわがままですよ」
少しだけ、士郎さんと談笑した。
俺の武術の師匠に関してや俺の夢について、そして桃子さんが俺を引き取ってくれた時について話し合ったりした。
そうこうしている間になのはが戻ってきた。なのはの無事を確認し
「じゃぁ、士郎くん・・・頼んだよ」
「はい!」
そして、士郎さんも家に入った・・・瞬間
「ただ・・・ね。士郎くん。俺は認めてもいいんだけど・・・なのはに手を出したら・・・・・・恭也に殺されるよ」
「・・・・・・はい」
・・・うん。こんな恐怖は師匠に魔法ぶっ放された時以来だね。
その後、しばらくの睡眠を取り、俺は起きて現在朝食を作る手伝いをしている。
「あ、士郎くん。ソーセージの準備お願い」
桃子さんの指示の下、俺は一緒に朝食の手伝いをしていた。
ちなみに、士郎さんたちは剣術の鍛錬を行っている。
これは昨夜のうちで決まったのだが、基本俺が料理を行うのは朝と夜。
朝は鍛錬の関係で3日に1回手伝い、夜は毎日手伝うようになった。
そして、朝にしろ夜にしろ交互に俺と桃子さんは作り手を交換することとなった。
つまり、俺は朝食をメインで作る回数は週に約1回、夜は3回か4回になるということだ。
とりあえず、妥当な回数だと思うことにする。
個人的にはお世話になる以上、毎日毎食作りたかったが、恭也さんに「鍛錬はやはり相手がいると違うぞ」と
説得もされたため、ちょっとだけ躊躇を感じたが承諾した。
・・・ただ、恭也さん?説得する時、猛獣や野獣のような目で説得するのはやめません?
そんな感じで朝食の準備を行い、朝食を食べた。
その時に
「士郎くん。今日、午前中だけど開いているかい?」
「一応、大丈夫ですけど」
「じゃぁ、サッカーを観にこないかい」
と士郎さんに誘われた。
* * * * * * * * *
そんな感じで舞台はグラウンドに移った。
士郎さんが監督兼オーナーを務めているサッカークラブ『翠屋JFC』は基本3〜4年生で構成されるクラブだ。
近くには大きな少年サッカークラブがあるのだが、やはりというべきか高学年の子が試合に出されるという。
基本的にサッカーのスキルは13歳までがよく伸びるとされている。
最もよく伸びる時期であるからこそ、少しでも年齢が高い子の方がスキルも上だし、体格も大きいので当然優遇されるのだ。
だが、試合に出すことで試合の雰囲気を掴んだり経験も積む事ができるとも考えているので、一つの解決案が出された。
同年代の子供のみで構成されているチームを別に作り、試合を経験させることである。
これは海鳴で広がっている方式であり、そのため海鳴は結構なサッカーブームとなっている。
ということを士郎さんから聞きながら、俺は士郎さんとなのはと共に談笑していた。
そこに
「なのはー。お待たせ」
「なのはちゃん。おはよう」
なのはと同年代と思われる少女たちがやってきた。
「あ、アリサちゃん、すずかちゃん。おはようー」
なのはが元気に挨拶をしており、士郎さんもそんな3人の様子に微笑していた。
そこでなのはが俺に二人を紹介してくれた。
「あ、士郎くん。こっちの金髪の子がアリサちゃんで黒髪の子がすずかちゃんだよ」
「はじめまして、衛宮士郎です。好きに呼んでいいから」
「あたしはアリサ=バニングス。あ、こっちも好きに呼んでいいから」
「わたしは月村すずかです。好きに呼んでいいよ」
と、俺も自己紹介を返した。
じゃ、なのはと同じで名前で呼ぶか。
(注:士郎は切嗣の影響で、指定がない場合は名前で呼ぶようにしています)
「あんたが昨日からなのはの家に泊まってる子?」
とアリサに小声で聞かれた・・・っておい
「な、なのは?なんで、俺がなのはの家に泊まってるって知ってるんだ?」
「にゃはは。昨日、何か変わったことがないかなぁっていう話題になって、
つい士郎くんのことがでちゃいまして・・・ぽろっと口が滑ってしまいました」
などとあっさりと白状した。
ちなみに、今いる3人。俺の目から見てもかなりの美少女−美幼女?−だ。
士郎さんとなのはと共に談笑していた時も視線を感じていた。
アリサやすずかも人気があるらしく、視線が集まっていた。
アリサが小声で話してくれたのは、周りへの配慮だろう。
とりあえず、士郎さんにアイコンタクト。両手を拳にするのを忘れずに
(士郎さん。ウメボシしていいですか?)
