魔法少女リリカルなのはStrikerS 第22話「Pain to Pain」(4)(StrikerS対談)


※この物語はリクエストによる架空未来の一つです。
To a you side本編の可能性の一つとしてお楽しみ下さい。






※この対談はリリカルなのはStrikerSのネタバレが含まれています。
対談を読まれる方は、くれぐれも御注意を。







〜キャロ・エリオVS〜ルーテシア・ガリュー〜



ルーテシア『ドクターは私の探し物、レリックの11番――それを探す手伝いをしてくれる。
だから、ドクターのお願いを聞いてあげる』

キャロ『そんな……そんな事のために!?』

ルーテシア『そんなこと――あなたにとってはそんなことでも、私にとっては大事なこと』

キャロ『違う違う! 探し物の事じゃなくて!?』















ドゥーエ「必死ですわね、召喚師のお嬢様は。この期に及んでまだ、話し合えるなどと思っている」

良介「説得されればルー子の敗北と考えてよろしいかな?」

ドゥーエ「……貴方らしくありませんわね、ゼロ。
己の勝利の為ならば如何なる犠牲も惜しまない貴方が、子供の戯言に耳をかすのですか」

良介「キャロ・ル・ルシエの相手は、その子供ですよ」

ドゥーエ「……」















ルーテシア『ゼストももうすぐいなくなっちゃう。アギトもきっと、どこかへ行っちゃう。
でもこのお祭が終われば、ドクターやウーノ達みんなで探してくれる。

11番のレリックも、ローゼンも。

そしたら、母さんが帰ってくる。ローゼンもきっと、大事な絵を燃やしたわたしを許してくれる。
そしたら私は、不幸じゃなくなるかもしれない」

キャロ『違う! それは違うよ!』

ルーテシア『――あなたと話すの、嫌い』

キャロ『違うんだよ! 幸せになりたいなら、自分がどんなに不幸で悲しくても――
人を傷つけたり、不幸にしたりしちゃ駄目だよ!

そんなことしたら、欲しいものも幸せも、何も見つからなくなっちゃうよ!』















良介「欲しい物は奪う事でしか手に入れられない――
それがルーテシア・アルビーノの弱点であり、ジャイル・スカリエッティの限界でもある」

ドゥーエ「生命とは奪い合い、人の根源ですわ」

良介「彼らは、満たされているのですか?
強大な力を行使出来るルーテシア、万能な頭脳を持っているジェイル。


奪う力と知恵を持ちながら、彼らは本当に欲しい物を手に入れられていない」

ドゥーエ「全てはこれからですわ。今こそ、世界から全てを奪い尽くすのです」

良介「実に、大袈裟な事だ。自分の思いを満たす為に、わざわざ世界を巻き込むとは。
欲しい物があるのなら、自らの手で掴み取ればいいものを」

ドゥーエ「同じではありませんか。奪って、その手に掴むのです」

良介「――力では奪えないものがあるのだとしたら?」

ドゥーエ「ふふ、まさか愛だの何だのと言うおつもりですか?」

良介「答えは、この勝負の果てにある」















キャロ『あたしはアルザスの竜召喚師――管理局の機動六課の魔道師、キャロ・ル・ルシエ!』

エリオ『同じくエリオ・モンディアルと、飛竜フリードリヒ!』

キャロ『話を聞かせて! レリック探しも! あなたのお母さん探しも!
あたし達が、機動六課の皆が手伝うから!

あなたの名前は――』



クアットロ『――戦いの最中、敵の言うことに耳を貸しちゃいけませんよ』















レジアス「おい、雲行きが怪しくなってきたぞ。大丈夫なのか?」

良介「……」

ドゥーエ「――クアットロ、まさか」















クアットロ『邪魔なものが出てきたら、ぶち殺してまかり通る――それが、あたしたちの力の使い道。
ルーお嬢様にはこの後市街地ライフライン停止ですとか、防衛拠点のぶっ潰しですとか、

色々お願いしたいお仕事もありますし〜』

ルーテシア『クアットロ、でも――』

クアットロ「あ〜、迷っちゃってますね……無理もないです。
純粋無垢なルーテシアお嬢様に、そこのは毒なんですね。

うふふ、で・す・か・ら――ルーお嬢様が迷ったりしないようにしてあげま〜す』















ドゥーエ「やめなさい、クアットロ! ドクターも今、そのようなことは望んでいない!」

オーリス(!? どういう事……?

父さんの殺害を企んでいた冷酷非情な戦闘機人が、止めようとしている!?)















クアットロ『ドクターが仕込んでくれた、コンシュテレーション・コンソール。

誰の言うことも聞く耳を持たない、無敵のハートをプレゼント!』

ルーテシア『!?』















ドゥーエ「……まずは一敗、ですわね……とんだ、横槍でしたわ」

レジアス「ど、どういう事だ!? 何故、負けを認める!」

ドゥーエ「貴方のような俗人には分かりませんわ。勝負とは未知であるからこそ、面白い。
無効としたいところではありますが、ここは潔くひきますわ。

ゼロ、貴方との勝負を心から愉しむ為に。引き続き、お相手願えますかしら?」

良介「勿論だ。私もまた、貴方だからこそこの勝負を心から楽しめている。
私が、死ぬか――」

ドゥーエ「――私が、破滅するまで。地獄まで付き合っていただきますわよ、ふふふ」














〜続く〜



































<続く>







小説を読んでいただいてありがとうございました。
感想やご意見などを頂けるととても嬉しいです。
メールアドレスをお書き下されば、必ずお返事したいと思います。


<*のみ必須項目です>

名前(HN)

メールアドレス

HomePage

*読んで頂いた作品

*総合評価

A(とてもよかった)B(よかった) C(ふつう)D(あまりよくなかった) E(よくなかった)F(わからない)

よろしければ感想をお願いします













戻る



Powered by FormMailer.