ヴァンドレッド the second stage連載「Eternal Advance」




Chapter 24 "Men and Women"






Action42 −智頭−








 ――データには、幾つかの種類がある。


まず地球に関するデータ、これはまず真っ先にペークシスへ隔離させた。

タラークやメジェールに送ったメッセージが廃棄された可能性が高い以上、保有するだけでも危険。

システムごと破壊される事を考えると、セキュリティロックをかけても危うい。


『じゃあ、ソラかユメに持っていてもらうか』

『マスター、私にお任せ下さい』

『はいはーい、ユメが大事に持ってるね』


『……』

『……』


『睨み合うな、睨み合うな』


 次に刈り取りに関するデータ、これについては正直論議を呼んだ。

大別に見れば地球に関する情報ではあるが、刈り取りはあくまで兵器としての部類。利用価値自体はあるのだ。

勿論タラークやメジェールから見れば充分危ういデータだろうが、破棄するというのは切り札を失うのと同義だ。


『タラークやメジェールがどこまで地球の言いなりとなっているのか、その判断によるな』

『青髪の見立てではどうなんだ』

『ミスティやこれまでの旅で手に入れた情報を整理すると、グラン・マ達は地球からの命に従って国を興した。
ここまでなら単なる奴隷だが、彼らは同時に我らの親でもある。はたして子を見捨てられるかどうか――

あの方々とて人間だ。地球の狂気に唯々諾々と従う狂人とは思いたくはないな』

『ふむ、じゃあ戦闘データとして一応保管しておくか』

『うむ、念の為我々が奪取した母艦に転送しておけば問題はあるまい』


 次に異星に関するデータ、これは取り扱いに注意しなければならない。

旅先で出会った人達は悲喜こもごもあったが、友好的な関係を結べた者達が多い。

彼らの情報を売り飛ばす真似は断じてできない。ただ自分達以外の存在を知らしめる意味では、絶好の情報と言える。


これについてはすぐに決まった。


『ミスティが管理すればいいだろう、適任だ』

『そうだね、同じ異星人なんだし』


『えっ、でもこんな大切なデータをあたしに預けてもいいの? お医者さん、運転の人』


『大事なデータだから君に預けるんだ』

『そうそう、君はカイの友達だからね――というか、僕って君にとってそんな扱いなの!?』

『あたしだってあいつの友達扱いされるの、複雑なんだけど!?』


 そして最後に――女性に関するデータ。これは状況が功を奏した。

タラークとメジェールは確かに手を組んでいるが、地球という共通の親を持っているからに他ならない。

別にお互いを認めた訳ではない。となれば女に関するデータは男に取って破棄したいデータだが、逆に女から見れば破棄されるのは癪である。


つまり破棄したいが出来ない、重宝したいが出来ない――などという、実にどうにも出来ないデータ。


『では医療情報として、私が保管しよう。タラークの人間にも良い説得材料になるだろう』

『ドクターだから信頼はしているけど、パイ達の身体に関するデータだからあまりジロジロ見せないでほしいケロ』

『無論だ。医学的見地かつ人間的関心以外に、女性の体に興味などないよ』

『それはそれで失礼だと思うケロ!?』


 ……このような感じで女性陣から呆れられつつも。

ドゥエロは無事タラークへ持ち出せたということである。

















<to be continued>







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