(ダメ)
とこんな感じでなのはへの攻撃はできなくなったとさ。
試合が始まるまで、あと20分程度だろうか。
とりあえず、なのはたちと談笑をしていた。
3人が仲がいいなぁ。という話から始まり、最初は喧嘩から始まったんですよ。ということを聞き、驚いたり。
習い事が多く、それが大変ということで盛り上がったり。
俺が料理できることを聞いて、2人が驚き、なのはがまた落ち込んだり。
アリサやすずかの家には執事やメイドがいるということを聞いたり(メイドの部分でひっかかる部分があったが)
そんな感じで談笑が終わり、試合が始まった。
試合は20分ハーフの前後半。
引き分けの場合は、延長なしのルールだ。
相手と比べると『翠屋JFC』の方が士気が高い。
なんだかんだで女の子の声援がある方が士気が高いのは当然だろう。
そういえば、なのは、アリサ、すずかの他に、もう一人女の子−多分、マネージャー−がいるな。
どうも、GKの子を見ているようだけど。
『翠屋JFC』のフォーメーションは4−4−2。比較的オーソドックスな布陣だ。
ちなみに、このフォーメーションに限らず、現代サッカーで監督が試行錯誤するのがMFの部分である。
司令塔を重視するダイヤモンド型とサイドアタックと守備を重視するダブルボランチ型が比較的一般的である。
士郎さんはダブルボランチ型を選択しているようだ。
最低限の決まりさえ守ればいいらしく、結構自由に動いているのが印象的だ。
相手のチャンスも多いが、それをGKがよく防ぎ、カウンターも仕掛けているので一進一退だった。
ゴール前の乱戦が始まる。相手側がヘディングシュートをしたが、それはキーパーの正面だったため、キャッチできたようだ。
だが、士郎さんが慌ててゴール前に向かった。
そこには『翠屋JFC』の選手−多分CB(センターバック)−が倒れていた。
「大丈夫かい?」
「へ、平気・・・っぐ!?」
足を捻挫したのか、腫れている。
いや、もしかしたら骨折の可能性もあるな。
「交代させたいんだけど・・・」
「どうしたんですか?」
「いやね・・・交代メンバーが今日はいないんだ」
「はい?」
この年代の少年はFWやMFを選択する子が多く(守備より楽しいのだろう、攻撃が)DFを最初に選択する子が少ないとのことだ。
今いるサブのメンバーもMFやFWが多く、DFはいるがSBなので微妙にポジションが違うのだ。
そのため、サブも交代に難色を示している。
通常ならあと一人CBがいるのだが、少し前に怪我をしていて今日は大事を取って休んでいるとのことだ。
「しょうがない・・・士郎くん」
「はい」
「交代だ」
というわけで、急造CB衛宮士郎が誕生した。
予備のユニフォームを借り、俺はペナルティーエリアの中にいた。
そこで、3人娘が
『士郎くん。頑張ってー!』
声援を贈ってくれた。
・・・なのはさん。あまり大っぴらに声援送らないでください。
対戦相手はともかく、味方からも敵意の視線が凄いです。
ていうかアリサは笑いながら言うな、このきんのこあくまめ。すずかも苦笑するぐらいならやらないでくれ
(さて始めますか)
確かに英国(欧州圏はサッカーが熱い)で執事などをしていた影響で、サッカーに携わることは結構あったため、そこそこ詳しい。
−ちなみに、俺が執事の期間中に親善試合で日本対フィンランドが行われたことがあり、その試合は名勝負だった。
あの時の動きだったら日本はW杯に優勝できたね。ちなみに3対2であった。(注:この話はフィクションです)
問題があったとしたら、点が入った時やチャンスを潰されたときに、あくまたちがガンドやフィンを全開でぶっ放したくらいだろう。
そして、その話題がでる度に時計塔でもぶっ放したことだろう。
うん。何度平謝りしたことだろうか。
閑話休題。
加えて、俺は視力の関係で、観戦した相手の細部の動きもかなりの範囲で反映できる。
つまり俺が見た一流プロの動きを再現すれば、大抵の攻撃は防げるのだ。
考えている間に中央からドリブルで攻め上がってきた。
俺は相手の動きをよく見て、周りの気配も把握済みである。
(ドリブルでフェイント後、サイドに流す気か)
俺がフェイントに対応したため、相手は笑みを浮かべたが、俺はパスコースに足をはさみ、ボールをカットした。
「7番!ボール行くよ!」
そのまま、前方に大きく蹴った。ペナルティーエリアからハーフラインの手前にボールが落ち、7番はボールを拾った。
(なるほど。俺、このポジション向いてるかもしれん)
