魔法少女リリカルなのはStrikerS 第23話「Stars Strike」(4)(StrikerS対談)


※この物語はリクエストによる架空未来の一つです。
To a you side本編の可能性の一つとしてお楽しみ下さい。






※この対談はリリカルなのはStrikerSのネタバレが含まれています。
対談を読まれる方は、くれぐれも御注意を。







〜チンクとシャーリー〜


シャーリー『目付きの悪い、黒髪の男――ま、まさか、師匠!?』

チンク「セインは機動六課の隊舎で捕まっていたと、言っている」

シャーリー『師匠が、ゼロ……うう、すごくありえそう……
国家の危機でも、あの人にかかればお茶の間のドラマになっちゃうもんね』

チンク「その人間について、知っている限りを話せ」

シャーリー『多分ですけど、貴方が見たまんまの人です』

チンク「敵のアジトにいたのだぞ。正体くらいは隠すだろう」

シャーリー『や、あの人全然隠さないので。誰にでもあんな感じです、本当』

チンク「……本名は?」

シャーリー『教えられません』

チンク「この男を殺すぞ」

シャーリー『私が教えなくても、聞いたら素直に教えてくれますよ』

チンク「ゼロと名乗って仮面を付けている人間だ。正体をばらす筈がない」

シャーリー『師匠は指名手配されているからああしているだけで、本人バレしているなら隠しませんよ』

チンク「奴が来ると、信じているのか?」

シャーリー『ゼロが師匠なら、絶対に来ます』

チンク「……信頼しているのだな、あの男を……姉妹たちと、同じく」

シャーリー『いえいえ、信頼なんて全然。これぽっちも
仲間でも友達でも家族でも、自分の都合で裏切りますよ』

チンク「ならば何故、そんな人間を奴を師匠と仰ぐ?」


シャーリー『貴方が師匠と戦いたい理由と、多分おんなじです』


チンク「……厄介な男だな」

シャーリー『ええ、全く。本当に正義の味方なら、悪の手先なら、どれだけいいか――』





「待たせたな、チンク」





シャーリー『ほら、私の言った通りでしょう?』

チンク「ふっ……いいだろう。約束通り、この男の生命は保証する。
もっともこの戦いを潜り抜けられなければ――ゼロは、ここで滅びる事になるが」

シャーリー『その点はぜんっぜん、心配してません』

チンク「ふっ……来たな、ゼロ。それとも、ローゼンと言うべきか」

ゼロ「ゼロという存在は、ただの記号に過ぎない」

チンク「そうだな、私の敵はあくまでお前一人だ」

ゼロ「では、ルールを決めよう」

チンク「ルール……?」

ゼロ「決闘のルールだよ。決着は1対1でつけるべきだ」

チンク「……いいだろう、ドクターにも他の姉妹の誰にも手を出させない。
戦いの結果がどうあれ、貴様が来た以上この男は解放する」


ゲンヤ「……ぐっ……この、馬鹿野郎……何で……」

ゼロ「――親を見殺しにする子は、いない」

ゲンヤ「…っ……一人前な事、言いやがって……」


チンク「……どうしても、お前とは決着をつけたかった……
非道な真似をした事は、謝罪する」

ゼロ「お詫びの代わりに、質問に答えてもらいたい」

チンク「なんだ?」

ゼロ「正義で倒せない悪がいる時、君はどうする?」

チンク「……また煙にまくつもりか」

ゼロ「悪に手を染めてでも悪を倒すか、それとも――

己が正義を貫き、悪に屈するを良しとするか」

シャーリー『いずれにせよ、悪は残る』

チンク『矛盾、言葉遊びか――ならば、答えてやる。

悪も正義も無い。戦いにはただ、事実が残るのみだ!!』


ゼロ「ならば、お前に事実を残そう――『レヴァンティン』」


チンク「古代ベルカの、剣士!?

――貴様、何者だ。ゼロではないな!」

ゼロ「……『言ったはずだぞ、チンク』……」















良介「――ゼロは、ただの記号に過ぎないと」

オーリス「ユニゾンによる、精神感応――術者との一体化まで可能なのですか」


アギト『このシグナムって奴とも、ユニゾンの相性がいいみたいだ。
ローゼンの脳をリンクして、思考や言葉もビンビンに伝わってる。

ローゼンがどうしてもって言うから、他の奴と融合したんだ。感謝しろよな』


良介『チンクの事は頼んだぞ、シグナム』

シグナム『やれやれ、本部まで彼を追ってみればこの有様か――まあいい。
戦闘機人の捕縛は、我々六課の急務だ。この者の相手は引き受ける。

その代わり、レジアス中将達は絶対に死なせるな』


良介「――と、いうことだ。"ゼロ"とチンクとの戦闘にも、私の臓器をかけよう。
チンクが勝てば、ルーレットを回せ」

ドゥーエ「この場に居ながら、チンクとも――私とも、相手をすると? 二股は嫌われますわよ」

良介「心外だな。私は真摯に、貴方との対局を楽しんでいるのに」


ドゥーエ「ふふ――続けましょうか。命懸けの、ギャンブルを」


































<続く>







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