ウルトラマンメビウス
ウルトラマンメビウス
レビュー

今からもう10年も前、2006年から2007年の1年間TBSで放映された作品。またTBS系列で最後に放送されたウルトラ作品です。
ウルトラシリーズの原典と言える、「ウルトラQ」そして昭和のだれもが夢中になっただろう空想特撮シリーズ「ウルトラマン」
そして後のセブン〜80と続いた所謂昭和シリーズの世界観の正当なる続編にして昭和シリーズの総決算、完結編と言える名作中の名作!
昭和世代には堪らない、涙が止まらないであろう作品です。

この作品は昭和の世界観の全ての〆、決着編と言える物で、ゾフィーから80までのウルトラ9兄弟が共演し、共闘し、客演します!
しかもタロウ、アストラ以外は当時演じた俳優の方々も其々の人間態として演じます!
ラスボスは昭和で設定のみが存在し語られた「宇宙暗黒大皇帝エンペラ星人」が40数年の満を持して謎だったその姿を遂に現します!
そしてエンペラ星人だけではなくウルトラマンエースの宿敵である異次元ヤプール、
初代ウルトラマンやタロウにも登場した悪質宇宙人メフィラス星人の同族も当時初代の方のCVを演じた故・加藤精三氏が再び演じ、
更にこれも昭和当時設定だけはあったブルー族、アナザーシリーズでも2人は居る、しかしM78系列では初めての青いウルトラマン、
「ウルトラマンヒカリ」が今作初登場します。

出番はサブなので少ないですがそれでも印象に残る魅力的なウルトラマンです。

主役であるメビウスは空気になりがちになりますが、彼は初の地球人に正体がばれても最後まで地球人の仲間と共に戦った
と言うウルトラシリーズの歴史上類を見ない偉業を成し遂げています。

またメビウスを語る事として欠かせないのが、彼はウルトラマンNO.6、ウルトラ兄弟6番目の弟、ウルトラマンタロウの教え子、弟子であるという事もです。
本編を視聴してみれば彼のファイティングスタイルは師匠のタロウを思わせる型が幾つもあります。
後のウルトラ作品の点回を思うと、事実上M78系列の地球での戦いを描いた最後の作品でも在るという事です。


そして昭和二期作品でも不遇な位置だったウルトラマンレオの後の大出世の切欠にもなった作品です。


執筆者:クロネコさん


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