とりあえず、対人だったらよっぽどとんでもない実力がない限りは体でカットとかできる。
そのうえ、ロングフィードは弓の影響があるので、結構コントロールよく飛んでいくようだ。
プロとかならともかく、アマチュアなら多分問題ないだろう。
相手側の驚愕は無視し(確認したが、10番だった)俺も上がる。
ボールはすでにサイドの選手に渡っており、ドリブルで駆け上がっている。
中に切り込もうと、フェイントをかけたところに、相手側の選手がファールをした。
直接FKだ。蹴るのは、倒された子。
直接ゴールを狙ったボールは、キーパーに弾かれFWこぼれ球を押し込もうとしたが、クリアされた。
だが、中途半端だった。
俺はそのボールを奪い、右足を振りかぶった。
コントロールを重視するため、若干の力を抜き、そして振り抜いた。
ボールは凄い速さで枠内に飛んでいった。
・・・が、上部のゴールポストに当たり、ボールが跳ね返ってしまった。
全員が一歩も俺のミドルシュートに反応できなかったようである。
跳ね返って、しばらくして全員が再度動き出した。
今度は前方にクリアするのではなく、サイドにクリアした。
全員が俺を見ている。なんか、驚愕という言葉が一番しっくりくる。
応援していた子たちも静まってしまった。
・・・えっと・・・やりすぎた?
* * * * * * * * * * * *
結論からいうと『翠屋JFC』は勝った。
それも4対0である。
あのミドルシュート以降、味方からは信頼され、敵方からは恐れられた。
簡単に言うと、俺を抜こうと躍起になっていた10番(後に聞いたのだが、なのはが好きらしい)のドリブルは完全にストップしたし、
それに別の場所から攻められても、うちのGKは非常に優秀だったため、無失点だった。
防いだボールをそのまま、ロングフィードでカウンターを行ったため、相手が守備を固める前に攻められたのも大きいだろう。。
また、時々上がってミドルシュートやセンタリングを上げたりし、俺は1得点を挙げた。
−特にミドルシュートは士郎さん曰く威力が中学生並みでコントロールも抜群と褒められた。
ただ、代わりにドリブルやパスはやはり精度が不足しているのでカットされそうになったりしたので、そのときは焦った。
後で士郎さんに聞いたのだが、相手側は全然前方にクリアできなかったのは俺のせいらしい。
俺のミドルシュートが怖いため、不用意にクリアできなかったとのことだ。
そんな感じで相手が尻込みしている間に『翠屋JFC』は合計4点を叩き込み、勝負を決したのである。
で、なのはたちと一緒に翠屋でお茶を飲んでいる。ちなみに摘んでいるのは、俺が作ったクッキーだ。
それを食べてアリサとすずかは驚き、なのはに加えてアリサも落ち込んでいるが・・・まぁ、問題ないだろう。
フォローはすずかに任せたため、すぐに回復してくれたし。
「それにしても、豪快なシュートだったわね。見てて気持ちよかったわよ」
「うん。びっくりしたよ」
「あ、あはは・・・びっくりさせすぎたみたいで、全員呆気に取られてたけどね」
うん。今の今まで忘れていたが、この体かなりの高性能だ。
なるほど。遠坂が自信を持って俺の体にするわけだ。
・・・それなら少しだけど強化まで使ったのに、圧倒できなかった恭也さんはなんだったのかと真剣に謎に思う。
「俺、結構体鍛えてるから。昨日もなのはの家で道場使わせてもらったし」
「あ。もしかして、剣術やってるの?なのはちゃんのお兄さんたちみたいに」
「剣術というか、色々ごちゃまぜだよ。剣術の他にも中国拳法とか空手とか色々」
そう言うと、アリサが呆れたような顔をして
「そんなにやる必要ないんじゃない?漫画とかだって、ある程度やるもの絞った方がいいって書いてあるわよ」
うん。実に正しい。だが、それは
「うーん・・・まぁ、そうかもね。だけど、俺って才能ないから色々手に出して引き出しを増やしておかないとね」
俺にとって絶対に正しいわけではないのだ。
俺の場合は才能がない。
才能がないからこそ、やるのを絞るべきだという意見もあるだろうが、それは違う。
俺にとって流派や技巧は誇りでもなんでもなく、
ただ必要だったから習得したにすぎないのだから。
必要な技巧を取り出し、その場その場で使用する。
それが衛宮士郎の戦い方なのだ。
「例えば、立って戦うにしても色々状況があるんだ。その状況で一番適切なものを選ぶためにも必要なんだ。
だからこそ体はよく鍛えているんだし」
「あれ・・・才能ないの?」
なんかすずかが驚いているようだが・・・なぜだ?
