とらいあんぐるハート3 To a you side 第五楽章 生命の灯火 第二十八話







 恭也に諭されたが、犯人探しを止めるつもりはない。

アリサの敵は必ず討つ。



ただし――正当なやり方で。



犯人への煮え滾る憎悪は、月村の凍てついた視線が冷ましてくれた。

親しい人間だけに見せる人懐っこい笑みを、俺個人の身勝手な気持ちで消してしまった。

今のままでは永遠に逢う事は叶わない――

復讐に代わる正しい答えを、今度こそ出さなければいけない。



――過去から繋がる悲劇の物語を、終わらせる為に。



午後三時――俺はフィリスの医務室へ訪れた。


 
忙しいフィリスに比べて、暇な警官は相変わらずの表情で待っていた。

切り揃えられた銀髪に、洗練された白のスーツ。

ノーメイクでも整った容貌――

気楽な姿勢でも美が存在し、その存在感に惹き付けられる。


――性格を知っているので、俺は別に何とも思わんが。


「僕を指名なんて光栄だね。愛に目覚めた?」

「お前には死んでも芽生えん」

「――だそうだよ。良かったな、フィリス。
彼は一途だよ」

「どうして私に振るんですか!?」


 俺が反論するより先に、大声を上げて先走るフィリス。

仲が良いのは結構だが、俺をおもちゃにしないでほしい。

リスティはフィリスの激昂をクスクス笑って、俺に向き直る。


「久しぶり。花見以来かな?
しばらく見ない間に、随分愉快な顔になっているじゃないか」

「腫れがひかないんだよ、ほっとけ」


 明らかな暴行の痕だが、リスティは詮索せずに揶揄するだけ。

大らかなのか、寛容なのか――いずれにせよ、付き合い易い相手だった。

軽い応酬を終えて、本題に入る。


「あんたに、頼みたい事がある」

「・・・・・・込み入った事情があるみたいだね。
フィリス、一服して良い?
真面目な話を聞くのは肩が凝るから」

「駄目です、何を考えてるんですか!


・・・・・良介さん、私席を外しましょうか?」


 人の良いフィリスの心配を、俺は微かに笑って首を振る。

フィリスには、既にある程度話している。

俺の弱さかもしれないが、彼女にも聞いて貰いたかった。

今後の入院生活でフィリスに無理を言う可能性もある。


「ここはフィリスの部屋だろ、遠慮なんて必要ないさ。

――聞いていてほしい」

「・・・はい」

「良かったな、フィリス。愛されてる」

「リスティ!? いい加減にして下さい!」


 頼み事が無ければ殴っていたが、慌てるフィリスが面白いので溜飲を下げる。


  ――改めて、俺は二人に話した。


一度や二度ではないので、説明もスムーズに済んだ。





「――幽霊なんてナンセンスだって、お前は言うかもしれないが」

「別に。珍しくも何でも無いよ、幽霊なんて」

「そ、そうなのか?」


 てっきり笑われるか馬鹿にされると思っていたので、拍子抜けだった。

リスティはこの手の事に嘘は言わない。

逆に、彼女の方が意外そうに俺を見る。


「那美と仲いいんだろ、リョウスケ。
あいつから話を聞いてない?」

「神咲に・・・・・・? 聞いたことあるような、ないような」


 神咲と仲が良いというデマも相当気になるぞ。

あの娘との思い出といえば、久遠・うどん・花見の三拍子だけ。

女子高生との思い出としては、微妙だった。

首を傾げる俺に、リスティは面白そうな顔をして、


「幽霊関連の話なら、那美に相談した方がいい。
詳しくは言えないけど、あの娘専門家だから」


 ゆ、幽霊の専門家?

怪しい霊媒師をイメージさせて、俺は肩を落とす。

何が幽霊の専門――





 ――専門・・・・・・待てよ?





