VANDREAD連載「Eternal Advance」



Chapter 1 −First encounter−



Action7 −決意−




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 その日その時、宇宙船艦イカヅチ艦内全てに轟音と衝撃が響き渡った。

予告もなく突如襲い掛かってきた事態は艦内のクルー全員を驚愕させる程の出来事だった。

無論、旧艦区でパーティーを楽しんでいた人達も例外ではない。


「な、何だ!?いきなり何なんだ!?」


 せっかく運んでいたワインを落としてしまい、苛立ち紛れにカイは怒鳴った。

がたがた揺れ動く艦にテーブルは振動し、上に乗っている盛られたペレットや祝いの酒瓶が床に零れる。


「おいおい、どうしたんだ!?模擬演習の時間にはまだ早いだろう!?」

「ひょっとすると、首相の気まぐれで早めたんじゃないのか?」

「それにしたってな・・・・・」


 和やかだった雰囲気が一変して、卒業生達はにわかに不安がこみ上げてくる。

突然の出来事に騒ぐ者、浮き足立つ者、戸惑いを隠せない者等により、パーティー会場全体に殺伐とした雰囲気が流れ始める。

敏感にその雰囲気を感じ取ったカイは周りを見渡して、こっそりと二人の傍に近寄る。

そう、先程まで話していたバードとドゥエロの所へ。


「いやー、さっきはどうも」

「あ〜、またお前かよ」


 にこやかに近づいてくるカイに、顔を引きつらせてバードが毒づいた。


「まあまあ、そう邪険にしないでくださいよ。
それよりいったい何があったんです?いきなり船が揺れたみたいですけど」

「こっちもさっぱり分からないって。こんなの予定になかったし・・・・
まあ、ひょっとしたら模擬演習を早めただけかもしれないけど」


 バードの説明に小さく眉をひそめて、隣にいたドゥエロが口を開いた。


「いや、少なくとも予定されていた演習ではないことは確かだ」

「なんだぁ、どうしてそんなことが言い切れるんだい?」


 自分の説明を一蹴されて、少し面白くなさそうにバードが尋ねる。

目を覆わんばかりの前髪にすっと触れ、ドゥエロが淡々と答える。


「我々に知らされてないからだ。
今回の演習は我々が実戦の中でいかなる実績を出せるかどうかを正確に評価する目的がある。
艦内で酒宴を嗜む隙に勝手に行動を開始するなど意味のない事だ」