あ、サッカー見てたからすごく疑問なのだろう。
「まぁね。運動神経はそんなでもないけど」
「うう・・・折角、弟ができたと思ったのに・・・運動神経もいいし・・・(小声)」
なのはよ、聞こえているぞ。とそこに
「なるほど・・・それが昨日の剣術の成果か」
そこに士郎さんが乱入してきた。
「でもな。士郎くん。君が自分で才能ないなんて言うもんじゃないぞ。
恭也と引き分けた
時の集中力は驚異的だったしね」
反論しようとしたが、その時空気が凍った。
『え、えええーーっ!?』
3人娘が驚愕の声を上げた。
「し、士郎くんって、お、お兄ちゃんと引き分けたの!?」
「あ、あのすずかの家のセキュリティーを全部破壊した恭也さんに!?」
「ぎ、銀行強盗犯8人を音もなく撃退した恭也さんに!?」
・・・なのはの疑問は当然として、アリサとすずかの疑問はなんだ?
恭也さんが人外というのは確定ということなのだろうか。
っていうか、恭也さん。あんたは何をやってんですか?
ま、まぁちょっとだけ誤解を解いておこう。
「あれは俺の負けです。最後の恭也さんの攻撃を避けれたのは、汗で滑ったからです。
それに才能がないって言ったのは、俺の師匠関係ほぼ全員から言われていたからです」
うん。とりあえず、師匠筋のほとんど(魔術 + 武術関連)に言われているし、今更なのである。
「そんなことはない。確かにあれを避けれたのは偶然だったろう。
だが、本来ならあれを3発も避けれたのは君の実力だし、偶然を呼んだのは君の実力が手繰り寄せたからだ」
「でも、あれは技自体が未完成だったからです。あの時・・・止めましょう。水掛け論になりそうです。
とにかく、俺はあの時の結果が引き分けとは認めてません。俺の負けです」
俺の中であれは負けだと思っているのは事実である。
「うーむ。恭也も君も本当に頑固だねぇ。恭也も自分の負けだって何度も言っていたよ」
どうやら、恭也さんも納得いってないようだ。
「実は、恭也が君ともう一度雌雄を決したいらしくて、今まで以上に鍛錬に熱心なんだ。
とにかく、君の剣はそれだけの価値があるということだけは認識しておいてくれ」
・・・そう言って貰えるのは非常に嬉しい。
嬉しいんだがなぜだろう?寒気を感じるよ?
「ま、まぁ・・・今後も訓練よろしくお願いします」
とりあえず、無難に返しておこう。
・・・藪を突くわけにはいかないのである。
そう。気付くべきだったんだ。
この時感じた寒気の他に、昨日の魔力反応に近いもの起こったことに。
この時の俺は気付くことができなかったんだ。
全員が流れ解散したので、俺は今度こそなのはに話を聞こうと思ったのだが、部屋に戻って眠ってしまったようだ。
・・・ああ、あと士郎さん?なのはの部屋に勝手に入ろうとなんて考えてないから、監視しないでください。
ちなみに現在皿洗い中。
打ち上げということもあり、結構な量の皿がある。
「ごめんねぇー。手伝ってもらっちゃって」
「気にしないでください。好きでやっていますから」
我ながら自分の台詞に苦笑する。
他人には、家事は仕方なしにやっていると公言しているのに、今の言葉はなんのだろうか?
まぁ、ともかく。二人で皿洗いを行ったため、あっさりと終わったが
「じゃぁ、俺は図書館に行きますので」
「いってらっしゃい」
思い出すのは昨日の言葉。俺だけでなく高町家のみんなも俺のことを家族だと思っていてくれているのだろう。
だから、誠意を持って答えた。
「・・・いってきます」
* * * * * * * * * *
図書館に移動中、妙な魔力反応を感じた。昨日の魔力反応に感じが似ていた。
(む?なん・・・だぁ!?)
魔力を感じたので、後ろを振り向いたのだが大樹−樹齢1000年と呼ばれても違和感がない−が目の前にそびえ立っていた。
(ど、どういう状況だ?)
事前に魔力を感じた以上、これは魔術だろうか?
いや、仮に魔術だとしたら、神秘は秘匿するべしという原則も守られていない以上違うのではないだろうか。
疑問はあったが、とにかく近場にある屋根の上に移動した。
大樹をよく見るまでもなく、木の枝が動いている。そして、その先には人がたくさんいた。
(ま、まずい!このままだと一般市民が巻き込まれる!)