考えてみれば、俺は幽霊に関する知識を何一つ持っていない。

テレビや映画、漫画等で知った不確かな情報ばかりだ。

科学技術が発達した現代では、存在そのものも怪しまれている。

アリサに出逢わなければ、俺も幽霊なんて信じなかっただろう。

ならば――


幽霊の事を知れば、何か対処出来るんじゃないか?


死んだ人間を生き返らせる事は出来ない。

自然の摂理だ。

アリサを蘇らせるなんて、非現実的な望みだ。

でも――





成仏した人間を、また幽霊にするのはどうだ?






幽霊は、物理的定義のない不安定な存在だ。

現在の常識に当てはめるには無理がある。

幽霊になろうが、成仏しようが、死んだ人間は死んだままだ。

形を変えるだけ。

水蒸気・水・氷――性質は違うが、本質は同じだ。

気体か液体か固体か、その違いだけ。


成仏について考えてみる。


成仏の一般的な意味は、この世に未練を残さず綺麗に消える事だろう。

消滅とは、終焉。

消えてしまった魂を、元に戻すのは無理――なのだろうか。



――駄目だ、堂々巡りしている。



根っことなる常識や定義がまるでないのだ、憶測の域を出ない。

満足に勉強していない頭の悪さでは、良いアイデアが思い浮かばない。

アリサがいれば知恵を借りるんだが……なんて、馬鹿な事を考えてしまう。



結局生き返らせるにしても、幽霊に戻すにしても――方法だよ、方法。



  方法が見つからなければ、机上の空論で終わる。

人の死を皆が悲しむのも、死を覆す手段が無いからだ。

水蒸気なら冷やせば液体に戻るが、成仏したアリサを幽霊に戻す方法が分からない。



――俺だって贅沢を望んでいない。



死んだアリサを生き返らせようなんて、高望みはしないさ。


でもよ……


そもそも、アリサは最初から特殊なんだ。


死んだ人間が全員幽霊になるなら、今頃この世の中ゴーストワールドになってる。

仮に幽霊がいたとしても、普通見えないだろう。

多分、俺に霊感とかないと思う。

そんな俺でも見えていたんなら、あいつは特別製の幽霊なんじゃないか?


その特別な部分で、どうにか出来ないだろうか……?