 論理的に答えるドゥエロに、聞いていたカイとバードは感心した顔で見つめる。


「へえ〜、あんたって頭がいいんだな。さすが士官候補生」


 揶揄する訳でもなく、ただ思った事を口にするカイ。

隣で聞いていたバードはカイのあけすけな態度に目を咎めて、じろっとカイを見下ろす。


「お前な・・・仮にも三等民なんだから、もうちょっと態度をちゃんとしろよ」

「へーい、気をつけます」


 心にもない返事をして、カイはドゥエロを見やる。


「それより演習じゃないっていう事は、この騒ぎって・・・・・・・・」


 カイの言葉に閃いたのか、あっとバードもドゥエロに視線を向ける。

彼は二人を見て、小さく頷いた。


「恐らく・・・・非常事態だ。それも上層部ですら予想もできなかった、な」


 旧艦区格納庫、今はパーティー会場となっているその場所は今や騒然となっていた・・・・・・・















「護衛艦『マボロシ』、集中攻撃をうけています!!」

「守護艦隊、一時方向より敵に突破されました!!」


 イカヅチ「新艦区」の急前方に位置するメインブリッジ、現在そこは非常警戒態勢がとられていた。

メインブリッジには最新設備が搭載され、艦内全てを統括する管理システムを有している。

演習においては艦長や第二世代のメインクルー、そして首相自らが指揮するための場所でもあった。


「いったい何事だ、この騒ぎは!!」


 ブリッジ後方中央よりせり上がってくる音と声に、メインモニターを見守る艦長が慌てて敬礼を取る。

イカヅチ統合責任者が位置するその場所に、椅子ごと上って来たのは首相だった。

いきなり怒鳴る彼の表情は、宴会とこれからの航行を邪魔された怒りに満ちていた。


「は、はい!どうやら女共が奇襲を仕掛けてきた模様です!!」

「なぜ事前に察知できなかった!!」


 メインブリッジにいるクル−全員を鋭く睨み、咎める口調で声を張り上げる。

首相の恫喝にクルー達は申し訳なさそうに体を縮みこませる。


「艦長、貴様も同罪だ!クルーを指揮する立場にいながらなぜ敵の攻撃を許した!」

「も、申し訳ございません!!レーダーに発見した時にはもう既に・・・・・」

「男が言い訳をするな!!」

「は、はっ!」


 困り果てた顔でそれでも敬礼を忘れない生真面目な艦長だった。

だが、艦長自身にもれっきとした言い分はあったのだ。

第二世代の士官生の中より抜擢された有能なオペレーターは、敵が接近している事にいち早く感づいてはいた。

だが、予想を遥かに上回る敵の襲撃速度に対応しきれなかった。

特にイカヅチを指揮する立場にあるのは表向きは艦長であったが、事実上の権利と立場を握っているのは首相である。

首相の指揮がなければ、彼らは仕官ゆえに本格的に動きがとれない。


「もはや貴様には任せられん!現状を持って、私が指揮をとる!!」


 そんなクルー達の事情を露とも知らない首相は艦長の不甲斐なさを罵り、こう宣言した。

傍に控える艦長は何も言えず、ただ顔色を青ざめてたたずむのみだった・・・・・・・・


「護衛艦、守護艦隊に『流水の陣』を展開させろ!
このイカヅチに奴等を絶対に近づけるな!!」

『了解!!!』


 首相の命令を受けたクルーたちは慌しく、ブリッジ内を駆けずり回る。

メインモニターから映し出される戦闘を目にしながら、首相は荒々しく席に座り直した。


「果たして奴等を食い止めることはできるでしょうか・・・・?」


 不安と緊張でしきりに汗をかきながら、艦長は尋ねる。

艦長の質問に険しい顔を保ったまま、首相は絞り出すような声を出す。


「絶対に防がねばならん。ここで敗退とあってはグラン・パに申し訳がたたん」


 非常事態を促す赤色灯がまるで未来を暗示するように、ブリッジ内を真っ赤に照らし出していた・・・・・















 タラークが万全を期して出立させたイカヅチが突然の襲撃に遭っているその頃―――

今や戦闘地帯となっているタラーク航行域に接近を試みる一つの船があった。

イカヅチ程の戦艦規模はないものの、不可侵領域を堂々と進む姿には貫禄すら感じさせる。

全体的に赤で彩られている曲線的なフォルムが特徴なその船こそ、メジェール外の小惑星を基地としている女海賊団の母船であった。


「お頭、どうやら大物がかかったようです」


 船の中央に位置するメインブリッジ、その中央に位置する艦長席には二人の女性が存在していた。

艦長席の傍に姿勢よく立つ一人の女性は、褐色肌の首にチョーカーの宝石を着けた美人だった。

熟された大人の魅力が雰囲気に醸し出されており、微笑に彩られたその表情は妖艶ですらあった。

彼女がこの海賊団の副長を務める−ブザム・A・カレッサ―、通称BCである。


「ふふ、今日はラッキーデーだからね」


 母艦内は戦闘中のため照明が落とされており、ブリッジ全体も薄暗くなっている。

艦長席に座るもう一人の女性は、全身をすっぽりと黒い法衣で覆っている。

法衣の袖からのぞく手やフードの下から見える顔の皺などを見ると、どうやら相当の老齢のようだ。

海賊団のリーダーである彼女−マグノ・ビバン−は口元を緩める。


「お頭の占いは凶相・吉相がはっきり分かれるとお聞きしましたが、今日はどうでしょうか」


 ブザムは興味と好奇心をこめて、マグノに尋ねる。

軽い口調で聞いているところを見ると、どうやら彼女自身はあまり占いを信じてはいないようだ。

マグノはそんなプザムを一瞥して、とっておきの秘密を話す子供のような顔をする。


「そうだね・・・ふふ、特別な日だと言っておこうかね」

「ほう、それはどのような?」


 マグノはメインモニターに広がる宇宙を見つめながら、呟く様に告白した。


「運命の出会い。因果律や縁にすら縛られない出会いって奴がおがめそうなんだよ」


 出会い。 

それはイカヅチを指しているのか、戦っている敵側の男達を指しているのか?