「−投影開始」
投影するは、聖骸布と無銘の洋弓。そして、矢として使いやすいように加工した剣。
投影した聖骸布と洋弓はサイズを小さくするなど、若干変化させている。
それでも若干大きいが、許容範囲内だろう。
聖骸布を投影した理由は魔力攻撃があった場合の対策で、耐魔力を上昇させるためだ。
枝との距離は約2.5KM。
放つ。
正確に木の枝の根元を吹き飛ばした。
美綴に言ったこともあるのだが「弓は狙っている時に当たると思えば当たる」と言ったことがある。
残念ながら、美綴には理解されなかった−実際には「できるか、アホ」と言われた−が、これは弓を扱う上での真実なのだ。
ただ、どうも他者では実践できないのも確認しているが、俺にとっての弓の基本はそれなのだ。
(ちなみに他者に言うと、信じられないという顔をされることが多い)
そして、俺はその精神を基に撃ち続ける。
一撃、二撃、三撃・・・
次々と拡大していく大樹の枝を撃墜していく。
だが、こちらは一人だが大樹の枝は無数。加えて、再生能力がある。
つまり、相手の再生能力以上の狙撃はできないのだ。
(・・・あれだけの事象を起こしている以上、どこかに核があるはずだ。−解析開始!)
現在も伸び続けている枝の部分はとりあえず除外する。
おそらく、可能性が高そうなのは大樹の部分だろう。
解析を進める。魔力反応が高い部分を重点的に探し出そうとする。
ここじゃない。ここは魔力の連結路だ。
視界の端にある枝が伸び始める。
一時解析を中断し、矢を射出。そして、再度解析。
それを繰り返す。
そして
(見つけた!)
魔力反応が高く、そして大樹の中心地。
間違いないだろう。ただし、問題がある。
(魔力反応の他に・・・人・・・多分子供二人分の反応がある!)
まずい。しかも、魔力反応が凄くて並みの矢では破壊できない。
二人を包んでいる繭の表面が凄まじく硬いことも解析できている。
(D・・・じゃ無理だ。Cランクなら表面を貫通できるけど、魔力反応本体を貫けない!
Bランクならいけるけど、二人を巻き込む!)
くそ!と毒づきながら、別の宝具を検索する。
狙撃が無理なら近づいて、破壊または封印するだけだ。
だから、一直線に向かう。検索対象は空を飛べる宝具だ。ひっかかったのは
(ヘルメスのサンダル・・・よし!)
「−投影開始」
メデューサを退治したとされるペルセウスは、神々より数々の宝具を授かっている。
有名なものとしては「ハルペー」や「キビシス」だが、その内の一つにヘルメスから授かったサンダルがあるのだ。
そのサンダルを履くと空を翔けるという。
ヘルメスは元々神々の伝令役とされており、伝令をするにあたり空を翔けるために使用されていたのが『ヘルメスのサンダル』である。
ライダー本人からはその情報を聞いたことはないが、伝承にあるとされる全ての宝具の原点はギルガメッシュが持っているのだ。
大師父が強奪した宝具のなかにそれはしっかりと存在していたのだ。
ただし
(ぐ・・・やっぱり剣じゃないから、剣よりも魔力を喰うな)
当然、デメリットはあったがそれでも投影は完了した。
その直後桃色の光が大樹に散らばった
「な、なんだ!?」
大樹から発せられたものじゃない。
他者がおそらく発したものだろう。
大樹に着弾しても、何も起きていないことから考えて、封印または探索のどちらかだろう。
だが、何も大樹に反応がない以上おそらく探索の術式。
そして、この街で魔力を持っていて、かつ昨日の魔力反応の元に向かっていた人物。
(これは・・・たぶんなのは・・・か?)