荒唐無稽なのは、百も承知。

死んだ人間を幽霊にするなんて誰かが聞いたら、錯乱していると思われるだろう。

でも――俺は本気だ。



誰もが皆、あいつを見捨てた。



家族も友人も――誰からも祝福を与えられず、一人ぼっちで生きてきたんだ。



――人の死は、神の摂理。


生命がこの世に生まれて以来、覆すことの出来ない世界のルール。

運命の女神が仕掛けた最後の罠。



俺は、見捨てない。



幸薄かったあいつに、最後の最後くらい奇跡を与えてやりたい。



……駄目だ、思い付かない。



まだ何かを見落としている気がする。


……まあいい、切欠は掴んだ。


一人で悩むとまた馬鹿な方向へ突っ走るので、リスティの話に集中する。


「今の話で想像はついてると思うけど――

あんたに頼みたいのは、アリサを殺した犯人の捜査だ」

「捜査?」

「解決しているのか、まだ犯人は見つかってないのか。
とにかく手掛かりが欲しい。 

協力してくれないか?」


 目を逸らさずに、俺はリスティを真正面から見つめる。

心からの真剣な頼みだった。

リスティは茶化さず――目も逸らさないまま、問い返す。


「仮に犯人を見つけたとして――


リョウスケはどうするつもり?」



 殺す。



八つ裂きにする、生き地獄を味合わせる。

アリサに手を出した事を未来永劫後悔させる。

一生苦しめ、もがけ、足掻け――



ドロドロした怨嗟の呻きを、舌を噛んで黙らせる。

貴様らは黙ってろ。

月村を傷つけるな、アリサをこれ以上汚すな。


――恭也の真心を、無駄にするな。


拳を強く握って、俺はハッキリと答えた。


「一発ブン殴って、あんたに引き渡す。
敵討ちは法の裁きに任せるよ。

幼女誘拐に強姦、殺人――情状酌量の余地なんかねえだろ」


一発殴る……俺の心の弱さ。


憎しみを完全に捨て切れない、怒りを胸に収められない。


せめてこれだけは――許してくれ、月村。


「良介さん・・・・・・」


 フィリスは心から安堵した様子で、胸を撫で下ろしている。

俺の悲しみや怒りを、フィリスは理解してくれている。

話を聞いて、復讐に走るのではないかと心配してくれたに違いない。

実際、先程まで決意していたのだから。


リスティは俺の答えに薄く笑って、


「殴るだけでいいの?」

「俺の本気パンチだぜ? こんなもんじゃない。
一生腫れはひかねえよ」


 俺のボコボコ顔を見せ付けるようにして、笑い返す。

リスティは仕方が無いという顔をして、息を吐く。


「ま、犯罪捜査も僕の仕事に含まれてるからね。
今は手が空いてるし、協力してあげてもいいよ。
 


ただし――条件がある」

「何でも言ってくれ。どんな事でもする」


 本気だった。

事件が解決する為なら、俺は何だって出来る。

この命は、アリサに救われたものだ。

あの娘の為に出来る限りの事をしたい。

俺の覚悟に満足した様子で頷いて、


「そうだね、まずは――寮の飲みに付き合ってもらおうかな。
あれから君が全然寮に来ないから、真雪も誘え誘えってうるさくて」

「うげっ!? 
ま、またあの酔っ払い地獄に・・・・・・」

「嫌?」

「うぐぐ・・・・・・わ、分かった・・・・・・」

「決まりだね」


 ニッと、爽やかにリスティは笑う。

くそ・・・・・・アリサの為、アリサの為だ。

二度とあんな性質の悪い酔っ払いに会いたくなかったが、仕方ない。

とはいえ、俺の心の良心も当然黙っていない。


「駄目です! 良介さんはまだ未成年なんですから。
リスティも誘わないで下さい」

「おや、ジェラシー? フィリスも誘うから、一緒に飲めばいいじゃないか」

「誘うな、馬鹿!?」

「・・・・・・それは私がいれば邪魔だという事ですか、良介さん!」

「錯乱するな、お前も!?」


 退院してからも色々と騒がしくなりそうで、俺は溜息を吐いた。



アリサ・・・・・・俺、逞しく生きてるぞ。












 そんな感じで、フィリスが医務に戻った後もリスティと馬鹿話。

俺を何かとからかって来る困った女だが、軽いノリで話しやすいのも事実。

アリサ事件の事情聴取含めて長々と話している内に、日が暮れてしまった。

薄暗くなって来た窓の外を見て、リスティは帰り支度に入った。

俺の用事に付き合ってくれたリスティを玄関口まで見送り――


「まず、事件発生の時期と事件後の経過の調査だね。
平和な街だから、多分見つけるのは難しくないと思う」

「悪いな。フィリスに電話連絡でもいいから、宜しく頼む」

「……」

「な、何だよ」


 俺の顔を興味深そうに見やがって。

玄関先から出るなり、リスティは煙草を取り出しながら俺を見つめる。



「リョウスケ、何か……変わった?」



「俺が? んー、どうだろうな」


 変わった気もするし、そうでもない気がする。


――ここ数日で分かったのは、俺がどうしようもなく弱い事。


悩んで、苦しんで、泣いて、喚いて、ボロボロになって――


「一応……、手離せないものは出来たかな」


 なのはの笑顔、はやての温もり、アリサの存在。


――月村との、関係。


掴みたいものがあるから、今も足掻いている。

欲しいものは答えの先にしか存在しないから。

リスティは薄く微笑んで、ハーモニーな口笛を吹いた。


「それって、フィリス? 喜んで祝福するよ」

「何であいつなんだよ!」

「そっか、大事なものは目の前にって繋げるつもりだったんだ。
キスしてあげようか?」

「帰れー!」


 俺の怒声も軽く流して、ヒラヒラ手を振って歩み去る。

……素直に礼も言わせないのか、あの女は。

怪我では無い痛みで頭を押さえて、俺は病院へ戻る。

気分直しに中庭へでも散歩したいが、俺は外出禁止の身。

今後の事を考えて、今は病院側に波風を立てない方がいいからな。

仕方ないので渡り廊下を歩きつつ、窓から外を――ん?