それとも・・・・・・・・・・

神でない二人には到底分かりようがなかった。















「何かおさまるどころか、ますます揺れが激しくなってきてないか!?」


 テーブルが振動し会場内も騒ぎに包まれた雰囲気の中、カイは現状がわからずに右往左往していた。

何しろ何が起こっているのかまったく説明もされないまま、会場内に待機させられているのだ。

じっと我慢しろというほうが無理であろう。


「おいおい、なんかやばい雰囲気になっているな。嫌な予感がする・・・・」


 傍らで同じく騒然とした雰囲気に飲まれたバードが、不安そうにあちこちきょろきょろしている。

元来危険なことには首つっこまずとの気弱なポリシーを持っている彼には、現状は不安を煽りたてるには十分過ぎる状況だった。


「どうやらこの艦は襲撃をうけているようだ」


 一人冷静なドゥエロは状況をすばやく察知する。

襲撃という言葉を聞いた二人は、それぞれに正反対の感想を漏らす。


「襲撃!?じゃあ今、敵との戦いがはじまっているのか!?」

「嘘だろう〜〜〜〜!聞いてないぞ、そんなの〜〜〜!!」


 カイはどこか嬉しそうに、バードは逆に顔色を真っ青にしてドゥエロに詰め寄る。


「艦に異常があったのなら、真っ先に我々に連絡がくるはずだ。
連絡がないということは、連絡が取れない程の緊急事態になっているということだ」

「うわ!?そんなの嫌だ〜〜〜!?
ただの演習だって聞いたから、安心してここまで来たのに!」


 男らしさ0の発言をするバード。

傍らに立っていたカイは足元に落ちている小箱を手にとり、バードに渡す。


「まあまあ落ち着けって。ほい、こんな時に役に立つ『滋養強壮丸』。
緊急事態にこそ役に立つアイテムなんじゃないのか」


 バードははっとカイをまじまじと見つめ、照れくさそうに小箱を受け取る。

そして中身の彩られたペレットをおもむろに口に運ぶ。


「うんうん、さすがはお爺ちゃまが精製したペレットだ。少しずつ力が湧いてきた。
どう、二人も?わが社が作り出した新製品♪」


 いつものペースを取り戻したバードに,カイはありがたく食べることにした。


「・・・・へえ、結構いけるじゃん。いい加減醤油とかソース味に飽きてたんだよな。
あんたも食べてみたら?腹が減っては戦ができないぜ」


 古風な例えをサラリと出すカイを、ドゥエロは一瞬不思議そうな顔をする。

今までエリート中のエリートである彼にここまであけすけに接してきた人間はいなかった。

だが、目の前にいる男は三等民でありながら平気で大っぴらに接してくる。

ドゥエロはそんなカイに少し好感を持ったらしく、珍しく口元を小さくではあるが緩めた。


「・・・・いただこう」


 ドゥエロは手をすっと伸ばし、小箱に入ったペレットを手に取り口に運ぶ。

辺りは騒然としているにもかかわらず、この三人の間には暖かい何かがあった。


「いや〜、エリートのあんたに食べてもらえるなんて嬉しいね。
ま、まあ今日は特別に三等民のお前にもやるから、遠慮せずに食べていいぞ」


 少しぶっきらぼうではあったが、どうやら根は悪い青年ではないようだ。

カイはへっと笑って、次々にペレットを食べる。

・・・と、そこへ艦内全てのスピーカーより緊迫した放送が流れた。


『仕官候補生の諸君!心して聞いてほしい。
現在、この艦は憎き女共により奇襲を受けている!!』


 流れる放送は間違いなく首相の声であり、何よりの真実味が生徒達に帯びて伝わる。

