スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION IF (リリカルなのはStrikers Another Story) 第三話 「機動六課始動」 Part-a
SIDE はやて
わたしらの夢の舞台、機動六課も設立されてスタッフもいい感じで集まった。
これからレリック事件を本格的に追っていける。
「う〜ん・・・ 少し外の空気でも吸ってこよかな」
わたしは外の空気を吸いに行った。
やっぱり、自分の部隊を持つのは神経に堪えるわ・・・
「けど、頑張ってかなあかんな・・・ って、あれ? わたし、疲れとんやろか・・・」
目の前にわたしがよく知ってる艦があるわ・・・
っていうか、何でこの世界にヴェルディーガがあるんや!?
「天道くんは何を考えとんのや!」
ヴェルディーガが六課の海上付近に着水したのを見て、わたしもそこに走っていく。
ヴェルディーガのハッチが開いて、そこからスーツを着た男が降りてきた。
「ここがはやての部隊か・・・ でかいな・・・」
天道くんか・・・
懐かしいなぁ、ってんなわけあるかい!!
「天道くん! 人の部隊に何で戦艦使って来てるんや!!」
「そんなに興奮するな。 お肌に悪いぞ」
天道くんの言いたいことはよう分からんけど、ごまかすんは反則や!
「そういうことちゃうやろ! ヴェルディーガは未来の戦艦やろ!? 何で、堂々とこの時代にあるねん!!?」
「そのことは中で話そうじゃないか。 とりあえず、俺以外の隊員の居住を許可してもらわないとな」
というか、自分は既にうちの部隊に居座る気かいな・・・
まっ、ええわ・・・
詳しい話はたっぷり聞かせてもらわんとあかんからな。
「ほんなら、部隊長室で話しょうか?」
「ありがたいな。 さっさと行くぞ、はやて」
相変わらず、天道くんは自分勝手やな・・・
安心したわ。
とりあえず、中に入ろか・・・
SIDE 渡
僕はスバルちゃん達に楓との思い出話していた。
「渡さん。 他に楓兄の話ってあるんですか?」
「まだまだあるよ。 懐かしいのは楓の魔法の師匠の一人でクウネル・サンダースさんって人がいるんだけど・・・」
楓の師匠は二人いて、どちらも性格に問題があって、僕も何度か会ったことがあるけど・・・ 普通の感覚だと好きにはなれない人達だったな。
「クウネルのところに行った時は毎回ドラゴンがじゃれついてきたしな」
スバルちゃんが僕達の話に唖然としちゃってるよ・・・
「後、クウネルって名前は偽名だけど、気に入ってるらしくてな。 クウネルって呼ばないと反応しないんだよ」
「だよね。 でも、僕はクウネルさんとはいろいろあったけど仲良くさせてもらってたから」
本当に、楓と会ってからは少し自信が持てるようになった。
おかげで、バイオリン職人としての仕事もなんとかなったしね。
「そういえば、渡。 どうして、お前があそこにいたんだ?」
「えっと、簡単に言うと僕達がトライバル・エンドっていう男を逃がしたのが理由で・・・」
僕が聞いた理由はそんなところだ。
本当のところはキバットがファンガイアの気配を感じたからなんだけど。
「渡、キバットはどうした?」
「そういえば、キバットどこ行ったんだろう? キバット!!」
僕の声にキバットが飛んでくる。
Side スバル
なんだか、楓兄と渡さん、楽しそうに話してるなぁ・・・
ちょっと、羨ましいな・・・
「この蝙蝠みたいなのは何なんですか?」
「誰が蝙蝠みたいだ! 俺は名誉あるキバット族のキバットバットV世だぞ!!」
「あっ、キバット族っていうのは地球のモンスターの種族の一つだよ。 僕がキバになるために力を貸してくれてる。 でも、僕にしてみれば家族みたいなものだけど」
渡さんとキバットは仲がいいみたい・・・
楽しそうにじゃれてるよ。
「スバルはキバットや渡と会うのは初めてだったよな。 悪い奴らじゃないから仲良くしてやってくれ」
「うん。 大丈夫だよ、楓兄。 渡さん達凄くいい人に見えるもん」
あたしの言葉に楓兄もほっとしたような顔をしてる。
たぶん、渡さんも自分の正体を見られて他人に避けられるのが怖いんだ・・・
「大丈夫。 あたしは渡さんを否定したりしないから・・・」
「どうしたの、スバルちゃん?」
「あっ、いえ。 何でもないです・・・」
嬉しそうな楓兄を見てるとあたしも嬉しくなるよ。
Side 天道
「そういうわけで、俺達の居住許可をもらいたい」
「理由は分かったけど、何でそんな厄介なのを逃がしたんや?」
はやての疑問に満ちた顔が俺の目の前にある。
「奴は少し面倒な奴でな。 狙いは全ての世界を手に入れることだろう」
「そんな物騒な奴をこの世界に連れてきたんやな!? うちらの部隊は突っつき所満載なんやよ! 分かっとるんか?」
