そうして時間はあっという間にすぎて昼休みになったので藤ねぇに呼ばれた職員室へ行くことにする。
職員室は校舎の一階と二階と三階にあってそれぞれの学年が行きやすくなっている。
教室の位置は一階に三年、二階に二年、三階に一年となっている。
職員室は俺の教室から少し歩けばすぐだ。
遅れると藤ねぇに悪いからさっさと職員室に向かって歩く。
とくに何もなく職員室に着き藤ねぇの席に向う
『失礼します。1ーC衛宮です』         
 と挨拶すると      
『あっ!隼人君〜』  
 藤ねぇはこっちの挨拶とは裏腹に弁当を食べながら明るく挨拶する。
なぜ、隼人と名前で呼ばれているかというと、藤ねぇはよく俺の母さんの夕食を食べにくるからだ。
なんでも母さんや親父が学生の時からそうやって夕食を食べに来ていたらしい。
『藤村先生、学校では俺の名を呼ばない約束だろ?』
少し呆れながら返答する。
『そうだったわね〜』  
ニコニコと笑いながらトレードマークの笑顔を振りまくが、すぐに弁当を完食し本題に入る。
『ねえ、正直に答えてね。今朝、校門で一樹君と何があったの?』     
 俺は正直に答える   
 『今朝、いつもみたいに薫や早紀と一緒に学校に来たら、校門が騒がしかったんだ。だから何かなと様子を見たら一樹が嫌がる女子生徒にちょっかいだしていた挙げ句に暴力を振るったから
俺が殴って止めたんだ。藤ねぇの言いたいことはわかる。暴力で解決は間違ってるってわかっていたけど今朝の一樹は許せなかった。』


俺が真剣に話すと藤ねぇは何故か懐かしそうに微笑んだ


『隼人君を見ているとあなたの親父の士郎のことを思い出すわ。あの人も正義感がとても強かった。
やっぱり親子って似るのかしらね』       
藤ねぇはそう話すと悲しそうに黙った。      
『藤ねぇ…親父は何時か帰ってくるよ』      
と思ったことを口に出す
と藤ねぇは 
『そうね〜柄になく落ち込んでしまったわ』    
と笑う藤ねぇ。    
 『あ、間桐君は来てないみたいね。私、探してくるわ隼人君はもう教室に戻って良いわよ』       
といつも藤ねぇに戻って職員室を出ていった……俺も教室に戻ることにする
……教室に戻ると薫はいなく早紀と佐々木絵美里(柿崎絵美里から名前を変更)と美綴彩花が一緒に昼食を食べていた。



俺が席に着くと絵美里は用があるのだろう。教室から出ていった。彩花が俺に話し掛けてきた。   
『あんた、久しぶりに弓道部に来ない?』  
と聞いてきた、俺は特に予定がなかったので          
 『ああ、良いよ』
とぶっきらぼうに答えると早紀が顔を赤くしながら 
『私も来てくれると嬉しいです』
と言ってくれた…可愛い// 


それから午後の授業も終わり、放課後になった。






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