騒がしかった会場も静かになり、緊急サイレンのみが会場内に響き渡る。


『状況はいかんともしがたい。だが!正義は我らにある!!
今こそ諸君達のこれまでの訓練の成果と才能を発揮させ、偉大なる創始父グラン・パの期待に応えるのだ!!
直ぐにそれぞれの持ち場に就き、戦闘を開始せよ!!諸君達の健闘を祈る!!』


 熱のこもった首相の放送が終わると同時に、会場内は熱い歓声に包まれる。


「いよいよ俺達の出番がきたってことだな!!」

「よーし、いっちょ女共に正義の鉄槌をかましてやろうぜ!!」


 ギラギラとした目つきをして、仕官候補生たちは次々と会場を飛び出していく。

皆沸き立つ思いを抑えきれないように、一目散に駆けて行く姿は情熱に満ちていた。


「戦闘か・・・・仕方があるまい、我々も行こう」


 放送を聞いてもあまり関心がない様子で、ドゥエロは言った。

逆に放送を聞いてみっともないほどに取り乱しているバードは、あたふたと言い返した。


「い、いや、僕はちょ、ちょっと用があるから後で・・・・」

「そうか」


 緊急事態より優先すべき用などないと簡単に看破できたドゥエロだったが、それ以上バードには何も言わず、カイに視線を向ける。


「君もすぐに持ち場へ戻るんだ。退去命令が出るはずだ」

「た、退去って・・・・・・ちょっと待てよ!!」


 ドゥエロの言葉が信じられないように、カイは詰め寄る。


「俺だって戦える!!何か手伝わしてくれよ!!」 

「君が?君は技能も何もない三等民ではないのか」


 ドゥエロの非情なまでの指摘に、カイは言葉に詰まった。

黙した彼に畳掛ける様に、ドゥエロは言葉を続ける。


「気持ちは立派だが、何も手立てを持たない君には足手まといになるだけだ。
君には君の立場がある。すぐに持ち場に戻って命令を待て」

「・・・・・ぐ・・・・・・・・・」


 言い返したい、何か言い返したい。

だが、ドゥエロの言葉は全てが正しく現状を把握していた。

カイは何もいえないまま、黙って拳を握り締めるしかなかった・・・・・・・・・


「勝手な行動をとることは規律違反に相当する」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


 黙っているカイを静かに見つめていたが、やがてドゥエロは小さく息を吐いて言った。


  「私はもう行く。世話になった」


 端的に礼を言って、ドェエロはそのまま会場を出て行った。

カイはぼんやりと去り行く彼の背中を見つめていたが、やがてふらふらと会場を出て行った。

バードが慌てて一つのテーブルの下に隠れるのも気がつかぬままに・・・・・・・・・・













『お前が行ってどうなるっていうんだ、ああ?たかだか三等民に過ぎないお前がよ』




 会場を出てぼんやりとするカイに、出立前のマーカスの声が脳裏に響く。




『大体てめえは高望みし過ぎなんだよ』




 分かってる・・・・・・自分がどんな奴かもしれないのに望みが過ぎている事くらい分かっている。

先程のドゥエロの言葉は痛い程にカイに突き刺さる。




『君は技能も何もない三等民ではないのか』




 現実感のない強烈なインパクトを持つ言葉。

迫りくる危機の中、カイは旧艦区の入り口付近の壁にもたれかかった。




『いくら宇宙に出たところで、そこにてめえの居場所はねえ。所詮お前は一市民以下よ』




 やはりそうなのか・・・?

技能も何もない、叶えたい夢しか持たない自分には不可能なのか?