昨日の少女の姿が頭を過ぎった。
過ぎったと同時に、またしても枝が数本伸びたので、矢を使い撃墜する。
弓の投影を解除し、そして
桃色の閃光が魔力反応の中心を貫いた。
「・・・え?」
貫かれたと同時に何か−俺の目には青い宝石に見える−が空を舞い、一呼吸の間を置いて砲撃を行った人物のもとに何かが飛んでいった。
そして、同時に大樹が消えていった。
(な・・・あれだけの魔力なのに、中心にいた二人に傷一つついてない!?どんな魔術だよ)
この時の俺は非殺傷設定の存在を知らなかったので、起きた現象に唖然としながらも、砲撃者の存在を確認する。
そこにいるのは、昨夜見たあの白い服を着た少女−高町なのは−の姿だった。
予想はしていたが、ちょっとショックだ。
手掛かりをおもいっきり見逃していた自分もだが、それ以上に
本当に危険な場所に子供が立っているという事実に心を痛めた。
少し、ため息を吐き
(まぁ・・・子供がこんな場所にいるのは納得できないが、理解はしよう)
子供を戦場で戦争に参加することしか教えずに、戦場で利用するのは、絶対に納得も理解もできないが、
自分の意志で戦おうとしていることに関しては、理解だけは示そうと思う。
・・・現実に俺は絶対に勝てないと聞かされていたのに、サーヴァントと戦おうとしていたわけだし。
さてと、相手が飛び立つ前に顔合わせでもしようか。
interrude
わたしは、気付いていたのに・・・
気付いていたのに、気のせいだと思っちゃった。
(もしも・・・すぐに封印できていたら・・・)
ユーノくんも隣で心配そうに見ている。
「なのは・・・今回のことを次に繰り返さないようにしよう。僕ももっとがんばるから」
でも・・・わたしは・・・
「・・・とりあえず、そこのユーノとやらの言う通りだと思うぞ」
その時、私は俯いていた顔を上げた。
その声は、最近家族になった少年の声。
そして、ユーノくんから少年は魔力があると聞かされてもいた。
「・・・え?」
「よっと。まぁ、なんだ・・・今回は確かに被害がでたけど、それでも早期に封印できたんだ。
気付かなかったからと思うんじゃなくて、すぐに気付いて封印できてよかったと思った方がいいぞ」
小声で、俺も最近になって気付いたことだけど。と聞こえた。
そこにいたのは士郎くん。
「ただし、反省と今日の事は忘れるなよ。起こったことを忘れたら、これからの対策も立てられないんだからな」
慰めだけじゃなくて、指摘も忘れない。
だけど、精一杯私のことを心配しているのはわかる。
「な、なんでここに?」
今日の朝から見ていたラフな格好に、赤い外套を着ている。
なぜかその姿は
「と、小言はここまでだな。とりあえず、状況を話し合おうか」
騎士に見えた。
−今日この時、本来は交わるはずのない二つの路が交差した。
interrude out
というわけで、俺はなのはとユーノと共に家に戻り、二人から情報交換を行った。
二人も俺が大樹の枝を俺が落としているのを見ていたため(さすがに遠くて俺の姿はよく見えなかったみたいだが)、
話もすんなり進むことができた。
協力関係となる以上、俺としてもある程度の手札を見せなくてはならないと判断している。
俺については、魔術を使えること(とりあえず、話を合わせるため魔導士と言っておいた)
魔術の詳細については、投影を見せておいた。
ただし、投影したのは宝具ではなく、出来がいい普通の剣にしておいた。
流石にいきなり宝具を見せるのは危険だと判断したし、ユーノ自身も考古学をやってるみたいなので、
興味を深くしてしまう可能性があったためだ。
そして、事故が原因でこの世界(平行世界)に吹っ飛ばされたことを伝えた。
平行世界論については、俺自身よくわからない部分が多々あるため、当たり障りのないことを伝えておいた。
その事でユーノが不満気だったが、俺の魔術は元の世界でもかなり異端だったこと。
基本的に戦闘用のため、あまり使用機会がないはずだということ。
平行世界のことがよくわからないということを伝えた。
不承不承だが、ユーノにはなんとか納得してもらった。
ただ、それだけではやはり俺としても心苦しいので、二人に魔術的要素を加えたアクセサリーをプレゼントするということにした。
そこで、二人にどんなアクセサリーが欲しいかを確認して、後日プレゼントすることにした。
−これが後に騒動の種になるのだが、別の話。
とはいえ、俺が望む情報(平行世界について)は手に入らなかった。
それ以前にユーノから平行世界に関する情報から確認しなくてはならない−つまり知識にない−と言われてしまった。
その事で、微妙に憂鬱になりながら下記の情報を確認した。
・ユーノがジュエルシードを発掘したのだが、事故が原因で地球にばら撒いてしまった。
・ジュエルシードとは対象者の願いを叶えようとする宝石であるが、願いの叶い方が正確でないため、今回のような事態になる可能性が高い。
・また、ジュエルシード自体に途轍もない魔力量が内臓されている。
・なのはに魔導士としての才能があったため、協力を依頼した。
まぁ、なるほどとは思う。
