魔法少女リリカルなのはStrikerS 第20話「無限の欲望」(2)(StrikerS対談)


※この物語はリクエストによる架空未来の一つです。
To a you side本編の可能性の一つとしてお楽しみ下さい。






※この対談はリリカルなのはStrikerSのネタバレが含まれています。
対談を読まれる方は、くれぐれも御注意を。







ドゥーエ「管理局が見つけ出し、生み出し育てた異能の天才児――
失われた世界の知恵と限りない欲望をその身に秘めたアルハザードの遺児。

開発コードネーム"アンリミテッドデザイア"――それが貴方の敵、ジェイル・スカリエッティ」

良介「"無限の欲望"、大袈裟な名前だ」


ドゥーエ「"奇跡を起こす男"よりは秀逸でしょう――ゼロ」

良介(! 気付いていた!?)


ドゥーエ「管理局が彼を生み出し、力を与えてしまった時点でこの運命は決まっていたんですよ。
どんな首輪をつけようと、いかなる檻に閉じ込めようと――

扱いきれるはずもない力は、必ず破滅を呼ぶものです」

良介「確かに――身の程を誤れば、後に待っているのは悲惨な敗北だな」

ドゥーエ「……貴方の目的は何ですか、ローゼン。正義に目覚めた訳でもないでしょう。
何故、この男に味方をするのです。手を組む相手を間違えていますよ」

レジアス「フン、儂も好きでこの男と組んだのではないわ!」

ドゥーエ「状況も理解できぬ程落魄れたのですか、レジアス中将。
貴方の命は私ではなく、ローゼンが握っている。彼が見捨てれば、貴方は死ぬのですよ」

レジアス「かまわん、やれ! この男に助けられるのかと思うと、虫酸が走るわ!
こいつのせいで計画が台無しにされて、何もかも中途半端に……
挙句の果てに、アインヘリアルは木っ端微塵ときた!


――こいつが邪魔しなければ、儂は迷わずにすんだものを……」


良介「……レジアス」

ドゥーエ「どうしますか、ローゼン。私のそもそもの目的は、貴方も既に察しているでしょう。
本来の任務を遂行してもよいのですよ」

オーリス「やめて!!」

レジアス「――やめろ、オーリス。おまえは下がれ」

オーリス「あなたを置いていけません!

――お願いします、あの人を助けてください。必ず、必ず貴方との約束は守ります。
どんな事でもしますから、どうか……!」

良介「アンタほどの冷静な女性でも、肉親の危機ともなれば取り乱すんだな……
安心しろ、見捨てるつもりはない。

ゼロは弱者の味方――力在る者への反逆者だ」

ドゥーエ「どうやってこの戦局を覆すおつもりですか?
貴方と私の実力の差は明白。姑息な手段はもう通じませんよ」

良介「世界を揺るがす大事件だ、つまらぬ策で茶を濁すつもりはない。
エス姉――いや、ドゥーエ。私と貴女との勝負に、相応しいものを用意した」

ドゥーエ「それは……ルーレット? ギャンブルは趣味ではないのですが」

良介「ルーレットの内容を見ても?」

ドゥーエ「内容……? なっ、こ、これは……!?」


良介「『欠損ルーレット』、とあるグループの特製品だ。
レジアス・ゲイズ――貴女の取った人質をかけて、勝負を申し込む。
勝負内容はいたって簡単。

私の仲間である『機動六課』、貴方の姉妹である『ナンバーズ』――その勝敗を、チップとする。

機動六課メンバーが負けた場合は――俺の身体の『一部品』を欠損させる」


ドゥーエ「……なっ!?」

良介「『欠損』する部分を決めるのが、そのルーレット――目、鼻、口、手足から指、膝などの項目を選ぶ。
一人一人の敗北にともない、貴女が俺の人体を切り刻む」

ドゥーエ「――逆にあの子達が負ければ」

良介「レジアス・ゲイツを解放し、大人しく身柄を差し出して頂きましょう」

レジアス「貴様、何を考えている!? 生身で人体を切り裂くなど……!」

良介「簡単な話だろう、レジアス。全員勝てばいい」

レジアス「戦争でオール勝ちなんぞありえるか
前線部隊でも新人が四人もいるだろうが、あの部隊は!」

オーリス「そうです!
聞いた話では隊舎は壊滅、六課メンバーもことごとくやられたと聞いています。
あれからそう何日も過ぎていないのですよ!? こんな馬鹿な真似、どうして――

この勝負に勝っても、この犯人が解放する保証はありません!」

良介「大丈夫、彼女は絶対に反故にはしない。そして、彼らも負けない」

ドゥーエ「ローゼン――貴方は、やはり最高だわ……! ドクターの敵に相応しい存在。

いいでしょう、この勝負受けますわ。これほどの狂気の沙汰……フフ、楽しくなりそう……」

良介「――勝負、成立だな。ではここからは、観戦と行こうか」



レジアス(……本気か? 本気で――儂を救うために、命を掛けるのか!?)

オーリス(この人は……信じている。機動六課も、戦闘機人も――敵も味方も。

命すら預けられるほどに、信を置いている。なんて人なの……)















〜続く〜



































<続く>







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