魔法少女リリカルなのはStrikerS 第21話「決戦」(3)(StrikerS対談)


※この物語はリクエストによる架空未来の一つです。
To a you side本編の可能性の一つとしてお楽しみ下さい。






※この対談はリリカルなのはStrikerSのネタバレが含まれています。
対談を読まれる方は、くれぐれも御注意を。







〜フェイトとシャッハ、ゆりかご突入シーン〜



シャッハ『これは、人体実験の素体?』

フェイト『だと思います。人の命をもてあそび、ただの実験材料として扱う。
あの男がしてきたのは、こういう研究なんです』

シャッハ『一秒でも早く、止めなくてはなりませんね』

フェイト『はい』










ドゥーエ「可笑しな話ですね。
その生命の研究の結果、誕生したのが彼女だというのに」

良介「研究目的が違うだろう、プレシアとジェイルでは」

ドゥーエ「生命の研究という意味では同じですわ。
フェイト・テスタロッサ、彼女は他人の命を弄んだ結果この世に生を成した。

それを否定するということは、自分自身を否定する事になる」

良介「違うな、間違っているぞ」

ドゥーエ「といいますと?」

良介「生命を弄んで生まれた存在、だからこそその研究を肯定も否定も出来る。
偉そうに言えないのは、見ているだけの第三者さ。

たとえば、あんたのように」

ドゥーエ「……それは貴方もでしょう、ゼロ。彼らの生死をギャンブルにしている」

オーリス「チップは、彼自身の命です! 中将も人質となって我が身を張っている!
貴女に否定できる権利なんて何も無い!!」

良介「意外と熱い女性なんだな、あんた……」

ドゥーエ「罪作りな人ですね、貴方は。他の女性に目を奪われている場合ではありませんよ。
貴方に一途な子が今、戦場に立っている」

良介「――!」










シャッハ『フェイト執務官。こちらは無事です、大丈夫。
戦闘機人を一機、捕捉しました。この子を確保次第、すぐにそちらへ合流します』

セイン『悪いけど、ドクターの邪魔はさせない。ここも落とさせない。
ローゼンの――皆の帰る場所は、アタシが守る!』

シャッハ『……貴女は、セインですね』

セイン『な、何で、アタシの名前を……』

シャッハ『宮本良介――貴方がローゼンと呼ぶ男が、我々にアジトの場所を知らせたのです』

セイン『っ……う、嘘だ! あいつが、アタシ達を裏切ったりはしない!!』

シャッハ『勘違いしないで下さい。彼は決して、貴女達を騙した訳ではない。
私やロッサを此処へ導いたのも、彼の戦略の一つ。


ジェイル・スカリエッティ――彼に、敗北を与える為に』


セイン『何でだよ……どうしてローゼンとドクターが、戦わなければならないんだよ!
仲良くすればいいじゃんか! あんなに楽しそうに話してたのに!!』

シャッハ『……出逢い方が違えば――もしかしたら、友人でいられたのかもしれない。
でも、何もかもが遅かった。歯車は絡み合い、取り返しの付かない状況にまで陥っていた』

セイン『ドクターと――アタシと戦うことが、運命と言いたいの!?
あいつとの出逢いも、アタシのこの気持ちも、何もかも最初からどうにもならないって言いたいのかよ!』

シャッハ『……彼の言った通りですね……貴女はまだ、十分やり直せる。
投降して下さい、これ以上は悲しみを生むだけです』

セイン『知ったような事を言うな!!』

シャッハ『言ったでしょう? 私を此処へ導いたのは、彼です。
私はこの凶行を止める為でもありますが――何より、貴女に逢いに来ました。


彼は貴女の為に、私に頭を下げて頼んだのですよ』


セイン『……うっ……ううっ……ローゼン……』














〜続く〜



































<続く>







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