なのはだけではなく、ユーノも責任感が強いのだろう。
普通なら、魔術の組織に連絡するなりするのだろうが、責任を感じたため自分で回収しようとしているのだろう。
なのはの魔導士適正に関しても、これだけ強烈な魔力の持ち主だ。
性格的に向いているかはまだ疑問だが、今日いきなり長距離狙撃を行うなど天性の素質を持っているのは間違いない。
・・・どうも運動神経はきれてるっぽいが。
それはいい。とりあえず理解した。
問題はジュエルシードだ。聞いた情報から整理しても聖杯に似ていると思う。
念のために一つだけジュエルシードを借り、ざっと解析してみたが、
聖杯と比べると汚されていないことが、せめてもの救いといったところだろうか。
・・・とはいえ内臓される魔力量を確認してみたが、十分以上に危険物だったが。
「よし・・・俺も協力するからな」
と言ったら、二人は驚いたような顔をして
「ちょ、ちょっと士郎くん!?」
「い、今の話聞いてたんですか!?」
「なんでさ。聞いたからこういう結論になったんだ。
それに俺は戦闘タイプだしな。今日だってあの大樹の枝を撃墜していただろう?」
全く失礼な。俺はそこまで考えなしじゃないぞ。
・・・説得力ないかもしれないが。
「で、でもでも!?とっても危険なんだよ!?」
「ならなおさらだ。そんな危険なことに、なのはのような女の子を巻き込ませるわけにいくか」
なぜか、なのはが目を見開いたが、俺は気にせずに
「魔導士としてのことは知られてないけど、昨日の外出・・・いや、それ以前から士郎さんたちは気付いていて心配してるんだぞ」
「お、お父さんたちが?」
「ああ。多分全員気付いているはずだ。特に剣を習っている人は気配が読めるから確実だ」
なのはがなんか落ち込んでいるが・・・ていうか本当に気付かれてないと思っていたのか。
それにだ。
「昨日、士郎さんと話をしたんだけど・・・
俺が『なのはのことを守る』と約束したんだ。
だから、何を言われても絶対に守るからな」
うん。昨日のことだから、よく覚えている。
だが・・・なぜだろう?なのはがおもいっきり顔を赤くしているんだが?
「なのは?」
「え、な、なんでもないよ・・・」
最後の方がどんどん小声になっていってしまった。
むぅ・・・俺、何かしたか?
ちなみに、その後なのはに家族として守りたいんだという旨を伝えたら、何故か顔を真っ赤にして、レイジングハートで頭頂部を叩かれた。
・・・ほんとに、俺、何かしたか?
魔法少女リリカルなのは Crossing of the Fate Stage4 「ジュエルシード」 End
Next Stage 「もう一人の魔法少女」
以下は没ネタ
ジュエルシード発動時
(む?なん・・・だぁ!?)
あ、ありのまま今起こったことを話すぜ。
『突如として巨大な魔力を感じたので後ろに振り返ったら、大樹がそびえ立っていた』
な、何を言っているのかわからないと思うけど、俺も何が起こったのかわからなかった。
頭がどうにかなりそうだった。
衛宮家のエンゲル係数が50%を突破したとか、何気に遠坂の宝石代が家計簿に記されていたとかそんなチャチなものじゃない。
最も恐ろしいものの片鱗を味わった・・・って違う!
これなら、エンゲル係数や家計簿の方がよほど恐ろしい!
没理由:ジュエルシード発動したのに、ギャグ感が強いと判断した。
(ただし、恐怖の片鱗の部分に関しては事実である)
タイガー道場!! Stage4!!
注:)今回はいつものタイガー道場と違いローテンションです。
そこんところに、注意してください。
大 河:良い子のみんなぁー・・・元気でしたかぁ・・・司会の進行を勤める藤村大河でーす
イリヤ:・・・あの・・・師匠?
大 河:あのね・・・前回遠坂さんを呼んだ後・・・舞台裏で宝石を全開で開放しちゃったから・・・うー・・・
イリヤ:・・・簡単に言うと廃墟になってますね。道場・・・
大 河:う、うわーん!!言うなぁー!!?考えないようにしてたんだから!!
イリヤ:でも恐ろしいわね、凛って・・・
ギャグ補正がかかっているはずの道場を破壊するだけじゃなくて、復活もさせないなんて・・・
大 河:と、とりあえず・・・今日呼ぶのはアウトドアの大達人であるランサー先生です(じょじょに画面からフェードアウト)
ランサー:よう。なんか疲れてやがるなぁ。で、何を教えればいいんだ?
イリヤ:とりあえず、ちゃっちゃと行くっす。アウトドア講座は舞台裏で教えてくれるとありがたいっす。
えっとですね。ぶっちゃけいうと士郎の言動とか行動を男連中で一番理解してそうなの、ランサーの兄貴ぐらいだと判断したっす。
ランサー:ああ、ああ。理解したぜ。こういうことは本人は理解してないのが普通だしな。
イリヤ:ぶっちゃけ、士郎ってもててると思うんですけど、どういう風にもててるのかを第三者の視点から言ってほしいっす。
ランサー:元の体の時は、白髪の影響があって奇異の視線で見られてたけど、話しの内容か仕種で惚れさせてたな。
しかも、天然でだ。基本は白髪抜かせばあんま変わらねぇんじゃねぇか?
