Riviera 〜約束の地リヴィエラ〜
概要 |
死天使として神罰の発動を命じられていたエクセル――
敵の力によって精霊の世界へと空間移動したが、エクセルは記憶を一時的に失ってしまう。
状況の把握に困難なエクセル。一変する事態。神罰に怯える毎日。
エクセルは、今度は神罰を止める決意をする。
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レビュー |
最初はワンダースワンカラー(WSC)で出されたが、没落の一途だったハードのせいであまり印象がないが、
その後GBA、PSPと3機種にわたって移植されていて、GBA版はファミ通クロスレビューでゴールド殿堂入りした実績がある。
キャラクターの見た目と違って、少々ダークなシナリオであるもののよく作られていて、
「絵本を捲るようなRPG」を謳い文句に複雑な操作を必要せず、
イージートリガーシステムというワンボタンで移動や探索を行うシステムを採用している。
戦闘システムはアイテム(武器を含む)を開始直前に4つ選択し戦うといったもので、
一部を除き耐久値がある消費型のアイテムで、同じアイテムでも使用するキャラクターのよって効果が違う。
戦闘終了後内容によってランクがつけられ、TP(特別な移動・探索に必要なポイント)とアイテムを獲得する。
最高のSランクであればレアアイテムの入手があるなど、やり込み要素もある。
特にボス戦は長期戦のため、必殺技(オーバースキル)の応酬となり、大胆なカットインがあってなかなか見応えがある。
ただ序盤を除き、仲間も主人公以外は全員女の子で、好感度によってイベントやエンディングが変化する、
ギャルゲー的な要素もあるので苦手な人は注意。 グラフィックや音楽もWSCのころよりクオリティが高いが、
GBAからはキャラクターデザインや音楽が変更されている。
これはWSCのファンからも賛否両論があがったもので、PSP版でも新規CG・フルボイスされたが、
ロード時間が長かったり、中断セーブができなかったり、一番話題になったが、
ソニーチェックによりヒロインたちの「沐浴シーン」がなかったことだったり
(一番新しいPSP版SPECIAL EDITIONでは水着に変更)と、問題も多いが好みに合えば楽しめる隠れた逸品である。
なお、主人公の告死天使エクセル(CV:釘宮理恵)は、
告死天使用武器「ディヴァイン」の中でも最強といわれる「神剣エクセリオン」を持つ、少し気弱でおとなしい性格である。
深い意味は多分無い。
執筆者:T2-NENさん
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