『お前が言っている事はな、ただの幻想に過ぎねえ。
もし叶わなければてめえは何も残らない、虚しいだけの道化になるだけだぞ!』




 再び激しい衝撃、そして艦内に響く船の悲鳴。

カイは知らない事だが、海賊達のドレッドがイカヅチに迫りつつあるのだ。

だが、カイは微動だにせず虚空を見つめるのみだった。


(どうする・・・・?おれはどうすればいい・・・・?)


 宇宙にも船にも戦う術を持たない三等民。

記憶を失い、あるのはただ酒場で過ごした生活のみ。

そんな自分にいったい何ができるというのだ・・・・・・・・・・・・・?


「ピピ、キンキュウメイレイガデテイマス!」

「・・・・なんだ、お前か・・・・・・・・」


 ちらりと視線を向けると、そこにはふよふよ浮かんでいる比式六号がいた。

カイはすぐに興味を失い、再び視線をぼんやりとさせる。

そんな彼の心情を知る由もなく、義務的に六号は伝えた。


「キンキュウメイレイ。カンナイスベテノサントウミンハタダチニ「ダイニハッシンジョ」ニシュウゴウ。
タラークヘノキョウセイキカンヲメイズル」

「帰還・・・・・タラークへか?」

「ソウデス、コレヨリイカヅチハホンカクテキニセントウモードヘイコウサレマス。
サントウミンハスグニキカンセヨ、トノコトデス」


 軍上層部の認識には、もうすでに艦内での戦闘も想定されているのだろう。

そんな混乱の中で勝手な行動をとらせないように退鑑命令を出したのだ。

ある意味では当然ともいえる命令である。

少なくても、三等民達はこれ以上の被害を受けることもないからだ。


「ピピ・・・・・」


 だが、カイは動けなかった。

戦いたい自分、だが何も持たない自分。

揺れ動く気持ちと熱い感情、冷静な現実の中で彼はもがき続ける。


(どうする・・・・どうする・・・・・・・・)


 戦う事を選択すれば、彼は立派な命令違反だ。

タラーク帰還はおろか独房入り、あるいは重罪に処される可能性すらある。

ましてや敵が船に乗り込んでくれば、なす術もなく殺される危険性だってあるのだ。


(俺は・・・・俺は・・・・・・・・・・・)


 自分を殺すか、自分を貫くか。

果てない選択肢に悩み続ける彼にある言葉が浮かんでくる。




『・・・覚悟があるかどうか・・・・・』




−それは数あるの言葉の一つに過ぎない−




『・・・自分が何をやりたいのか、何が出来るのか・・・・』




−誰が話した言葉だったのか−




『・・・それを確かめに行くんだよ、自分自身でな・・・』




そう、それは・・・・・・・・・・・


「そうだ、そうだよ・・・・・俺は何を悩んでいたんだ・・・・」


 酒場を、親父の元を離れてからすでに覚悟は決まっていた筈ではなかったのか?

後戻りは決してできない、平穏な日常から飛び出しても―――

苦難と苦労の果てにある自分だけの「何か」を掴む為に飛び出したのではなかったのか?



そして何より・・・・・・・・・



「俺は、俺は・・・・・もう絶対に逃げない!たとえ力がなくたって、俺は立ち向かってやるぜ!」


 その場で高らかに叫びを上げるカイ。

その表情には先程の弱気な表情は微塵もなく、力強い命の輝きが宿っていた。

迷いを振り切るように、カイは自分の両頬を勢いよく叩く。

そして隣にふよふよ浮いている六号に向き直る。


「お前は俺のサポート役だったよな。悪いけど、今から俺の手伝いをしてもらう。
さあ案内してしてもらうぜ、あそこへ」


「ピピ、タイショウガフメイカクデス。セイシキメイヲアゲテクダサイ」


 モニタリングを開始する六号に、カイはにっと笑って発言する。


「俺の相棒が保管されている所へだ!!」





 −カイ、初陣−




















<First encounter その8に続く>

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