薄暗い中庭。



暖かさがなりを潜め、涼しい春風が吹いている。

病院の明かりが届かないベンチの上で――





――少女が一人、泣いていた。





痩せた女の子。

可愛らしいパジャマとは裏腹に、少女は悲しみに曇っていた。

感情を無理に出さず、細く、儚く……冷たい涙を零す。

辺りには誰もおらず、少女は独り頬を濡らしていた。


――懐かしい少女。


月日はそれ程経っていないのに、何年も会っていない印象を受ける。

それ程、少女は衰弱していた。



レン――コンビニで出会った女の子。



静かに嘆き悲しむ姿に、俺は胸の奥が締めつけられた。

泣いてる奴を女々しいと断じて、唾を吐いていた俺は何処へ行ったのだろうか。

同情や憐憫は、今も無い。

あいつが何故泣いているのか、想像は出来ても理解は出来ない。

泣く女なんて関わるだけ面倒――心の何処かで思う気持ちは今もある。

無視して去るのが一番だと分かっている。


赤の他人なら、きっとそうしていた。


――俺は、あいつに助けられた。

この数日レンとの試合で鍛えられなかったら、俺はこの世にいない。

己の弱さにも気付かないまま、慢心して死んだだろう。

俺がちっぽけだと教えてくれた契機は、間違いなくあいつにある。

俺は窓から離れて玄関へ向かおうとして――足を止める。



待て。

このままノコノコあいつの所へ向かって、どうする?



泣くな、元気出せ?

お前の気持ちは俺にも分かる?

何も言わずに抱きしめてやる?



おいおい、俺は何時からそんな人間になったんだ。

男らしい優しさは、恭也のような男にこそ相応しい。

あいつならきっと、今のレンを暖かく励ます事が出来るに違いない。

俺には無理。

ドラマの主人公じゃあるまいし、歯の浮く台詞なんぞ言えない。

他人を励ますどころか、噛んで笑われるのがオチだろう。


――ん? 笑われる……そうか!


俺は即座に男子便所へ。

整理整頓された用具箱からモップを取り出し、柄を引き抜く。

木刀代わりにはならないが、武器に見えればそれでいい。

痛みを堪えて袖を巻くって、病院関係者に見つからない様に素早く外へ。

腰を低くして人目を気にしながら歩き、中庭の茂みに隠れる。


こっそりと頭を上げて――いたいた。


身体を震わせて、声も上げずにレンは泣いている。

俺は、優しさなど持ち合わせていない。

涙を拭くハンカチも、心を暖める言葉もない。


俺が出来るのは――


俺はモップの柄を握り、わざとガサガサ鳴らして茂みから出る。

そのまま腰を低くして病院の外へ向かって小走り。

――うまくいってくれよ……





「コラー! そこの怪我人! 何処行くねん!!」





 ――背後から届く怒声に、内心苦笑。


俺は見せ付けるように大袈裟に驚いたフリをして、必死な顔で振り向く。

白々しく叫んだ。


「ば、馬鹿!? 静かにしろ!
脱走がばれるだろうが!!」

「また脱走って――


そんなズタズタのボロボロで、何処へ何しにいくねん!?

このまま逃げるんやったら、先生呼ぶで!

ええんか、それで!」


 ……泣いているよりは、怒ってる方はマシだろ。

必死で目を擦って怒りを露わにする少女の正義感に、俺は舌打ちしつつも笑った。












「暇になって剣の修行……?