「分かってるさ。 俺達はそいつらにこの世界を渡さんために動くんだからな」
はやては呆れたようにため息をついている。
失礼な奴だ・・・
「ほんなら、手続きはしとくからヴェルディーガで待っとってくれるか?」
「あぁ、分かった・・・ じゃあ、俺は俺達の船に戻るとするさ」
部隊長室を後にして、ヴェルディーガに戻っていく。
Side 侑斗
俺は野上と一緒にミッドチルダに来た。
凄く広い世界だな・・・
奴が欲しがるのも無理ないか・・・
「侑斗、どうするの?」
「俺はこの世界でこれから事件を起こそうとしてる連中に接触する。 奴が・・・ トライバル・エンドが関わるとすればそういう連中だ」
八神や高町達の時間を消し去り、何かを欲している。
だが、奴らの思い通りなんてさせてたまるか・・・
「じゃあ、気をつけて・・・」
「野上もな・・・ 無理すんなよ」
俺は野上と別れて、ゼロライナーを走らせた。
行き先はこの時代の犯罪者、ジェイル・スカリエッティのいるアジト。
「侑斗、野上に本当のことを言わなくていいのか?」
「あぁ、別にいい。 野上が本当のことを知れば、きっと止めようとするからな。 それじゃあ、奴らの狙い通りになっちまうから・・・」
そう・・・
俺は野上よりも先に時の砂漠に入って、強引に本当の時間に乗り付けた。
そして、事件の詳細を見た・・・
「だから、俺が正しい歴史に導いてやらねぇとな・・・」
俺の言葉にデネブは何も言わなかった。
Side ティアナ
スバルがあたしに「六課に楓兄が来るんだ」なんて言ってたけど、その楓って人はどんな人なんだろう。
「ティア〜!!」
スバル!!
大声で呼ばないでよ!!
あたしがスバルの所へ走っていくとスバルも走ってきた。
「こんの、馬鹿スバル!! 恥ずかしいでしょうが!!」
「照れない、照れない」
あたし達を見て、少し微笑ましそうな顔をしてる男がいる。
確か、スバルが言ってた楓兄だっけ?
「あの、あなたが楓さんですか?」
「あぁ、そうだ。 あんたがスバルがよくメールで言ってたティアナさんか?」
「えぇ、そうですよ。 スバル、わたしのこと何て言ってましたか?」
気になるのはスバルがこの人に誤解を招くようなことを言ってないかということだ。
「スバルの恋人だろう? 少しわがままな所があるがいい娘だ。 よろしく頼む」
「わたしはスバルの恋人じゃないですから。 腐れ縁なだけです」
そう。 ちょっと付き合いの長い腐れ縁な関係だ。
決して、恋人とかじゃない。
「・・・ 言われなくても分かっているさ。 それに、スバルに女の恋人がいたら兄としてかなり悲しいものがあるからな・・・」
スバルのお兄さん代わりも大変ね・・・
「それで、楓さんの横にいる人とその使い魔みたいなのは何ですか?」
「あぁ、こいつは俺の親友で紅渡っていうんだ。 そんで、蝙蝠みたいなのがキバットバットV世だ」
一般人よね?
どうして、この世界にいるのかしら??
「あの、渡さんはどうしてこの世界にいらっしゃるんでしょうか?」
「そのことは中で説明するよ」
渡さんの言葉に楓さんとスバルも賛成みたいだし、中で話を聞こうかな。
Side トライバル・エンド
わたし達が時間に介入することはできた・・・
次はこの時代にいる犯罪者の下へ行くとしましょう・・・
「やぁ、トライバル・エンド。 君の計画もいい具合に進んでるね。 次はジェイル・スカリエッティの下へ行くんだよね? なら、僕も彼の所へ行っていいかな?」
「構いませんよ、ゼルセン・アーデントさん・・・ しかし、あなたがこの計画に興味を持つとは思いませんでしたよ・・・」
彼が興味を持つのは自分の狙い、全世界の消滅だけかと思いましたがね・・・
何を考えているやら・・・
「僕が興味があるのは僕の空虚を埋められるものだけだよ。 そして、君と僕は似たもの同士・・・ 仲良くしようじゃないか」
「まぁ、いいでしょう・・・ では、ジェイル・スカリエッティの下へ向かいますか・・・」
わたしとゼルセンはジェイル・スカリエッティの下へ向かうことにしました。
さて、これからもっと面白くしないと・・・
Side はやて
とりあえず、天道くんらを民間協力者としてうちらの部隊に置いとくことができるようになった。
今回の事件で天道くんらの力を借りることなく解決させられたらええな・・・
「さて、早く寝よ。 明日は六課始動の日やからな」
これから、六課が始まるんや。
頑張らないかんな。
さぁ、張り切って行こか!!
第4話へ続く
あとがき
またまた修正版、第3段ですよ♪♪
というわけで、皆さんよろしくお願いしますね♪♪
ひらひらでした♪♪
(どれだけ訂正すればいいんだろうか・・・)