イリヤ:私の感触から言うと、人の心の玄関まで簡単に侵入したら、『刺し穿つ死棘の槍』をすぐさま放つっていう感じだと思うっす。
それ以外でも、なんか危なっかしいから、見ていてあげないと不安になるし・・・
ランサー:今回のなのはにやってたのもそんな感じだな。
で、こっからは私見なんだが・・・
イリヤ:何か問題が?
ランサー:どうも、あいつの親父相当なジゴロみたいでな。
しかも、坊主はそれを意識的にマネをしようとしてたらしいんだ。
イリヤ:・・・切嗣が?
ランサー:たぶん、それが原因で女に好かれるような状況になってんだろう。
違いがあるとすれば、親父は計算でしていて、坊主は天然なところぐらいだな。
イリヤ:うー・・・切嗣ってば、ホントに碌なことしないんだから。
たまに、士郎が臨死体験すると毎回違う女性連れてるっていうし・・・
???:ははは。今日も元気に三人、いや今日は五人同時に相手をするぞー!
イリヤ:・・・
ランサー:・・・
イリヤ:ねぇ・・・ランサー。
今ね。切嗣−私の父親でもあるんだけど−がすごく『女性の敵』と認識して然るべき台詞を吐いてたんだけど
ランサー:奇遇だな。俺も聞こえたぜ。
イリヤ:ちょっとごめんね・・・切嗣を今度こそ私の手で殺ってくるわ。
ランサー:ああ・・・まぁがんばれ。
イリヤ:うん・・・じゃぁね・・・ふふふ・・・
ランサー:ま、とりあえず、あいつが用意していた現在登場している連中の坊主の評価と現在の心境を簡単に掲載するぜ。
高町なのは:料理上手だけど、さびしい目をした少年。士郎に愛の告白もどきをされたため混乱したが、真相を聞き、赤面。後に殴打。
高町恭也:剣のライバルにして、料理上手な少年。士郎との決着を考えており、偶に見る目が猛禽類。
高町美由紀:新しい弟分で結構溺愛風味。ただし料理の腕、剣術の腕前など無駄にハイスペックなため、微妙に落ち込み中。
高町桃子:士郎の歪みをなんとなく感知中? 料理について同志。翠屋を継いでくれないかと画策中。
高町士郎:剣術、料理共にハイスペックなため、今までの生活の苦労を察知。なのはの交際相手には申し分ないかと思っている。
アリサ=バニングス:からかうと面白い子ということを本能で察知。クッキーにより、女としてのプライドを若干失う。
(士郎は『きんのこあくま』または『きんのあくま予備軍』と心の中で呼ぶ時がある)
月村すずか:アリサの様子から、からかうと面白いことを察知。料理上手な少年。ただし、士郎から妙な感じを受けている。
ファリン・K・エーアリヒカイト:料理上手で頼りがいがある少年。また、会いたいと思っている。
ちなみに
月村家頭首:先日、ファリンより紹介があった謎の少年料理人を青田買いしたいと思っている。
月村家メイド長:謎の少年料理人の知識の深さに感銘。青田買いを提案した人。
ランサー:と、こんな感じか。これぐらいが妥当だろう。相変わらず、女には無意識に優しいやつだな。
じゃ、俺はかえ・・・
???:い、イリヤ?な、何をす・・・!!??
(謎の咆哮がしばらく続く。その後、音が何も聞こえなくなった)
ランサー:ああ・・・俺は帰るわ。巻き込まれたくねぇし
とりあえずロウテンションのまま終了する・・・
大 河:・・・ってちょっと!?わ、私の出番はーーー!!??
終わっとけ。
後書き
ああ、難産でした・・・・・・タイガー道場が(おい
しかも、短くローテンションでしたしね。
今回は嵐の前の静けさであるだけですが・・・次回は盛大に復活することになると思います。
まぁ、このままじゃいけないと思ったので、小ネタ出しときましたが・・・
小ネタも一部本編設定が流用されていたりしますが、笑って見逃してもらえると幸いです。
笑えなかったらごめんなさいです。
あと、一部ですがアニメと描写が違う箇所がありますが、この方が士郎を絡めやすいかなと思ったためです。
決して、原作を無視したわけではないのであしからず。