久しぶりに見たと思ったら、少しも変わらんなほんま」

「いきなり殴るお前だって、大概だと思うぞ」


 観念してレンの元へ向かうなり、頭を殴られた。

モップもすぐに返して来いと怒られて、渋々便所へ戻す。

コンビニの時といい、こういうルール違反は許さないのは変わらない。


二人して、日が沈んだ暗いベンチに座る。


「桃子さんから事情はある程度聞いてたけど……少しは大人しゅうしとき。
皆に迷惑かけたんやから。

なのはちゃんには、ちゃんと謝ったんか?」

「――謝ったよ……ハァ。

まさか、ずっと待ち続けてるとは思わなかった」

「なのはちゃんだけやないで。おししょー達も全員や。



――二度とあんな別れ方、せんといてな……」

「……流石に懲りたよ」


 はやてより数段キツい関西弁だが、人並み以上に人情はある。

俺を叱る事で少しは元気が出たのか、入院中の諸注意までくどく言われた。

家事万能なせいか、こいつは教育ママの資質がありそうだ。

……やっぱりあのまま泣かせておくべきだったかな……


「俺はともかく、お前こそどうなんだ。
何で入院なんぞしてやがる」

「……? 聞いてないんか」

「俺は自分にしか興味が無い男」

「あー、はいはい。そうやったね」


 しらばっくれたんだが、肯定されるとむかつくな。



――心臓発作、このキーワードは出さない事にした。



こいつの涙の原因はそれだろう。


心臓に爆弾を抱えている――


怖くて泣いても、誰も責められない。

臆病者だと笑う昔の不遜な俺は、なのは達が叩きのめした。

死の恐怖――命を喪う辛さと悲しみを、アリサが教えてくれた。

桃子がいなければ、俺は涙に溺れていただろう。

月村や恭也がいなければ、復讐に狂っていたに違いない。

人の死は自分を含めて関わった全ての人達を巻き込む、哀しい波紋だ。

レンは顔を俯いて、


「ちょ……ちょっと風邪ひいたみたいで、検査してるねん」


 風邪、か――


思い悩まず、俺らしくいこう。

俺は鼻で笑った。


「俺がいない間に軟弱になってるんじゃねえのか?
次勝負したら、30秒で勝つね」

「ピカソみたいな顔して、何威張ってるねん。
3秒で返り討ちにしたるわ」


 返り討ちか……お前らしいよ、レン。

お前だって、俺の立派な目標なんだ。

しょぼくれた顔なんて見たくない。


「なのはちゃんやおししょーと一緒の部屋なんやろ?
賑やかでええな」

「そう思うなら、交代してくれよ。
今朝だってなのはをからかってたら、部屋にフィリスが来て――」





「――何やってるんですか、良介さん!」





「こんな風に怒鳴って……って、あれぇ!?」


 驚愕して横を向くと、案の定白衣の天使さん。

顔を真っ赤にして、玄関口からツカツカとこちらへ向かって歩いてくる。


「外出禁止だと、あれほど言ったじゃないですか!
どうして貴方は規則を守れないんですか!!」


 げっ、そうだった。

レンの事に精一杯で、自分の罰則の事なんて頭から飛んでいた。

普段のフィリスならレンを励ましていると寛容に対応してくれるが、今日は朝怒られたばかりだ。

泥沼になっている。


「悪い、レン。俺はこれで。また会おう」

「あ、ちょっと!? 待って下さい!」


 お前の説教は精神的に疲れるからやだ。

ズキズキ痛む足を引き摺って、俺は反対方向へ駆ける。


そのまま逃げようとして、





「……ありがとうな、良介……」





 ――そんな幻聴が、聞こえた気がした。















そして。















このレンへのお節介が――





――後日、最悪の事態を招く結果となる。




















































<第二十九話へ続く>







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